西尾根から天狗岳

2022年02月19日(土) [日帰り]

• GPS: 08:11
• 距離: 10.7km
• 登り: 1,040m
• 下り: 1,027m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:46
• 休憩: 1:26
• 合計: 8:12

7:58 スタート地点
9:15 9:34 唐沢鉱泉
10:32 10:43 唐沢鉱泉分岐
11:31 11:32 第一展望台
12:13 12:14 第二展望台
12:51 13:04 天狗岳
13:21 13:27 東天狗岳
13:29 13:30 天狗の鼻
13:37 13:37 天狗岳分岐
14:06 14:07 中山峠
14:13 14:45 黒百合ヒュッテ
15:10 15:10 渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐
15:30 15:30 八方台方面・渋の湯方面分岐
16:06 16:07 渋御殿湯
16:10 ゴール地点

天候

午前　晴れのち曇り
午後　曇り時々晴れ、のち雪

気温−5℃〜−7℃（2月としては暖か）
風速5〜10m/s＋

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

茅野駅7時集合
渋御殿湯の駐車場を利用（1日1,000円）

コース状況／危険箇所等

・渋の湯から唐沢鉱泉
先週の踏み跡上から雪が積もるが薄くトレースあり。踏み跡上は踝まで、踏み外すと太ももまで埋まる深さ。ツボ足で行けたが爪があった方が登りが楽だった（maruta27談）

・唐沢鉱泉（西尾根登山口）から第二展望台まで
唐沢鉱泉にある西尾根登山口からは明瞭なトレースあり。唐沢鉱泉から登るのがメジャーっぽい。
尾根に上がるまで1時間、第一展望台まで更に50分、第二展望台まで40分程かかった。
急登は山頂直下のみでほぼ樹林下の道だが、只管登りが続く。
途中の第一、第二展望台は、その名の通り南八ヶ岳や南北中央アルプスなどの眺望が得られる。

・第二展望台から西天狗岳山頂
第二展望台から15分ほどで森林限界を越え西天狗岳直下の岩場に取り付ける。
風が強くトレースは所々消えておりルートに難儀する。岩に記されたペイントなどを頼りに進む。
この斜面はピッケルを使った方が楽。
20分強で西天狗岳山頂へ至る。
山頂は本山行一の風の強さ（風速10メートル以上）

・西天狗から東天狗、黒百合平まで
ここからは幾度も歩いたルートな為心理的余裕もあった。
雪は特に深すぎる事もなく、登山者も多い区間のためトレースもバッチリ。気温も−5℃と暖かめな為特に問題なく通過した。
とは言え天狗の鼻より先の下りは広い斜面な為視界が悪い時はルートを外れ易いかもしれない。東側は崖な為注意が必要か。
※黒百合ヒュッテの昼飯提供時間は14時までなのでそれを過ぎるとビーフシチューが注文出来ない

・黒百合ヒュッテから渋の湯
難所無し。樹林下の登山道でトレースは明瞭。
唐沢鉱泉への分岐が2箇所あるので間違えない様に。

その他周辺情報

・河原温泉 河原の湯…茅野市の日帰り温泉。大人市外600円

・yatsugatake J&N…美濃戸口にあるレストラン兼宿泊施設。ビーフシチューが美味い

写真

2/19 6:59

茅野駅7時集合。
まだ朝のうちは青空が見えていた。
しかし予報では昼には曇り空&強風と天気は下り坂。
なるべく早めに山頂を踏まねば悪天候撤退も有り得る状況だ。

2/19 7:39

車で茅野駅から40分弱で渋御殿湯に到着。
maruta27が受付で車のナンバーを伝え駐車料金1,000円を支払う

2/19 7:55

いつも大混雑のはずの駐車場だが、悪天候予報の為か車は10台のみ。
今日の天狗岳は空いてるのかな
準備を整え8時に登山開始となった。

2/19 8:00

いつもとは違う方向へ進む。
あの青い標識辺りから入るんだった筈

m）スタートでこっちに行く人あまりいないよな

2/19 8:01

唐沢鉱泉へ続く道だが…ヤバイな。
雪深そう

m）楽しそう

2/19 8:29

薄く残るトレースはしっかり踏まれているのか踝辺りまでしか沈まなかった為、ワカンは使わずツボ足で先陣を切るmaruta27。
結構楽しそうw

自分はラッセル泥棒で楽をさせてもらう

2/19 8:34

トレースを外すと太ももまで埋まるが、心配していたよりは時間がかからず唐沢鉱泉へ着けそうだ。
この区間で時間がかかり過ぎた場合、最悪第一展望台で引き返すしかないかと思っていたが…

2/19 8:55

50分かかりやっと八方台の分岐に至る。
無雪期なら唐沢鉱泉まで1時間の距離だが、雪があるとそうもいかないか。
maruta27の先を歩く足跡は鹿のものしか無く、「鹿も人間の踏み跡歩くんだな〜」等と雑談す。

2/19 8:59

唐沢鉱泉が近づきやっと樹林の隙間から景色が見えた。
この時間に山頂にいたら良い眺めだろうが、まだ山頂まで四時間ほどかかる計算だ。
青空は持たないだろうなぁ

2/19 9:11

想像していたより天気良くて、嬉しさと（この天気が持たないだろう）虚しさを感じる…

2/19 9:13

分岐より20分弱、登山口より1時間10分で唐沢鉱泉到着。
結構かかってしまったなあ

m）ようやく真のスタート地点に到着だ

2/19 9:16

唐沢鉱泉には10台ほどの車が駐まっていた。
ここまで車で来られれば余計な1時間は歩かずに済んだのだが…

2/19 9:34

冬季閉鎖中の唐沢鉱泉の前でアイゼンを装着。
行動食でエネルギー補給していざ出発！
もう9時半だが、ここからが本当の登山開始だ

m）俺たちの戦いはこれからだ！

2/19 9:36

西尾根登山口　しゃくなげ橋
この先はトレースバッチリだな。
冬の天狗岳西尾根は人気あるみたいだ

2/19 10:05

先の長さと天気の悪化を思いイマイチ気力の出ない私（kukaminn）
覇気の無さが背中に表れているとmaruta27に言われてしまった😅

m）太陽光発電で動いてるからな君は

2/19 10:20

尾根に乗るまで1時間かかる。
意外に長いんだよなあ

昨年は降りで使ったのであまり長さを感じなかったが、登りだと長いな

2/19 10:34

約1時間かかって尾根に乗る。
まだ青空が続いていて嬉しい限り。
山頂までこれが続いても良いのよ？

2/19 10:42

遥か先まで続いているトレース

2/19 10:52

まだ樹林下の為風は無いが、風が強くなってきたらバラクラバと冬用グローブに着け変えるか

2/19 11:12

激しい急登では無いが、ひたすら上り坂が続く為楽では無い。
黙々と足を動かす

2/19 11:25

分岐から50分、第一展望台到着
雲はだいぶ空を覆い始めていたが、南八ヶ岳オールスターズがお出迎え！
ふぅ、間に合ったぜ…

赤岳あたりは暫くしたら見えなくなりそうだが。

2/19 11:22

西天狗岳、根石岳と箕冠山、硫黄岳

2/19 11:23

南アルプス方面
入笠山のゲレンデが目立つな

2/19 11:23

中央アルプスは雲が多い。
北アルプスもまだ見えていた。
360℃の大展望だ

2/19 11:26

第一展望台の標識見当たらないなぁ
雪に埋もれてるのか？……などと話していたのだが

2/19 11:29

ほんの少し進んだ先が第一展望台でした。
第一展望台から見た北八ヶ岳。
蓼科山と北横岳、縞枯山が見える

2/19 11:29

夏沢峠を跨いだこちら側は丸山や中山か

2/19 11:29

霧ヶ峰の向こうに槍ヶ岳も見えた

2/19 11:29

これから進む西天狗岳。
まだ風はあまり無い様に見えるな

2/19 11:31

赤岳の向こうに見える青空を見て神奈川から来た自分に「丹沢なら晴れてたんじゃない？」などと吐かすmaruta27。
うるせー‼️

2/19 11:32

第一展望台の標識、埋まって無かった

2/19 11:39

第二展望台まではコースタイム30分ほど。
サクサク行こう

2/19 11:40

あぁ雲湧いてる〜　赤岳陥落しそう

m）湧き出してから白くなるまで早かったな

2/19 11:41

天狗岳の方面にも雲湧いて来てるな

2/19 12:05

すっかり曇天、風も強くなってきた。
前方にはピラミッドみたいな雪庇が

2/19 12:13

第二展望台到着
強風&ホワイトアウト
予報通りだがら別にガッカリしたりして無いゾ

2/19 12:28

第二展望台から15分弱で西天狗岳直下の岩場に到着。
え？もう着いたの？と2人とも驚く

2/19 12:28

山頂はかなり風強そうだ。
これを登り切れば山頂かと思うと力も湧いて来る。
maruta27はこの悪天候にテンション上がって来たと大興奮。
コイツは変態に違いない

m）ひゃっはーーー！

2/19 12:40

トレースは風で消され薄く度々踏み抜くmaruta27。
ルートファインディング能力を駆使し道を切り開くがかなり脚を消耗したという。
踏み跡を後からたどり楽をする私…

m）るーとふぁいんでぃんぐ？といえば聞こえだけはいいなw

2/19 12:41

風は止まないが山頂手前で度々雲が切れ太陽が覗く。
コイツはラッキー！我々を西天狗も歓迎してくるはているのか。

2/19 12:47

歓迎されて無かった😆
もうすぐ登り切るタイミングだがホワイトアウト

2/19 12:51

うーむ、完全にホワイトアウトなわけでもなさそう。
待ってれば景色見れるかもなあ

2/19 12:53

西天狗岳登頂！
何度も登った西天狗岳だが、今日はルート、天候共に新鮮でいつの間にかテンション上がっていた。
maruta27に「だろ？」とか言われて悔しいが同意だぜ…

m）だろ？

2/19 12:54

今日一番の強風が吹き荒れる。
風速は10メートルを超えていそう。
しかし気温は−7℃くらいであまり寒くない為まだ余裕あり

2/19 12:56

雲の隙間から一瞬東天狗が！

2/19 13:00

硫黄、赤岳方面の雲が晴れるのを待ちながら、天狗の鼻の先の降りに備えピッケルを準備。

2/19 13:01

硫黄岳はこれくらいが限界だった。
赤岳は下山までついぞ姿を現さず

2/19 13:01

10分強滞在したがもう13時な為先へ。
貸切の西天狗岳は初めてだったな

2/19 13:04

鞍部への降りだが、山頂ほど風は強くなさそうで良かった

2/19 13:05

もう気分は消化試合。
ウキウキで雪上歩行

2/19 13:07

斜面を駆け降りてみた。ふざけ過ぎか

2/19 13:08

西天狗上空は真っ白

2/19 13:09

雲晴れず。
東天狗岳の眺めは無さそうだな…

2/19 13:14

あれ？晴れて来た？

2/19 13:14

もうスッキリ晴れちゃえよ！ダメか？

2/19 13:15

意外に足が消耗してたみたいで中々登れない。
ピッケルに頼りノロノロ東天狗に登る

2/19 13:23

今まで1人も登山者を見なかったが、東天狗岳山頂に6人の登山者が。
これは東天狗岳山頂から根石岳への道。
鉄の橋雪に埋まってるね

2/19 13:23

あれは天狗の鼻かな

撮影のお返しにこちらも撮影してもらった。
眺望ゼロですが😅

2/19 13:25

いやー、全く眺めないね

2/19 13:26

10分も滞在していないがそろそろ行くか

2/19 13:32

天狗の鼻を抜ける

2/19 13:34

上空に分厚い雲が覆うが、周辺は晴れてる？
まさか八ヶ岳上だけ雲あるのか…？

2/19 13:34

西天狗岳も姿を隠したまま

2/19 13:36

天狗の奥庭への分岐だが、足跡なさそう？

2/19 13:40

シュカブラってるなあ

やっぱりあっちは晴れてるな

2/19 13:45

稲子岳の断崖を見ながら急斜面を降る

2/19 13:45

北八ヶ岳にも雲が

2/19 13:50

霧ヶ峰まで見えてるなあ

2/19 13:50

あれ？天狗岳見えてる？
ってか太陽出てるわ

2/19 13:55

なんか…段々天気良くなって来たな

2/19 13:56

中山峠へと降る

2/19 13:57

すっかり西天狗も姿を現したな。

2/19 14:02

晴れまくりwチクショーめ

2/19 14:02

14時になってまた青空出て来たわ
晴れてはいるが風は強め。
バラクラバを外すの早過ぎたか

2/19 14:02

さっきからおそらく泊だろう山頂へ向かう登山者とすれ違っているが、彼らは山頂で眺望ありそうだな…羨ましい

2/19 14:05

天狗の鼻を見上げる

2/19 14:05

よく見るとさっきすれ違った3人の影が見える

2/19 14:05

樹林に入る

2/19 14:07

中山峠到着。
稲子岳への道は冬季通行禁止なのか

2/19 14:07

2人とも腹ペコで、黒百合ヒュッテのビーフシチューで頭がいっぱいになっていた

2/19 14:11

黒百合ヒュッテ見えた〜

2/19 14:11

テントがたくさん。
10張りくらいあった

2/19 14:12

寒くないのかな…

2/19 14:17

ビーフシチューが食えるか確認したが、ランチ受付は14時までだそうで食えず！（15分オーバー）
仕方ないのでふたりしてカップ麺で腹を満たす。
休憩中にまだ雲と風が出てきて雪もチラつき始めた。寒〜い

2/19 14:33

寒い中飲むインスタントコーヒーが堪らなく美味い

2/19 14:53

休憩を終え出発
この先は難所も無く消化試合だ

2/19 15:11

唐沢鉱泉への分岐1

2/19 15:31

唐沢鉱泉への分岐2

2/19 16:04

16時過ぎ、渋の湯まで降りてきた。
暗くなる前に降りれて良かった

2/19 16:05

ゴール！
かなり楽しめた山行だったな

2/19 16:49

河原の湯で汗を流す

2/19 17:51

黒百合ヒュッテで食えなかったビーフシチューをどうしても食いたいというmaruta27の希望により美濃戸口まで移動しyatsugatake J&Nで晩飯。
ノンアルコールで乾杯、登山の無事を祝う

ビーフシチューは非常に美味！
2,200円出す価値あり

この後茅野駅までmaruta27を送り解散。
お疲れ様でした。

m）お疲れさま

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

AQUOS sense6 SHG05 au シャープ

装備

個人装備

長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター バラクラバ 毛帽子 靴 ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 飲料 水筒（保温性） 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 時計 サングラス タオル ポール ヘルメット

感想

kukaminn

山仲間maruta27と冬山に行く約束をしていたのだが、中々天気とスケジュールが合わずにいた。
今週末は日曜が悪天候予報、土曜日も天気が良いのは午前のみ。
しかし今回は前泊出来ず始発で駅での待ち合わせであまり早出もできない為、候補の阿弥陀岳や群馬方面は諦め天狗岳へ決めた。
しかし天狗岳も山頂に着く頃には悪天候になっている予報…

正直あまり盛り上がらないまま来てしまったのたが…

maruta27の希望で西尾根から反時計回りに周回で予定を組んだのだが、予報通り第二展望台に着く頃には強風ホワイトアウト。
しかしこれが彼の冒険心に火をつけたらしくノリノリで西天狗直下の岩場を登り出す。
自分もなんだか楽しくなって来て西天狗岳山頂に着く頃には「来てよかった！天狗岳最高〜」みたいに手のひらクルクルだったという…

下山後のビーフシチューも含め大変楽しめた山行でした😆

まるた

今回はkukaminnくんと天狗岳へ行ってきました。
当初は阿弥陀岳を検討していましたが、天気諸々のことで計画変更。
冬の天狗岳は渋の湯から2回ピストンしているので、同じコースではやる気が出ず、
渋の湯から唐沢鉱泉にでて西尾根で周回じゃないと嫌だ、という我儘を飲んでもらいました。
天気は予報どおりお昼前から曇りで真っ白になりましたが、
未踏のコースと冬山らしい環境を存分に楽しむことができました。