裏大雪(東大雪)縦走
- GPS
- 127:38
- 距離
- 43.4km
- 登り
- 2,350m
- 下り
- 2,314m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:01
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:12
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:22
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:06
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:00
天候 | 19日:H圏内 晴れ 20日:日本海・三陸沖のLが急速に発達しながら接近 雪,昼過ぎから曇り,13時頃晴れ 21日:強い冬型 雪,昼には晴れ間も 22日:冬型 晴れ 23日:冬型 晴れ 24日:冬型 朝から雪,昼頃から晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
スキー
シール
兼用靴
スパッツ
ストック
SE
アイゼン
ピッケル
靴下
手袋一式
帽子
目出帽
ヤッケ
オーバーズボン
ナイフ笛コンパス
ビーコン
スコップ
ゾンデ
ゴーグル
サングラス
シュラフ
シュラカバ
ロルマ
銀マ
ポリタン
鍋
コッヘル
ブキ
防寒具
替え具一式
ラテルネ
トレペ
ライター
非パック
天気図セット
地図
行動食
非常食
ラジオ
携帯
充電器
財布
|
---|---|
共同装備 |
食計*4
ペミ・カンヤ6食
米10合
Stay食*6
L装
SZ
ノコ
スノーソー
テント
火器
灯油(4.5L+500mL)
|
感想
19日:朝日に照らされる十勝平野が美しい。士幌高原ヌプカの里は登山口のゲートまで車で入れた。初めは夏道上を行く。地形わかりやすいしラッセルも殆どなく快調。途中でビーコンチェック忘れに気づき気を引き締める。Co.860の林道合流までは崩れやすいtrv.で厭らしい。微沢っぽい所は若干白く抜けている。沢中Co.880の夏道屈曲には看板。ここからはタンネの密林が始まり,夏道上結構な頻度でピンクテープがついている。斜度かなりきつく,Co.950からは全員ツボ。板で行く所じゃなかった。岩石山(1088)の周りだけタンネが生えていない。岩石山の分岐から暫く南西風強かった。白雲山までの尾根も中々強敵。細い尾根上を細かくジグザグと登っていく。東側所々吹き溜まっていたり白く抜けていたり。板で行くところじゃなかった。P周辺はRGに雪がついた感じでそこら中落とし穴。夏道以外は歩けない。そんなこんなでCTの3倍近い時間かかって白雲P。今山行で行く予定のナイタイ山,南北ペトウトル,遠望山,ウペペサンケ山がすべて見え,広大な十勝平野が美しい。景色を堪能したら東の尾根を下していく。細い。板で行く所じゃなかった。Co.1150くらいまではスキーで下すもその先急なので手持ちツボ。腿までズボズボしながら下す。Co.1140辺りで夏道が尾根から逸れている所はまっすぐ行くと崖。夏道通りに下すしかない。BSで下してtrv.後続ほど雪落ちてだるい。そこからも非常にBushyで急で細い尾根を手持ちツボで下していく。1050からは尾根緩く比較的平らになるので板履けば良かったがどうせCo.1000からも急斜だろうとそのまま手持ち。南側小さく吹き溜まっているがなんも。コル分岐に下す斜面倒木多くだるい。転げるようにして下りてゆく。正直ここでテン場入りしても良かったのだがsLが日和らせてくれないのでSEつけて天望山へ。この尾根は北側濃いタンネ,南側カンバの疎林といった感じで奇妙。比較的潰れた尾根上を斜度確認しながら登っていく。相変わらずズルズル崩れてだるい。Co.1090から少しtrvる様にしてPへ。P手前でテン場ることにして,空身でAt.。二つ玉の接近で明日以降天気悪く,ウペ狙えそうなのは22-23の様子。今日の登りを考えるとナイタイもペトウトルも絶望的。とりあえず明日の下りの様子見て決めることに。いきなりの長時間行動で皆へとへと。
20日:朝起きると辺りはガスガス。雪も降っている。コルへ向かいCo.1100の斜度変化から夏道無視してまっすぐ東雲湖へ下す。しかし行く手は倒木に次ぐ倒木。嗚呼…。手持ちに切り替えて腰まで埋まりながらひたすら急斜面を下していく。埋まったり転げたり阿鼻叫喚。Lは混乱の中SE片方紛失。Trvる夏道に当たると少し歩きやすくなったので板履いて下す。東雲湖に着くころにはナイタイ山は絶望的。ウペを優先させて泣く泣くナイタイ山・ペトウトルはカット。この頃の視界は東雲湖対岸の斜面が見えるくらい。沢沿いに適当についているトレース辿って然別湖河口まで。然別湖は真っ白。対岸わからん。コンパス切って大体の方向で然別コタンを目指す。適当に岸に上がろうとするとスタッフに止められる。どうやらこの湾全体がコタンの敷地らしく正式な出入り口を通るようにとのこと。案内に従い湖畔温泉に上がる。1時間弱観光の時間を取り各々つかの間の下界を楽しむ。Lは目当ての湖上の温泉へ。今度はぜひ足湯じゃなく全身浸かりたい。ゲートから車道を行く。たまに除雪が入っているようで歩きやすい。途中スノーシューのツアーとすれ違う。どうやら弁天島へ行っていたようでトレースがついているので拝借して弁天島観光。車道からの下り口はツボ。この頃には晴れ間も出てきて真っ白なウペが良く見える。山行の安全を祈願し先を急ぐ。途中ハイエースに抜かれたりしながら野営場確認して山田温泉。ここまでは除雪が入っているようだった。もう少し行けそうなので・826のゲートでテン場入り。
21日:今日は等圧線10本かかる冬型。どうせ遠望山にも出られないので雪の降る中のんびりdepa。林道は脛くらいまでしっかり積もっている。頻度は低そうだがCo.850くらいまではたまに除雪が入っていそう。屈曲確認しながら全員でラッセル回して進む。道中2か所ほど崩壊してやや道が狭くなっているがなんも。途中の屈曲で右手斜面やや白かったので念のため間隔離して通過。Co.1040手前で林道両側壁になり,Co.1040で開ける。この尾根からまっすぐ登っていく。太いタンネの綺麗な森。所々大きな倒木あるが,大体埋まっており非常に登りやすい。Co.1200の緩い所北西側細いタンネの密林,南東側白い斜面。このあたりから北西風出てきて時折感じるない。Co.1200からの尾根上所々南西側に吹き溜まっている。Co.1270の緩いあたりから南西側にカンバやタンネの混交林。北西風強いのでこちらに下して適当なタンネの陰開削してテン場入り。張り綱張って風に備える。風は強いが薄っすらと日も差していて十勝の強さを思い知った。このまま行くとStay日使わなさそうなので灯油がんがん使ってシュラフや服乾かす。
22日:薄っすら靄がかかっていたがdepaする頃には然別湖の向こうに十勝平野も見える。殆ど風無く快適に尾根を登っていく。尾根上〜遠望山北西コルはCo.1300辺りでタンネもカンバも薄くなる。大体この辺りが樹限か。遠望山南西の斜面はPまでしっかりタンネが生えている。コルにザックデポってP At.。昨日の風で南西側はカリカリ,北東側は薄く雪が乗っている。Pはタンネ生えていてさすがに360度のパノラマではないが東西南北よく見える。遠望山先のポコは東から捲いた。このポコ先の尾根が細く,所々東側吹き溜まっている。西側行けば問題ない。吹き溜まりの切れ目から尾根乗るとき急でツボにした。石山は面倒なので東捲き。カンバの生えた斜面。途中白い斜面2か所一人ずつで横切る。緩やかに尾根に復帰。・1459手前のコル西側ハイマツの頭が出ている斜面。風強くカリカリ。ここから・1353先のコルまでSC。太いタンネの森。・1457の登りからはカンバ優占し,阿寒など東側の山々が良く見える。・1457からは細い尾根。東側そこそこ大きく張り出しているので尾根上のBush際と中行きやすい所下していく。カリカリでSE付ければ良かったと後悔。1399・前後にも似たポコ複数。ここでSE取り付け下す。1399北コルはカンバ林。十数m下せばタンネも生えているいいテンバ。ここからは雪深くなる。右の沢型や斜度確認しながら尾根上上げていく。KLはCo.1500。KL出ると斜面硬くなりSEで踏ん張りながら登っていく。つむじ風が渦巻いていて,その中に入ると一瞬感じるない吹くが基本晴れ微風。1610からはウペとE峰へ延びる尾根がよくみえる。カリカリの尾根を下して,・1595確認して1595北西コルから30mほど下してテン場入り。北東斜面下すと風弱まる。カンバの疎林で△天。冬尾根のKLまで出られるので中天ではない。明日はいよいよウペ乗越。荷物軽くしようと消費にいそしむ。
23日:いよいよウペと素早く準備し,いざdepa。朝焼けが美しい。快晴。夏道分岐には枠だけになった看板と大きな岩。・1696まではSE。・1696でEPに替え,戸澤topで進めていく。基本的に夏道らしき所見えており,尾根上も歩ける。Co.1720とCo.1750辺りの尾根が右に曲がる所で尾根やや細くなっていたのでsLtopで通過。あとはガシガシ登って糠平富士(E峰・Ⅰ峰)。石狩稜線やニペ,日高,然別湖,阿寒とにかく全てが見えていて感動。すぐに竜の背を偵察。一つ目は大きな岩の塊。南側斜面はハイマツの頭見えていて雪崩全く怖くないが岩当たって滑落怖い。北側斜面はチョロカンバの生えた硬い斜面。アイゼンしっかり刺せば問題なさそうなので北側から行くことに。最初斜面下すまで1mほどBS。LsLで前後から指示出ししながら一人ずつtrvって通過。二つ目は小さいポコ,ほぼ尾根上。三つ目も似たようなポコ北捲き。Ⅱ峰の下りはハイマツやコケモモ見えているやや急な斜面。前降りで怖くない。LsLで下まで先の様子見に行って乗越決定。安定もみられるのでその他へ切り替え。Ⅱ峰下のコルには1m近い雪庇が発達していたので南側の緩く白い斜面Bush繋いで一人ずつ。Ⅲ峰の登りくらいから尾根太くなりだし,尾根上ズボズボでだるい。・1848(本峰・Ⅳ峰)まで幾つもピークがありどれがどれだかわからなくなってくる。基本尾根上通過できる。本峰先は記録通り尾根太い。気づけばW峰。枠だけになった看板が刺さっている。ニペはガスっているがシルエットは見える。P写撮ってなんとなく都ぞ弥生歌って降りる。下し始めるとすぐ風吹いてきて感じるないBase,Maxはっきり始。1740のポコ登りは風弱い。JPから先は所々落とし穴うざい。王様尾根入ると風弱まる。Co.1550の樹限までEPで下す。樹限でスキーに履き替えシールはずして下す。雪重く板捕まれる。下していくも恐らく吹上で尾根上南西風強い。・1380手前でシール付けてtrvり,緩やかに尾根乗せる。緩く細い尾根上を1250まで行き,疲れたのでテン場入り。ここは太いタンネとカンバの森でとても綺麗。乗越を祝って残しておいたビールで乾杯。
24日:裏大雪の林道を舐めてはいけないということで7時depa。靄がかかっているが薄っすら太陽も見える。雪は深々と降っている。・1244には板履いていても埋まる大きな落とし穴。ブル道は雪で埋まっていてそれほどうざくない。シールスキーで順調に下していく。Co.1050くらいからタンネ細く,倒木やや増えるが選べば下せる。林道には所々赤と白のポール。所々倒木あるが初めは幅も広く快適な林道だと思っていた。Co.800二股の橋は無く,中に恐らく板などの芯が入ってそうなSB。Co.780の橋までは崩壊している所もあるがずっと右岸行ける。Co.780-770で崩壊があり,捲くように左岸→右岸(ザック運搬・スキー投擲),右岸→左岸(シートラザック運搬)へと斗袋渡渉。どうやら崖が寄っている所は崩壊している様子。Co.750も崩壊し,左岸崩壊箇所をtrvるように捲く。デポ旗もついている。・737は二股の先端まで行きSB渡渉。若干薄いがまあ行ける。あとは広い河原をのんびり町道まで。町道は特になんも。砂防ダム手前の斜面が白かったので離して通過。道の分岐にザックデポって鹿の湯へ。鹿の湯の脱衣所は倒壊して中央の大きな湯舟を覆ってしまっていた。たまに来るという親切なおじさんに入り方を教えてもらって入浴。気持ちいい。ザック回収して菅野温泉まで。お疲れ様でした。
コメント
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読んでいただきありがとうございます。基本的には人数がいるPartyならではの日程と繋ぎ方ですよね。食料や灯油,テントを手分けして運搬しています。
今年は例年に比べて雪が少なく,ルート状況がイマイチでしたが,いずれナイタイ山や南北ペトウトル山もリベンジしてみたいです。
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