谷川岳 一ノ倉沢 4ルンゼ スキー滑走
- GPS
- 08:01
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 1,619m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:57
天候 | 快晴、稜線は微風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天神尾根は日射影響で固く、上部はクトー使用。オキの耳〜一ノ倉岳まではアイゼン、シートラ。 |
写真
感想
谷川岳の代名詞とも言える一ノ倉沢の大岩壁、その本谷である4ルンゼは夏季は沢登りの登攀対象になっているルート。
昨年から谷川(マチガ沢)に山スキーで何度か通う中で一ノ倉沢を滑ってみたいという想いが募り、今回トライしてきました。
今シーズンは例年より雪が多く、核心のF4や下部クレバス帯はコンディションが良いと想定。また3月で気温が上がっており、雪崩リスクを避けるため出来るだけ早い時間に滑走、一方で急斜のためある程度は日射が入った9時半頃のドロップを計画。
早朝4時前スタートで天神尾根経由でシールハイク、途中からはクトーが必要に。前日に日射が強く入り、雪面は天神尾根の南面側もかなり固いので4ルンゼ(南面向き)もコンディション微妙か。
7時半くらいにほぼ想定通り、谷川岳ピーク着。オキの耳から先は4ルンゼを偵察しながら一ノ倉岳までアイゼン・シートラ。下部に氷が出ているのが見え、やはりルンゼ内は雪が硬そうな様子。
一ノ倉ピークに着き、上部ブッシュ帯を偵察すると懸念した程は雪面も固くなく安定したコンディション。ドロップを決め、9時半過ぎに滑走開始。上部ブッシュ帯からしばらくは固い雪面も表層は緩んでおり、気をつけて落としてゆく。左に屈曲するあたりから雪が良くなりパウダーも残っていた。
F4は氷が一部出ていたが、滝左側に雪がしっかり付いており、ダブルアックスに切り替えてクライムダウン。喉の部分の雪は固く、斜度もかなりあるため滑走通過は難しいと思われる。(更に遅い時間であれば緩むか)
この辺りから両岸の側壁から小規模なスラフが何度か発生し、急いで通過する。
ルンゼを抜け本谷が開けるとクレバスが連続。1つ1つの幅は飛べる程なものの、深さはかなり深い(底は見えなかった)。繋がった部分を探しつつ通過し、1箇所はジャンプで超えた。
眼前にはもう一ノ倉沢出合が目前に見えており、アルパインの偵察の人影も見えた。後はもう気持ち良く滑走するだけ。日射で少し重くなった雪も気にならないくらい、プレッシャーから解放されて清々しい気分。あっという間に出合に付き、滑走完了。
今年はやはり雪が多く、持参した40mロープやスクリュー等のプロテクション類は使用すること無く概ねスムースに滑走出来た。下部はかなり日射でデロデロになって不安定だったので、ドロップはもう少し早い方が良いかも。クレバス部分もあるので視界は必須と感じました。
約6年前に登山を始めた時、はじめて登山靴を買って歩いたのが谷川から一ノ倉岳、蓬峠の縦走路でした。その時に目にした一ノ倉沢の岩壁を、今回当時と同じメンバーで滑ることが出来た事は言葉に出来ない嬉しさがありました。
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