記録ID: 4064919
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
芽室岳〜1967峰手前c1590
2022年02月28日(月) ~
2022年03月06日(日)
- GPS
- 152:00
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 2,420m
- 下り
- 2,349m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:00
2日目
- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:00
3日目
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:50
4日目
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:00
6:30
160分
Ω3
9:10
140分
c1696ポコ
11:30
60分
c1712ポコ
12:30
c1590テンバ=C4
5日目
- 山行
- 1:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:20
6:30
80分
C4
7:50
c1712ポコの尾根テンバ=C5
6日目
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
6:30
0分
C5
6:30
C5=C6(停滞)
7日目
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:00
6:30
60分
C6
7:30
360分
尾根末端
13:30
美生ダム管理棟
2/28 最終除雪地点~芽室北尾根 c1330=C1
下調べ地点より 3 キロほど手前で除雪が終わっていた。出発直前に除雪車が来たので、タイミングさえ悪くなければもう少し先まで除雪されていると思われる。
芽室小屋までの林道は明瞭。芽室小屋は以前よりは修復が進んでいたが、まだまだ泊ることはできない。小屋から尾根に乗る渡渉は SB があり問題ない。尾根はピンクテープが夏道沿いにずっとついているので迷わない。尾根東側の段差は顕著で探せばΩ掘れるかも。
c1330 付近のチョロタンネとチョロカンバの間に幕営。あまり強くない。西からも東からも風が吹いてくるので、樹木の無い東側にブロックを積む。Docomo が通じた。
3/1 C1~芽室岳~池マークテンバ=C2
4:00 に起床するが行動できそうにないくらい風が強いので二度寝。8:45 にもう一度起きて11:00に出発。
c1400 以降の尾根は波打って段差になっており歩きにくい。カンバは下調べと違い肩までしっかりと生えていた。頑張れば周辺にΩ掘れそう。視界はほとんどないが、ピークまでブッシュが出ており稜線はわかる。例年より雪が少ないのが幸いした。本来白抜けのスロープにカンバが出ているくらい雪が少なかった。ピークまで斜度が緩いので 肩からはSE で行けたがカリカリだった。岩に銀色のプレートが埋め込まれている立派なピーク看板がある。
下りはシールで降ろす。今回は雪庇は大きくなく、日高側にはしっかりとカンバが生えていた。c1529 のエスケープ尾根はわかり、ここまで来るとだいぶ風も弱くなる。二つ池テンバは無風で平らの良テンバで Docomo 入る。テンバ前のスロープ二つ、芽室南はかなり面白そうであったが、この日はスキーができるような天気でもなく、出発も遅かったのでスキーは無し。
3/2 C2~雪盛山~ルベシベ分岐横テンバ=Ω3
ここからは十勝側に雪庇、日高側にチョロカンバやブッシュといった稜線が続く。朝だけ視界があったのだが、遠目に見える山々に面白そうな白抜けが見えてスキー欲がふつふつとわいてくる。
雪盛山手前の c1600 くらいから ES に換える。雪盛山頂上にも今回はブッシュが出ており、視界がないせいか他のポコとあまり変わりはなく、ここだけ特段に固いというわけでもなかった。c1520 まで ES で下り、ここからシールに換える。雪盛山~ルベシベ分岐までの稜線は所々細く、雪庇の踏み抜きが怖い部分が出てくるが、カンバの中に逃げ込んで通過できる。
ルベシベ分岐直前で SE を装着。おそらく地形も関係しての事だろうが、片足を上げると体が煽られ吹っ飛ばされそうになるほどの強風。c1644 ポコを 30m くらい降ろして尾根の南側に半雪洞半イグルー作成。1h30m で完成。ポコ直下にも作れるが雪崩が怖かったのでここに作った。Docomo 入る。
3/3 Ω3~c1696P~c1712P~c1590 テンバ=C4
c1644 ポコからコルまでは SE、ツボ、スキーで降ろす。そこからは SE で行く。c1550 くらいまでは波打って凸凹した幅2m くらいの稜線で、十勝側に雪庇で日高側にチョロカンバ。c1550 くらいから ES、EP に換える。
c1696 ポコから細くなり岩も出てくるが全く難しくない。日高側の斜面から稜線上までハイマツが生えていて、30m ほど下にチョロカンバ。c1707 前後が唯一の核心。日高側の岩の基部を巻くのだが、急斜でそれなりに固いのでダガ―ポジションも交えつつのトラバース。岩の上は歩けなさそうだった。今回はトラバースする斜面にもハイマツが生えており怖さはなかったが、雪付きによってが高度感あって怖いかもしれない。EP がしっかり効く固くていい斜面。1h 位かけて岩稜一帯を巻いて稜線に復帰。以降も岩が出てくるが、稜線上を行けて全く問題ない。結果的に、雪付きも関係しているとは思うが c1696~c1712 で難しいのはc1707 付近だけであった。
c1712 ポコからの下りは、c1600 くらいまで広く緩い尾根で木は生えていない。最初30m くらい岩出ているが全く問題なく巻ける。今回は一面にブッシュが出ていた。c1590ポコ周辺から稜線付近にチョロカンバが生え始める。ポコ東側にはΩ掘れる。ポコから西側に 40m ほど降ろして幕営。カンバがそれなりに生えており、まあまあ耐えられそう。電波入らず。
3/4 C4~1712 引き返し~尾根上テンバ=C5
朝から強風。色々あってc1712 ポコまで引き返すこととする。
最初 15 分ほどは SE で歩くが、そこから EP に換えて c1712P へ。ポコから尾根を
20m ほど降ろすと風は弱くなる。下調べ通りの平らな場所に幕営。少し木が薄い。主稜線から離れてはいるものの、かなり荒れそうな時はもう少し下げた位置に張るべきかもしれない。この尾根の北側の斜面かなり面白そう。Docomo 入る。
3/5 完全停滞
気圧配置的にはかなり荒れそうなのに、なぜか快晴無風の一日。悔やみきれない空白の一日。日高ってこういうものなのか、たまたま低気圧が遅れているのかわからない。そんな中で突っ込む実力も経験もないのでまんじりともせず停滞。
3/6 C6~尾根末端~美生ダム下山
この日の朝、いろいろあって下山することを決定。昨夜からの大量降雪でいかにも雪崩そうだったので忠実に尾根上を降ろす。尾根上は疎~中密林で下部は波打っているが、スキーで快適に降ろせる。
沢に出会ってからはシール。一回目の渡渉はかなり難しく、SB うまく見つけられなければツボで渡渉したほうがいい。その他の渡渉は SB あるが、いずれも厳しいものが多かった。ルートはおおむね下調べ通り。平坦な地形で渡渉が幾度かあるので、よほどしっかりトレースがない限りスキーではなくシールでの下山が無難。ダムは管理棟まで除雪が入っており、電波は微弱だが入る。
無事下山完了。全員と固い握手を交わして、我々の春は終わった。
下調べ地点より 3 キロほど手前で除雪が終わっていた。出発直前に除雪車が来たので、タイミングさえ悪くなければもう少し先まで除雪されていると思われる。
芽室小屋までの林道は明瞭。芽室小屋は以前よりは修復が進んでいたが、まだまだ泊ることはできない。小屋から尾根に乗る渡渉は SB があり問題ない。尾根はピンクテープが夏道沿いにずっとついているので迷わない。尾根東側の段差は顕著で探せばΩ掘れるかも。
c1330 付近のチョロタンネとチョロカンバの間に幕営。あまり強くない。西からも東からも風が吹いてくるので、樹木の無い東側にブロックを積む。Docomo が通じた。
3/1 C1~芽室岳~池マークテンバ=C2
4:00 に起床するが行動できそうにないくらい風が強いので二度寝。8:45 にもう一度起きて11:00に出発。
c1400 以降の尾根は波打って段差になっており歩きにくい。カンバは下調べと違い肩までしっかりと生えていた。頑張れば周辺にΩ掘れそう。視界はほとんどないが、ピークまでブッシュが出ており稜線はわかる。例年より雪が少ないのが幸いした。本来白抜けのスロープにカンバが出ているくらい雪が少なかった。ピークまで斜度が緩いので 肩からはSE で行けたがカリカリだった。岩に銀色のプレートが埋め込まれている立派なピーク看板がある。
下りはシールで降ろす。今回は雪庇は大きくなく、日高側にはしっかりとカンバが生えていた。c1529 のエスケープ尾根はわかり、ここまで来るとだいぶ風も弱くなる。二つ池テンバは無風で平らの良テンバで Docomo 入る。テンバ前のスロープ二つ、芽室南はかなり面白そうであったが、この日はスキーができるような天気でもなく、出発も遅かったのでスキーは無し。
3/2 C2~雪盛山~ルベシベ分岐横テンバ=Ω3
ここからは十勝側に雪庇、日高側にチョロカンバやブッシュといった稜線が続く。朝だけ視界があったのだが、遠目に見える山々に面白そうな白抜けが見えてスキー欲がふつふつとわいてくる。
雪盛山手前の c1600 くらいから ES に換える。雪盛山頂上にも今回はブッシュが出ており、視界がないせいか他のポコとあまり変わりはなく、ここだけ特段に固いというわけでもなかった。c1520 まで ES で下り、ここからシールに換える。雪盛山~ルベシベ分岐までの稜線は所々細く、雪庇の踏み抜きが怖い部分が出てくるが、カンバの中に逃げ込んで通過できる。
ルベシベ分岐直前で SE を装着。おそらく地形も関係しての事だろうが、片足を上げると体が煽られ吹っ飛ばされそうになるほどの強風。c1644 ポコを 30m くらい降ろして尾根の南側に半雪洞半イグルー作成。1h30m で完成。ポコ直下にも作れるが雪崩が怖かったのでここに作った。Docomo 入る。
3/3 Ω3~c1696P~c1712P~c1590 テンバ=C4
c1644 ポコからコルまでは SE、ツボ、スキーで降ろす。そこからは SE で行く。c1550 くらいまでは波打って凸凹した幅2m くらいの稜線で、十勝側に雪庇で日高側にチョロカンバ。c1550 くらいから ES、EP に換える。
c1696 ポコから細くなり岩も出てくるが全く難しくない。日高側の斜面から稜線上までハイマツが生えていて、30m ほど下にチョロカンバ。c1707 前後が唯一の核心。日高側の岩の基部を巻くのだが、急斜でそれなりに固いのでダガ―ポジションも交えつつのトラバース。岩の上は歩けなさそうだった。今回はトラバースする斜面にもハイマツが生えており怖さはなかったが、雪付きによってが高度感あって怖いかもしれない。EP がしっかり効く固くていい斜面。1h 位かけて岩稜一帯を巻いて稜線に復帰。以降も岩が出てくるが、稜線上を行けて全く問題ない。結果的に、雪付きも関係しているとは思うが c1696~c1712 で難しいのはc1707 付近だけであった。
c1712 ポコからの下りは、c1600 くらいまで広く緩い尾根で木は生えていない。最初30m くらい岩出ているが全く問題なく巻ける。今回は一面にブッシュが出ていた。c1590ポコ周辺から稜線付近にチョロカンバが生え始める。ポコ東側にはΩ掘れる。ポコから西側に 40m ほど降ろして幕営。カンバがそれなりに生えており、まあまあ耐えられそう。電波入らず。
3/4 C4~1712 引き返し~尾根上テンバ=C5
朝から強風。色々あってc1712 ポコまで引き返すこととする。
最初 15 分ほどは SE で歩くが、そこから EP に換えて c1712P へ。ポコから尾根を
20m ほど降ろすと風は弱くなる。下調べ通りの平らな場所に幕営。少し木が薄い。主稜線から離れてはいるものの、かなり荒れそうな時はもう少し下げた位置に張るべきかもしれない。この尾根の北側の斜面かなり面白そう。Docomo 入る。
3/5 完全停滞
気圧配置的にはかなり荒れそうなのに、なぜか快晴無風の一日。悔やみきれない空白の一日。日高ってこういうものなのか、たまたま低気圧が遅れているのかわからない。そんな中で突っ込む実力も経験もないのでまんじりともせず停滞。
3/6 C6~尾根末端~美生ダム下山
この日の朝、いろいろあって下山することを決定。昨夜からの大量降雪でいかにも雪崩そうだったので忠実に尾根上を降ろす。尾根上は疎~中密林で下部は波打っているが、スキーで快適に降ろせる。
沢に出会ってからはシール。一回目の渡渉はかなり難しく、SB うまく見つけられなければツボで渡渉したほうがいい。その他の渡渉は SB あるが、いずれも厳しいものが多かった。ルートはおおむね下調べ通り。平坦な地形で渡渉が幾度かあるので、よほどしっかりトレースがない限りスキーではなくシールでの下山が無難。ダムは管理棟まで除雪が入っており、電波は微弱だが入る。
無事下山完了。全員と固い握手を交わして、我々の春は終わった。
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