積雪期単独北海道分水嶺縦断計画〜宗谷岬から襟裳岬〜(総距離670辧63日間の記録)

- GPS
- 212:19
- 距離
- 699km
- 登り
- 42,642m
- 下り
- 42,624m
コースタイム
| 天候 | 記録参照。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
プロローグ 「完全単独ワンシーズンであれば、極地の単独歩行横断に匹敵する、最も困難で素晴らしい記録になることは間違いない。」 極地というと、北極や南極ということだろうか。そこがどのようなところなのか僕はまだ知らない。ひょっとするとそのレベルのすごい計画なのかもしれない。17年もの歳月を費やしてこの計画を完遂し、その記録を『北の分水嶺を歩く』にまとめた著者、工藤英一氏があとがきに残したこの言葉が頭を離れない。工藤氏はその後にこう綴っていた。 「いつの日か誰かに、人並はずれた艱難辛苦に耐える精神力と強靭な体力の持ち主に、挑戦し実現してもらいたい。本州や外国ではなく地元の北海道にこんな素敵なかけがえのないルートがあるのだから、道内のこれからの若き岳人に期待している。人間の精神力と体力の可能性を広げ、登山者はもとより、登山の世界を知らない一般市民にも感動と夢を与えてやまない、本物の山行になると僕は強く信じている。」 ぼんやりと、この若き岳人って僕のことにならないかな…。と思う。「本物の山行」という言葉は僕の心を惹き、深く脳裏に焼き付いた。 『北の分水嶺を歩く』と出会ったのは2年前、ワンシーズン単独知床半島・日高山脈 全山縦走から帰ってしばらくしてのことだった。同じく襟裳岬から宗谷岬への縦走をまとめた志水哲也氏の著書『果てしなき山稜』の中にこの本が登場するのだ。工藤氏の報告書をきっかけに志水氏は12月から5月の半年間で歩き切る計画へと着想する。その内容には山の過酷さはもとより、自分探しの旅、現実との葛藤に溢れていた。 志水氏とこの著書の存在は日高へ縦走に出かける前から知っていた。知っているだけでなく、知ってすぐにAmazonでポチって、出発前にはすでに手元にあった。けれど読まずに出発した。余計な情報が増えて、自分の山行が出来なくなってしまうのではないかと恐れていたのである。そして、今の僕と同年代の頃の志水氏が12月から5月の6ヶ月間ぶっ通しで入山した記録だと思い込んでいた僕は、実のところ、日高へ出発直前に自分のせいぜい3週間程度の計画のちっぽけさが露呈するのを嫌ったのだと思う。しかし実際には志水氏は、全部で12回に分けて縦走し、6ヶ月間の内の半分近くは下界で過ごしていた。自分の計画を無事に終えて、満を持して読み始めた僕は安心してしまった。誤解のないように言っておくと、志水氏はその数年前に日高山脈全山縦走をしているし、この旅に記録を求めてはいない。敢えて困難さや過酷さを求めているわけでもない。ただ、北海道を全身で感じるために、ゴールは宗谷岬とだけ決めて、旅に出たのだ。ものすごい旅だ。その考え方や生き方、ふとしたときに社会の常識に反発してしまう心情描写や随所に見せる人々への猜疑心には思わず共感してしまうところがあり、ページをめくる手が止まらなかった。一方で読みだす前の期待が大きすぎたせいで下界の時間の長さが気にかかる。その下界で出会うたくさんの温かい人々とのふれあい。それも志水氏のこの旅の魅力の一つなのだけれど、これは一つの長大な旅であって、一つの山ではないんだろうな…。そうか、ならばこの足で…。 ※※※この記録はまだ書きかけです。※※※ 63日間、とあまりに長大なので、全部書き終えてから公開する(かなり時間がかかりそう)よりも、書き加えていく方が面白いのでは、と思い敢えてこんな書き方をしてみました。 実際に使用していた1/50000地形図の裏に、僕が毎日の日記を書いていたものの原文ママ(誤字脱字や省略部分のみ修正)です。打ち込みながら、書き直したいところがたくさん見つかりますが、ここは敢えてリアルな日記をそのまま掲載することにしました。 記念すべき?初回は第1週目(2/26∼3/4)。Day1~7です。 63日間を1週間ずつ、9回に分けて更新していく予定です。 随時編集、更新していくつもりなので、原文ママが読めるのは期間限定かも…? Day8∼14追加しました!(2022.5.7) Day15∼21を追加(2022.5.8) Day22∼28追加(2022.5.9) Day29∼35追加(2022.5.10) Day36∼42追加!(2022.5.11) Day43∼49追加しましたー(2022.5.12) Day50∼56追加。明日は最終回!(2022.5.13) Day57∼63(最終日)追加しました。これにて完結。(2022.5.14) 長きに渡って(約2年半)、地図の裏に書き溜めた日記を全文公開(全60000字)していましたが、この挑戦をまとめた書籍の完成をもって非公開とすることに決めました。 『「幸せ」を背負って 積雪期単独北海道分水嶺縦断記』(山と渓谷社)野村良太著 https://www.yamakei.co.jp/products/2824340490.html 読んでいただいた皆様、ありがとうございました! まだの方はぜひ書籍をお手にとってみてください。 (2024.10.18) |
| その他周辺情報 | 保留中。。。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
非常食
調味料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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|---|
感想
地図の裏に書き溜めた日記を全文公開(全60000字)していましたが、この挑戦をまとめた書籍の完成をもって非公開とすることに決めました。
『「幸せ」を背負って 積雪期単独北海道分水嶺縦断記』(山と渓谷社)野村良太著
https://www.yamakei.co.jp/products/2824340490.html
読んでいただいた皆様、ありがとうございました!
まだの方はぜひ書籍を手にとってみてください。
いくつかのメディアに取り上げていただきました!
ありがたい限りです。ご興味を持っていただけた方はぜひご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c984219ee9dc43214cd82b796bc7b2bc584340c6
↑速報記事をガイドの先輩でもある、プロスキーヤーの藤川健さんに執筆いただきました!(2022.4.29)
https://youtu.be/ZWXwyWlFZV0
↑ノースメディアの佐藤カメラマンに、撮っていただいた映像を短い動画にまとめていただきました!
襟裳岬到着の臨場感が伝わるかと思います!
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/675862
↑北海道新聞の朝刊に掲載いただきました!!(2022.4.30)
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/group.php?gid=113
↑山と渓谷オンラインでの連載がはじまりました!
(2022.11.27)
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2022124628SA000/#:~:text=宗谷岬から襟裳岬,野村良太が挑んだ。
↑「白銀の大縦走 北海道分水嶺ルート670キロ」
というタイトルでNHK地上波全国放送をしていただきました!
現在もオンデマンドで視聴可能です。
(2022.12.30)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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Orange62




















小田島
コメントありがとうございます!
この先の日記に対処の様子が出てきます。もうしばらくお待ちください!
Good job! & Good friend!
ありがとうございます。
感動した
北海道ローカルNHKの「北海道道」観ました。彼女に助けを請うくだり、いや、それって助けを請うているのか?色々とご本人なりに思うところはあるのでしょうが、この偉業に水を指すことは全くないと思いますし、彼女との絆が微笑ましかったりもしました。
今後のご活躍には期待しますが、生きて帰ってこその冒険です。生きて帰ってこそのヒーローです。頑張ってくださいね。
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