記録ID: 6534551
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大雪山
北海道大分水点~石狩岳
2024年03月01日(金) ~
2024年03月07日(木)
- GPS
- 194:34
- 距離
- 38.4km
- 登り
- 2,336m
- 下り
- 2,593m
コースタイム
1日目
- 山行
- 0:09
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:09
6:20
0分
宿泊地
5:29
9分
宿泊地
5:38
宿泊地
2日目
- 山行
- 0:11
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:11
5:29
11分
宿泊地
5:40
ゴール地点
3日目
- 山行
- 11:31
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:31
4日目
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
14:53
宿泊地
5日目
- 山行
- 3:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:35
11:34
215分
宿泊地
15:09
宿泊地
6日目
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:33
7日目
- 山行
- 2:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:38
15:16
宿泊地
8日目
- 山行
- 1:27
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 2:28
1日:三国峠(3+)分水点(4)1472北コル
2日:stay
3日:1472北コル(1.5)1643(1+)1676
4日:1676(2-)1706(2-)ユニ石狩岳(0.5)十石峠
5日:十石峠(1+)ブヨ沢(1+)音更急登下(1+)音更P(+)第3尾根頭
6日:第3尾根頭(1+)石狩岳(0.5)S峰(+)石狩岳(1-)KL(2-)TL(1)石狩沢出合
石狩沢出合(3+)大雪湖
2日:stay
3日:1472北コル(1.5)1643(1+)1676
4日:1676(2-)1706(2-)ユニ石狩岳(0.5)十石峠
5日:十石峠(1+)ブヨ沢(1+)音更急登下(1+)音更P(+)第3尾根頭
6日:第3尾根頭(1+)石狩岳(0.5)S峰(+)石狩岳(1-)KL(2-)TL(1)石狩沢出合
石狩沢出合(3+)大雪湖
天候 | 1日:発達中のLの北東進 2→2.5m 朝天気良好→昼前から曇→吹雪気味 2日:冬型 3→5m ずっと吹雪 3日:L含む気圧の谷の通過 2.5→2m 朝風ッ&ガス→晴れ 4日:冬型、上空に強い寒気 3→2.5m 朝曇り→昼頃から吹雪気味 5日:冬型、気圧の傾き大 2.5→1.5m 吹上風ッ 6日:気圧の谷の中 1m 快晴 7日:気圧の谷の中 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは高原温泉への国道分岐がゴール。 お見送りとお迎えに来ていただきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日:三国峠(3+)分水点(4)1472北コル ミーティングを終え、KALDIでウキウキしながらちょっと贅沢なツマミを調達後、たからでDEPA。強化と何か勘違いをしているものをもらいつつ三国峠へ。 何か見えている山をバックに写真撮って、トンネルの北側の隙間を縫って入山。所々ピンテある。沢は完全に埋まっておらず、たまにSBを渡っていく。沢の規模は極めて小さいが、所々深い地形になっており√取りが求められる。今年は雪が少ないような気がする。一度左岸に取り付いてしまいだるいtrvをしてしまう。なるべく右岸側を行くようにすると楽。1320二股を右に取り1390から分水点へと延びる尾根へ取り付く。この辺でかなり脆い弱層が出来上がっていることを確認する。この頃は積雪大してないので雪崩怖くはなかったが。ただSEが時々決まりづらくミスったら滑りそうで怖い。分水点直下から空身でAt。晴れてはいないが、表もウペニペも見え気持ちが良い。太平洋、オホーツク海、日本海へ流れを分かつ点。北海道のど真ん中に立ったと思うとなかなかロマンチック。分水嶺を繋ぎたくなる気持ちが少し分かった気がした。 やや風も強くアップダウンもあるのでESにして進む。東側には最大1.5m弱の雪庇。そこまで大きくはなくほぼ廊下状、際をずっと歩ける。西側には稜線傍まで木が生えており、やや怠くはあるがWL内で妥当。ただ少雪ならば歩きづらく注意必要かも。この日は東側からの吹き上げ強く、場所によってはハッキリ。昼頃からガスかかり始め次第に100始。Eのメリットがなくなってきたのでトンネルの真上辺りからSE。最初は楽しかったけど風とガスで何も面白くなくなってしまった稜線を歩いて、1472北コルの西側にテンバる。雪がサラサラ過ぎてブロックが切り出しづらい。 長期とは思えぬつまみと酒の充実度。このPartyはおよそ15袋以上とラーメン力に満ち溢れている。どうやらこの1週間では飢えなそうだ。 2日:STAY 夜中、冬型になるにつれ風向きが変わり、我々のいる側の沢からの吹き上げが強まる。テントを埋めるような雪が積もっている。除雪してテントの圧迫感を解消してからスパ食べてstay!昼からビールを飲み、更にブレンドされたリッチーを煽っていく。僕はこの山行は酔えないなぁとかほざいていると、集中攻撃を食らい続け気づけば撃沈。綺麗なフラグ回収。4年目もまぁこんなもんです。 3日:1472北コル(1.5)1643(1+)1676 5時頃様子を見るとまたテントの周りが立派に埋まっている。深夜から2度の除雪。風の音が凄いしガスも濃いのでうだる。8時頃晴れてくるが、音は相変わらず強くこりゃまさかの2stay目か、と思っているとsLの花摘みによる好プレー。風はただの吹き上げ局地風であることが判明。11時半頃急ピッチで荷支度。1643手前タラ地までは尾根上が白い。途中からゴーカイ並には急。上の方で全員が聞こえるようなワッフ音が鳴り響いたので、南側のカンバ帯にがっつり入り繋いで行く。1472南をTL、1520辺りをKLが妥当か。テンバはTLまで。 この山行最大の警戒Pointへ到着。偵察。1643ポコを少し直上してからtrvして巻く。下の方でtrvすると急で雪崩怖い。中間ポコまでの間に細い箇所が2か所。1か所目は真上。結構狭く、幅1m弱位で長さは10m位。南側に吹き溜まり。その後の下りは少し後ろ向き。2か所目も真上5,6m位。こちらは北側に吹き溜まりが出来るよう感じだが、幅ありそこまで怖くない。中間ポコは完全にナイフ。真上はハイマツの段差もありそもそも取り付くのがムズそう。南面をtrv。途中1人ずつ。雪質は状態によるがかなり怖いときもあろう。北面は降りれさえすれば行けそうだが、降り口がbush邪魔且つ急。雪が多ければ行きやすいかも。ここを巻き終わると、ただの太尾根になり楽勝。1690ポコへの登りは左から捲くがなかなか硬い。この先は雪が飛びたまに岩やハイマツ頭が見える。1676北側のカンバ林にテンバ入り。展開は選ぶだろう。ムダにstayする一歩手前から何とか核心を乗り越えた!道路歩きと林道歩きを回避でき、ほっと安心。 4日:1676(2-)1706(2-)ユニ石狩岳(0.5)十石峠 SEでスタートするがすぐにクラストし、ハイマツも邪魔なのでEPに。小さな吹き溜まりが出ているが困りはしない。視界は2,300始をキープしているがユニ石狩等高い所はガス、風はたまに吹き上げの局地風で感じるない~感じるがある程度。多少のCo上げによる影響を想定したうえで乗越。1706西面はハイマツだらけ。ユニ石狩への登りの途中から一瞬晴れ間が差す。右側は木が茂り、左側に小さく吹き溜まっている。頂稜直下、今回は硬さも足りない。まだまだだ。どうとでも捲ける。頂稜に上がると途端に吹き上げ強まり、ハッキリ始~ハッキリが断続的に。時折オサ始は吹いた。尾根は広いが、足元bushでより歩きづらい。P手前は尾根にカンバ生えており、際を行きづらいので中に入りながら。 Peakには看板。ガスいし風も強く、何の感慨もないがP写撮って下る。少し弱まるかと思ったが、しばらくは吹き下ろしが強い。こちら側はハイマツだらけ。十石峠まで下りると多少は風和らぐが、どうやら冬型決まってきたようで、やや荒れ気味になってくる。ブヨ沢に吹き上げ避けられるテンバがある保証もないのでここでテンバ入り。木も利用して壁作る。 ラーメン食べて、コッヘルアイロン大会。差入れの賞味期限切れカブ漬けは、おばあちゃん家の味がして温かい気持ちになった。しかしIの凍傷しかけてすごい色になった指を見て一気に寒気が走った。 5日:十石峠(1+)ブヨ沢(1+)音更急登下(1+)音更P(+)第3尾根頭 4時に起きるが、風の音が凄く冬型の影響がまだ続く。なかなかしぶといものだ。夜もうるさくてよく眠れなかった。7時半位にピタっと風がやむ。今だとばかりに準備してデッパ。皆は良いというので十石はカット。その次のポコもtrvろうとするⅡ達を稜線に引き戻して歩いていく。強化で2度歩いた道を今回は冬季に。オールシーズン歩くと違いがあってなかなか面白い。風は吹き上げがたまにある程度でほぼ無風。ハイマツや砂利の見えた道を踏みしめる。 モンハンの本や辞書を燃やしたブヨ沢テンバを懐かしむ。次のポコからの下りはEで行くとズボりそうなのでSEのままひたすらカニ歩き。急登下までは稜線傍までカンバが生えている。吹き溜まりもほぼない。強化で雪稜とか言われていた気がするがそんなもの出来るがしない。なんなんだろうあれ。 音更への登りは最初SEで上がる。途中からEに。引っ張りすぎるといいことはない。上の方はハイマツや高山植物、砂利にアイゼンを掛けていく。少し嫌らしい。雪が少なければ下りは割と怖そう。頂稜に上がると案の定風。感じる~ハッキリ。尾根は広い。頂稜だけ100始~2,300程度。明らかなCo上げと吹き上げ。Peakはまたもガス。強化で1時間半居眠りした場所とは思えない。そう良い気持ちはさせてくれない石狩稜線である。 下り始めてもすぐには収まらず、ハッキリbase。本山行なのに何だこの修行感は。音更の下りはハイマツや大き目の岩が転がっている。第三尾根への下り口を確認し、西側樹林泊まれそうなのでそちらへ30 mくらい下ろし斜面切り崩す。ここは基本吹き上げあるが、下ろせば幾分か収まるしいくらでも下げることできる。明瞭な弱層が2個もあり少しビビる。利尻等で雪崩事故があったらしい。同じ弱層か。明日は我が身。恒例の凍傷チェックをしてから辛ラーメン。α米ドラフトして、お茶配ろうとするとミッキーが出現。ミニーが大雪湖で一人待っているらしい。ことごとく強風とガスに悩まされるこの山行。明日が晴れることを心から祈り、高ぶる気持ちと未だに聞こえる風の音に不安を抱きながら眠る。 6日:第3尾根頭(1+)石狩岳(0.5)S峰(+)石狩岳(1-)KL(2-)TL(1)石狩沢出合 5時半に起きて外を出るとなんと快晴!青空に浮かぶ石狩岳が映えている。冷たい空気に少し震えながらも心の内は興奮している。何とか抑え込んで集中していく。主稜までアイゼンで上がると、ニペウペの姿が。10m歩く度にシャッターを下ろしまくる。1850からの白くなるところは雪崩は怖くないが、一応離していく。急登までは地面が所々見える。急登は少し雪溜まっているが、斜度それほどでもなく怖くはない。下りは雪質次第でBSするだろう。 ズボズボなところをLTopで必死な思いで登り、ついにPeak!3度目にして快晴無風の石狩岳である。6日間の苦労に何か意味があった気がする。さもなくばこの景色には出会えなかっただろう。嬉しさが込み上げる。 握手を交わしてからP写撮って、荷物置いてS峰へ向かう。雪少なく硬い層が見えている。吊り尾根はただの尾根。尾根上でもtrvりでも行ける。東は少し吹き溜まり、寄り過ぎないように。S峰への登りは、夏道のある岩場を避け右側から捲くようなイメージ。岩が当たるPointに慣れていない為か岩場は難しそうに見えたが、まぁ記録の範疇ではあるだろう。5m程trvってから3m程直上し、上部は雪の溜まっている所を左から回り込むようにして上がる。ステップを蹴り込む。滑落したら終わり。下りはBS。 フィルターの進路志望が提出出来たところで、晴れ続ける石狩岳を背にして沖津尾根へ。岩峰ぽいのが確かに2つあるが、いずれも簡単。雪多めについているためか1つ目は尾根上行けるし、こちらは右側そこまで急ではない。2つ目は左側をtrvる感じ。少し岩出ていてクラストしているが、E行動よく見れたMならなんら難しいものではない。1824は登らずに南側をtrvって行く。ハイマツ見え見えで雪崩は大丈夫。1740KLまではアイゼンが割と効く斜面となっている。コル辺りから2,3mの雪庇が出来ている。そこからSEにして1710ポコをtrvっていく。しかし進んで間もなく、Topの前で雪崩が発生する。振動が伝わったようだ。この程度の抜け具合でも落ちるのか。一同震撼。この面の弱層は極めて脆いよう。後ろにも戻れず上も捲けずで、リスク小さい所を慎重に進めていくこととする。雪崩れた斜面を一人ずつ横断して、尾根に復帰するまで少しでも嫌な感じがする場所は全て対処しながら進んだ。雪質がヤバいなら横着せずに尾根上を行った方が楽でしょう。1541辺りは不規則に吹き溜まりが出来ているが、判断には困らない程度。ようやく安全圏に出てほっとしたところで、スキーに履き替える。しかし、この後も緩い所でも自分のスキーを追いかけるようにワッフ音が付いてくる。マジで気持ち悪い。林道に出て石狩沢出合まで進もうとすると、なんと沢出合直前の橋が片方崩壊している。ジャンプして対処。反対から入山するならば飛び石する必要がありそう。浅いので全然大丈夫とは思う。 7日:石狩沢出合(3+)大雪湖 ナチュゲしてのんびりデッパするが、2年目が全然止まってくれないので一瞬でついてしまう。1時間ほどドライバー待って、三国峠までちょっと走って、今回の√をひと繋ぎして山行を完了させる。 |
その他周辺情報 | ホテル大雪へ。大浴場が3つあり、1個は黒岳が見えるはずだが今日は微妙にガス。 旭川まで行ってしゃぶ葉!まるで高校生かのように肉と寿司とスイーツを食べまくり、別に飢えていなかったはずではあるが7日分の食欲を満たす。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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---|
感想
例のごとくまたも日程をフルで使ってしまった。今回の場合は、ベストな時間帯を歩きたかったのでやむを得ないが。
思っていたイメージよりも風がずっと強く、天気もすかっと晴れるような山域ではなかった。
あまり現役で行く人のいない分水点から、思い出の石狩岳を繋いでみたこの山行。1643雪稜等、現役未知の場所を通過していくのはなかなか面白い。3度目にしてようやくスカッと晴れたPeakを踏めたのはうれしい。
分水嶺に限らずではあるが、展望のいい稜線を歩いていくのはとても面白い。石狩稜線S峰の先もとても歩いてみたかったし、二ぺや大雪の方まで行きたい。一つの山を落としに行くのも面白くはあるが、僕はどっちかというと繋ぐ方が性に合っているかなと感じた。
難易度は高くないけど、この山行をきっかけに何かMらが感じてくれるとうれしいなぁとは思う。
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