【過去レコ】フクジュソウの藤原岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,123m
- 下り
- 1,112m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 藤原岳自然科学館 https://www.city.inabe.mie.jp/kyoiku/shizen/shizenkagakukan/index.html |
写真
感想
5時半過ぎに岐阜を出発する.例のごとく,R365を南下して鈴鹿方面へと向かう.R365から見ると,藤原岳が大きく望め,山頂部にはうっすら残雪があるようだ.R365沿いに「藤原岳登山道」の看板があるのでこれに従って,観光駐車場に車を置く.週末はさぞかし混んだのであろうが,さすがに平日ということもあって1台目であった.係のおじさんに案内図をもらい,300円を支払うように言われたので,指示された箱に入れる.
今回は聖宝寺道(裏道)から登り,大貝戸道(表道)を下るコースを取ることにする.案内板に従ってまず聖宝寺を目指す.登山届のボックスがあるので,ここに用紙を投函する.薄暗い杉林の急登で,すぐに薄っすら汗ばんでくる.大量の杉があるにも関わらず,不思議とくしゃみは出ない.今年は花粉の飛散量が少ないらしいが,そのせいか去年に比べればずいぶんとましだ.
1合目毎に標識が立っているので,現在位置の把握に役立つ.5合目の上で杉の植林帯を抜け,太陽を背に浴びるようになるとほどなく,フクジュソウの大群落が出迎えてくれる.初めて見るフクジュソウは小ぶりな花だが,大きく花を開いてたくましく咲いている.昨年の霊仙山もフクジュソウ目当てに登ったが,その意味でも今回はリベンジ達成である.
6合目辺りでいくぶん傾斜がゆるんだかと思うと,7合目からは残雪が現れる.次の8合目で表道と合流し,ここから溶けた残雪でぬかるみがひどくなり,実に歩きにくい.なるべく歩きやすい箇所を選んで歩くが,それでもすぐに靴がドロドロになってしまう.
9合目で再度フクジュソウの大群落に出合う.フクジュソウの写真を十分に撮った後,藤原山荘を目指して再び歩き出す.
藤原山荘は無人の避難小屋であるが,思ったよりもしっかりとした造りで,いざというときには頼りになりそうである.フクジュソウ咲き乱れる小屋の前で一服し,標高点のある展望丘頂上へ向かう.ササの原へいったん降りてから,登り返す.この登りがさながらスキー場のゲレンデ状でなかなか苦戦をしいられた.展望丘の頂上は思ったよりも眺望に優れる.北には伊吹山・御池岳,南には竜ヶ岳・釈迦ヶ岳・御在所岳が大きくそびえる.東には多度山〜養老山の山並みも見える.
展望を楽しんだら,山荘へ一旦戻って,天狗岩を目指そう.こちらにもかなりのフクジュソウが咲いている.天狗岩から見ると展望丘が優美な姿を見せるが,灌木に囲まれ,眺望の点では展望丘に分がある.山荘前に比べて登山者の少ないこちらで昼食とする(おにぎり+卵スープ+バナナ+ドラ焼き).
昼食の後,下山にかかる.山荘付近は多くの登山者で賑わっている.さらに団体も含め,どんどん頂上めがけて上がってきている.登りのときに比べて気温が上がっていることに加え,多くの人が歩いたことで,残雪と泥が混じってぐちゃぐちゃで滑りやすく,転倒には要注意.ひどいところでは,雪解け水が川になって流れている.
8合目からは大貝戸道(表道)へ.ガイドブックに書いてあったように,こちらの方が歩きやすい.大きな段差もなく,道幅も広いのであっという間にくだることができ,わずか45分で登山口へ出た.
駐車場の前を通過し,藤原岳自然科学館へ立ち寄る.藤原岳周辺の動植物や地質に関する小さな科学館(入館無料).10分余り見学した後,車へと戻った.
鈴鹿方面に登った後は,温泉・風呂選びにいつも悩むが,今回は通い慣れた「太古の湯」に浸かった.もう何度も来た銭湯だが,意外にも登山後に入るのははじめてであった.
今回は花あり,展望あり,天気良しと岐阜在住中最後の登山としては十分満足できるものであった.標高差1000mの登山は実に去年の夏の白山以来であったが,疲労感も心地よい程度であった.また機会があれば鈴鹿の山にも登りに来よう.
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