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雪山ハイキング
白山
【両白】白山中居神社から行く銚子ヶ峰~願教寺山~よも太郎山~日岸山~薙刀山~野伏ヶ岳
2022年03月12日(土) [日帰り]
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体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 12:20
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,135m
- 下り
- 2,186m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 12:54
距離 30.0km
登り 2,185m
下り 2,186m
天候 | @天気 晴れ(午後はやや霞がかる) @気温 白山中居神社3℃(AM4:30頃)、銚子ヶ峰1℃(AM10:00頃)、願教寺山2℃(正午頃)、野伏ヶ岳2℃(PM4:00頃) @風 稜線上では西の風やや強く(銚子ヶ峰山頂で8〜12m/s) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車の駐車は白山中居神社の鳥居周辺の駐車場を利用。鳥居の正面や横の他に路肩の除雪スペースにも駐車可能だが、周りをよく見て迷惑邪魔にならないよう配慮が必要。また、大進橋たもとの駐車場は豪雪がたっぷりにつき使用不能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のツアーは白山中居神社を起点に、多すぎ林道から銚子ヶ峰経由で願教寺山〜野伏ヶ岳の稜線をたどる周回コースを計画した。積雪の状況は残雪期に入ったとはいえ、白山中居神社で1.5m、石徹白大杉周辺で2m、銚子ヶ峰付近で4mなど、まだまだ大量の積雪で、ここ数年の少雪状態からすれば豪雪だったことを物語っていた。この雪の多さだったので、全行程スノーシューを着用、アイゼンなども持参したが雪がゆるい箇所も結構あって使用することはなかった。スノーシューやわかんが最適なシチュエーションだったとはいえ、この距離/累計登下降をスノーシューで通すのはかなり過酷だった。 以下、セクションごとの状況。 @白山中居神社から大杉林道経由石徹白登山口まで: 林道上には大量の雪が残る。林道上に形成された滑り台状の急斜面のトラバース、林道に接するのり面からのデブリ箇所は細心の注意を払って通過した。特に気になるのは、のり面に残る雪の量だが、まだまだ大量に張り付いていて雪崩の恐れはしばらくは続くと思われる。通過するなら午前中の早い時間帯が必須。 @石徹白登山口から銚子ヶ峰まで: 石徹白の大杉に至る急斜面(雪に埋もれた石階段)や尾根に乗るまでの斜面の雪は、水分の多い重雪・ズルズル雪で登るのに難渋した。この状態がこの先も続くようであれば、撤退も考えるほどだった。状況をいち早く知るためにも早めに尾根に乗り上げたほうが良い。尾根に乗ってからはよく締まった雪質となり、銚子ヶ峰山頂まで快適なスノーシューハイクを楽しめた。 @P1784から願教寺山まで: P1784から笠羽湿原に降りる尾根もよく締まった状態の雪で快適なスノーシューハイクを楽しめた。願教寺山への急斜面はスノーシューのままで問題なく登ることができたが、もっとカチカチのシチュエーションだとアイゼンやピッケルでないと危険な感じはした。 @願教寺山~よも太郎山~日岸山~薙刀山~野伏ヶ岳: 極上の稜線美を存分に楽しめる今回のハイライト。しかし注意を要する箇所もあった。願教寺山から野伏ヶ岳へ向かう場合、まず願教寺山からは急斜面の下りが待っており、今回みたいな雪質なら滑り台を楽しむのも手だが雪面がカチカチなら一転して困難な道程となる。また、日岸山への上りと薙刀山への上りの途中に垂直に近い角度の雪壁があり、ズルズルの雪質とスノーシューという装備では突破に難渋した。シチュエーションによって装備を使い分ける必要はあると感じた。 @野伏ヶ岳からダイレクト尾根~和田山牧場跡~林道: ダイレクト尾根は帰り道の夕方だったので緩んだ雪でツボ足でも問題ないといった感じだったが、ここもやはり雪質によって最適な装備を選定したい。急斜面なので滑落には注意を要する。ダイレクト尾根を降りきってからは、和田山牧場跡に出て林道を下るか、森の中に入ってショートカットするか、いずれにしても、迷いやすいシチュエーションなので注意が必要だと思う。 |
その他周辺情報 | ウイングヒルズ白鳥リゾートが運営する温泉施設『満天の湯』がある。営業時間は3/21まで11:00〜21:00 注:時期によって変動あり |
写真
アプローチの大杉林道から緊張の連続。このような滑り台状の部分は失敗するとただでは済まされない。特に今回のようにスノーシューを装着している場合、足の置き場に注意して引っ掛けないように注意する。
基本は極上の稜線だが、所々に垂直に近い雪壁が現れる。スノーシューだし雪は結構ユルユルで、登っている途中で下までずり落ちてしまう。どうしても上がれない場面もあり、その場合は緩斜面となっている所まで大きく回り込んで突破した。
感想
かねてからの念願だった、石徹白の秘境である、野伏ヶ岳から願教寺山にかけての山々の訪問を実現してきた。ダイレクト尾根からの単純往復では少々面白味に欠けるので、今回は銚子ヶ峰を経由して反時計回りの周回ツアーという形にして、縦走気分を味わうことにした。終えてみて感じたことは、縦走気分ではなく縦走そのものであったということ。また、残雪期とはいえ厳冬の雰囲気を色濃く残す景色に感動しっぱなしだった。
以下、備忘録
@着用衣服・装備(スタート時)
ドライレイヤー上(通称アミアミ)、メリノウールのタイツ、ハードフリースジャケット、靴下(中厚手)、ハードシェルパンツゲイター内蔵、薄手グローブ、ビーニー、サングラス、前後コバ付き冬季ブーツ、スノーシュー、ウィペット2本
@持参装備・衣服(状況により使用する物など)
12本爪アイゼン、チェーンスパイク、シャベル、ハードシェルジャケット、バラクラバ、ゴーグル、予備化繊ベースレイヤー、厳冬期グローブ、予備の薄手グローブ(使用)、ヘッドランプ2個(1個使用)、予備のGPS機、気象観測計(使用)
@飲・食料
ポカリ4リットル(うち3リットル消費)、ナイススティック(消費)、ジャンボフランクパン(消費せず)、ブドウ糖アメ5個(消費せず)、スポーツようかん3個(消費)、ゼリー飲料1個(消費)
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