厳冬期の石鎚山に挑む
- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 998m
- 下り
- 991m
コースタイム
【2/12(水)】起床6:30ー幕営地出発8:30ー石鎚山山頂9:50ー天狗岳10:50ー石鎚山ー幕営地14:00(撤収)―成就社15:25ー石鎚登山ロープウェイ15:45
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
【2月10日】PM9時に西神中央集合しCLの運転で出発。石鎚ロープウェイ下谷駅直下の駐車場で幕営、10冂度の積雪があった。
【2月11日】6時起床予定だったが、目覚ましのアラーム音に誰も気付かず6:20の起床となった。昨夜はほとんど車のなかった駐車場にはすでに数台の車があり、9時発のロープウェイはトレッキング客とスキー客で満員だった。
山上駅を9:20にスタートした。たっぷりの積雪にしっかりとしたトレースがあり、危険個所もなく13:30幕営地の二の鎖小屋前に到着(夏山のコースタイムより1時間程度時間を要した)。幕営地は好天にも恵まれ抜群の眺望。雪をまとった木々や岩は今しか見られない厳しくも美しいもので、きてよかったと実感した。
ここで2班に分かれ、三人がテント設営後ビーコントレーニング、残り二人が東稜取付きまでの偵察を担当した。13:50に偵察に出発。単独行者のトレースがあり、これを辿って取付きを目指した。途中、細かな雪が流れている個所や、雪崩の破断面がはっきり残っているところもあったので、明日の東稜登攀計画を中止することとした。
帰り道、我々のトレースが雪の流れで既に消されているところもあり、計画中止は正しい選択だと確信した。15:50幕営地着。16:00SLが気象放送から天気図を作成し、冬型の気圧配置は緩んでおり、明日は好天と結論付けた。
夕食はフリーズドライの親子丼にハム、明太子、きゅうり、干物等と日本酒、ウイスキーと豪華メニューだった。19時就寝。
私は21時過ぎにトイレに行ったが、外は月明かりでヘッドライトもいらないくらいだった。
薄墨色の雪景色の向こうに遠く街明かりも見えて非常に幻想的で美しいものだった。その美しさを眠っている他のメンバーにも教えてあげたくて4人を起こそうと思ったが、あまりに寒いので思いとどまった。
【2月11日】6時起床の予定が、またもアラーム音に気付かず6:20起床となった。今日も快晴、雲海の中に瓶ヶ森が浮かび素晴らしい景色。
8:30に幕営地を出発。ここから弥山頂上までは急斜面が続き、ピッケルとクランポンの確実な操作が必要だった。頂上直下で1か所ロープを出して直登する場面があり、私にとっては初めての実戦でのロープワークであり大変勉強になった。
9:55弥山の頂上に立ち、しばらく風景を楽しんだ後天狗岳に向かった。天狗岳への道は、両面がスパッと切れ落ちた痩せ尾根で夏でも緊張する道なので、雪の付いたこの季節はより刺激的だった。10:55天狗岳登頂。
下山時、鳥取からきたグループから一緒に降りてほしいという依頼があり我々の列に加わったが、途中、彼らのうち1名の女性が5m程滑落した。我がCLが救助し、幸い怪我もなく無事下山できた。滑落の対応も私には初めての経験で、落ちた女性には申し訳ないが、いい勉強をさせていただいた。
15:50ロープウェイ山頂駅に到着し、無事登山活動を終えた。
今回、個人的にはCLからクランポンやロープの使い方、装備や雪崩の知識を丁寧に指導していただき大変有意義だった。また、重い荷物を背負っての雪道歩きは予想以上に疲れたので、今後の課題としたい。
グループとしては、コミュニケーションが良好で、与えられた仕事の分担についても各自が積極的に責務を果たし、チームとして満足な山行ができたと思う。しかし、CLに山行のCLとしての責務のほか往復の運転までもお任せしたことについて、分担の均衡という面で如何なものだったか疑問と反省が残った。(KE)
<コース状況>明確なトレースがあり道迷いの不安はない。
2/12 石鎚山下山中、他パーティーの転落があり救助しました。
(概要)
氷雪斜面で女性が滑落、約5m下の樹木で停止。自力脱出は出来ないもよう。
CLがロープを出し、SLビレイ(Kさんバックアップ)でCLが下降し滑落者を確保。
SLビレイで滑落者は自力でトレース地点に戻る。
滑落者には怪我はありませんでした。男性一人女性二人のパーティー(鳥取県)。
【by kei23776】
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