【過去レコ】 道を間違って 金峰山へ
- GPS
- 09:00
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,166m
- 下り
- 1,170m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
金峰山山頂付近の岩場では風が強く、より注意が必要であった。 |
写真
感想
【2014. 2.23】
当時友人に送ったメールが見つかったので、ほぼ原文のまま掲載することにします。
『この日は友人と小川山(2,418m)に登る予定で5時20分に家を出て、時間が目一杯なので高速を使い須玉で下りて7時過ぎに瑞牆山荘駐車場に着く。
日曜日なので駐車場は県外の車50台ほどで、八割方埋まっている。
流石に、日本100名山の瑞牆山(2,230m)と金峰山(2,595m)の表玄関口だけある。
我々はメジャーな両山へでなく、両山に挟まれたマイナーな小川山を目指す。
小川山は山梨100名山でも日帰り登山の最難関で、登山地図によれば歩行時間だけでも9時間かかることになるので、これから出て明るい時間に帰ってくるのがギリギリだろう。
実は昨日友人に4:30出発だと伝えたのだが不服そうなので5時に変更し、友人がさらに送れてきたので少し気がかりで出発した。
富士見平小屋まで50分、ここで金峰山方面と別れ瑞牆山方面に行く。
天鳥川に下る手前で初めて小川山の標識が出て、右斜めに登り上げて行く。
木々が開けた所で瑞牆山が顔を出す。
紅葉が見ごろで、白樺・ダケカンバの黄色、ナナカマドの赤、ツツジのオレンジが岩山の白と周りの木々の緑に映えて美しい。
天鳥川に沿って薄い踏み跡をたどって歩んできたが、どうも登山道は川を渡っている様なので川を渡り古いテープを頼りに進む。
木々の下の道を探していくうちにシャクナゲのトンネルに出て、さらに屈んだり這いずらないと通れなくなる。
おかしいと思うのだが、ちゃんと先々にテープがあるのでこれが手つかずの原生林かと思いながら先に進む。
丁度富士見小屋から二時間経ち、ぼつぼつ八丁平に着くと思い始めた頃、なんと大日小屋に出てしまった。
最初ここがどこだか判らずラーメンを食べているカップルに聞いて、大日小屋だと言うので驚いた。
地図で確かめるも原因がわからず、どうも小屋への巻道のテープを頼って出てきたらしい。
仕方がないので先の大日岩まで行き、金峰山と小川山の分岐で進路を決めることにする。
この時は焦っていた様で、小屋も大日岩も写真が撮られていない。
大日岩の分岐のベンチで、既に11時前で小川山は時間的に無理なので金峰山にしようと相談する。
金峰山なら日帰り登山者も多く、4時頃には瑞牆山荘に帰れそうだ。
コメツガの原生林を登っていると下りてくる女性のグループがあり、「早いですね」と声をかけると風が強すぎて山頂手前で帰ってきたとのこと。
岩尾根にかかると視界が一気に開けてくる。
遠く南アルプスの鋸岳・甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳の山々と、近くは巨岩が数奇に重なり合う瑞牆山、それと今日登る予定であった東にロッククライミングのメッカになる岩壁群を擁した小川山が大きく鎮座する。
さらに岩尾根を登っていくと砂払ノ頭に着き、360°の大展望となる。
甲府盆地を鳥瞰し、その奥には富士が優雅に聳える。
千代の吹き上げ辺りでは、山梨側は切り立った断崖で危険である。
段々上に登るにつれ、風が強くなり背を屈めて気を付けないとバランスを崩しそうだ。
帽子やメガネがとばされそうである。
寒いので、二人とも上にカッパを着込む。
見上げれば金峰山のシンボルで、遠くで金峰山を見た時に山頂に瘤の様に見える五丈岩が見えてくる。
金峰山には去年8月6日に友人と大弛峠から尾根伝いに二時間半ほどで登りましたが、その時は霧が深く日本100名山の標識までで五丈岩には行けませんでした。
奥秩父の盟主であり、近代登山の先駆者木暮理太郎が「金峰山は何処へ出しても裸百貫の貫禄を備えた山の中の山」と惚れ込んだ金峰山に何時か表参道から登ってみたいと思っていた山です。
それが、このような形で実現するとは思いもよりませんでした。
五丈岩に来るのは今回が初めてです。
なるほど、甲斐駒ヶ岳や甲武信岳からも一目で判るわけです。
まるで何かの目印の様に大きな岩が積み重なって、なぜ山頂にここだけが残ったのか不思議です。
信仰の山として名高いわけが判ります。
金峰山も山頂は、正に紅葉が旬である。
今年はあちこちで綺麗な紅葉を見せてもらっている。
まだまだ三週間ぐらいは楽しめそうである。
風邪を避けて、五丈岩の陰で食事にする。
ビールは持ってきたが、流石にこの岩陵と強風の中で飲む勇気は出ない。
食事をしているうちに霧が湧き上がってきて、軍手の下の両手がかじかんでくる。
早々に下山にかかる。
裏から見ても「誰がどんな意図で、積んだのでしょう?」と、友人ではないが言いたくなる五丈岩を後にして強風の中をユックリと下山にかかる。
登りでは楽しむ余裕の無かった、大日岩で休憩する。
大日岩までハイキングに来るだけで、歩行時間は4時間かかる。
今日は金峰山だけで歩行時間7時間、それに道を間違えた30分があり、友人を上級者コースで登れたと褒める。
翌日に地図を見ても道を間違えた原因が判らない。
このコースでは登山地図では珍しく、○に「迷」の文字が三カ所も出ている。
日が長くなったら再度小川山にチャレンジしたいが、歩行時間10時間近くになるとマイナーな山で一人では危険である。』
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する