ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 410381
全員に公開
雪山ハイキング
奥武蔵

【二子作戦】二子山(奥武蔵)・焼山【戊21.8】

2014年02月24日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
--:--
距離
10.4km
登り
1,058m
下り
1,064m

コースタイム

日帰り
山行
5:19
休憩
0:50
合計
6:09
6:28
2
6:32
26
二子山登山口
6:58
35
岳ノ沢
7:53
7:56
9
8:05
8:25
61
二子山雄岳
9:26
9:39
24
10:03
10:08
46
焼山
10:54
11:00
6
二子山雄岳
11:06
14
二子山雌岳
11:20
12
11:32
9
戻って落とし物発見
11:41
24
道標 22-2 横瀬町
12:05
25
岳ノ沢
12:30
12:33
4
二子山登山口
天候 雲の多い晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
西武秩父線芦ヶ久保駅
コース状況/
危険箇所等
道の状況:二子山までは踏み跡多し。二子山から先は、スノーシュー、かんじき、スキーボード要装備。焼山近くから積雪が臀部辺りまでに達し、これら装備が無いと最悪遭難すると思われる。焼山から先武川岳方面は踏み跡無し。
登山ポスト:登山口にあり。
飲食店:道の駅にあり。
芦ヶ久保駅出発。
2014年02月24日 06:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:28
芦ヶ久保駅出発。
駅から階段で降りると道の駅。
2014年02月24日 06:30撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:30
駅から階段で降りると道の駅。
源寿院埼玉別院の芦ヶ久保大観音にご挨拶。
2014年02月24日 06:30撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:30
源寿院埼玉別院の芦ヶ久保大観音にご挨拶。
二子山登山口。この学習登山の看板は良い。レッスン1は登山計画・計画届と基本装備。
2014年02月24日 06:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 6:32
二子山登山口。この学習登山の看板は良い。レッスン1は登山計画・計画届と基本装備。
西武秩父線の線路下を潜る。
2014年02月24日 06:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 6:33
西武秩父線の線路下を潜る。
土日に多くの人が歩いたようだ。固かった雪も踏み砕かれてサラサラになっている。
2014年02月24日 06:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:37
土日に多くの人が歩いたようだ。固かった雪も踏み砕かれてサラサラになっている。
レッスン2.時間経過と方位、現在位置の確認。
2014年02月24日 06:39撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:39
レッスン2.時間経過と方位、現在位置の確認。
麓付近の道は、踏み跡が無くてもわかりやすい。
2014年02月24日 06:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:40
麓付近の道は、踏み跡が無くてもわかりやすい。
これら、でかい踏み抜きは土曜日の朝には既にあったものだ。
2014年02月24日 06:41撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:41
これら、でかい踏み抜きは土曜日の朝には既にあったものだ。
二子山の入口に相応しい大きな2つの岩。
2014年02月24日 06:43撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:43
二子山の入口に相応しい大きな2つの岩。
沢を渡渉。
2014年02月24日 06:45撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:45
沢を渡渉。
膝近くまでの踏み抜き。
2014年02月24日 06:47撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:47
膝近くまでの踏み抜き。
レッスン3.山の雑学。
2014年02月24日 06:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:53
レッスン3.山の雑学。
小さな滝が雪の合間に見える。
2014年02月24日 06:54撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:54
小さな滝が雪の合間に見える。
岳ノ沢。レッスン4.緊急時の連絡方法。
2014年02月24日 06:58撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:58
岳ノ沢。レッスン4.緊急時の連絡方法。
渡渉地点。これから暖かくなるので陥没に注意。
2014年02月24日 06:59撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 6:59
渡渉地点。これから暖かくなるので陥没に注意。
レッスン5.落石の危険と回避。
2014年02月24日 07:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:03
レッスン5.落石の危険と回避。
トレースが分かれる場合もあるので、これに頼ってばかりもいられない。
2014年02月24日 07:09撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:09
トレースが分かれる場合もあるので、これに頼ってばかりもいられない。
雪に隠れる二子の岩群。
2014年02月24日 07:12撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:12
雪に隠れる二子の岩群。
レッスン6.ストックと雨傘。
2014年02月24日 07:19撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:19
レッスン6.ストックと雨傘。
いよいよ尾根に上る段、足の付け根までの積雪。
2014年02月24日 07:23撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:23
いよいよ尾根に上る段、足の付け根までの積雪。
尾根に乗った。
2014年02月24日 07:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:33
尾根に乗った。
展望も得られるようになった。
2014年02月24日 07:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:37
展望も得られるようになった。
風の力で剥げている所。逆に吹きだまっている所もある。
2014年02月24日 07:45撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:45
風の力で剥げている所。逆に吹きだまっている所もある。
無雪期であれば手の高さにあるであろうロープが足元に。
2014年02月24日 07:46撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:46
無雪期であれば手の高さにあるであろうロープが足元に。
二子山(雌岳)
2014年02月24日 07:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:53
二子山(雌岳)
展望は木の枝越しだ。
2014年02月24日 07:55撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:55
展望は木の枝越しだ。
岩肌を雄岳へ下る。
2014年02月24日 07:58撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 7:58
岩肌を雄岳へ下る。
雄岳への急な上り。
2014年02月24日 08:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:00
雄岳への急な上り。
レッスン8.下山時の注意。
2014年02月24日 08:04撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:04
レッスン8.下山時の注意。
レッスン7.山々を地図とコンパスで確認しよう。
2014年02月24日 08:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:05
レッスン7.山々を地図とコンパスで確認しよう。
山頂標識が見当たらないな。ん?
2014年02月24日 08:11撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:11
山頂標識が見当たらないな。ん?
あった。
2014年02月24日 08:13撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 8:13
あった。
武甲山
2014年02月24日 08:14撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3
2/24 8:14
武甲山
薄っすらと両神山
2014年02月24日 08:15撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:15
薄っすらと両神山
さすがに浅間山は見えないか。
2014年02月24日 08:16撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:16
さすがに浅間山は見えないか。
踏み固められた所に腰を下ろして朝食。
2014年02月24日 08:19撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:19
踏み固められた所に腰を下ろして朝食。
木々の向こうから朝日が差し込む。
2014年02月24日 08:23撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:23
木々の向こうから朝日が差し込む。
朝日を浴びる何かの糞
2014年02月24日 08:23撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:23
朝日を浴びる何かの糞
次に目指す焼山(手前左側ピーク)方面。
2014年02月24日 08:25撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 8:25
次に目指す焼山(手前左側ピーク)方面。
二子山から先は踏み跡が激減する。
2014年02月24日 08:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 8:27
二子山から先は踏み跡が激減する。
吹き溜まりは要注意。ズボッと下半身全体が埋まる。
2014年02月24日 08:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:40
吹き溜まりは要注意。ズボッと下半身全体が埋まる。
木の根の部分も見えない。
2014年02月24日 08:44撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:44
木の根の部分も見えない。
東側はずっと黎明時のような空。
2014年02月24日 08:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:52
東側はずっと黎明時のような空。
岩と雪を越えて行く。
2014年02月24日 08:59撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 8:59
岩と雪を越えて行く。
焼山への急登。
2014年02月24日 09:21撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2
2/24 9:21
焼山への急登。
まだ誰も踏んでいない焼山山頂。他の足跡は手前で止まっていた。風で埋もれてしまったのか?
2014年02月24日 09:26撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 9:26
まだ誰も踏んでいない焼山山頂。他の足跡は手前で止まっていた。風で埋もれてしまったのか?
このもっこりしたのを掘ってみると、
2014年02月24日 09:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3
2/24 9:27
このもっこりしたのを掘ってみると、
山頂標識が出てくる。
2014年02月24日 09:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2
2/24 9:28
山頂標識が出てくる。
西方、大持から武甲のライン
2014年02月24日 09:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2
2/24 9:28
西方、大持から武甲のライン
武甲山と両神山
2014年02月24日 09:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
4
2/24 9:28
武甲山と両神山
北方
2014年02月24日 09:29撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 9:29
北方
東方正面
2014年02月24日 09:29撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 9:29
東方正面
雪の上で寝転がる(立つと沈む)。
2014年02月24日 09:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 9:33
雪の上で寝転がる(立つと沈む)。
たくさん跡を付けてしまった。横瀬方面へ下る。
2014年02月24日 09:39撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 9:39
たくさん跡を付けてしまった。横瀬方面へ下る。
山頂にドリンクを忘れたことに気づき、急斜面を登り返す。かなり疲弊。
2014年02月24日 10:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 10:03
山頂にドリンクを忘れたことに気づき、急斜面を登り返す。かなり疲弊。
大人しく二子山方面に戻ることとした。
2014年02月24日 10:31撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 10:31
大人しく二子山方面に戻ることとした。
人が踏んだ跡を歩くのと、自分で足跡付けるのとではハード度が雲泥の差だ。
2014年02月24日 10:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 10:37
人が踏んだ跡を歩くのと、自分で足跡付けるのとではハード度が雲泥の差だ。
雄岳への上り。焼山への上り返しは、この比ではなかった。
2014年02月24日 10:47撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 10:47
雄岳への上り。焼山への上り返しは、この比ではなかった。
雄岳に帰還。
2014年02月24日 10:54撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 10:54
雄岳に帰還。
降りてきた岩を今度はよじ登る。
2014年02月24日 11:04撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:04
降りてきた岩を今度はよじ登る。
雌岳到着。尾根コースを戻ろうと思ったら通行止め。
2014年02月24日 11:06撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:06
雌岳到着。尾根コースを戻ろうと思ったら通行止め。
来た道を戻ることとする。
2014年02月24日 11:08撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:08
来た道を戻ることとする。
下降点に着いたが、落し物に気づきUターン。
2014年02月24日 11:20撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:20
下降点に着いたが、落し物に気づきUターン。
雌岳手前の急斜面に落ちていた。
2014年02月24日 11:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:32
雌岳手前の急斜面に落ちていた。
はあはあ。下山時の出戻りはダメージが大きい。
2014年02月24日 11:41撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:41
はあはあ。下山時の出戻りはダメージが大きい。
雪山装備している人の足跡。
2014年02月24日 11:41撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:41
雪山装備している人の足跡。
雪山装備していない人の足跡。
2014年02月24日 11:41撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:41
雪山装備していない人の足跡。
岩山を見て戻ってきたなあと感慨深い。
2014年02月24日 11:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 11:56
岩山を見て戻ってきたなあと感慨深い。
深さ1mくらいの裂け目が。
2014年02月24日 12:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 12:00
深さ1mくらいの裂け目が。
松葉が大量に落ちていて汚く見える。
2014年02月24日 12:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 12:03
松葉が大量に落ちていて汚く見える。
いつ崩れるか、チキンレースだ。
2014年02月24日 12:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 12:05
いつ崩れるか、チキンレースだ。
岳ノ沢
2014年02月24日 12:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 12:05
岳ノ沢
ついつい沢沿いを歩いてしまうが、雪の下が沢ということもあるので危険である。
2014年02月24日 12:10撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 12:10
ついつい沢沿いを歩いてしまうが、雪の下が沢ということもあるので危険である。
橋に戻り、
2014年02月24日 12:19撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 12:19
橋に戻り、
二子山関門の大岩に手を挙げて感謝を述べる。
2014年02月24日 12:20撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 12:20
二子山関門の大岩に手を挙げて感謝を述べる。
狩猟期間は2月15日まで。ハンターを恐れることも無くなった。
2014年02月24日 12:26撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 12:26
狩猟期間は2月15日まで。ハンターを恐れることも無くなった。
千と千尋の神隠しに出てくるトンネルを戻るみたいだ。
2014年02月24日 12:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 12:27
千と千尋の神隠しに出てくるトンネルを戻るみたいだ。
トンネル内、上に氷柱。
2014年02月24日 12:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 12:28
トンネル内、上に氷柱。
なんと、下にも氷柱。
2014年02月24日 12:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2
2/24 12:28
なんと、下にも氷柱。
戻ってきたぞ。
2014年02月24日 12:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 12:33
戻ってきたぞ。
芦ヶ久保駅帰還。
2014年02月24日 12:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
2/24 12:37
芦ヶ久保駅帰還。
道の駅でずりあげうどんを食す。自分ですきなように汁を作って、つけて食べる形。
2014年02月24日 12:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 12:40
道の駅でずりあげうどんを食す。自分ですきなように汁を作って、つけて食べる形。
芦ヶ久保大観音に感謝。
2014年02月24日 13:08撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
2/24 13:08
芦ヶ久保大観音に感謝。
今回の戦利品。道の駅は農産物直売所が開いている。
2014年02月24日 13:13撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
4
2/24 13:13
今回の戦利品。道の駅は農産物直売所が開いている。
撮影機器:

感想

※ルートは地形図(国土地理院)で見られます。

二日前の土曜日に芦ヶ久保に来た時にも周辺を歩いたのだが、その時は雪がカチカチで上に乗っても沈まず、「おぉ」と感動。火曜日から気温が上昇するというので、雪が硬いうちに二子山を歩いておこうと出かけることとした。
土日に多くの人が入山したようで、雪面は踏み砕かれて、細かいさらさらの雪となり、歩くと砂を踏むような感触で、踏まれていないところも簡単に崩れる。しかし、それは道が踏みならされて歩きやすくなっているということでもある。
奥武蔵はよく歩いているが、二子山は初めてである。無雪期には所々ガレているということだが、今は岩もガレも無い。ただ、雪があるのみ。その雪は高度が上がるにつれ深さを増す。高度が上がれば、気温が下がって雪も硬くなっているのではという期待は外れる。もともとパウダースノーの集まりであり、平地のように融けては固まりということもないので簡単に崩れる。

天気はあまり期待していなかったが、存外によかった。遠くはもやっていたが、秩父市街上空は青空で、二子山だけでも十分満足し得る。この時点では武川岳から名栗に下るか、武川岳から横瀬に下ることを考えていた。

二子山から先は踏み跡が二人分しかない。一人は靴のみ、もう一人は靴が沈まない装備ありだ。楽をするための努力を惜しんじゃいかんなと、踏み跡の上に足を乗せて歩きながら思う。途中まではそれで良かったのだが、焼山が近づくにつれて、雪との格闘となる。靴が沈まない装備ありの人の踏み跡に足を置いても、装備無しの足ではズボッと沈む。特に山頂直下の急登はよじ登るように登らねばならなかった。この時点で、武川岳は困難との考えを抱く。

焼山山頂からの展望も二子山(雄岳)と同様に良い。武甲山が近くてデカイ。先行者の足跡は山頂部まで到達していなかった。風で吹き寄せられた雪が足跡を消したとも考えられるが、それなら他の足跡も消えていてしかるべきだ。全てが深い雪に覆われている中では、すでに本来の山頂よりも1mは上に立っているわけで、細かい山頂の位置などは重要ではないのかもしれない。
というわけで、誰も足を踏み入れていないヴァージンスノーを私が頂戴した。初物は良い。雪の上で寝転がりながら、後のことについて考える。この先は踏み跡がないので、自分で道を開拓しないといけないが、今回の出で立ちでは難しいだろう。ピストンもつまらんから、破線ルートだが横瀬方面に尾根筋を下るルートで行くか。

引き続き、人跡未踏の雪原に足を踏み入れる。初めて来た山で、積雪期に破線ルートを下ることに不安がないわけではなく、下り始めの私の意識は雪よりも尾根から外れないことに重点が置かれた。
しかし、山頂から距離にして100m、高度では50mほど下ってきた所で忘れ物に気づいたところから状況は一変する。落し物を放置するという選択肢は無いので当然取りに戻るのだが、この急な上りは焼山北面の急登と同様、雪の砂山を行くが如し。下半身が雪に埋まる中、一歩前に踏み出しても雪が砂のように崩れて足がほとんど同じ場所に戻ってしまうのだ。このような蟻地獄的状況には参ったが、何とか山頂に戻る。往復200mに24分もかかった。どうやって戻ったか?意地で戻ったのである。体力の無い人がこの地獄にはまったら、無駄に体力を消費して、しまいには力尽きてしまう怖れがある。山頂で一息つきながら思った。「今回は易きについて比較的歩きやすい踏み跡の上を戻ろう」と。

焼山から二子山への戻りも踏み跡があるとは言え雪深いので歩くのに難儀するが、だんだんと落ち着きを取り戻す。
ただ、二子山(雌岳)で再度落し物をして、それを取りにいったのは結構応えた。それでも無事下山できたことは幸いなるかな。上空ずっとヘリが飛んでいたが、夜のニュースを見た限りではNHKが豪雪ニュースのために飛ばしていたようだ。

普段は雪山といってもせいぜい十数cm程度の積雪上を歩いており、今回は伊豆ヶ岳或いは昨年末の笹子以来の深い雪の中の山行となった。
雪山を歩くのに必要なものは、覚悟、体力、装備、時間、それらによって生ずる余裕の5つと思う。
まず、覚悟。これは積雪期の山では道が覆い隠されてしまうことや、積雪の程度によっては常時腿上げを強要されることも含め、単に山に行くのではなく、雪山に行くのだという特別な意識を持つ必要があるだろう。
次に、体力。前述の腿上げもさることながら、自分で雪の中に道を切り開いていくのと、他人のトレースを踏んで歩くのでは、ハードさが天と地ほど異なる。また、砂状態の雪にはまってしまった場合、体力がないと抜け出せないということもあり得る。体力に自信が無い場合は単独行を避ける等の対応が必要だろう。
体力に関わらず負担を軽減するとなったら、やはり装備を整えるということだろう。今回2種類の踏み跡を見たが、かなり歩きやすさが変わってくるのではないかと思われる。毎度毎度沈むこともない。特に自分で1mを越す積雪の中、道を切り開く際には重要だろう。
そして、時間。焼山山頂への往復で200mに24分かかったことからも、時間に余裕を持った行動が求められると言える。昼間にトラブルに遭うのと夕方にトラブルに遭うのとでは精神的ダメージも段違いだ。

その辺りを押さえておけば、自然と余裕も生まれて山行を楽しめるのではないか。今回、私には装備が欠けていたが、他でカバーして砂山での悪戦苦闘も含めて楽しく歩きとおすことができた。これは無事帰還できたから言えることなので、引き続き油断せず励んでいく所存である。ーおしまいー

(おまけ)
雪に体が沈まない方法をいくつか試してみた。
 四つん這い:有効だが、膝等に打ち身のような跡が残る。
 匍匐前進:急な上りでは進みにくい。
 斜面を滑降(下り時):傾斜が緩いと滑らない。下に人がいると迷惑をかける可能性あり。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:899人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 奥武蔵 [日帰り]
横瀬 二子山
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
1/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら