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記録ID: 412451
全員に公開
ハイキング
近畿

熊野古道 中辺路その3 (那智駅〜熊野本宮大社) 

2014年02月21日(金) ~ 2014年02月24日(月)
 - 拍手
GPS
19:43
距離
46.4km
登り
2,772m
下り
2,518m

コースタイム

2/21(金) 自宅==那智駅前14:55 - 16:10大門坂 - 16:45那智大社・青岸渡寺
       →<バス>=那智駅 道の駅なちで風呂と車中泊

2/22(土) 那智駅06:53 =<バス>= 那智山バス停07:15 - 青岸渡寺(大雲取越登山口)07:30 - 08:05那智山公園休憩所08:15 - 09:30舟見峠 - 11:00地蔵茶屋跡11:05 - 12:00越前峠 - 13:40円座石13:45 - 14:10小口登山口 - 14:20小口自然の家キャンプ場(幕営)

2/23(日) 小口自然の家07:45 - 08:15小和瀬渡し跡 - 09:35桜茶屋跡09:45 - 10:00桜峠 - 10:40石堂茶屋跡 - 11:30百里阿11:45 - 12:10松畑茶屋跡 - 13:15下地橋バス停
       →<バス>=新宮駅乗換=<バス>=那智駅前(風呂、車回収)
       →道の駅瀞峡街道熊野川(泊)

2/24(月) 下地橋バス停09:00 - 09:35川湯温泉 - 09:55渡瀬温泉 - 11:05湯の峰温泉 - 11:45鼻欠地蔵 - 12:00月見ガ丘神社 - 12:25熊野本宮バス停 - 12:50熊野本宮大社
       →<バス>=下地橋(車回収)
天候 期間中、晴れ時々曇り
気温は日陰で午前中が0度、午後が5度くらい
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
<那智駅〜大門坂〜青岸渡寺>
曼荼羅の道は入口の橋が水害で破損し復旧工事中だったため通れず、パスして国道沿いを歩く。那智ふだらく霊園手前から国道と並走した古道(集落の中)を歩き、大門坂無料駐車場で国道を横断して大門坂へ。入口には赤い橋と鳥居、そして夫婦杉の間を抜けて大門坂を那智山のバスターミナルまで登る。そこからは参道を辿り那智大社、青岸渡寺まで行く。

<青岸渡寺〜那智高原公園〜大雲取越〜小口>
大雲取越古道の入口は、青岸渡寺正面階段のすぐ右横の階段を上がったところにある(前日夕方下見)。古道沿いには番号の付いた道標が1番から28番まで設置されている(青岸渡寺〜小口。前半は石碑、後半は木柱製)。古道を進むと那智高原公園に出るが、標識に従って進むと古道入口へ導かれる。そこから先は、ほぼ一本道の古道が小口集落まで続く。途中、舟見峠には海に展望の開けた東屋があり、また地蔵茶屋には広くてきれいな休憩所もある。地蔵茶屋手前数百mは古道未整備で通行止めされており、茶屋まで舗装林道をしばらく歩くことになる。今回は、舟見峠手前から越前峠の先まで雪道だったが、アイゼン、ワカンは不要。小口で集落の道に出ると、小口自然の家への表示が見られ、従って進み橋を渡ると行き着く。キャンプ場には広い炊事棟、整備された草地サイト、小さいがウォッシュレット付きのトイレがあった(場代 1000\/d)。他にテントはなく貸切状態。管理人のおじさんは、寒いから炊事棟の中に張ってもいいよと言って下さったが、芝サイトの方が気持いいのでそちらに張る。

<小口〜小雲取越〜請川>
小口トンネルの上を抜ける道が判らなかったため、国道沿いに小和瀬渡し場跡まで歩く(小口集落付近でしばらくトンネル上を巻く道を探したが諦めた)。渡し場跡から橋を渡り対岸の民家横から古道へ入る(入口に表示)。途中、桜茶屋跡には展望の開けた日当りのよい東屋があり、そこで一服。百里阿蕕蓮果無山脈、大塔山系の展望が開けており、また和歌山県の朝日、夕陽百選にもなっている絶景ポイント。小雲取越の道は殆ど雪もなく、また大雲取越と較べて比較的緩やかな歩き易い道であった。古道が国道に出たところは下地橋のバス停で、そこから左へ10分ほど歩くと請川のバス停がある。請川のバス停はY字路に2か所あり、温泉経由の路線と直行路線で待つ場所が異なり要注意。

<請川〜川湯温泉〜渡瀬温泉〜湯の峰温泉〜大日越〜熊野本宮大社>
請川からは、車道に沿って湯の峰温泉〜渡瀬温泉へ歩く。渡瀬温泉バス停少し先のY字分岐を右下へ、坂を下り四村川を渡ると小集落がある。今回はこの集落外れから山中の古道を湯の峰温泉まで歩く予定だったが、何の表示もなくよく判らなかった。地形からは、山裾の民家の庭先から古道がありそうに思えたが、洗濯物を干したりしている個人の庭先には入り難く、諦めた。結局林道を伝い湯の峰温泉へ抜ける(湯の峰温泉への道標あり)。温泉からの古道、大日越は、つぼ湯横に掛る小さな橋を渡ったところから始まる。最初少し急坂があり、その後鼻欠地蔵先の峠までタラタラ登り道。峠から月見ヶ丘神社の横を通り、少し下るとやがてバス道へ出て、そこが熊野本宮バス停。国道168を横断して大斎原の中を抜け、しばらく行くと消防署、そして熊野本宮大社へ至る。熊野本宮大社からは、田辺、新宮どちらへもバスが通じている。


通常は大雲取越と小雲取越を小口自然の家で宿泊してゆっくり一泊二日で歩く。
那智駅から熊野本宮までの場合(大門坂〜大雲取越〜小雲取越〜大日越)は、まるまる二日になる。健脚者は、荷物を軽くして一日で駆け抜けるらしい。
私は初めと終わりが中途半端で三泊四日になってしまったが、お陰でゆっくりと道中を楽しむことができ丁度よかった。

那智駅前に道の駅なちがあり、風呂も入ることができる(受付21hまで、600\)。
今回は小口で幕営するため、那智駅前小西パーキングに二日間車を留めさせていただいた(500\/日。結果としては三日駐車がよかったのだが)。
請川〜大日越の間は、三つの温泉地があるためそこでゆっくりと宿泊してコースをつなぐのもよいかと思った。
小口からは、熊野大社(乗換で田辺)、新宮どちらにもバスが通っており、途中のエスケープになる。
那智大社付近の駐車場は 500〜800\/日、大門坂駐車場は無料。
小雲取越の入口(出口)になる下地橋バス停付近は、国道を外れると路側駐車、空地駐車が可能。今回も四日目は下地橋に留めさせていただいた(当日朝散歩中の地元の方に確認すると、適当に留めていいよと言われました)。
道の駅なち 
お風呂もあります
道の駅なち 
お風呂もあります
曼荼羅のみちは、水害で入口の橋が壊れておりパスして県道を歩きました
曼荼羅のみちは、水害で入口の橋が壊れておりパスして県道を歩きました
市野々王子に寄り道
そして、大門坂へ向かいます
市野々王子に寄り道
そして、大門坂へ向かいます
県道を横断すると、大門坂の入口
県道を横断すると、大門坂の入口
夫婦杉の間を抜けていよいよ大門坂
夫婦杉の間を抜けていよいよ大門坂
大門坂の石段が続きます
大門坂の石段が続きます
那智山参拝道の案内図
那智山参拝道の案内図
三重の塔、その右奥に那智の滝
三重の塔、その右奥に那智の滝
熊野那智大社
青岸渡寺
那智山熊野古道の入口は、青岸渡寺右横のこの石段を登ったところにあります
那智山熊野古道の入口は、青岸渡寺右横のこの石段を登ったところにあります
この石段から、いよいよ那智山熊野古道が始まります
この石段から、いよいよ那智山熊野古道が始まります
一つ目の道標
小口まで14.0kmの表示
ガイドブックにも道標番号が出ており、現在地の確認ができます
一つ目の道標
小口まで14.0kmの表示
ガイドブックにも道標番号が出ており、現在地の確認ができます
那智高原公園
正面の休憩舎右奥から古道が続きます
那智高原公園
正面の休憩舎右奥から古道が続きます
しばらくは、こんな感じの古道
しばらくは、こんな感じの古道
舟見茶屋跡の少し手前から雪道になりました
舟見茶屋跡の少し手前から雪道になりました
舟見茶屋跡には、展望の開けた東屋があります
舟見茶屋跡には、展望の開けた東屋があります
舟見茶屋跡東屋から、海がよく見えます
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舟見茶屋跡東屋から、海がよく見えます
色川辻で林道を横断します
色川辻で林道を横断します
赤いおべべのお地蔵様
少し、寒そうですね
赤いおべべのお地蔵様
少し、寒そうですね
途中少し舗装道路を歩き(この間、古道は未整備で通行止め中)、やがて地蔵茶屋です
途中少し舗装道路を歩き(この間、古道は未整備で通行止め中)、やがて地蔵茶屋です
地蔵茶屋の立派な休憩所
地蔵茶屋の立派な休憩所
古道には、何か所か非常用衛星電話が設置されています
古道には、何か所か非常用衛星電話が設置されています
やがて雪道の越前峠
やがて雪道の越前峠
雪道が続きますが、アイゼンもワカンも不要
雪道が続きますが、アイゼンもワカンも不要
越前峠からしばらく進むと、残雪がなくなり地道になってきました
越前峠からしばらく進むと、残雪がなくなり地道になってきました
途中の休憩所 
中央右に歌碑が見えますが、古道の各所に歌碑が点在します
途中の休憩所 
中央右に歌碑が見えますが、古道の各所に歌碑が点在します
これが円座石「わろうだ いし」と言います
本宮、新宮、那智を表す三つの梵字が刻まれています
円座(わろうだ)とは、藁やイグサを丸く編んだ敷物のことだそうです
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これが円座石「わろうだ いし」と言います
本宮、新宮、那智を表す三つの梵字が刻まれています
円座(わろうだ)とは、藁やイグサを丸く編んだ敷物のことだそうです
小口にでました(右の石段から)
小口にでました(右の石段から)
今日のお宿、小口自然の家
今日のお宿、小口自然の家
立派な炊事棟
芝生のテントサイトで幕営
他にキャンパーはいませんでした
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芝生のテントサイトで幕営
他にキャンパーはいませんでした
小和瀬渡し場跡から橋を渡り、小雲取越へ
小和瀬渡し場跡から橋を渡り、小雲取越へ
道標に従い、民家の横の石段から小雲取越へ
道標に従い、民家の横の石段から小雲取越へ
小雲取越は、ところどころ日当りもよく、残雪もありません
小雲取越は、ところどころ日当りもよく、残雪もありません
桜茶屋跡には、陽のあたる東屋もありました
桜茶屋跡には、陽のあたる東屋もありました
今回の荷物 
桜茶屋跡横の東屋で一休み
今回の荷物 
桜茶屋跡横の東屋で一休み
石堂茶屋跡
ここにも東屋が
石堂茶屋跡
ここにも東屋が
道標40
古道の雰囲気
道標40
古道の雰囲気
賽ノ河原地蔵
林道谷口皆瀬川線を横断します
林道谷口皆瀬川線を横断します
眺望のよい百里阿蕁
果無山脈、大塔山系が見渡せます
眺望のよい百里阿蕁
果無山脈、大塔山系が見渡せます
松畑茶屋跡
ベンチがありました
松畑茶屋跡
ベンチがありました
熊野川が見えると、請川も近い
熊野川が見えると、請川も近い
下りたところは、下地橋バス停 
次のバス停が請川です(徒歩 10分くらい)
下りたところは、下地橋バス停 
次のバス停が請川です(徒歩 10分くらい)
請川からぶらぶら歩いて、川湯温泉
請川からぶらぶら歩いて、川湯温泉
そして、湯の峰温泉
そして、湯の峰温泉
湯の峰温泉の、つぼ湯
湯の峰温泉の、つぼ湯
湯の峰温泉つぼ湯の横から、大日越の古道が始まります
湯の峰温泉つぼ湯の横から、大日越の古道が始まります
道標3 
大日越にも番号の道標があります
道標3 
大日越にも番号の道標があります
峠の手前に、鼻欠地蔵さん
峠の手前に、鼻欠地蔵さん
今日は、軽装で長靴姿
今日は、軽装で長靴姿
月見ガ丘神社を過ぎてしばらく下ると、山道も終わりになります
月見ガ丘神社を過ぎてしばらく下ると、山道も終わりになります
石段を降りたところが、熊野本宮バス停
石段を降りたところが、熊野本宮バス停
国道を横断し、大斎原を通り抜けて本宮大社へ向かいます
国道を横断し、大斎原を通り抜けて本宮大社へ向かいます
ようやく、本宮大社に到着しました
ようやく、本宮大社に到着しました

感想

以前、熊野古道中辺路を滝尻から熊野大社本宮まで歩いている。
今回はそれに続く中辺路古道を、那智勝浦から大門坂、大雲取越、小雲取越、大日越を経て熊野大社本宮まで歩いた。

当初計画は那智大社から請川までの大小雲取越を1泊2日で歩く予定だったが、たまたま自宅を出た時間の事情で那智勝浦に午後3時頃到着したため、夕方に少し時間ができた。
そこで駅から大門坂を経て那智大社まで歩き、翌日の大雲取越につなぐことに計画を追加変更。
三日目は午後早めに請川(下地橋)に着いたが、プライベートな緊急連絡の対応で時間を取られその日に熊野本宮まで抜けることを諦めた。
日程には余裕があるため、翌日に温泉を巡って大日越をすることにこれも追加変更。
結果として、海辺の那智駅から熊野大社本宮まで、たらたら長々と3泊4日で歩いた。
現役のサラリーマンであればこんな悠長な変更は難しいであろうが、そこはリタイヤした自由人の特権で何とでも変更できるのがうれしい。

週末をはさんで歩いたが、季節外れのためか山中の古道では親子連れ一組に出合ったのみで、静かな貸切の古道ハイクが楽しめた。

前週の大雪が結構残っており、前半の大雲取越では道中の半分以上が雪道(アイゼン、ワカン不要)。
雪道の熊野古道歩きも趣があってよいものである。

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