大普賢岳、ハラハラするトラバース
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 748m
- 下り
- 737m
コースタイム
8:13笙ノ窟
8:40石ノ鼻
10:25大普賢岳頂上
12:25笙ノ窟付近
13:35和佐又山ヒュッテ
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
和佐又山ヒュッテまでの林道は凍結あり、 ヘアピンカーブありで緊張の連続。 冬場はスタットレスタイヤもしくはタイヤチェーン必須。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
和佐又山ヒュッテ及び外にも登山ポストあります。 鎖やハシゴなどがあります。 急斜面の雪のトラバースもあります。 積雪直後で場所によっては巻道が完全に隠れていたり、 ルンゼ状の箇所にあるハシゴが隠され、ルートに見えないなどの 状況となります。テープも雪のため隠れているのか少なかったです。 初めての場合、何度かこの山に登った事のある方と入るのをオススメします。 積雪期はアイゼン(前ツメありのもの)、ピッケル必須。 笙ノ窟などの岸壁の下を通りますが、気温が上がるとツララがしょっちゅう 落ちる音が聞こえました。通過時は注意です。 |
写真
感想
朝イチの和佐又山ヒュッテの前で小屋番さんから聞かされたのが、昨日近辺の山に入られた方が戻られない、今日は警察が入ると思う、何か見つけたら連絡してほしい、という事でした。
去年の同時期に大普賢岳には登っていますが、今年の方が残雪は明らかに多く(昨日また降ったらしい)、のっけから雪道歩き。天気はいいので不安はあれど勇んで出発!
和佐又山から日本岳へと続く緩やかな稜線に出る最初の道は、夏道ならば2,3折れながら登るのですが、道が雪に隠されわかりづらい。先行者のトレースも明らかに夏道ではなく分岐より先へと続いています。稜線は見えているし上の方にテープも見えるのであまり忠実に夏道を辿ることなく、ベンチのある分岐に到着。稜線上は風が吹くのか積雪はそれほどなく、ズボ足で笙ノ窟まで。
笙ノ窟からは急斜面があり、スペースも限られてきますので朝日窟の窪みでアイゼン付けます。絶壁にはツララが。気温の上がる午後、帰りここを通るときは注意せねば…
日本岳のコルへ至る急斜面(夏にはロープ、鎖が設置)は一面の雪面に。先行者であるお兄さん一人分の踏跡を参考に直登します。アイゼン蹴り込み、時にはピッケル突き刺し…
コルから小普賢まではさほどの積雪はありませんが、ハシゴと鎖の多いルート。落ちてしまったら一発な切り立った尾根で緊張します。鎖を握った時のこの安心感。
そして目の前の小普賢、通常は北側に巻道があるんですが踏み跡は…直登でした(´・ω・`)
ある意味これは正解でした。大普賢岳とのコルに下りる際にはブッシュだらけで参りましたが…。
後続の皆様…申し訳ありません。
大普賢岳へは通常北側に巻き気味に登って大峰奥駆道と合流、稜線を南下して頂上にいたりますが先行者のトラバースが妙にアップダウンを繰り返しちょっと「迷い気味」に感じられたため足を止めました。多分道は違います。教えてあげたいけど追いつけるか、あと自分が行けるのか…なやんでいたところ先行のお兄さんが戻ってこられました。良かった。
少し戻れば鎖、ロープの露出する確実な登山道がありましたがその先がわかりません。しかし稜線のシルエットは見えています。ここで意を決し、お兄さんと一緒に直登することにしました。雪の急斜面は一見のっぺりしてますが、新雪と残雪が入り混じり、締まった残雪を選ぶほうがアイゼンも効き登りやすかったです。
程なくして頂上。「大普賢岳」の看板は自分の首くらいまでの高さがあった看板がこの日は頭の部分のみ。頂上というより一枚の雪庇といった感じです。
頂上からははるか大台ケ原、弥山〜八経〜釈迦ヶ岳に至る展望を望むことが出来ましたが、北側は雲に巻かれていました。去年は白山まで見えたのにヽ(´▽`)/
ぼちぼちと下山開始。またあのルート戻るのか…
大普賢岳と小普賢岳のコルから通常ルートである巻道を探し、自分が先行しました。ルートを切り開いてくれた先行のお兄さんに感謝を込めつつ、後に続く登山者が少しでも楽になればと…。直登の坂は傾斜がきついながらもうっすらと残雪の踏み跡、そこからの巻きは踏み跡がありませんでしたが、所々テープがありましたので滑り落ちそうになるのを必死で確保しまがら元きた道に合流できました。ちょっとは貢献できたかな…
残りの下りにおいても気を抜かず、慎重に慎重に…。ツララが日にあたり落ちてくる岩壁をさっさと通り抜け、安全圏。安堵感の中、新雪の感触を惜しみつつ和佐又山ヒュッテに到着です。
今回は先行のお兄さんの踏み跡に頼りきってしまった自分がいて、自らにおける確かなルートファインディングが疎かになってしまっていました。何度も行ったことのある山だとタカをくくっていたのかも知れません。このような自分でルートをしっかり確かめもしない、意志のない登山を反省しています。スッゴク楽しくはあったんですが…。
最後に、今回はヘリの音が響くなかでの登山となりました。
行方不明になられた方のご無事を祈ります。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
こんにちは〜。
緊張感のあるレコを拝見しますと、身が引き締まります♪
実りある山歩きでしたね!
dyunさんコメントありがとうございます。
あ、俺頑張っちゃってる って気持ちになる余裕もなかったです…
今冬はスキーばっかだったので、久々のお登り。
蹴り込みまくったので久々の筋肉痛でっす。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する