三斗小屋温泉と三本槍岳・那須岳

2008年08月09日(土) ~ 2008年08月10日(日)

• GPS: 29:20
• 距離: 22.2km
• 登り: 2,160m
• 下り: 1,148m

コースタイム

詳細記録無し。
8/9 乙女の滝9:30頃〜14:30頃三斗小屋温泉(泊)
8/10 三斗小屋温泉7:00頃〜12:50頃那須岳ロープウェー山頂駅

天候

晴れ

コース状況／危険箇所等

・沼原湿原から麦飯坂を下って、湯川を渡るところが、橋が崩壊しており流量も多いので要注意。
・朝日岳から峰の茶屋跡の間、崖の途中に狭い道が付けられている箇所があり、危険というほどではないがお互い譲り合って通行したい。
・三斗小屋温泉(大黒屋と煙草屋の2件あり、泊まったのは大黒屋の方)は、個室に泊まれ、夕食も部屋に運んでくれる。風呂は1時間ごとの男女交代制で、石鹸・シャンプーなどは置いておらずおそらく使用禁止。

写真

8/9 8:13

黒磯駅からバスに乗ります。

8/9 9:04

バスの車窓から。

8/9 9:25

板室温泉を経由して、乙女の滝バス停で下車。

8/9 9:26

これがその乙女の滝。

8/9 9:29

会津中街道でもある登山口への入り口。

8/9 9:41

会津中街道は、会津若松から栃木の氏家までを結んだ。現在は先ほどの乙女の滝から、沼原湿原、三斗小屋宿を経由して大峠を越え、福島県下郷町までの間を登山道として歩くことができる。

8/9 9:43

黒尾谷岳かな？

8/9 10:18

途中、車道と交差しながら進みます。

8/9 11:05

やがて車道はこのような砂利道になり…

8/9 11:10

右手に白笹山と南月山を見るようになると沼原湿原は近い。

8/9 11:26

沼原湿原の眺め。

8/9 11:27

大倉山の稜線がいいアクセントになって、高原っぽさをかもし出してます。

8/9 12:00

湿原は観光客多数ですが、そこから先は静かな山になります。かつて街道だったことを偲ばせる仏像がそこかしこに点在。

8/9 12:06

街道は、麦飯坂と呼ばれる坂を、一度大きく下ります。

8/9 12:17

湯川の支沢のひとつを渡るとき、昼食をとりました。

8/9 12:45

三斗小屋温泉から流れてくる湯川。

8/9 12:45

鉄の橋はこのようにひしゃげてました。

8/9 12:46

丸木橋があるのですが、下が激流のため結構怖い。

8/9 12:46

温泉の成分のため、水は青みがかっています。

8/9 12:49

やがて、深山ダムから伸びる林道に出ます。この日は重機が活動中でした。

8/9 12:49

街道を示す道標。

8/9 13:08

ここは三斗小屋宿跡（三斗小屋温泉とは別）。
三斗小屋温泉を除くと、街道の栃木側最後の宿場としてかつては賑わっていたとか。

8/9 13:08

集落跡にある会津中街道の説明板。

8/9 13:10

今は無人となってしまいましたが、石灯籠が往時を偲ばせてくれます。

8/9 13:10

この鳥居は山岳信仰の遥拝所だったとのこと。

8/9 13:17

那珂川の源流を木橋で渡ります。

8/9 13:53

このような坂を1時間半弱登り…

8/9 14:29

本日の目的地、三斗小屋温泉に到着！

8/9 14:30

浴衣を干してるところ。山小屋とは一風変わった風情があります。

8/9 14:36

山小屋ではなく旅館を銘打つだけあって、部屋は個室を割り当ててくれます。

8/9 16:43

夕食も山小屋と比べると豪華！

8/10 6:44

宿泊した大黒屋の看板。奥の建物はもう一軒営業している煙草屋。

8/10 6:59

翌朝。

8/10 7:31

めざす大峠へは、3つの沢を越えて行くのでアップダウンが結構あります。会津側から来た場合、「三回渡らないとたどり着けない」ことから「三渡」が転じて「三斗小屋」になったとか。

8/10 8:03

大峠に到着。気持ちいい笹原が広がります。

8/10 8:06

大峠にある標識。ここが栃木・福島の県境にあたります。

8/10 8:06

大峠から、比留賀岳方面を望む。

8/10 8:16

大峠からは会津中街道とは別れ、三本槍方面へ登ります。写真は登りで後ろを振り返って。

8/10 8:42

さらに登ったところで。雲海が広がりつつありました。

8/10 9:08

三本槍岳手前で左手を見下ろすと、鏡ヶ池の姿が目に入ります。

8/10 9:15

三本槍岳の頂上付近にて。雄大な風景です。

8/10 9:27

三本槍岳の山頂。ここまでは、那須岳方面から歩いてくる人も多いようです。

8/10 10:17

湿原が広がる清水平。

8/10 10:42

朝日岳付近からは、緑が急激に少なくなり赤茶色の痩せ尾根が続きます。

8/10 10:49

朝日岳の山頂にて。左奥は那須岳。

8/10 10:58

朝日岳付近のガレ場につけられた道。

8/10 11:15

剣ヶ峰を巻くあたりは道が細いので譲り合って通行したい。

8/10 11:18

峰の茶屋跡に到着。

8/10 11:21

峰の茶屋跡から那須岳を見上げる。活火山の噴煙がたなびいてます。

8/10 11:38

那須岳へ、最後の登り。

8/10 11:56

那須岳の山頂に到着。

8/10 11:58

牛ヶ首方面を見下ろすと、ひときわ大きな噴煙が。

8/10 12:01

那須岳山頂は、ロープウェーを使えば30分くらいでたどり着けるので観光客で賑わってました。

8/10 12:05

山頂の祠と、背後に朝日岳（中景やや右）、三本槍岳（左奥）

8/10 12:37

牛ヶ首方面への道も、観光客が多かった。中央奥の山は南月山。

8/10 12:40

ロープウェー山頂駅。

8/10 13:07

ロープウェーを使って下界に下りると、そこはガスの中でした。バスと新幹線を乗り継いで帰宅しました。

撮影機器：

Canon PowerShot G3 Canon

感想

KutamiRaku

那須の山中に、歩きでしか行けない温泉がある！と聞いて是非いってみたくなり、足を運んでみました。
その「秘湯」三斗小屋温泉に泊まり、翌日大峠〜三本槍岳〜那須岳のルートで巡ってきたときの記録です。

終始晴天に恵まれ、気温も暑くも寒くもなく、絶好のコンディションのもと気持ちいい山旅ができました。
出発地は乙女の滝というおそらくマイナーな登山口で、そこからかつての会津中街道を辿って沼原湿原を通り、那珂川の源流を渡って三斗小屋温泉へ。そこで一泊し、翌日は大峠から三本槍、朝日岳、那須岳とたどってロープウェーで下山しました。

沼原湿原のあたりと、那須岳周辺は観光客で賑わっていますが、その他の区間はいたって静か。特に、沼原湿原を通過して三斗小屋温泉、大峠までの間はかつての街道だったこともあってかすごくいい雰囲気。

古の街道、美しい湿原、かつての宿場の跡、山間の秘湯、適度にスリリングな岩場など、楽しい要素満載の山旅でした。