針ノ木峠越え〜黒部川横断〜大窓越え
- GPS
- 32:38
- 距離
- 59.3km
- 登り
- 5,684m
- 下り
- 5,936m
コースタイム
- 山行
- 10:48
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 11:23
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 10:45
天候 | 晴れ/晴れ/晴れのちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
馬場島まで除雪済み(4/3) |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は雪が多くて小黒部谷下部までの滑走チャンスと思いましたが、3月中旬の昇温による全層雪崩デブリのダメージが大きいですね。なかなか好条件に巡り会えずに残念。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
4/1 昨年より扇沢付近の雪は多い。毎年つらくなる針ノ木雪渓の登り。クラストの上に数センチの新雪が乗っているが、気温が低くて状況は安定している。針ノ木峠からの展望は良い。下りはじめはカリカリ、徐々に緩んで快適な滑走。1900m前後のゴルジュはほぼ埋まっていて、スキーを一度も脱がずに黒部湖に着いた。徒渉は例年並み。中ノ谷出合で泊。
4/2 中ノ谷ゴルジュは埋まっている。堅雪の狭い急斜面をなんとかシールで通過。中ノ谷を少し登り、北側の尾根をコルから越えて、御山谷へ滑り込む。あとはぽかぽかの陽気の広い谷の中、ひたすら足を動かす。一ノ越からの富山側の展望はいつも爽快だが、今回は先が遠い。室堂への下りも出だしは堅いが、その後は楽しい滑走。雷鳥沢下からこの日3回目のシール登高、登り終えた時はもうクタクタだった。剱沢はすでに日が落ち、堅雪の上まだらに残るウインドスラブを拾いながら滑る。二股手前で泊。夜は星空が美しい。
4/3 明け方にかなり強い風が吹くが、夜明け前に収まる。二股まで滑ってシール登高。三ノ窓雪渓の登りは、背後には黒部別山。小窓雪渓から平の池への登りは、徐々に裏剣が姿を見せる。贅沢な時間。後ろからスキーパーティー5人が登ってきて小窓に入っていく(立山川経由のワンデイと馬場島で聞く)。池ノ平小屋から見る小黒部谷は思ったより荒れていて、両岸からのデブリが気になる。しばらくは小黒部谷の快適な滑走、大窓を横目に見ながら下っていくと、本谷に達する左岸支流からのデブリが増える。1350mから最初の核心部のゴルジュ帯にはいるが、土がまじる巨大なブロックが広く谷を埋める。スキーを脱いで歩くが、1000mで沢割れ。この先で谷は広くなるが、もう速度は出ないだろう。下降を諦めて大窓に転身、つらい1200mの登り返し。雪庇を慎重に越えて大窓に到着すると、ガスが湧いてホワイトアウト。視界がない中仙人谷の滑走は、すぐにデブリ帯になって苦行。池ノ谷出合以降は視界が晴れて、馬場島まで余韻を楽しむ滑走。警備隊に挨拶。この下は昨日除雪完了したそうだ。
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