至仏山
- GPS
- 07:33
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 1,511m
- 下り
- 1,507m
コースタイム
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・ゲートから鳩待峠までは自転車利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするには十分。雪質は途中新雪があってスキーのシールに大量にくっついてゲタになり苦労した。それ以外はザラメ。気温が高く緩んでいて凍ってはいなかった。ゲートから鳩待峠までの林道は既に除雪は終わっているが、早朝1箇所雪崩れていて雪の上を歩いた。また鳩待峠に近いところで、早朝一部路面が凍結していた。帰りの時点では融けていた。 |
写真
感想
ゲート前の駐車スペースには3:47に到着。先客数台。既に出発済み?とも思ったが、自転車が外に出してあったりルーフに乗っていたりなのでまだのようだ。真っ暗なのでヘッドライトを点灯させて準備をする。年に1回だけ、ゲートが開く前のこの時期にスキー一式とブーツまで背負い、自転車を使って鳩待峠を往復する。林道の距離は20kmくらい。標高差は500メートル弱。自転車は折りたたみの小径車なので走行性能は良くないが、ここまでクルマで容易に運べるので文句は言えない。ずっしり重くなったザックを担ぎ、4:07に星空を見ながら出発。ゲートを越えるといきなり少し下るが、その後はだらだら登りが続く。真っ暗なので勾配がよく分からない。あまり自転車でがんばると後がとても辛くなるので適当に押して歩く。と言うか、今年もほとんど押して歩くつもりで自転車を持ってきた。例年登りの9割は押し歩きだし、今年もそれで良いと思った。適当に休憩しつつ歩いてくと、津奈木橋の手前あたりで雪崩れた雪が道路を覆っていた。まだ落ちたばかりなのかもしれない。デブリの上を自転車を転がして歩き通過する。ヘッドライトは歩き出して40分ほど使ったが、それ以降は明るくなったので必要なかった。津奈木橋を過ぎると勾配がきつくなる。その上凍結箇所も出てくる。気温が低い朝だと各所が凍結していて通過に難儀することもあるのだが、今日は朝から気温が高いので、ツルツルのカチカチになってはいなかったし、滑り止めも不要だった。比較的楽に通過する。そのせいもあってか、出発から2時間かからず6:05に無事鳩待峠に到着。自転車はなし。歩きで来ている人もいるかもしれないが、とにかく人の姿は見えなかった。鳥の鳴く声しか聞こえず、とても静か。自転車をロックしてスキーの準備を始める。歩いて動いていると寒さは感じなかったが、止まって日陰で支度をしているとやはり冷える。とは言え0℃くらいだったと思うので、寒くて仕方ないとは思わなかった。休憩と準備の後、6:30に鳩待峠を出発。25分ほどいたが、結局誰も上がってこなかった。
スキーを履いてゆるゆると歩き出す。トレースばっちりかと思ったが、全然見えない。雪か雨でリセットされたようだった。何度もスキーで登っているしGPSも持っているから迷うことはないが、ちょっと意外に感じた。歩き出すとすぐ右手に真っ白な至仏山が見えた。今年はことさらに白く見える。そして天気は予報どおりに快晴で、雲一つない。朝から気温高めだったし、この後の暑さが容易に予想できた。時折樹林が切れた時に至仏山を眺めつつ進む。歩き出しの林道歩きの際ペースが速すぎたのか、足があちこち張っていた。痙攣とかはなさそうだが、ちょっと心配。気温も上がるので、汗をかいて体力的にきつそうな雰囲気。雪質は歩き出しから緩んでいて、氷は全然なかった。スキー+シールで問題なく登高できる。ただ、途中で新雪がシールに大量にまとわりついてゲタになってしまった。重いし歩くのが大変なので、休憩で止まった時に全てこそぎ落とし、更にシールワックスをよく塗っておいた。それが奏功したのか、あるいは雪質が時間の経過や標高を上げたことで変化したのか、それ以降ゲタに悩まされることはなかった。しかしやはり暑くて汗はかいた。歩いても歩いても人の姿はなく、見えたのは雪の上を歩いた動物の足跡だけだった。快晴無風の土曜日なので、もっと多くの人を予想したが、自分の出発が早かったのかもしれない。オヤマ沢田代まで上がると、尾瀬ヶ原とその向こうに燧ヶ岳が見え、更に振り返ると武尊山も見えた。周囲の山々がよく見える。ここまで上がればあとは大きく登ることはない。ただ例年だと雪質が硬くなってトラバースの時は怖い思いをすることがあるので、今年も念のために小至仏山を通過する前にクトーを装着したが、結局雪は緩んでいて、装着しなくても問題なく通過できた。小至仏山を過ぎるとあとは目指す至仏山のみ。何度か偽ピークに騙されながらも9:14に至仏山の山頂に到着。無人。無風。山頂標が雪の下かとも思ったが、さすがそれはなくて、十分に山名が見えるところまで露出していた。山頂からの景色も良い。360度のパノラマが広がる。しかも貸し切り。早起きして歩いて来た甲斐があった。山頂標以外にも岩石が露出していたので、それに腰掛けて休憩。下りの準備も進める。登りの時には薄手のソフトシェルを着ていたが、それは脱いでザックにしまい、その代わりにハードシェルを羽織った。これでは暑そうだが、さすがにシャツだけで滑る訳にはいかないし、何より転んだ時に危険。
30分ほど景色を見たり休んだり下後に下山開始。今年もワル沢方面に下る。雪質は思ったよりも重くて滑らなかったが、自分の技量のせいかもしれない。転ばずに高度を下げるが、やはり林道歩きを頑張り過ぎたのか、足があちこち張っていた。痙攣がないだけ良しとしたい。燧ヶ岳を眺めつつ下り樹林帯に入る。雪は更に水気を含み重くなったが、例年こんな感じなのであまり気にしない。樹林帯のツリーランをこなし、後は鳩待峠に登るだけとなったところでスキーは終了。けっこう大きく登り返すので、スキーに再度シールを貼る。山頂付近は雪があまり湿気ていなくてシールも乾燥していたが、この後ベチャ雪を歩くとシールも盛大に湿るだろう。実際にそうなった。装備もゴーグルからサングラスに換装して行動再開。鳩待峠への登りは案外つらい。気温が上がって暑いし、足ももう売り切れに近い状態。湿雪の上をのろのろ歩き10:35に鳩待峠に到着。朝は全然見なかった自転車だったが、この時間はかなり増えていた。春のこの時期の恒例と言っても良いかもしれない。スキーから林道を支度に換装する。再びスキー一式とブーツをザックに取り付け重みが増すが、帰りは下りであっと言う間なのでそれほどの重さは感じない。10:56頃に鳩待峠を出発。後は楽ちんのダウンヒル、と言いたいところだが、何せ小径車なので、ブレーキをかけつつ得減速して下らないといけない。それでも登りの労苦と比べたらかなり楽。この時間であれば凍結もないし、漕ぐこともほぼないので、とにかくブレーキに気を付けつつ下ればよい。登りは9割押して歩いたが、反対に下りは9割以上自転車に乗って降りてこられた。最後ゲートに向けて登りになるので、そこだけ押して歩いた。ゲートを過ぎクルマには11:25に到着。登りの林道は2時間近くかかったが、下りは30分だった。自転車はやはりこのような時は頼りになる。
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