京都一周トレイル・スルーハイク3(北白川〜比叡山縦走〜大原)
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- GPS
- 09:50
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,362m
- 下り
- 1,221m
コースタイム
- 山行
- 9:18
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:50
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
京都一周トレイル3日目。
北白川から登って比叡山縦走して大原に下りるという、ほぼ一日ひたすら山の日。
京都への移動日からトレイル2日目の夜まで3泊は、京都駅前に連泊していました。東山コースは人気観光地の数々を通っているので、公共交通機関でのアクセスがとても便利です。
おかげでトレイル最初の2日は荷物も軽く歩けたのですが、この3日目からはいよいよ背中にフル荷物。なのに山歩きの距離も強度もいきなりアップという、なかなかのチャレンジでした。
前日のゴールだった日本バプテスト病院前の交差点の自販機で飲料水補給。ここからは延暦寺付近までまず間違いなく自販機なんてあるはずないので。
病院脇の道に入ってすぐに山道開始。茶山に登るルートは谷川沿いは倒木が怪しそうなので、稜線沿いルートに行きました。
月曜の平日の朝っぱらなので、もちろん誰もいないと思っていたら、いきなり少し先の上の方でバキバキという音が。この音の大きさは小動物ではありえない、まさか猪ぐらいいるのかと思って見上げた私達が見たものは。。。なんと思いっきり下りてくるマウンテンバイク。
あっけにとられていると、先方も気づいたのか飛び降りて何故かバイクを持ち上げて道の脇に投げ込み、運転者自身も脇の茂みに飛び込む慌てぶり。ええ、そうでしょうとも、京都一周トレイルの全コースのあちこちに、繰り返し繰り返し「私有地や私有山を歩かせて頂いているので、自転車やバイク厳禁」と表示してあるんですから。京都一周トレイル歩きじゃなくても普通にハイキングルートとして皆がよく歩くとこをなぜ自転車でおりてくるんじゃい!と怒りながら、無言で通り過ぎる。先方も無言。もちろん自分が何をやってるのか(この場合は、なにをやってはいけなかったのか、ですか)十二分にわかってるからでしょう。ちなみに、自転車やバイクの跡はここ以外でもちょこちょこ京都一周トレイル上で見かけました。
この日最初の山での遭遇人がマウンテンバイクという、ちょっと水をさされた感じでしたが、あとは普通に気持ちの良い山道でした。
昨日までの山とは植生も変わってきて、下草の種類も多くなり、ああ山〜という感じ。なにより、トレイル上に落葉樹の落ち葉が降り積もってふかふかで実に足に優しいのです。道沿いにはちょこちょこと歴史や言い伝え上の逸話が残る史跡があり、この山道も古くから人々が歩いてきた山なのでしょう。とにかく歩きやすい。真っ直ぐ登っていくようなところはなく、なんどもジグザグを繰り返しながらゆるゆると登っていく道です。ああ、古道大好きありがとう。
そして毎日言ってますが、京都一周トレイルはルート沿いに眺望良好点がとにかく多い。ぜいぜいと登ったらちゃんとご褒美が用意されているのは、本当に登り甲斐があります。この日は前日に引き続きむちゃくちゃ暑かったのですが、ずっと木陰が続くし、向きによっては涼しい風も抜けていくので、荷物は重いながらも着々と進んでいきました。
6年以上前に初めて比叡山に登った時は、修善寺から雲母坂経由でしたが、京都一周トレイルは、きらら坂を登った所に合流します。ここから数年前の台風で木々がなぎ倒されている一帯を越えれば、比叡山ケーブル駅に到着。ついに自販機登場。ケーブル駅内には千日回峰行を満業された阿闍梨さん(確か同い年だ)の写真が飾られていました。
ちなみに、このケーブル駅で京都一周トレイルの東山コースは終わり。ここからは北山コースになります。
ここから更に登って、ロープウェイ駅の前にはガーデンミュージアムがあるぞ!っと期待満々で登りきったところ。。。。なんと4月23日まで冬季休業中(号泣)いや、ちゃんと調べて来なかったのが悪いんだけどさ。
ここが閉まっていても、少なくとも延暦寺の中にはなにか食べるものも開いてるはずなので死活問題ではないけど、ちょっと心のダメージが来ました。しかたなく脇の道を歩いて頂上近くの大駐車場とバスターミナルに登り、とぼとぼと大比叡山頂へ。
前回は延暦寺目的だったので山頂へは来なかったのですが、たどり着いてびっくり。給水施設がどんっと横に鎮座し、眺望も何もなし。一応、比叡山最高点のハズなのに、名前も「大」比叡なのに、まさかここまでぞんざいな扱いをされている山頂とは思わなかった。。。
すぐさま山頂を下りて稜線を東に少し下れば、そこは延暦寺。お寺がどれも基本的に朱い。根本中堂はまだ大改修中で倉庫のような見た目になっています。前回来た時がちょうど工事始まる直前で、色がすすけていい趣を出している姿を見れたのが良い思い出です。
お蕎麦やさんはちゃんと開いていたので、大喜びで冷やし蕎麦を食べました。むしろこの暑い中を歩いて来てるので、こういうツルツルっといけるものしか食べられない。
今日の行程は、ここら辺りまでが上りで後は基本的に平行移動か下りの感じなので、延暦寺でお昼ぐらいだったら残りの時間も安心だと思ってました。なにせ大原の宿には6時チェックインだし、暗くなる前に山から出たい。もう六甲最終日の二の舞は嫌だ。
ルートは延暦寺西塔地区を通り抜けて行くことになります。ここで標識が、京都一周トレイルだけでなく東海自然歩道の標識も出現。おお、これがあの東海自然歩道、と少し感動します。実は延暦寺からこの後北山コース西山コースの大部分は東海自然歩道と重なっているのですね。しかも、比叡山縦走部分、下り始める手前までは新規参入ロングトレイルの比良・比叡トレイルまで重なっているので、実に標識が賑やかです。西塔地区へは料金所があるのですが、ただ通り抜けるだけのハイカーは料金所でそう言えば料金を払わずに通らせてもらえます。
前回比叡山に来たときも、この同じルート・元三大師道で延暦寺の横川地区に行きました。歩行者と自転車は通行不可なスカイラインの横を沿うように山道は続きます。途中の峰道レストランは東塔・西塔地区と横川地区のちょうど中間点とのこと。なんと開いていたので、最高の琵琶湖畔の眺望をながめながらソフトクリームとクリームソーダで一休み。
横川地区への分岐点で、東海自然歩道は横川方向へ。そして京都一周トレイルは。。。なんと直進、横高山山頂方向へ。しかも目の前には、ちょっとまって聞いてないよという凄まじい急角度の山道が真上に登っている。。。登るのでも結構怖かったのですが、これもし下りるのだったらこの重い荷物ではマジめにやばかった。
しかも、このあとまた一回急坂を登って水井山に登って、また下りる。
はっきり言ってこの2つの頂点への上り下りは、ちょっと別にいらない感しかなかった。特に何か特徴があるわけでも眺望が素晴らしいわけでもなく、なんだかただとにかくピークハントしてる感じで、そのあと仰木峠で結局横川から回ってきた東海自然歩道と合流。
この日の後も、北山コースは全体的にこういう「ごめん、これ必要?」なピークハントが妙に多く、逆に東海自然歩道は少し遠回りしても観光名所の方に回っていってまた合流してくるようなパターンの繰り返し。もしかして両者がさすがに全部共通だったらまずいかなと無理やりな差異化を図ってこういうことになったのでしょうか?と思ってしまうようなルートだった。
仰木峠の少し先で、再び東海自然歩道とはお別れ。東海さんは三千院などがあるザ・大原な地域に向かっていく一方、京都一周トレイルは「ボーイスカウト道(急坂注意)」へ。
この直前の急坂アップダウンがあまりにあまりだったのに注意とか何もなかったので、まさかあれを上回る急坂が存在しうるのか、しかもそれを下るのか、この最後の最後に疲れ切った足腰で!とものすごく怖がりながら進んでいくものの、いっこうに普通。「これが急坂注意なら、あれはなんだったんだ!」と口々に言いながら進み続け、ようやく最後のほんの短い区間だけ確かに少し注意な砂坂があり「これか!?これだけなのか!?」と疑心暗鬼にかられているうちに、里に出てしまった。
お宿に到着したのはまさに6時ピッタリ。途中まで全然時間余裕〜と思っていたのに、横川分岐から後にやられまくってしまって、あわや六甲最終日アゲインだった(汗)
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