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Yamareco

記録ID: 4171967
全員に公開
ハイキング
箱根・湯河原

高麗山 総集編1 自然(春)

2022年04月14日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:29
距離
3.9km
登り
232m
下り
213m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:21
休憩
0:07
合計
2:28
距離 3.9km 登り 232m 下り 230m
10:32
6
10:38
10:43
3
10:46
33
11:19
6
11:25
48
12:13
12:15
4
12:19
41
13:00
ゴール地点
天候 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
○神奈川中央バス「花水バス停」(平塚駅-さざれ石-二宮駅線 平43 46 47)
○神奈川中央バス「高麗清水バス停」(平塚駅-松岩寺線 平33 35 36)
コース状況/
危険箇所等
危険個所なし
花水川から高麗山を眺める。「花水」バス停は、橋を渡った先になる。一つ手前の「古花水」で降りると、高麗山を眺めながら花水川を渡れる。
2022年04月14日 10:30撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:30
花水川から高麗山を眺める。「花水」バス停は、橋を渡った先になる。一つ手前の「古花水」で降りると、高麗山を眺めながら花水川を渡れる。
ギャラリー「布う」。月2回ぐらい展示を変えている。
2022年04月14日 10:34撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:34
ギャラリー「布う」。月2回ぐらい展示を変えている。
国道1号線から「生涯学習館」の標識に従って右折
2022年04月14日 10:35撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:35
国道1号線から「生涯学習館」の標識に従って右折
すぐ左側に「生涯学習館」があるので、敷地内に入る
2022年04月14日 10:37撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:37
すぐ左側に「生涯学習館」があるので、敷地内に入る
「生涯学習館」の駐車場の右手前に登山道入り口がある
2022年04月14日 10:38撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:38
「生涯学習館」の駐車場の右手前に登山道入り口がある
すぐ、照葉樹林帯となる
2022年04月14日 10:39撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:39
すぐ、照葉樹林帯となる
真っすぐ進むと「東道」(勝手に命名、東天照への道)。今日は左、女坂へ
2022年04月14日 10:40撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:40
真っすぐ進むと「東道」(勝手に命名、東天照への道)。今日は左、女坂へ
女坂分岐
2022年04月14日 10:43撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:43
女坂分岐
指導票が2種類
2022年04月14日 10:44撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:44
指導票が2種類
このあたりは、上層にアラカシ。イヌシデ、下層にマルバウツギが多い
2022年04月14日 10:46撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:46
このあたりは、上層にアラカシ。イヌシデ、下層にマルバウツギが多い
相模湾を望む展望台。今日は何も見えない。
2022年04月14日 10:49撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:49
相模湾を望む展望台。今日は何も見えない。
分岐。右を登ると東天照。森をくぐるように登る道だ(「東中道」と勝手に命名)。今日は直進(「女坂」)
2022年04月14日 10:50撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:50
分岐。右を登ると東天照。森をくぐるように登る道だ(「東中道」と勝手に命名)。今日は直進(「女坂」)
スダジイ、タブノキ、ケヤキなどの巨木が並ぶ
2022年04月14日 10:51撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:51
スダジイ、タブノキ、ケヤキなどの巨木が並ぶ
右側は野草が多い
2022年04月14日 10:59撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 10:59
右側は野草が多い
【3月20日の写真】この場所でタチツボスミレの大群落が花を咲かせていた
2022年03月20日 11:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3/20 11:44
【3月20日の写真】この場所でタチツボスミレの大群落が花を咲かせていた
振り返って。このあたりの下層は、コクサギが多い。
2022年04月14日 11:06撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:06
振り返って。このあたりの下層は、コクサギが多い。
振り返って、男坂分岐。
2022年04月14日 11:08撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:08
振り返って、男坂分岐。
尾根への道
2022年04月14日 11:20撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:20
尾根への道
一応、痩せ尾根
2022年04月14日 11:22撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:22
一応、痩せ尾根
八俵山
2022年04月14日 11:24撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:24
八俵山
このあたりから、落葉樹林帯(二次林)
2022年04月14日 11:27撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:27
このあたりから、落葉樹林帯(二次林)
ニワトコの花
2022年04月14日 11:27撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:27
ニワトコの花
地獄沢への分岐(右。「裏女坂」と勝手に命名)。
2022年04月14日 11:28撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:28
地獄沢への分岐(右。「裏女坂」と勝手に命名)。
右側に、草原がある。定期的に刈り取りがされていて、草原の姿を保っている。野草が多い。一部、植栽もされているようだ
2022年04月14日 11:31撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:31
右側に、草原がある。定期的に刈り取りがされていて、草原の姿を保っている。野草が多い。一部、植栽もされているようだ
シャガ
2022年04月14日 11:31撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:31
シャガ
シャガ
2022年04月14日 11:35撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:35
シャガ
右に入って、草地の広場へ
2022年04月14日 11:37撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:37
右に入って、草地の広場へ
クサイチゴ。しばらく前はヘビイチゴやモミジイチゴが咲いていた
2022年04月14日 11:39撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:39
クサイチゴ。しばらく前はヘビイチゴやモミジイチゴが咲いていた
ナツトウダイ。しばらく前はユリワサビが多かった
2022年04月14日 11:46撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 11:46
ナツトウダイ。しばらく前はユリワサビが多かった
カキドオシ。今日はこの花が多く咲いていた。しばらくするとフタリシズカ、ヤブラン、キンミズヒキが咲くようになる。
2022年04月14日 11:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/14 11:51
カキドオシ。今日はこの花が多く咲いていた。しばらくするとフタリシズカ、ヤブラン、キンミズヒキが咲くようになる。
ニリンソウ
2022年04月14日 12:00撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:00
ニリンソウ
痩せ尾根に戻ってきた。
2022年04月14日 12:16撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:16
痩せ尾根に戻ってきた。
ヤマブキ
2022年04月14日 12:17撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:17
ヤマブキ
直進すると高麗山山頂へ、右は女坂へ。今日は左へ。
2022年04月14日 12:18撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:18
直進すると高麗山山頂へ、右は女坂へ。今日は左へ。
お気に入りの休憩所
2022年04月14日 12:29撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:29
お気に入りの休憩所
【2月23日の写真】この場所からの展望。冬限定。
2022年02月23日 09:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2/23 9:46
【2月23日の写真】この場所からの展望。冬限定。
この先は、スギ林。かつての人工林だろうが今や混交林化している
2022年04月14日 12:32撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:32
この先は、スギ林。かつての人工林だろうが今や混交林化している
ニリンソウの群落。この辺りは意外に野草が多い。
2022年04月14日 12:38撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:38
ニリンソウの群落。この辺りは意外に野草が多い。
【4月2日の写真】この群落は10年近く毎年花を咲かせている
2022年04月02日 13:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/2 13:56
【4月2日の写真】この群落は10年近く毎年花を咲かせている
【3月19日の写真】このあたりでは、ヒトリシズカも咲いていた。
2022年03月19日 11:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
3/19 11:10
【3月19日の写真】このあたりでは、ヒトリシズカも咲いていた。
東屋。この森には、ここのほかもう1か所にある(けやき広場)。雨の日は便利。
2022年04月14日 12:45撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:45
東屋。この森には、ここのほかもう1か所にある(けやき広場)。雨の日は便利。
入口の案内板
2022年04月14日 12:58撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:58
入口の案内板
登山口
2022年04月14日 12:58撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:58
登山口
高麗清水バス停
2022年04月14日 12:59撮影 by  SHV45, SHARP
4/14 12:59
高麗清水バス停
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 サブザック 飲料 GPS 保険証 携帯 タオル カメラ

感想

 1年半ぶりの山行記録です。ずっと行っていなかったので。いや近所の高麗山だけは毎週行っていました。コロナのため仕方なく始めたのですが、樹木や野草の同定に夢中になってしまったのです。
 そこで総集編として、まとめてみました。まずは自然(春)編。

 この2年間でこの山で撮影してホームページに記録したのは、
・樹木101種
・野草75種
・シダ20種
となりました。

 野草は花が中心ですが、樹木は、冬芽→芽生え→花→果実→紅葉と季節の変化を記録するのが楽しかったです。シダは始めたばっかりで、まだまだです。

1 この山の樹木の分布
 珍しい樹木や野草はほとんど無いのですが、こんなに沢山の種類の植物が生育していたとは驚きです。もともとの植生であろう照葉樹林帯と二次林とスギ人工林があるからなのかもしれません。
 照葉樹林帯の上層はアラカシ、スダジイ、タブノキが中心。スダジイとタブノキは10m以上の巨木もあります。二次林は、ミズキやコナラ、クヌギ、エノキ、ヤマグワやサンショウが多いです。よく手入れがされた里山だったのでしょう。ケヤキ、イヌシデ、イタヤカエデは照葉樹林帯、二次林を問わず生えています。二次林はアラカシがかなり育ってきていていずれ照葉樹林になっていくことでしょう。スギの人工林ももはや混交林化しつつあり、ガクアジサイやヒメコウゾが多いです。
 照葉樹林帯の中層は、アオキ、ヤブツバキ、ムラサキシキブ、ヒサカキ、下層はマルバウツギ、オオアリドオシが多いです。開けたところにはコクサギ、クサギ、アカメガシワなど。
 日本における分布的には、モクレイシが九州南部と伊豆・房総に隔離分布しているので珍しいかもしれませんが、この山にはたくさん生えています。またカゴノキも沢山ありますが、近くの丹沢ではあまり見かけないので特徴的かもしれません。その他、トベラ、サンゴジュなど沿海性樹木が多いです。
 ただ、中にはナギやメタセコイアなど自生しているはずない樹もあるので、植栽も混じっているようです。
 しかし、同定できてない樹もまだまだ多いです。

2 この山の野草の花
 野草の方は、珍しいのはありません。季節が少しずつ変わると一斉に咲き変わるのが面白いですね。多い花は、春から順にいうと、ユリワサビ、タチツボスミレ、ニリンソウ、シャガ、ヤブミョウガ、ヤブラン、キツネノカミソリ、ノカンゾウ、ヒガンバナ、ヤマトリカブト、サラシナショウマ、ツワブキ、そしてスイセンといった感じです。いずれもこの山の至るところでたくさん花を咲かせるので、時期が合えば必ず出会うことが出来ます。うちヒガンバナとスイセンは植栽したものが野生化しているようです。

3 登山ルート
 この山にはいくつもの登山ルートがあり、それぞれ植生に特徴があります。狭い山域なので迷うことはないですが、次のように考えるとわかりやすいかと。まあ地図を見ればすぐわかるとは思いますが。
 (1) 登山口(平塚側)
 ア 南側 最も東  生涯学習館口   花水バス停
   イ 南側 アより西 高来神社口    化粧坂バス停
   ウ 北側 最も東  レモンガス口   高麗清水バス停
   エ 北側 ウより西 地獄沢口     山下バス停
(2) 尾根のピーク
  尾根は東西に長く伸びていて、a〜cのそれぞれのピークに登山口からの道が直結しています。もちろんa-b-cは尾根道で繋がっています。
   a 東天照      最も東
   b 高麗山山頂(大堂) aより西
   c 八俵山      さらに西
(3) 登山道
登山道は(1)と(2)をつないだ道があります。自分で勝手につけている名前とともに植生を紹介しましょう。
  A 東道 ア→a 比較的若い照葉樹林帯。傾斜は緩やか。
  B 女坂(公式) アとイの中間→b 比較的古い照葉樹林帯。巨木多い。
  C 男坂(公式) イ→b 照葉樹林帯だが岩場で急坂。植物観察には不適。  
  D 尾根道 a→b→c 照葉樹林帯だが、モミやケヤキも多い。
  E 西道  イ→c 照葉樹林帯。巨木もある。
  G 裏女坂 エ→c 落葉樹林帯。徐々に照葉樹林化している。
  H ケヤキ道 ウ→aとbの中間 旧人工林(スギ林)。混交林化している。
I 東中道 アとイの中間→b 途中までBと同じ。若い照葉樹林帯かつ沿海性樹木が多い。急坂だが、Cと違って森の中を潜っていく。
  J 裏男坂 ウ→b 途中までHと同じ 分岐後は落葉樹林帯。
K 裏東道 ウ→a 途中までHと同じ 分岐後は落葉樹林帯。谷沿い。
以上が、高麗山域の登山道となります。
  なお、尾根はa-b-cの先にさらに西に続いていて、湘南平や大磯駅に出ることが出来ます。このあたりは、森が伐採されていて定期的に藪刈がされて広い草原になっています。この道を、Fと呼んでいます。

4 今回のルート
 アから入り、登山道B→D→F 戻りが F→D→Jを辿り、ウに出ています。

 Fから大磯駅に出るルートは、次の記録にあります。
「高麗山 総集編2 遺跡の巻(高麗山城址など)」
 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4192359.html
「高麗山 総集編3 紅葉山〜羽白山〜大磯駅(サブルート)」
 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4193993.html
-----------------------------------------------------------------------
 以上、高麗山の植物について詳しくは、ホームページにあります。

■ホームページ
https://shoukame.myportfolio.com/

 コロナの思わぬ副産物ですね。

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