高麗山 総集編1 自然(春)
- GPS
- 02:29
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 232m
- 下り
- 213m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
○神奈川中央バス「高麗清水バス停」(平塚駅-松岩寺線 平33 35 36) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
靴
サブザック
飲料
GPS
保険証
携帯
タオル
カメラ
|
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感想
1年半ぶりの山行記録です。ずっと行っていなかったので。いや近所の高麗山だけは毎週行っていました。コロナのため仕方なく始めたのですが、樹木や野草の同定に夢中になってしまったのです。
そこで総集編として、まとめてみました。まずは自然(春)編。
この2年間でこの山で撮影してホームページに記録したのは、
・樹木101種
・野草75種
・シダ20種
となりました。
野草は花が中心ですが、樹木は、冬芽→芽生え→花→果実→紅葉と季節の変化を記録するのが楽しかったです。シダは始めたばっかりで、まだまだです。
1 この山の樹木の分布
珍しい樹木や野草はほとんど無いのですが、こんなに沢山の種類の植物が生育していたとは驚きです。もともとの植生であろう照葉樹林帯と二次林とスギ人工林があるからなのかもしれません。
照葉樹林帯の上層はアラカシ、スダジイ、タブノキが中心。スダジイとタブノキは10m以上の巨木もあります。二次林は、ミズキやコナラ、クヌギ、エノキ、ヤマグワやサンショウが多いです。よく手入れがされた里山だったのでしょう。ケヤキ、イヌシデ、イタヤカエデは照葉樹林帯、二次林を問わず生えています。二次林はアラカシがかなり育ってきていていずれ照葉樹林になっていくことでしょう。スギの人工林ももはや混交林化しつつあり、ガクアジサイやヒメコウゾが多いです。
照葉樹林帯の中層は、アオキ、ヤブツバキ、ムラサキシキブ、ヒサカキ、下層はマルバウツギ、オオアリドオシが多いです。開けたところにはコクサギ、クサギ、アカメガシワなど。
日本における分布的には、モクレイシが九州南部と伊豆・房総に隔離分布しているので珍しいかもしれませんが、この山にはたくさん生えています。またカゴノキも沢山ありますが、近くの丹沢ではあまり見かけないので特徴的かもしれません。その他、トベラ、サンゴジュなど沿海性樹木が多いです。
ただ、中にはナギやメタセコイアなど自生しているはずない樹もあるので、植栽も混じっているようです。
しかし、同定できてない樹もまだまだ多いです。
2 この山の野草の花
野草の方は、珍しいのはありません。季節が少しずつ変わると一斉に咲き変わるのが面白いですね。多い花は、春から順にいうと、ユリワサビ、タチツボスミレ、ニリンソウ、シャガ、ヤブミョウガ、ヤブラン、キツネノカミソリ、ノカンゾウ、ヒガンバナ、ヤマトリカブト、サラシナショウマ、ツワブキ、そしてスイセンといった感じです。いずれもこの山の至るところでたくさん花を咲かせるので、時期が合えば必ず出会うことが出来ます。うちヒガンバナとスイセンは植栽したものが野生化しているようです。
3 登山ルート
この山にはいくつもの登山ルートがあり、それぞれ植生に特徴があります。狭い山域なので迷うことはないですが、次のように考えるとわかりやすいかと。まあ地図を見ればすぐわかるとは思いますが。
(1) 登山口(平塚側)
ア 南側 最も東 生涯学習館口 花水バス停
イ 南側 アより西 高来神社口 化粧坂バス停
ウ 北側 最も東 レモンガス口 高麗清水バス停
エ 北側 ウより西 地獄沢口 山下バス停
(2) 尾根のピーク
尾根は東西に長く伸びていて、a〜cのそれぞれのピークに登山口からの道が直結しています。もちろんa-b-cは尾根道で繋がっています。
a 東天照 最も東
b 高麗山山頂(大堂) aより西
c 八俵山 さらに西
(3) 登山道
登山道は(1)と(2)をつないだ道があります。自分で勝手につけている名前とともに植生を紹介しましょう。
A 東道 ア→a 比較的若い照葉樹林帯。傾斜は緩やか。
B 女坂(公式) アとイの中間→b 比較的古い照葉樹林帯。巨木多い。
C 男坂(公式) イ→b 照葉樹林帯だが岩場で急坂。植物観察には不適。
D 尾根道 a→b→c 照葉樹林帯だが、モミやケヤキも多い。
E 西道 イ→c 照葉樹林帯。巨木もある。
G 裏女坂 エ→c 落葉樹林帯。徐々に照葉樹林化している。
H ケヤキ道 ウ→aとbの中間 旧人工林(スギ林)。混交林化している。
I 東中道 アとイの中間→b 途中までBと同じ。若い照葉樹林帯かつ沿海性樹木が多い。急坂だが、Cと違って森の中を潜っていく。
J 裏男坂 ウ→b 途中までHと同じ 分岐後は落葉樹林帯。
K 裏東道 ウ→a 途中までHと同じ 分岐後は落葉樹林帯。谷沿い。
以上が、高麗山域の登山道となります。
なお、尾根はa-b-cの先にさらに西に続いていて、湘南平や大磯駅に出ることが出来ます。このあたりは、森が伐採されていて定期的に藪刈がされて広い草原になっています。この道を、Fと呼んでいます。
4 今回のルート
アから入り、登山道B→D→F 戻りが F→D→Jを辿り、ウに出ています。
Fから大磯駅に出るルートは、次の記録にあります。
「高麗山 総集編2 遺跡の巻(高麗山城址など)」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4192359.html
「高麗山 総集編3 紅葉山〜羽白山〜大磯駅(サブルート)」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4193993.html
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以上、高麗山の植物について詳しくは、ホームページにあります。
■ホームページ
https://shoukame.myportfolio.com/
コロナの思わぬ副産物ですね。
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