東海自然歩道 恵那コース下り#6 ☆ 槇ヶ根 〜 権現山 〜 琵琶峠
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- GPS
- 09:55
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 773m
- 下り
- 824m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
到着:JR中央本線釜戸駅 |
写真
感想
今回歩いた道のほとんどは、中山道でした。遺構が多く、説明板もていねいに設置されています。興味を持ちさえすれば、一日楽しく歩くことができます。
遺構の中でも、この区間で特に感心したのは一里塚でした。一里塚は、江戸の初期に里程標として主要街道に設置されました。一里ごとに、土を盛った塚を道の両側に対にして造ったのです。槇ヶ根、紅坂、権現山、八瀬沢と連続する四つの一里塚はすべて、道の両側に原形をとどめた塚(直径10m前後)が現存しています。
塚の頂上には今、何も植わっていません。江戸期には榎があったはずです。塚の頂上に榎が無いことを除けば、今の一里塚の姿は昔と変わらないと思われます。
一里塚は、道の両側に塚があるのが本来の姿です。しかし、明治期から現在までの間に、道の拡幅などにより、塚が壊され無くなった所のほうが圧倒的に多いのです。今回の区間で一里塚が江戸期の姿を維持できたは、起伏の激しい山道が連続し、沿道の土地開発が進まなかったのが大きな要因でしょう。
調べてみると、中山道では一里塚があったであろう128カ所のうち、道の両側とも塚が現存しているのは、たったの15カ所です。全体の8割近くは、塚が両側とも滅失し、跡に設置された石碑・標柱などで往時を偲ぶしかありません。
道の両側に塚が残る一里塚はこの先、奥之田一里塚、鴨之巣一里塚と続きます。連続して六つもの一里塚が、当初の姿のまま残っている例は全国的にもまれです。一里塚は、江戸期の街道の面影を今に伝える貴重な文化財です。六つとも地域の宝として、大事に後世に残していってほしいものです。😃
●恵那コース下り#5【前区間】☆ 岩村 〜 夕立山 〜 槇ヶ根
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4113941.html
●恵那コース下り#7【後区間】☆ 水晶山 + 琵琶峠 〜 御嵩
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4263700.html
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