寒風〜大谷山〜大御影山〜三重嶽〜武奈ヶ嶽
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- GPS
- 09:56
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 1,904m
- 下り
- 1,843m
コースタイム
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:56
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り/小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西日本JRバス - 保坂〜近江今津駅 - 620円 JR湖西線のマキノ駅の到着時刻が7:01で、湖国バスの発車時刻が7:04です。 以前は乗り継ぎには1分の余裕しかなかったけれど、現在は3分となっており、JRが定時運行していれば、問題なく乗り継ぎできます。 また、この便はマキノ高原温泉さらさバス停には寄らないので、マキノ高原民宿村バス停で降りる事になります。 交通系ICカードの利用は不可でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■マキノ高原民宿村バス停〜寒風 マキノ高原民宿村バス停から一般道を歩き、マキノ高原へ。 登山口からはゲレンデを登って行き、その終点の少し先から樹林帯となり、ジグザグ気味に標高を上げて行くと、展望所があります。 素晴らしいブナ林の広がる区間など、その後も特に問題はなく、寒風へ至ります。 ■高島トレイル 基本的に整備されたルートとなっており、概ね歩きやすく、標識もあります。 樹林帯では目印も多めとなっています。 主に気になるのは、以下の辺りか。 抜土への最後の下りは、道が濡れていると滑りやすくなるようなので、足下に注意しつつ。 大御影山の登山口から少し進んだ辺りはやや急斜面だけど、登りでは問題なし。 大御影山を過ぎると歩く人は少なくなるとの印象で、所々で少し分かりにくく感じるかも。 写真117や118の辺りなど、急斜面となっており、足下に注意して歩きたいですね。 |
写真
感想
例年、春の山行は過去と同じ行き先を選択しがちで、今回もそのパターン。
花を求めての山行で、どうしても写真の撮影に時間を費やしてしまうので、過去のデータがあると色々と行動しやすいのが利点なんですよね。
という訳で、今回は高島トレイルへ。
無事にバスに乗り、いつものようにマキノ高原民宿村バス停からスタートです。
キャンプサイトは空いており、賑わうのは翌日以降でしょうか。
登山口から入山し、まずはゲレンデを登って行くのだけど、まだ体がきちんと動こうとしないのもあり、この斜面はいつもしんどく感じられる。
山道に入り、新緑の中を気分良く歩いていると、咲き残っているイワカガミが見られるようになる。
他にも、チゴユリやスミレなどの花が目に入る。
この辺りでは、カタクリはもう結実しているよう。
別ルートと合流する辺りで早くも下って来られる方がおり、ちょっと驚く。
たくさんのイワカガミを見つつ進み、展望ベンチに到着。
先着の男女ペアに挨拶し、眼下の展望を眺めつつの休憩。
傍らにはカタクリがいくつか咲いており、小ぶりな花が慎ましやかで、可愛らしい。
やや地味な道を少し進んで行くと、ブナ林となる。
ある意味では、この日の山行での白眉と言っても良い区間でしょう。
新緑が美しいブナの木々の下には、イワカガミの群生が広がっており、まだ咲き始めぐらいではあるけど、素晴らしい光景を形成している。
残念ながら、次第に日が陰りがちになり、新緑は少し色褪せてしまう。
とは言え、種々の花を含め、ここならではの光景を楽しみつつ歩いて行くと、前方が開けて樹木が疎らになり、登山道にわずかに残る雪を見る。
この頃合で再び晴れ間が戻っており、眼下の展望を楽しみつつ進み、寒風に到着。
霞み気味で、いつもほどの好展望ではないものの、それでも素晴らしい。
この雰囲気に浸りつつ、パンで小腹を満たしておきます。
ここからは高島トレイルのルートとなり、しばらくは樹木が極端に少ない区間がほとんどで、非常に開放感のある稜線歩きとなる。
ちらほらと咲いているカタクリの花などを見つつ、楽しく進んで行きます。
鞍部を経て登っていると、右手に雲谷山の秀麗な山容が目に入るようになる。
一度は訪れてみたいけど、いつになるのやら。
青空の下、ゆったりと歩いて行き、大谷山山頂に到着です。
ここからの展望も素晴らしいものがある。
引き続き開放感のあるルートが続き、白石平へ。
眼下には種々の色合いの新緑の木々が見られ、良い感じ。
抜土へ向けて進むと、まずは風雪の影響が大きそうな樹林帯が少しあり、その先はブナが多くなり、日光を浴びた新緑が色鮮やかで、美しい。
花の具合を観察しつつ進み、最後の下りは滑りやすいので注意しながら。
下り切る手前で地元の方に声をかけられ、少しお話しを。
大谷山まで行き、もう戻って来られたよう。
下り切ると高島トレイルの標柱があり、『抜土』と記されている。
ここには林道が通じており、少し移動。
大御影山の登山口から再入山、小さな沢の近くにバイケイソウらしき葉っぱが見える。
斜面に取り付くと、イワウチワがまだ見頃で、きれいに咲いている。
この後、咲き終わっている所もあったりで、標高よりも残雪の具合の方が開花状況への影響が大きそうとの印象を受ける。
やや地味なルートを経て、尾根はブナや杉の混成林となり、次第にブナが優勢となる。
足元にはイワウチワの群生が広がっている所が多いけど、花は残り少ない。
これまでの印象以上にカタクリが多く、楽しませてくれる。
ビラデスト今津からのルートと合流、道は所々で凹状となり、残雪が遅くまで残っていたと思われ、他よりも開花が遅れているよう。
イワウチワは見頃で、まだ蕾もあるぐらい。
このルートもブナ林が続き、気持ちが良い。
翌日以降に訪れる予定の人が多いのか、あまり人には出会わず。
種々の花に魅せられながら歩いて行き、大御影山山頂に到着です。
この後に向かう三重嶽方面を眺めながらの昼食にします。
反射板を左に見て少し進むと、右に若狭湾が見え、テンションが上がる。
この辺りも含め、過去の同じ時期に歩いた時に比べ、バイケイソウと思われる葉っぱが多いように感じられる。
花が咲く頃に来てみたいけど、実現の可能性は低いか。
カタクリの花も同様に多いように感じられる。
予報通り、天気は下り坂のようで雲が厚くなっており、少し心配。
雷鳴のような音が聞こえるのだけど、演習場からの爆音なのかどうかが分からない。
大日岳方面との分岐にて左折し、ここで県境の尾根とはお別れ。
P889でマメザクラの花を撮影してルートに戻ろうとした際、枯れ木に気付かず、その枝に顔をぶつけてしまい、ショックと痛さで声が漏れてしまう。
目に近い位置なので、危なかった。
どの辺りからだったか、小雨が降り始める。
想定していたので、まあ、仕方ないかという感じ。
三重嶽の北峰と呼ばれている一帯は相変わらず雰囲気がとても良く、じんわりと高揚感に包まれる。
残念ながら、展望は本来の良さではないものの、それでも素晴らしいのです。
鞍部の西側には雪がしっかりと残っていて、この日が上半期最後であろう雪の感触を確かめておきます。
ゆっくりしていられないのを残念に思いながら進んで行き、三重嶽山頂に到着です。
まだ芽吹いていない木が多いせいか、ここから琵琶湖が見えているのに気が付く。
雨はしばらく降り続きそうかと思い、雨対応の装備に。
武奈ヶ嶽への道程は長い。
先程までとは雰囲気が異なり、序盤は写真95のような感じで、野草の花もほとんど見かけず、地味との印象。
その後は風景が変わったりしつつで、過去の山行の記憶との符合を感じ取る事ができ、少しずつ前進しているとは感じられる。
P812へ向かう辺りだったか、休憩している方がおられ、軽く挨拶して、通過。
もう人を見かけるとは思っていなかったので、少し驚く。
さらに進んだ辺りではイワウチワが見頃で、道脇のそこかしこに咲いている。
心身ともに疲れていたのもあり、ちょっと元気をもらったような。
何とか歩き終え、武奈ヶ嶽山頂に到着です。
時間を気にしながら歩いて来たのだけど、昨年に比べての遅れを取り戻すには至らず。
今回は赤岩山には寄らないので、普通に進めば、間に合うはずではある。
少し進むと、イワカガミが多く見られるようになり、ほぼ見頃という感じ。
花付きの良い株もあり、適した生息環境になっているのかも。
写真117の岩場やその下のザレた斜面を慎重に下り、その先の写真118の急斜面も同様に。
長い道程を終え、ようやく最後のトラバース道に差し掛かると、倒木が少々。
普通に対処し、最後のじめじめエリアを突破し、ようやく水坂峠に到着です。
ここからは舗装路歩き。
途中、工事で発生したっぽい土砂が道の左側にずっと積み上げられており、何かと思ったら、理由は分からないけども、その先の道がごっそりと削り取られたようになっている。
『通行止』の看板が出ており、工事中には通行できないかも?
最後は雨に打たれながら歩き、保坂バス停にてゴールです。
という訳で、後半はやや天気に恵まれなかったものの、これまでの同時期の山行以上に花は咲いていたように思われるし、ブナの新緑も美しく、楽しませてもらいました。
今年の冬の大雪の影響で野草の開花は遅れ気味との印象だけど、木々の芽吹きは逆に昨年よりも進んでいるようにも思われ、今後の山行でもタイミングを計る必要がありそう。
右膝に少し疲労が溜まっているようで、軽めの山行にしたいのだけど、この時期はそれも難しく、対応はもう少し先延ばしになりそう。
イワウチワとトクワカソウについて。
以前に疑問に思って少し調べた際、区別に関しては専門家でも意見が分かれているとの記述を目にした記憶があります。
今回は気にせずに歩いたけど、以前に注意して見ていた際、すぐ近くの株でも両者の特徴とされる葉の形状が混合しているのが見られ、「良く分からんわ」状態。
新たに説得力のある所見に触れない限り、今後もレコでは『イワウチワ』で統一します。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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わたしもvillage-greenさんの過去のレコを見て、行きたいと思っていたこのルートを1日遅れで歩いて来ました。
花も新緑もちょうどいい時期で素晴らしい山旅ができました。
随分とレコを参考にさせてもらいました。ありがとうございました😊
顔のケガは大丈夫でしたでしょうか。わたしは登り口で倒木を越える時、滑って両スネを打撲&擦傷、最初からスネから血を流しながらの歩きになったので、最後まで歩けるかなと心配しましたが、素晴らしい景色にすっかり負傷のことは忘れて最後まで歩くことができました。
ほんとうにこのコースはvillage-greenさんが何度も訪れてられる理由がよくわかります。クセになりそうなルートですね。また行きたいと思います😸
kol-yosiokaさんのレコでのコメントを見て、HB1214さんとどこかですれ違うかも知れないと思いながら歩いていました。
この日はGW期間中ではあるものの平日なので、可能性は低いとは思っていましたが。
レコがアップされているのに気付かず、さっき拝見させてもらいました。
逆向きで歩かれるとの事で、どんな感じになるのかと想像していましたが、とても興味深く、いつか自分もこちら向きで歩いてみたいと思わせられるものがありました。
天候にも恵まれ、楽しく歩かれたのが写真から伝わって来ます。
それなりの距離と標高差なので、歩こうと思う人は限られそうだけど、体力的に可能な人であれば、歩き終えた際の充足感は大きいものがあると思います。
顔のケガについては、肉の薄い部分だったので、傷口が浅く、当初の傷の目立ち具合からすると自分でも驚くぐらいに早く回復に向かってくれている感じです。
傷の具合そのものよりも、目の近くだったという点が重要と感じていて、今後の教訓とすべく忘れないようにしたいと思っています。
HB1214さんも当日の山行で負傷されたとの事なので、改めて無事の山行を続けられるように願っています。
高島トレイル、大きな魅力を秘めた山域だなと感じています。
まだ歩いていない区間もあるし、色々と楽しませもらえそうで、期待が膨らみます。
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