富士山 〜吉田口〜
- GPS
- 09:40
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,603m
- 下り
- 1,616m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
本八合目付近から雪が積もってました。山頂は踝まで埋まるほど。 アイゼンやピッケルは必要なしでした。 下山後は、紅の湯が定休日だったので石割の湯 吉田市といえば、うどんでしょう |
写真
感想
出発の数時間前、初めての富士山にワクワク・ドキドキしながら、予定していた須走口からのルートをネットで検索してみた。いくつかクリックして見たところ、「9月の2週目から通行止め」と載っていたのでビックリ!吉田口以外は春まで通行禁止とのこと。それで登山口を変更することに決め、新潟を夜の7時半に出発した。
高速道路を飛ばし、スバルラインを通って五合目に着いたのが午前0時55分。小雨が降っていたので、ご来光を諦めて寝ることにした。朝まで寝ようとしたが2時に目が覚め、持って来たおにぎりを2つ頬張った。外に出ると気温は15℃、上半身を冬用の装備に着替え、ヘッ電を点けて3時前に出発した。登山口の脇にあった看板を見てみると、吉田口も春まで通行禁止と詠っていた。な〜んだと思ったが、そのまま登り始めた。30分ほど、馬車が通る道を歩くと六合目に着いた。風はほとんど無く、ガスも晴れ、濡れなくなった。さらに体も熱くなったのでニット帽を取り、アウターを脱いだ。
ここまで、誰一人会うことがなかったので寂しかったが、つづら折りの登山道を見上げると、明かりが2つ動いていた。その後、七合目の休憩所前で遭遇。20代のカップルだった。ザックを下ろして彼らと一緒に休憩することにした。埼玉から来たという彼氏から「(頭)寒くないんですか?」と聞かれ、「熱いんで脱いでるんです(怒)」と答えた。彼女の方は「寒い、寒い」と言っていたが、彼らはすぐに出発した。お腹が空いたので、チョコバーやゼリー飲料などをドンドン食べ、突っ込まれる前に帽子をかぶって体が冷えないうちにそこを離れた。10分ほど登って彼らを抜き、夜が明けたのでヘッドランプをザックに閉まった。
鳥居や数多くの登山小屋をスルーし、後ろを振り返ると、山中湖や河口湖、伊豆半島と太平洋がバッチリ見えた。ただ富士山の周りは雲一つ無かったが、上空にはどんよりしたものが一面を覆っていた。そして雪が降り始めた。本八合目の小屋前で休憩。一つとして開いていない小屋はどれも、かなり不気味だった。歩いているうちにいつの間にか3,000mを超え、ここまでは頭痛などの高度障害が全くなかった。
休憩を終え、最後の一踏ん張り。空気が薄いせいか息切れしてきたので、歩幅を狭めてゆっくりゆっくり登ることにした。雪が積もっていて踏み跡がない、気持ちの良い山歩きに感激した。九合目の鳥居から道が凍結していたが、新雪なのでアイゼンを付けずに登った。登山開始から4時間40分、ついに山頂に到着した。気温はマイナス1℃、休憩に使ったイスの下につららがあった。9月なのに、テルモスに入れてきたホットココアが絶妙に旨い。しばらく景色を眺め、仲間にMLを送った。
思っていたより早く着いたので、ゆっくりお鉢巡りをすることにした。時計回りに歩いたのだが、全く人の気配がない。雪も踝まで積もっており、踏み跡もなく、火口壁も圧巻!富士山頂に一人貸し切り状態、贅沢させてもらった。しばらくすると、富士宮口の頂上に着いた。ここには郵便局があると聞いていたが、閉まっていた。さらに測候所(富士山レーダー跡)に向かうが、この斜面の登りが今回一番きつかった(馬の背)。剣ヶ峰に到着し、記念撮影。夏、野口健が出ていたテレビ番組で、「本当の山頂はココ」と言っていた所(赤い目印があるはずだが、雪で埋まっていた)でも記念写真を撮った。剣ヶ峰から離れると西側の景色が見え始めた。南アルプスから北アルプスまでハッキリと見えた。驚いたことに火打・雨飾も見え、しばらく立って見ていた。日本一がうなずけた。
2時間半をかけてのお鉢巡りも終わり、吉田口の山頂に戻った。ここで、やっと山頂で一人目に会った(この後、追い越したカップルを見かけることがなかったので、多分下山したのだろう)。吉田口は下山ルートが須走口と途中まで一緒なのだが、山頂からまた富士宮口方面へ歩かなければならなかった(反時計回りにしておけば良かった)。本八合目の江戸屋で分岐し、下の方から20名ほど登ってくる人がいた。吉田口からの登りの登山道にも2人組で3パーティ登っていた。ここからは、ブルドーザーが入れる砂地でつづら折りになっている登山道を降りた。ここは登りと違い、単調で変化が無く、まったく楽しくなかった。下山口から2時間半で五合目に着き。人の多さにビックリした。お土産を買い、帰路についた。帰りは、甲府〜清里〜長野〜十日町〜栃尾〜加茂〜五泉を経由の一般道にした。かかった時間はなんと10時間半。山に登るよりキツかった(笑)。
初めての富士山。もうすぐ10月。予想していたよりも寒かった。寝ずに車を飛ばし、五合目で仮眠をとったのは正解(高度順応ができました)!
しかし抜群の景色。山岳会の仲間は富士山のことを馬鹿にするけど、ここからしか見えない景色があるのに〜
もったいない。でも下りのグダグダがね〜、残念。
次は最短の富士宮口から行ってみよう!!
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