栗駒山(世界谷地から千年クロベと虚空蔵山を巡る)


- GPS
- 09:13
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,321m
- 下り
- 1,317m
コースタイム
07:25 標高700mの湿原付近
08:08 大地沢渡渉
09:38 虚空蔵山南麓1,270m(アイゼンに切り替え)
10:16 虚空蔵山頂
10:29 湯浜/表掛コース分岐(シールに切り替え)
11:09 P1573付近
11:38 栗駒山頂(昼食)
11:53 下山開始
12:21 P1573付近(スキー滑走開始)
13:13 千年クロベと御対面
13:29 出発(シール)
13:48 小桧沢渡渉(橋があった)
14:23 大地沢渡渉
15:04 湿原北西端
15:40 駐車場到着
天候 | 快晴! 風は微風。山頂稜線北側は強風でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車場情報】 ・駐車スペースが2箇所除雪されています。20台以上は停められるでしょう。 ・登山ポストはありません。 ・施設も開いてません(トイレや自販機など)。 【コース状況】 ・リボンや案内板はありません(あっても雪の下かな)。 ・積雪は湿原部で50cm程度、樹林帯以上は1m以上あるようです。 ただし融雪はかなり進んでおり、大地沢右岸の尾根への登り降りや 大地沢、小桧沢の渡渉もそろそろ限界かと思われます。 ・大地森へも、標高750m付近までの小沢の大半が顔を出していたので、 夏道沿いに進んだ方が安全でしょう。 ・虚空蔵山西麓に沢が大きく口を開けている所がありました。視界不良時の 滑走では要注意です。 ・千年クロベ付近は平坦なブナ林が広がっており、山頂側からのアプローチ ではGPSが無いとたどり着けないと思われます。 |
写真
感想
今回も懲りずに虚空蔵山アタック。
先週のリベンジです。
先週登って降りた感じでは、大地森の西面トラバースがやっかいだったのと、帰り
の滑走距離が短かった(滑った分には楽しいけど)のがあって、コースを再検討。
検討の過程でtooleさんの千年クロベのレコを思い出し、それだったら虚空蔵も千年
クロベも両方楽しんじゃいましょうということで、大地沢右岸の尾根から攻め、帰
りはP1573からクロベまでを滑って楽しんじゃうという、少々無理のありそうなコ
ース設定で登ってみました。
大地森山麓までは先週同様のコース。先週目立たなかった小川が現れ始めてて、融
雪の進み具合の速さには驚かされました。大地沢渡渉も予定より標高で50m程上流
から行ってます。大地沢右岸尾根に上り詰めると、滑りやすそうなブナの樹林帯に
なり、ここから虚空蔵山麓まで、のんびりと標高を上げていきました。1km程歩く
と森林限界で正面には虚空蔵山の南壁。そこで振り返ると、奥羽の主稜線がどこま
でもどこまでも。
暫しうっとり。
正面にそびえる虚空蔵山をどう料理してやろうと思案の結果、直登だねということ
でアイゼンに切り替えました。ここもあまり頑張らずに景色を時々眺めながら、一
歩一歩山頂へ。迂回しても良かったのではと思われる方も多そうですが、昨秋夏道
が無く登れなかったのが心残りだったので、どうしても登りたかったんです。山頂
には半分朽ちた山頂碑があるのみでしたが、これはこれで味があって良しというこ
とで。
一旦下り、またスキーに履き替え。
ここからP1573に寄り道し(冬の天馬尾根を見たかったので)、また下って最後の
登りです。天狗平付近からは山頂が結構遠くに見えましたが、歩いてみればすぐの
距離。頂上到着はお昼を回るかな?と思ってましたが、予定より早く山頂到着でき
たので暫し休憩(山頂稜線上は北側からの強風で顔が痛かったです)。
山頂には10名程の登山者が写真を撮ったり景色を堪能したり。自分も何枚か撮影し、
風の当たらない中央コース側に移動し軽めの昼食タイムとしました。中央コース側
からは、入山者が続々と。といってもP1408付近に人影が無かったので、最後の入
山者の方々だったようです。
昼食後一旦、天狗平まで下り、再度P1573に登り返し。
ここでシールを剥がし、お楽しみのスキータイム。千年クロベまで標高差700m、
約4kmの大滑走です。ここからは、何というか至福の時間帯。斜面良し、雪質良し、
景色良しと3拍子揃ってて。途中、どの尾根に向かうか判り辛い部分もありました
が、地図と照らし合わせて確実に下って行けば問題ありませんでした。さすがにク
ロベ手前500m位からは平坦で似たような景色で、さらに巨木があちらこちらにあ
り、どれがどれやらという状況だったので、GPSにナビしてもらい何とか到着
(tooleさんの経緯度の写真無かったら辿り着けなかったよ。感謝感謝)。
そこには、巨木の名に相応しいクロベの大樹がひっそりと。
人里に近ければ、間違いなく御神木と呼ばれたに相違ない姿に、ただ「すごい」の
言葉しか出てこなかった。
しばらくその姿を眺め、写真を撮ったりして過ごし、時間なのでお別れして元来た
コースへ。帰りの足取りが軽かったのはパワーを貰ったからかな。
小桧沢沿いに渡渉点を探しながら歩いていると、何やらこの景色には似つかわしく
無い物が目に入ってきた。地図を見ても載っていないのだけれども、「橋」?
近づいてみると、やっぱり橋。こちら側にも対岸にも切り崩した車道っぽい跡もあ
るし。どこから来てどこにつながってるのかは気になるところだけど、時間も時間
だし渡渉の手間が省けたのでありがたく使わせてもらった(Google earth見たら林
道がある模様)。
大地沢の降下点(クマさんポイント付近)で一旦シールを剥がして下り、渡渉点で
またシールを付けて最後の歩きに入る。この辺からは今日の余韻に浸りながら、の
んびりと降った。
気持ちよく登り、素晴らしい景色に、最高の滑走バーン、最後にパワーを貰って。
最高の1日でした。
コメント
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こちらから栗駒きれいに見えてました
今回も盛り沢山のコースですね。おそらく僕だったら途中で一泊必要です
大分、栗駒の調査進んでいるようですね。本当にまだまだいい所がいっぱいありますね
僕もいつかクロベ見てみたいです。調査、お疲れ様でした
歩きだと自分でも往復はできないコースでした。
山頂まで行ったら、笊森に下りるかテント泊かですかね。
mommutさんの方も、禿の尾根を登り尽くした感じじゃないですか?
このクロベには驚きました。是非見に行かれることをお勧めします
この日も栗駒だったのですね
私は朝7時に、例の場所から栗駒を撮っていましたよ〜
syasyuさん登っていないかな〜って
ちょいと早すぎましたね
クマさんの滑落跡、なかなかレアですね!!
案外、昨年の私の滑落跡も、熊として認識されていたのかもしれません
それにしてもですね、なんでしょう、日頃の行いの差なんでしょうか。
お天気も雪質も快適なsyasyuさんを、月山スケートリンクのSpringは羨ましく思います
広々〜としたオープンバーンを、快適に滑り降りてみたいものです。
あ、でもその前に滑走技術が快適じゃなかったです
先週の積雪具合から、栗駒のこのコースを歩けるのも
この日を逃したら来年だろうなという感じだったので
虚空蔵山麓から牧場はあの辺かなぁなんて眺めてましたが
朝から撮影されてたんですね。
写真を顕微鏡で覗いたら写ってるかも
フィルムクラストの斜面は、Springさんの足前なら十分に
楽しめると思いますよ。後はザックに板くくりつけて登るだけっす
山猫森からsyasyuさんの一部始終をすべて眺めてましたよ
栗駒の西側はひっそりとしてますから、クマたちの楽園ですね
小桧沢にかかる橋は「小桧沢2号橋」といいます。
その橋の近くに軽トラがあるはずなのですが、まだ雪に埋まってたかもしれませんね
雪の千年クロベもいいですね!
tooleさん、こんばんは。
おかげさまで、千年クロベを満喫できました
謎の橋は「小桧沢2号橋」と言うのですか。
内陸地震で廃棄になった林道の延長でしょうかね。
(Google earthからすると、写真66番は林道かな)。
クロベ付近は1m以上の積雪だったので軽トラは雪の下かもしれません。
栗駒の西側にこれだけ広いブナ林が広がっているとは、虚空蔵まで行って
はじめてわかりましたよ。地震で人の手が入らなくなったことで、
クマも安心して暮らせる楽園になったということですかね
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