皇海山:身の丈オーバーな山でした
- GPS
- 17:45
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,689m
- 下り
- 2,638m
コースタイム
- 山行
- 2:23
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:26
- 山行
- 13:30
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 15:16
天候 | 晴れ→18:30以降小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
庚申山荘は有料の避難小屋。大人¥2080。かじか荘か現地で払う。 https://kajikasou.info/camp/ トイレ、水、部屋、布団あり。電気、売っているものなし。 電波はDocomo系入らず。Docomoが入らないなら他も無理でしょう。40人宿泊可能らしい。 水はペットボトルに入れると小さな藻か何かが数個漂う。 おそらくパイプかホース内のそれでしょう。 私は1リットル以上飲みましたが大丈夫でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■銀山平のゲート>一ノ鳥居 林道だが舗装路はほとんどないので足に優しい。通行止めなので車に煽られることも無い。所々水溜り有。 ■一ノ鳥居>庚申山荘 歩きやすい登山道 ■庚申山荘>庚申山 段々険しくなる。踏み跡の分岐はそこそこあるが正しいルートには写真の正方形マーカーが必ずある。一か所、スラブの分岐で右側にマーカーが続いているのに気づかず左の踏み跡を登りかけてしまった。 庚申山の手前に真っ黒いミイラになりかけた鹿の死体有。 ■庚申山>鋸山 白山までは普通の登山道。ピークへの登りは緩い。11ピークあるそうだが、自分には山頂標識がある4ピークしかわからなかった。ルートが巻いているのかも。 白山からは鎖場がある。おそらくクラシックルートの核心部。 ■鋸山>皇海山 約150mロープ場を下って、約200m登り返す。 覚悟していたが辛かった。 復路の方が最後の登りなので気が楽だった。 ■鋸山>六林班峠>天下見晴分岐>庚申山荘 うわさに聞いていた笹薮はさほどでもなかった。 登山道上に刈られた後20cm程延びていた笹がある地帯は、トレランシューズのような靴では危ないだろう。 峠の後の渡渉地帯で2車線になる道は、山側を歩く方が良い。 崖側の方が歩きやすかったので歩いていたら一度足元が崩れそうになった。 とにかく長い。聞いてはいたが長い。呆れるほど長い。 最後の渡渉が終わった後しばらくは笹がなくなり快速で行けるが、天下見晴分岐の手間で急に登りになり一部不明瞭になり難易度が上がるという嫌らしさ。 鋸山と峠の間ですれ違い、峠の後で自分を抜いたブーツのような靴を履いた方がいた。 つまりその方は峠コースを使って皇海山までピストンした訳だが、体力気力共に超人だと思う。 |
その他周辺情報 | 夜間のかじか荘前の国道は鹿がウロウロしているので車の運転に注意 |
写真
装備
個人装備 |
5/30出発時は水:1リットル
お湯:300ml。庚申山荘到着までにほぼ全部飲み干した。
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感想
↑一番わかりやすかった予習動画。但し「皇海山まで」で終わっているのでおそらく下山で使ったと思われる六林班峠方面のルートは入っていない。
皇海山、本当は行くつもりなんてなかった。
しかし調査していくうちにその気になってしまい…。
●山梨百名山で言うと鋸岳+笊ヶ岳という印象 ※。
鋸と笊は夜下山になったが、皇海山は途中に庚申山荘がある。一泊すれば18時に下山できそう。
※日本百名山を梨百で例えるのもナンですが、共通点を挙げると
・序盤に長い林道歩きがある(鋸、笊)
・鎖込みの峻険な縦走区間がある(鋸)
・皇海山の手前に鋸山があり(笊の場合は布引山)、そこからのピストンが厳しそう
●次週の土日の予報は悪い。それ以降は入梅?いずれにしろ暑さに弱いので暑くなってからキツイ山は絶対無理だ。今のうちか。
●六林班峠〜庚申山荘の笹薮、今は刈り払われているらしい。雨と太陽で伸びたら厄介だ。今のうちか。
庚申山荘が予約なしで泊まれるのも背中を後押しした。
予約って縛られる感じがして気が重くなるたちなので。
■5/29日曜日
9時という山に行くには変な時間に出発。
東関東道の伊勢崎ICで降り、買い物や昼食しながら60km先の銀山平へ。
かじか荘で庚申山荘の宿泊費を払い、登山届を出す。
下山したら報告に来いとのこと。
ゲート前に行くと駐車スペースは満車。しかしバイクなので余地に駐輪。
持って行くものをまとめ出発。
山荘で使う物を別バッグに入れ片側に担いだが、2,3kgあるので結構疲れた。
この程度の増量で疲れるならテン泊は到底無理だな。
庚申山荘に到着、夕食時は栃木の地元ハイカーと同席。
本日皇海山を登り連泊するとのこと。
皇海山は2度目で、一回目は6,7年前だが熊を見たとのこと。
今回は鹿の死体を4つも見たそうだ。
18時過ぎに床に就いたが眠れない。
耳栓をした。入眠剤を1錠飲む。それでも眠れない。もう一錠飲みやっとウトウト…
しかし近くに気配を感じ目を開ける。
元々いた栃木ハイカー以外にもう一人入ってきて布団を敷いている。
時計を見ると20時過ぎ。ハァー?
ナイトハイクして来たのだろうか。
その後もウトウト→起きるの繰り返し。
まぁ18時半→3時半まで9時間もあるから大丈夫だろう…
■5/30月曜日
3:30に起きる。ドアを開けると、なんと談話室に布団を引いて寝ている人がいる。
そんなに後から人が来たのか?だから自分の部屋にも人が来たのか。
さすがに寝ている前で食事や準備はしにくいので、外に出る。寒くはなかった。
湯を沸かしフリーズドライの「にゅうめん」とパン、コーヒーで食事。
いつもはコーヒーで目が覚めるのだがシャキッとしない。
5時に出発するが、早々に岩場に膝をぶつけ軽くケガをする。
…どうも、よく眠れなくて調子がイマイチのようだ。
しかしその後は順調に進み、自分が立てた計画通りの時間で進んだ。
まだ今年は暑さに順応していないので、直射日光が当たる場所での歩きはちょい辛め。
しかし実質的な下山開始となる鋸山の時点で20分遅れ、その後六林班峠で50分の遅れ。
疲れによる後半の失速、また始まってしまったか…。
その後、自分なりに精いっぱいの速度で進んだが、ヤマレコMAPを見るたびに「まだこんだけあるの?」という気分になる。それ位長い。
皇海山>鋸山ですれ違ったっ無口な総髪の男性に抜かされ、続いてブーツのような変わった靴を履いた細身の男性に抜かされた。「雨が降らなければいいですね」と言われた。え、そういう予報なの?
永遠に到着しないかもと思っていた庚申山荘に到着してホッ。
ここまで水を節約して飲んでいたが、飲み放題だ。
水を飲み、痛み止めのロキソニン、アミノバイタル、コーヒー、そしてコーラ。
デポしていた荷物を回収する為山荘に入った時、この日の宿泊者達に「これから下山するのか」と心配されたが、「昨日登った道だしヘッデンもある。泊まりたくても食料もないし」と答えた。
林道(一之鳥居)まで下れば後は林道なので大丈夫だ。
という訳で休憩後最後の下山を開始。
荷物は軽いので快適に飛ばす。
鳥居の手前1.5km位で足元が見えなくなってきたのでヘッデン点灯。
先を照らすと、数百メートル先にある正方形マーカーがビカーッと反射。
これはありがたい。
しかし小雨が降ってきた。あの人の予想が当たってしまった。
鳥居に到着したら、あと4kmなので持ってきた水の一部を捨てた。少しでも早く歩くために。ここで19時。
この後のことを考えながら歩く。
下山完了は20時か。帰宅は0時を越えるな…。ETC深夜早朝割引が使えるな(笑)
明日は仕事を休もうか。前倒しで進めているので問題ない。
後ろからヘッデン歩きの男性が近づいてくるのに気づいた。
挨拶すると、皇海山から下山時にすれ違った自分より若そうな方だ。
福島から来て、朝4:30にスタート。途中でスマホのバッテリーがゼロになったこと、熊らしき動物を見かけたことなどを聞く。
六林班峠からの道の愚痴で盛り上がる。
「このコースを歩くのは今回だけでいい」は満場一致で即決(二人だけど)。
そんなこんなで退屈せずに話しながらゲートに到着してバイクの前で別れた。
小雨の中出発の準備をして、まずはかじか荘へ下山の報告。
営業は終わっていたが人はいたので伝えられた。
かじか荘を出ると、国道なのに鹿がウジャウジャいる。
中には突進してくる馬に似た鹿=お馬鹿さんもいた。
途中で食事して、0:30頃帰宅。
しばらく登山はしなくていいと思えるくらいお腹一杯になる山でした。
二日経った今でも足の指先が痛く、筋肉痛も続いています。
今年は北アルプスを縦走したいと思っていたので、山荘で安眠できなかったのは地味にショック。これじゃ無理かも。
個室がある山小屋を選んで借りるしかないか??
実は家でも年のせいか眠りが浅くなっているのですが。。
良くレコで見る、車中、山小屋、テントどこでもスイッチを切るようにサッと眠れ、スイッチを入れるようにサッと起きて活動を始められる人が羨ましいです。
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