美化された記憶で欲をかきすぎた長老ヶ岳
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- GPS
- 10:29
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,185m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
長老ヶ岳北の仏主からと南の美山町からのメインの登山道はよく整備されているようだが、それ以外、地理院地図の破線ルートは標識も無くテープもごく少なく、整備もほとんどされていない状況で、そもそも道そのものが見当たらなくなっているところもあり、それなりの慣れと注意が必要と思われる。 |
写真
ところがほどいても開かない。
よく見ると上にもう一カ所なんと針金でしっかり留められてる。
これはここから入っては行けないということかと思ってがっくり。
中ではサルがこちらを見てた。
ここでいきなり撤退というわけにもいかないのでいったん舗装道路に下りて回り込んでみることに。
この後荒れた斜面を少し登ってすぐに通行止めにされていた林道の上の方に合流。
でもいったい何のために通行止めになっていたのか、サルがいたから何か被害が出てたのか。
松茸のシーズンでも狩猟シーズンでもないはずで、いったいなぜだったのか気になるところ。
ハエがすごいという情報も見ていたので万が一に備えてザックの上にオニヤンマ君、ザック下には森林香ぶら下げて登ってきたが、このあたりではやはりハエにたかられたのでまずは帽子にディート系虫除けをスプレー。
ハエには結構効果あり。
しかし周囲の木々が遮ってしまって360度の眺望にはほど遠い。
20年以上前の記憶ではもっと見渡せたような気がする。
しかし後から考えるとその時下りたコースは単純にこの鉄塔施設の横からすぐ谷筋を下ってそのまま林道を真っ直ぐ上乙見まで歩いたらしい。
その時このあたりはまだだだっ広い広場だった気がする。
これは645の北側を巻いて鞍部に出てきたところのテープ。
地理院地図によればここからも左に上乙見に下りる道があるように記載されているが、見下ろす限りそんな雰囲気はないしテープも見えない。
自分の予定ではこれよりもう一つ先の643を越えたところからの点線ルートを下りる予定なのでまだ真っ直ぐ尾根を進む。
やむなく杉の植林帯に入って次の杉で止まり、また次の杉に抱きついて止まることを繰り返すが遅々として下りられず、やむなく小さい枯れ谷に下りることに。
これはその途中杉に足を突っ張りながら撮ったが、写真って斜度がまったく伝わらない。
こうして写真に撮ると遠近感が分からないが、杉と杉の間は何メートルかずつはあって、次々掴んでというふうに簡単には下りられない。
その後予定通り和知富士に登り返して駐車地側に下りようと山に入ってみたが、記憶と違って標識もテープ類も無く、荒れて人もあまり入っていない感じで不安になる。
そして最初の沢筋から左岸斜面に取り付く本来登山口と言える斜面が先日の雨のせいかズルズルに滑って靴がまったく止まってくれず登れない。
その時点で時計は15時。
自分の記憶違いで長老ヶ岳から下ってくるのに想定より何時間もかかった上にこの滑り具合、そして和知富士から向こう側は歩いたこともない上にまた稜線から下る道もあるかどうかも分からないとあってはさすがに時間的に無理と判断してここで諦めた。
この写真は上乙見の真ん中を通る車道から和知富士への入り口を撮ったところだが、標識も何も無い。
この後この舗装された車道を2時間近く歩いて駐車地に戻ることを考えると気が重くなる。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
数日前に少し雨が降ったので谷筋はやめ、それでも雨量の少なかったと思われる北の方の尾根歩きをしようと長老ヶ岳を選択。
ここはもう20年以上も前に登ったことがあり、その時は上乙見から南の和知富士に登り、そこから稜線伝いに長老ヶ岳へ。
そのあと記憶では上乙見の北側の稜線をグルッと回ってどこかから上乙見に下ったと思い込んでおり、その下りも半分林道のようなすごく簡単な道だった気がしていて今回はその思い込みからえらく欲張った計画を立ててしまった。
まず長老ヶ岳のバリエーションについて探してみると和知富士の南の長瀬から仏岩に登る長い尾根が最後岩場もあるとの記録を見つけ、今回はここから登って昔通った稜線に合流して長老ヶ岳まで。
その後これもその時通ったはずの北側の稜線を回って上乙見に下りてきて和知富士に登り返し、そこから南への尾根を下って途中地理院地図では南東斜面に長瀬への道があるのでそれを下りてこようと結構長い距離。
ところが最初仏岩への尾根の入り口から通行止めになっていてなんとも幸先の悪い出だしだったがそれでも尾根そのものは最後の岩場まで楽しめた。
長老ヶ岳あたりは北と南に主要な登山道があってよく整備されており、山頂はもう公園のようだが、それ以外の地理院地図にある破線路は公私共にあまり整備する人もいないようで、稜線はなんとか踏み跡が続くものの、そこから斜面を下りるはずの破線部分には踏み跡も無いどころか斜面が崩れた後もなんの補修などもされていない箇所もあるようで、地理院地図を信じて入るのは相当危険。
思うに日本の山里の常でここらあたりももう高齢化と過疎化が進み、林業も停滞気味で杣道なども継続して使われておらず、登山としては低山で面白味にも欠けるので登る人もあまりいないためにメインの登山道以外は消えかけているものと思われる。
まあ後で考えると20年前の自分の下降路は山頂からダイレクトに谷筋から林道を上乙見に下りる一番簡単で早いルートだったと思われ、それを何を勘違いしたか長いこと上乙見北側稜線をずっと回って簡単に下りてきたと思い込んでいたので時間設定を大幅に読み違え、無理して和知富士に登り返していたらどう考えても最後道があるかどうかも分からない初めての場所でヘッ電下山などということになりかねなかった。
それを思いとどまったおかげで2時間近い車道歩きなどやる羽目になってしまったが、危ういところで思いとどまった自分は褒めてやりたい。
それにしても長瀬の大正稲荷神社奥の林道はなんで通行止めになっていたのか。
狩猟時期ではないし松茸山標識も無かったし、サルがいたので何か危険でもあったんだろうか。
それともこのあたりの破線路がもう手入れもされていなくて初心者が簡単に入り込んでしまうと危険もあるので閉じてあったのか、気になるところ。
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