鮮やか新緑! 倉戸山-鷹ノ巣山-石尾根
- GPS
- 06:45
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,490m
- 下り
- 1,701m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 6:38
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・榧(かや)の木尾根はだだっ広い平らな所が多く、漫然と歩くと特に下りは道迷いの危険があります。誘導のロープ柵がない所は木に巻かれたビニールテープなどに注意。 ・石尾根は城山の東で防火帯が消え、南に急降下するポイントがあります。登山口の車道近くでは木が腐って崩落寸前の桟道があるので要注意。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25000地形図
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
|
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感想
多忙な時期を迎える4月下旬に折よく?足首を捻挫し、快復して仕事も落ち着いた頃合いの貴重な晴れ間に山に戻ってきた。新緑の奥多摩を歩いて増えた体重を落とす目論見だ。
ホリ快の一つ前の電車で奥多摩駅に着き、トイレに寄ってバス乗り場へ。運よく先行の臨時便に座ることができた。快速が着いてハイカーが押し寄せ、バスは超満員で出発した。奥多摩湖畔の倉戸口で下車し、半そでシャツ一つで出発。左へ車道を登って道なりにUターンすると、足下に奥多摩湖の上流側が見えた。水量が少ないのか、真ん中にふだん沈んでいる島のような地面が顔を出している。
指導標に従って左へ折り返し、熱海バス停方面へ向かう道から右の階段へ入る。今度は下流側の小河内ダム全景が見えた。ほどなく奥多摩温泉神社。「熱海」「温泉」の名はダテではなく、湖底に沈んだ源泉があるのだとか。今もトンネルの先に鶴の湯があるが、コロナで閉まってしまったのが残念だ。
登山道は明るい杉林をぐいぐい登る。標高900mの手前で尾根が平たく不明瞭になり、早速、「ロープ柵」が現れた。柵といっても境目を示すわけではなく、案内ロープと言った方がふさわしい。落ち葉の季節の下りで踏み跡がはっきりせず、このロープがありがたかったことを思い出す。
1時間余で倉戸山。もっと汗だくになるかと思ったが、すでに標高は1100mを超し、爽やかな気温が心地よい。緩く下った後、丸尾根どころか「平尾根」とでも呼びたくなるような稜線?を、時折り現れるロープ柵を頼りに辿る。
榧の木山は樹林に囲まれた目立たないピークだった。この尾根は何度か下りで使ったことがあるが、軽い巻き道があるためいつも脇を通過してしまったらしい。その巻き道分岐で逡巡する女性ハイカーに会い、山頂はどちらか?と尋ねられたので教えてあげた。
標高1400m台をしばらくキープして、水根への分岐を過ぎると上り坂が再開。そろそろ疲れてきた1600mでやっと石尾根巻き道に合流した。左へ巻き道を進み、尾根道がすぐ上を平行するあたりの連絡路で尾根に乗った。オレンジ色のヤマツツジが見ごろを迎えている。
だいぶ雲が増えてしまったが視界はまずまずで、振り返ると特徴的な大岳山のキューピーヘッドが見えた。さすがメジャーな山のメインルートとあって、登る人、降りる人が絶えることがない。尾根に出て25分ほどで無事鷹ノ巣山頂に到着した。
日が陰るとさすがにひんやりする。体重超過なので、今日はカップ麺の代わりに味噌汁でお握りを食べた。頂上は常時10人余りが休憩中といったところか。バスの混雑からこの山ももっと人出があるかと思ったが、さすがにきついのかもしれない。
30分ほど休んで出発。あとは何度も歩いた石尾根を辿るだけだから気楽だ。ヤマツヅジを愛でながら、先ほどの巻き道分岐を曲がらず直進。男性一人が同じくついて来たほか、前方遠くに女性一人が歩いているのが見える。このまま切り払われた防火帯の尾根が続く記憶だったのだが、城山を過ぎた先で忽然とそれが終わってしまった(後で調べるとカラ沢の頭だった)。
ちょうど追いついた件の女性が右へ急な山腹を下りていく。ふと前を見ると、下へ大きく傾けた手製の道標が木に括り付けてあった。そういえばこんな所もあったっけ?と、自分の記憶力に不信を募らせながら女性の後を追った。
その女性を抜き、尾根らしさを取り戻した道をわずか行くと、今度はその尾根を避けて進むよう示す手製道標で逡巡した。結局従うことにしたが、これは将門馬場のピークを巻く道で、尾根通しでも良かった。
いったん尾根の北斜面側を辿ると、ほどなく六ツ石山山頂分岐。すぐ先なので頂上を表敬して一休み。手回しミルで豆を挽いてコーヒーを準備中のご夫婦らが休憩中だった。
先ほど抜いた女性、後からついてきた男性の2人が到着するのと入れ替わりに出発。三ノ木戸林道分岐を経て三ノ木戸山付近の登山道は、再び北斜面側を進む。十二天山の先は元の登山道が浸食で沢のような溝になっていて、薄暗い林の中に並行して多数の踏み跡ができていた。
そんな区間を脱したころ、左上の斜面に人声がした。何人もビニール袋を抱えて歩いている。「山菜採りか?」と思ったが、よく見るとお揃いの白いヘルメット姿だ。やがて前方から同様のいでたちの後続が登ってきた。東京農大生の演習の一行だった。十数人ごとのグループで、チューターに木の種類の説明を聞きながら葉を採取したりしていたようだ。そういえば、三ノ木戸山の北側は農大の演習林だった。
トレラン何人かに抜かれた以外では久々の下山者である高齢の女性3人組を追い抜き、標高800m付近で道は尾根を離れる。植林の山腹を下って赤鳥居の建物を過ぎた先で、思わず立ち止まってしまった。桟道というか木橋というかが腐りかけてボロボロになっている。下が沢という訳ではないので迷ったが、なんとか渡り切った。朽ち果てる前に架け替えて欲しいものだ。
再度山腹をジグザグに急降下すれば車道の登山口に到着。以前、この入口を見逃したため、バリルートを尾根まで直登したことを思い出す。民家の脇を過ぎ、再び車道をショートカットする登山道に戻る。だいぶ足がつらくなってきたが、あと少しだ。
羽黒三田神社の社殿を過ぎ、さらに山道を下ると民家の脇に出た。すぐ先が小さな車道のオーバークロスで、登山ルートはその車道で奥多摩駅へ向かうことになっている。ただ、神社の参道はまっすぐ伸びており、奥多摩むかし道に面した下の鳥居も見たことがあるので、今回は直進してみた。
なるほど、これはルートとして推奨できまい。いったん踏み跡状になった道は林の中ですぐに広がり、立派な石段に達する。立派には違いないが一直線に200段以上、傾斜も急で思わず足がすくんだ。対岸の愛宕神社の直線急階段ほどではないが、あちらと違って手すりはない。老人がゲートボールする広場の脇になんとか無事に降り立ち、奥多摩駅へ向かった。
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