柏木登山口から仙丈ヶ岳〜仙塩尾根(熊の平まで)
- GPS
- 16:38
- 距離
- 54.5km
- 登り
- 5,020m
- 下り
- 5,484m
コースタイム
- 山行
- 9:27
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:58
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 8:06
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
昨年、塩見岳から熊の平までの仙塩尾根は歩いたが、仙丈ケ岳から熊の平までは未踏だった。そして遂にその日がやって来た。北沢峠からだと距離が短くて簡単そうだがやはり楽はしてはいけないし、柏木登山口はTJARのコースにもなっているので試してみるしかない。
どうせ人気は無いのだろうと思いや、既に駐車場は満車に近く最後の2台でした。
準備をしている人3人、追い抜いた人と自分と総勢12人でした。改めて人気の凄さを知りました。
最初は里山の造林地帯をかなり登ります、その後尾根伝いにアップダウンを繰り返しようやく森林限界を迎えます。それまでは順調にきたが、森林限界に達する頃に何故か体に異変が生じる、体に力が入らず、しかもめまいがしてふらふら状態に。シャリバテか?水分不足か?そう言えばペットボトル3本持ってきたのだが、1本はからのままだった。飲水を節約して来たからか?
何とか牛歩で登頂、しばし休憩の後、仙塩尾根に向かう、果たしてこんな状態で行けるのだろうか?大仙丈ケ岳山頂で大休憩、この先どうしようかしばし試案。
結局このチャンスを無駄にしてはいけないということで先に進む決断をした。
しかし向かう先はとてつもなく遠い、果たして行けるのだろうか?ずっとそんなことを思いながら先を急ぐ。仙丈ケ岳から仙塩尾根に向かったのは自分1人、しかもこっちに向かった形跡はゼロ。誰にも会わない孤独な戦いになりそうだ。暫く進むと前方から人影が、オレンジの長靴でお馴染みの唐沢さんだった。鳥倉登山口から入り、昨夜は熊の平小屋に一泊してきたらしい。おそらく丸1日誰にも会わなかったのだろう。しばし談笑し、お互いの健闘を祈念し別れた。
そこからがとてつもなく長かった、しかも1Lの水が底をつきかけてきた。仕方が無いので残雪をペットボトルに詰め溶けるのを待った。目的地の熊の平に行くにはみ三峰岳に登頂しなければならない。2999m、本日2座目の3000峰だ風が強く肌寒いが我慢して進む、三峰岳から熊の平に下る最中、まさかの登山者が向かってくる。
多分大学生と思われる2人組、日本縦断の旅をしているそうだ、これから北岳山荘に向かうらしい。自分も間ノ岳まで行こうかと思っていたのだが、風が強く寒いので翌日行けたら行こうということで諦めた、若い2人を見習わないと。
かなり下りやっとのことで小屋に到着、本日は貸し切りだ。水場で頭から水浴し汗を流す。水はかなり冷たく頭だ割れそうな感じだ。
することも無いので早速夕食の準備、とは言ってもアルファ米にお湯を注ぐだけ。
食事が済んでもすることが無いので寝袋に入り就寝するも疲れているのに眠れない。
全然眠れず長い一夜を過ごすことになる、明日の天気が心配だ、それと帰り道の長さを思うと果たして歩いて戻れるのだろうかと、そんなことを考えると更に心配で眠れなくなる。しかも寒さでほとんど眠ることなく朝を迎える。
昨日の事もあるので朝食はしっかり食べようと思ったが、喉を通らない。
風が強く、農鳥岳山頂はガスがかかっている、風が止んだら雨になるのだろうと考え早めの出発で先を急ぐ、時折パラつく天気だ、兎に角三峰岳は越さないとという一心で先を急ぐ、なんとか登頂し下りの尾根道に至る、そこからが長かった、通常往路よりも復路は短く感じるはずなのに本日は違った。とてつもなく長い。
朝もしっかり食べなかったせいか大仙丈の登りでまたしても異変が生じる。
何とか牛歩で登頂し、山頂で大休憩、しかし食事は喉を通らない。
仕方が無いのでゆっくり仙丈ケ岳に向かう、遠くから、2組の登山者が山頂に入れ替わり姿を見かけたが自分が登頂したときには誰もいなく、気配も無かった。
さあ、これで後は下りだけだ、と思うの束の間、やはりアップダウンが待っていた。
昨日はあんなに大盛況だったのに、本日は1人の登山者とも出会わなかった。
本当に寂しい下山だった。下山も兎に角長かった、うんざりするほどだった。登りは自分好みの樹林帯歩きだったが、下りの印象は全く異なっていた、とてつもなく長い道のりにリタイヤ寸前だったが、何とか無事に下山することが出来た。
コメント
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ちなみに仙丈ヶ岳までの登山道は残雪どうでしたか?ほとんどない感じですか?
残雪は森林限界を超えた辺り、頂上稜線に僅か残っていました、気を付けていけば問題ありません。
アイゼンを使っている人はいませんでした。
登山道は長いですが楽しいと思いますよ。
ありがとうございます!参考になりました!
TJAR予選の検討を祈ります。
恐縮です!
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