小川山 破線ルートで迷う
- GPS
- 13:01
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,207m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小川山への分岐から先は殆ど人が入っていないようでした。 まだ残雪が残り道が不明瞭なところも多かったです。 赤テープは林業用と思われるものもあり、あまり当てにできません。 |
写真
感想
気をつけていても迷う、雪山は難しい
先日登った御座山の頂から瑞牆山と金峰山を眺めていた時、
今度は小川山に行きたいと言い出したKunikuniさん。
特徴のハッキリした華のある2山に挟まれ、いかにも地味なこちらは難度が高いと言われる破線ルートです。
調べてみると、瑞牆山に比べて入る人が圧倒的に少ないが、それほど危険なところは無いらしい。
この日はロングコースに備えて早めに出発。
GWらしく登山口の駐車場は既に半分ほど埋まっています。木々の芽吹きはまだまだ先の冬枯れ色。
富士見小屋のカラフルなテント達が目を引きます。
富士見小屋から先は時折ツルツルのアイスバーンが出現。
小川山への分岐で早速チェーンスパイクを装着しました。
左手に沢の音を聞きながらの狭いトラバース道。
トレースはハッキリしていますが雪が深く早くも踏み抜きます。
伐採小屋跡を通過して渡渉。
緩やかな斜面で踏み跡も不明瞭になり、コンパスを頼りに北東を目指して突進。
再び赤テープと踏み跡が出現し、間もなく八丁平に到着しました。
八丁平からは岩と残雪、アイスバーンの混じった急登。
滑らないように慎重に進みます。
相変わらず人の気配は有りませんが、この辺りの道は明瞭で迷う心配は無さそう。
傾斜が緩み広い尾根に出ると、大きく右方向に進路を変えるポイントが。
眺望が無く目印も赤テープぐらいなので帰りに迷わないよう注意しようと話しました。
森の妖精に会えそうな良い感じの針葉樹林が延々と続きます。
それにしても残雪の踏み抜きが酷い、三歩進んで二歩下がるような(笑)靴の中は水浸しです。
へとへとになりながら大岩をよじ登り、コースの中で唯一眺めの良い露岩で休憩。
行動食を補給していると森の奥から人の気配。
もぐもぐしながら(おっ、分岐から初めて人に会えた!)と思っていると、
登場と同時に「イエェーイ!!」「ワアァァ!!」と絶叫する若いカップル。
歓声を上げてから我々の存在に気付いて少し恥ずかしそう(笑)。
わかりますわかります、そりゃあこんな処に人がいるとは思わないでしょう。
こちらも照れ隠しに元気よく「お疲れ様です!!」と御挨拶。
このお二人は金峰山荘の方から山頂を通ってきてこれから八丁峠に向かうそうだ。
山頂付近もやはり踏み抜きが酷く苦労したらしい。お互いの無事を祈りお別れしました。
先ほどのカップルの証言通り踏み抜きが多く疲れます。
それ以上に辛かったのは道を塞ぐシャクナゲとツガ。
山頂付近には良く目立つ緑色のロープが張られていましたが、「本当にここ通っていいの?」と思うような藪。
枝に引っ掻かれ、枯れ枝まみれになりながら山頂に到着しました。
まったく笑ってしまう位、木にびっしりと覆われて眺めもありません。
すぐに来た道を引き返しました。
眺めの良い露岩で野菜ラーメンの昼食。
ソーラー電源も充電しながらのんびり過ごします。
再び八丁平を目指してきた道を戻っていると、向こうから先ほどのカップルが歩いてきます。
とっくに先に行っていたはずなのに何故?と思っていると、
「いやぁ参りました、道が全然わからなくて」
「諦めて元来た道から帰ります」とのこと。
なだらかな尾根は踏み跡も途切れ途切れになっているし、目印になる物も少なく確かに迷いやすいかも。
そう思いながら歩いているうちに…
「こんなところ通ったっけ?」「ねえ、何だか西に向かっちゃってる?」
手掛かりを求めて斜面を右往左往。
「やばい…完全に迷った」
知らず知らずのうちにニセトレースに引き込まれていました。
「取りあえず落ち着こう」「わかるところまで戻ろう」
稜線に戻ってGPSを確認すると案の定、行きに迷いそうと感じていた尾根に引き込まれていました。
30分ぐらいロスしてやっと見覚えのある道に脱出しました。
八丁平から伐採小屋跡まで出る際も道が不明瞭で迷いました。
やはりコンパスを頼りに進み、沢沿いを歩いてようやく復帰。
家族連れで賑わう瑞牆山への登山道と合流すると心底ホッとしました。
雪の無い登山道は今までの苦労が嘘のように歩きやすく、駐車場まであっという間でした。
小川山も別の季節に行けばまた印象が変わりそうです。
コメント
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miyumiyuuさん、おはようございます。
アホな奇声を上げた、それほど若くないカップルです(笑)
踏み抜き、シャクナゲ、ルートロストと、
なかなか一筋縄には行かない山でしたよね。
2度目にお会いしたあとも、幾度か道を見失い
登山口へ着いたのが18時前でした。
仰るとおり、別の季節に訪れれば印象が変わるかも知れませんが、
リベンジはないかもでも(笑)
ほんとお疲れさまでした!
また(展望のいい)山でお会いしましょう☆
hansusya さん、コメントありがとうございます。
あのルートは本当に疲れました。
リベンジは…そうですね(笑)
あの藪こぎは一度経験すれば充分かと(笑)
明るいうちに登山口に辿り着けたという事で安心しました。
本当にまたどこかの山でお会いできるといいですね!
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