甲斐駒ヶ岳 熱すぎるテント担いで黒戸尾根


- GPS
- 23:59
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,612m
- 下り
- 951m
コースタイム
- 山行
- 12:18
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 13:55
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:19
4日 5:50テント場→8:00駒ヶ岳8:20→9:30テント場11:00→12:00五合目→12:50刀利天狗→14:20笹の平分岐→15:50竹宇駒ヶ岳神社
天候 | 3日晴れ薄曇り 4日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ポストは駐車場のお店前にあり 残雪は刃渡り手前(1800m付近)から 五合目から梯子、ロープの連続 七丈小屋から山頂までは古雪による崩れ、滑落に厳重注意 GPSバッテリー切れの為、山頂下山後のテント場でルート終了となっております。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
とうとうこの日がやってきました。
テント担ぎの黒戸尾根です。
皆さんが辛いと言われるこの尾根は評判通りです。テント装備なら更に倍増します。
序盤はひたすら続く登りの樹林帯。滅入りますので高度計を見ながら歩くことはお勧めできません(笑
刃渡りを過ぎ刀利天狗から登りきると、100m程下り五合目へ。
五合目から梯子と鎖場の連続となりますので、それまではできる限り体力を温存して歩いたほうが良いと思います。
約20kgを背負いながらは本当に辛いですが、最後まで気を抜かず歩かねば重量に負けて惨事になりますので、頑張ります。
予定では17時までに七丈小屋に着きたかったのですが、到着は18時前。。まあ暗くなる前の到着なので良しとします。
小屋番の方に聞くと今日のテントは12張りだそうです。
さすがのGWでもまだこの数です。昨日は3張りだったとか。
テント場は残雪で多くの雪が覆っておりますので、備え付けのスコップで自ら整地を行います。ペグもあり。
ちなみに水は枯れております。この時期はそうみたいですが、雪を沸かしたヤカンを用意して頂いてます。
今夜はもの凄く風が強いです。そして寒い。。
軽量化の為、当初は3シーズン用のシュラフを持ち込もうとしましたが、もしもの事を想定して4シーズン用を持ってきて大正解でしたw
風の音が喧しかったですが、おかげさまで快眠です^^
夜は満天の星空に、下界の夜景が超綺麗です!
朝4時に起床、外を覗くと奥秩父方面から朝日が顔を出してきます。それもまた素晴らしい。
5時過ぎに軽装備で山頂にアタック開始です。
早朝は昨夜の寒さで雪が凍っており、アイゼン歩行も比較的楽です。
傾斜ではピッケルを刺しながら、グイグイ登ります。
徐々に色々な山々が見えてきますw
そして山頂へ到着!
今日は超晴天!!
見たいものが全て見えます。
でもここからの一番の眺めは間近の北岳が凄いかと思います。雪の多さとスケールに圧倒されます。
今日も晴天ですので、陽射しも凄く、昨週の富士登山で目雪になったのを教訓に、今日は完全防備です(笑
眺めを目に焼き付けて、下山を開始します。下る頃には雪が徐々に溶けだし、グリップが悪くなります。よく言われる腐れ雪です。
私も一カ所傾斜で滑って、岩の合間の谷まで放り出されるかと思い怖い思いをしました。
くれぐれも慎重にです。
テント場でカレーを食べて元気をつけて、また重い荷物を背をって下山開始します。
この尾根は登り返しが五合目の一度だけなので、ほゞ下りです。
それはそれでまたキツく、常につま先に荷重が掛かりますので、足首の靴紐はいつも以上に強く締めると良いかと思います。
アイゼンは刃渡りで外しました、5合目で外す方もいましたが、どちらでも良いかと思います。
延々と続く長ーい下りを頑張り、16時前に駐車場到着^^
凄く疲れましたが、達成感はそれ以上ですw
なによりも安全に帰れて良かった良かったー
下山後、山小屋に無かったコーラを一刻も飲みたく、甲州街道に出てコンビニに飛び込みました(笑
そしてグビーって一気に飲み干していたら、私のバイクの隣に車を止めていた方に声を掛けられました。
初老の方で、『ピッケルもってどこ行ったの?』って聞かれ、黒戸で甲斐駒ですと言ったら、俺も18で初めて登った山だよーって言いました。
最初はよく熟年の方が先輩口調で言うような方かと思いましたが、少し会話をしていると、どうやらただものじゃない人と感じて、私からどんな経歴なのかを尋ねて行くと凄いお方と知りました。
今はもう存在しないようなのですが、静岡登攀クラブという50年ほど前に活動されていたクラブに在籍し、欧州から日本にクライミングが入ってきた頃から登攀をされていたとの事です。
北岳のバットレスからはじまり、奥穂、高瀬ダムができる前の岩壁、大小同心、谷川、そしてアイガー等々、当時メッカとされていた数々の岩場を登られていたそうです。
その他多くの場所や用語を仰っておりましたが、私は登攀はやらないのでわからない事だらけで有名な場所だけ記載してます。
そして多くの仲間も登攀で亡くしており、その方達の遺体回収の話や、バットレスDガリーでの本人による大事故などもの凄い体験を聞くことができました。
そして、車の中も見せてもらうと、興味津々な道具が積んでありました。
最新の道具もありましたが、私が興味を示したのは古い道具です。
アイゼンは30年使用している西ドイツ製のSALEWA、ピッケルはkadotaが二本!、古いツェルト、昔のカラビナなど色んな物を見せて頂きました。
そして、このバッチ知ってるかい?って聞かれて、なんか年期の入ったバッチですねーっていうと、これは日本山岳会のバッチだよって言われて、裏面の会員番号が若い番号らしく、半世紀前の物らしい。。
その他お勧めの場所や(とてもいい情報なので内緒w)凍傷にならない秘訣など、話が凄く楽しく、コンビニの前でなんと5時間くらい話しました。。
最後は私が疲れ切ってしまい、それを察知して気をつけて帰りなさいと言われお別れてしました。
それにしてもパワフルな方でした、御年75歳の方です。今では登攀はもちろんの事、長い縦走などもしないそうで、ピッケルなどの道具は積んでいるだけでお守り見たいな感じだそうです。
今日も八ヶ岳の写真を撮りに来ていたとの事です。
お名前は聞きましたが、あえて連絡先などは聞きませんでしたが、また是非お会いできたらと思っております。
色んな事を含めてとても充実した二日間でしたー^^
甲斐駒ケ岳ですか!
前回いった、高取山から少し見えました^m^
天候にも恵まれて良かったですね!
しかしテント泊うらやましいです。
今年こそはデビューしようかと・・・。
早月尾根登って途中テント泊して、ツルギを目指そうと計画中でして(^◇^)
その前に色々試さないと。
しかしバイクで行ってたとはかなり驚きです(>_<)
凄い・・・。
とにかく無事でよかったですね!
ゴールデンウィーク中、山での遭難等多く発生してましたし。
予想以上のお天気で満足感でいっぱいです!
今でも余韻に浸っております(笑)
テントはオススメです
いろいろ運んで大変ですけど、テント場で過ごす時間は気分も最高です
私も機会があれば行ってみたいです。
連休の大混雑を考慮して、バイクで行きました
お陰さまで中央道の渋滞も回避できて、やはりバイクは便利ですね^ ^
70リッターザック背をってのバイクは少々圧迫感がございますが。。
くれぐれも安全な登山を楽しんで下さいね!
こんにちは
3日の快晴と暑さは鳳凰小屋の方から伺いました
かなりの暑さだったようで
それにしてもコンビに前での超ロングトークは
す、すごいですね
私はいつも指先ヒエヒエになって
温泉で生き返る思いなので
凍傷にならない秘訣はきになりますね
テント装備で残雪の黒戸尾根、お疲れさまでした
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