笠ヶ岳


- GPS
- 11:11
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 2,121m
- 下り
- 2,102m
コースタイム
9:48下山開始―笠ヶ岳山荘(休憩20分)-15:26新穂高駐車場
天候 | 晴れ-曇り-小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
お盆休みの山行計画は当初は、 8/12笠ヶ岳、8/13観光(悪天予想)、8/14 槍ヶ岳、8/15 奥穂高岳であったが、 実際は、8/12笠ヶ岳、8/13,14観光、8/15槍ヶ岳の消化不良の山行となってしまった。 先ず初日は笠ヶ岳。 深山荘前の登山者用無料駐車場に到着したのが12日午前3時過ぎ。しかし、既に満車で誘導員に有料駐車場を案内された(下の地図画像参照)。 蒲田川の橋を渡って直ぐ右側の駐車場に車を入れて、未だ暗い中、ヘッドライトを点けて出発した。 駐車場はガラガラだったが、その先の林道には路上駐車がずらり。原因は6時間500円という料金の高さだろう。この山域では6時間で戻ってこられる山は無く、数日の縦走でもしようものならサイフが遭難してしまう。 笠新道は杓子平までは見晴らしのない森林地帯の単調な登りであり、イーブンペースを維持できる登りは楽であったが、下りは、左俣谷の沢音が聞こえてから、同じような景色の九十九折りを嫌となる程(感覚では1万回くらい)繰り返しても登山口になかなか到着せずに、精神的に非常に疲れた。 杓子平近くからは花も多く、稜線に上がってからは穂高や槍を眼前にダイナミックな景色を堪能できる。 |
写真
この登山口の手前の谷沿いにも踏み後があり、そこが笠新道かどうか迷っているおじさんがいた。ガーミンのGPSではそこが登山口となっているらしい。2万5千では確かに登山道があることになっている。登山道の記載の古い(しかも間違いが多い)2万5千を入れているGPSだけに頼る恐ろしさを改めて感じた。
槍から、大喰岳、中岳、南岳、大キレット、北穂、涸沢、そして奥穂へと続くスカイラインが逆光のシルエットになっている。
今回は心拍数160-170という少しハイペースであったが、5時間程度であれば問題ないことが確認できた。
登山口で迷っていたおじさんとは、ほぼ同じペースで山頂に到着し、記念写真を撮り合った。定年で暇になったので少しずつ山を楽しんでいるとのこと。今度北海道のどこか(「周回」ではないだろう)に行くらしい。60歳を越えて、私にとってのハイペースを苦ともしない体力と財力。羨ましい限りである。一方、私は交通費をケチって、一回になるべく沢山登る様にしているが、このサイトの利用者を含め、山好きの方には愚行にしか見られていないことは十分承知している。私も百名山が終わったら、山行スタイルを変えるつもりである。
笠ヶ岳山荘で恒例となってしまった山頂ジュースを飲んで、まったりとする。
2週間前の北海道遠征にて感じた膝の違和感が実は未だ残っている。下山は膝をかばって、オネエさんに抜かれても、ジイさんに抜かれても、バアさんに抜かれても、意識的にゆっくり歩く。遠くが見えなくても花なら楽しめる。写真を撮りながら下山すれば自然とペースが落ちる。
感想
先週の常念岳もそうであるが、笠ヶ岳も槍、穂高の展望台として、絶対に見晴らしがよい日に登るべきである。もしガスの中で何も見えないとしたら、笠新道の単調な登り下りは辛い修行にしかならないだろう。山荘の方の話では、夏は日が高くなる前が良いとのこと。そうなると、体力的な問題ではなく、やはり山中泊がお勧めということになるのかもしれない。
今回は折り畳み自転車を車に積んできたが、本日は笠新道登山口までそれ程の距離ではなく、林道の様子を確認するためにも、先ずは歩いてみることにした。
左俣林道は傾斜が緩めで、コンクリ舗装部分も多かった。自転車で来れば良かったと後悔したが、次回の鷲羽水晶の時には、かなりの時間短縮が見込めることだけは確認できた。
下山後は「たるまの湯」の水風呂で足の筋肉を冷やした。入浴料は800円だが、入場時にもらえる割引券で600円に、さらに道の駅奥飛騨温泉郷併設の食堂に置いてある割引券で400円になる。しかし、割引券を持っていなくても、600円にしてくれるので、デフォは600円かもしれない。近くには良い温泉も多いが、スポーツの後はアイシングが一番なので、温泉でほっこりは我慢する。
ちなみに、アルコールも筋肉炎症中はNGとのことだが、ビールだけは我慢が出来ないので最近は美味しくなったノンアルコールを愛用している。
翌日13日は荒天が予想されるため飛騨高山観光を1日入れて、14日に槍ヶ岳の予定だったが、午前中まで雨が残る予報だったので、早朝には登山中止を決定した。これで予定が1日ずれて15日槍、16日奥穂となった。(結局16日も雨で山行中止とした)
14日に槍ヶ岳中止を決定した後、暇つぶしに近隣をドライブした。北アルプス大橋の近くの鍋平園地には岐阜県警のヘリポートがあり、連休中は山岳警察隊の方が駐在している。小屋の前に2名が待機していたので話を聞くと、最近は携帯電話が使えるために、メンバーが疲れて歩けなくなったとのガイドからのお手軽な救援要請も多いらしい。この時期は長良川での水難も多く、ヘリは引っ張りだこだが、その日は緊急連絡が無く、過去の槍ヶ岳での行方不明者を右俣谷沿いに上空から捜すとのこと。私も明日登る旨を話すと、「上空からでも探しやすい色を着てください」と言われてしまったので、「なるべくヘリのお世話にはならない様にします」と言って別れた。
14日の夕方、道の駅で食事をした後、そこから国道471号線をさらに8キロ程西に下った杖石農林産物直売所に車中泊に向かった。ここは広い駐車場に24時間利用可能なトイレも有る。道の駅は夜間でも駐車スペースが無い程混雑しているが、ここは売店閉店後には車があまり来ないので、車中泊にはお勧めのスポットである。結局ここで2泊することになったが、車中泊の車は両日共に4台程度で、お互いに離れた位置に駐車するので快適に寝ることができた。
15日の槍ヶ岳に続く。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-44411.html
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