無謀な雨の鬼怒沼は運が味方した(奥鬼怒温泉郷からピストン)
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- GPS
- 08:18
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 900m
- 下り
- 849m
コースタイム
天候 | 雨時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
〇前泊 八丁の湯 鬼怒川温泉駅から日光市営バスで1時間35分(1570円)で女夫渕バス停。 バス停から徒歩1時間半。快適な遊歩道。 〇後泊 加仁湯 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨のため慎重に歩いたが、これといった危険個所はなし。雨でも安心して歩けるだろう。登山道は明瞭で視界不良でも可。転落の恐れあるところはロープあり(写真コメント参照)。 |
その他周辺情報 | ・奥鬼怒温泉郷には、源泉の違う温泉宿4軒あり。八丁の湯と加仁湯は、宿泊者のみ女夫渕バス停までマイクロバスの送迎あり。また、この2つの宿は日帰り入浴可能。 ・八丁の湯の朝食は、前の晩に弁当を出してくれるので、早朝出発可能。 ・加仁湯の朝食は7:30〜。ここは昼弁当の販売あり。 |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:1.17kg
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個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
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感想
全国的な豪雨災害への備えが叫ばれていた天気模様の中、無謀と承知の上で、奥鬼怒温泉からの鬼怒沼へのピストンを強行した。幸い、大した雨とはならなかったのは、天の恵みとしか言いようがない。それなりに雨は降ったので、「雨の鬼怒沼」の経験を供するのも、急な雨に備えるための意味はあると思い記録しました。
前泊の八丁の湯でのこと。その日の夜は大雨で、天気予報も悪かった。一日中雨、しかも鬼怒沼山の1時間雨量10ミリ、風速12mと言う予報(tenki.com「登山天気」)もあった。警報並みだ。しかし予報はコロコロ変わり豪雨は局所的。運に任せるしかない。悩んだ末、朝起きて降ってたら中止、そうでなかったら決行と決めた。アラームで目を覚ました4時半。水音が大きい。残念雨か、と布団を被る。あれ、でもこの音は川の音?と起き出して外をみると雨は止んでいる。急いで朝食(宿の朝食弁当)をかけ込んで、6時過ぎに出発した。
雨は覚悟の上だった。だが勝算はあった。3つ理由がある。〔榲の鬼怒沼までずっと樹林帯が続くこと。雨風は防いでくれる。例えば2回以上行った山でいうと、八ヶ岳、月山、秋田駒ケ岳だったら中止にしていた。森林限界の岩場をどうしても通らなければならないからだ(北八だったらコケの森徘徊はある)。∈2鵑魯團好肇鵑任△襪海函9圓に危険箇所をチェックできるし、難しいと思ったら引き返せばよい。今回は麓の宿に、前泊&後泊という贅沢なスケジュールとしたこと。これは、当初、鬼怒沼山の登頂を狙っていて、それだと帰りのバスにぎりぎりだったので、後泊をくわえたという事情だった。鬼怒沼山をパスすれば、時間的余裕はたっぷりある。下山の時間を気にしなくてよく、雨でもゆっくり歩けばよい。ただ、短距離で標高差が800mという急登だけが懸念材料だった。
結果、雨は降ったり止んだりで、豪雨とはならなかった。森も雨風を防いでくれた。ただ足元は大洪水で渡渉し続けた感じで滑らないよう気を遣った。ほとんどが森の中を突っ切る道で、転落の恐れのある巻道は1か所だけ、その距離も短く少し用心すればよかった。
それにしても、雨の亜高山帯針葉樹林の美しかったこと。8時間超というのも、休み休みと言うより森の写真を撮りまくっていたため。特に針葉樹を撮っていたのだが、同定できていないので、いずれ紹介したいと思う。急登はそれ程でもなかったかな。そちらに気が向かず雨のことばかり考えていたからかもしれない。
かなり疲労困憊したのは、体力的というより、精神的な方が大きかったようだ。ただ、良い経験にはなったかな。大事なのは、慌てずゆっくり足を運ぶこと。コースの計画に、今回のように時間的余裕をもたせることが何より、と感じた。つまり、上のが重要だということを学んだ。