ヌカザス尾根から三頭山〜月夜見山〜惣岳山〜小河内ダム
- GPS
- 11:19
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,989m
- 下り
- 1,988m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
奥多摩湖に下山後、西東京バスで陣屋バス停に戻る |
コース状況/ 危険箇所等 |
際立って危険な場所はない。 山と高原の地図では小河内峠と惣岳山の間に『危険』マークがついている。 確かに北側が大きく切れ落ちた痩せ尾根だが、この程度の痩せ尾根は御坂や丹沢では普通にある。 むしろ大ブナ尾根を下りに使う場合、奥多摩湖手前の急坂は注意したい。 この時期関東周辺は虫の羽化の季節でじっとしていると虫がうようよ飛び交ってくる。 山でのんびり休憩、食事するには虫よけスプレーは必須。 |
写真
感想
5月線つなぎの山行第2弾は三頭山から奥多摩三山縦走路を東進して小河内ダムまで。
最近は暗いうちから歩き始めるのが癖になってしまい、17日1時に起床2時に自宅を発って3時過ぎに車を置く陣屋前バス停そばの深山橋駐車場に到着。
ところがここでいきなりトラブル。
駐車場横のトイレに行くときに、駐車場の車止めに躓いていきなりずっこけ、左ほおを地面に打ち付けてしまった。10センチほど左には別の車止めがあり、もしここに顔をぶつけていたら即救急車間違いなし、ぞっとする。
左ほおがはれ上がり、左手と両膝に擦り傷作りながらも、準備をして3時45分に駐車場を出発。
GWの連続登山以来ダブルストックで歩くことが多かったが今回はストックなしでスタート。
奥多摩周遊道路の三頭橋を渡るとすぐにムロクボ尾根の登山口がある。ここから登ろうかとも思ったが、登山道に草が覆いかぶさってる感じがしたので当初の予定通りヌカザス尾根から登ることにする。
奥多摩三大急登の一つに数えられることもあるヌカザス尾根だけにのっけからきつい登りが続く。
(奥多摩三大急登については大休場尾根、稲村岩尾根以外についてはヌカザス尾根のほか棒ノ木尾根、大ブナ尾根など諸説ありはっきり決まっているわけではない)
出だしはいつものようにヘルニアの影響で右足が痺れたままで歩くが体が温まるとしびれは消える。
登山口から1時間ちょっと、ほぼ標準タイムでイヨ山に到着。
イヨ山を出てすぐにカメラのキャップを落としてしまい、探すために15分ほどタイムロス。結局キャップは見つからなかった。
イヨ山からは先は当初は小さな登降が連続するが、ヌカザス山手前から標高差200メートル強の激登りとなる。
ヌカザス山でムロクボ尾根を合わせると今度はオツネノ泣き坂と呼ばれる激登りで、登り切った先が入小沢ノ峰となりここで標高1300メートルを超える。
この先はダラ登りとなり、右手に鶴峠への道を分けると30分ほどで御堂峠に到着する。
ここで本栖湖と鹿倉山、小菅が繋がった。
まずは西峰に足を運ぶ。
さすがに午前8時前、週末はハイカーであふれる山頂だがもちろん我が家だけ。
早起きのご褒美はたっぷりと雪をかぶった富士山。
小休止ののち、中央峰、東峰を踏んでミツバツツジが咲く展望台へ向かう。
東側の視界が大きく開け、都心の先に東京湾が輝いて見え、凝視するとスカイツリーも確認できる。
これも早起きのご褒美だね。
鞘口峠への下りにかかると、8時前に開く都民の森駐車場に車を止めたマイカー組が続々登ってくる。
鞘口峠まで下りる間に20人以上とすれ違っただろうか??この時期人気の山はどこも出足が早い。
そんな喧噪も鞘口峠を過ぎると再び静寂に。
峠からの登り返しの途中、一ヶ所北側が開けたところがあり、雲取から飛竜にかけての山並みが一望できる。
砥山の山頂を踏み、浅間尾根への道を分けると風張峠。
峠には馬頭観音と書かれた石が置かれており、かつてここは馬も通る重要な峠だったことを示している。
風張峠から月夜見山までは奥多摩周遊道路に沿って進み、二ヶ所ほど車道を歩く区間もある。
好天の週末ということで、ハイカーだけじゃなく走り屋さんたちにとっても絶好の日和で、ひっきりなしに爆音が響く。
かっとんでゆくバイクや4輪を見ると俺も山歩きやめてコーナー攻めたい!!
気を取り直し月夜見山へ向かうが、山頂は優美な名前と裏腹に展望もなく、標識がなければそこが山頂ともわからないような場所。
とはいえベンチがあるのでしばし休息、栄養補給。
月夜見山からは一下りで奥多摩周遊道路に下りたち、道路を横断すると月夜見第2駐車場。
ここから御前山にピストンをするハイカーが多いようで、そうと思われる車が10台ちょっと並んでいる。
駐車場から小河内峠までは広い防火帯の道となり、稜線とは別に巻き道がついているため貧脚の我が家でも標準タイムよりもかなり早く歩ける。
小河内峠から先は巻き道も無くなりしっかり高度を上げることになる。稜線上の防火帯をだらだら上がると山と高原の地図の『危険』箇所。
確かに痩せ尾根だけどこの程度の痩せ尾根、御坂や丹沢にはそこかしこにある。
奥多摩は標識も含めてハイカーには過保護すぎるんじゃないか??
痩せ尾根を過ぎカタクリの保護地域の中の急登を登り切ると、ほぼ12時に惣岳山に到着。
これで三頭山と惣岳山をつなぐという本日の目的は達成。
昨年7月に小河内ダムから御前山を経て大ダワまで歩いており、本栖湖から大ダワ、小河内ダムが開通した。
ちょうどお昼時ということで大ブナ尾根からハイカーがひっきりなしに登ってくる。
当初の計画ではここから御前山まで足を延ばす予定だったが、山頂は昨年7月に踏んでいるし、惣岳山への登り返しで私の足はいっぱいいっぱい、嫁のお腹もぺこぺこになってしまっており、御前山はやめて惣岳山で大休止に変更。
どうせ御前山に行っても眺望はないし、惣岳山の方がベンチが多いしとこれは言い訳。
車を止めた深山橋駐車場そばの陣屋バス停を通る小菅行きのバスが15時発ということで、13時まで1時間休むことにした。
そんな中大ブナ尾根から登ってきた元気なお兄ちゃん3人組と会話を交わし話が弾む。
今年某大手食品メーカーに入社したばかりの社会人1年生とのことだが、みな元気で明るくさわやかなナイスガイ。
彼らを採用した某社、今後のさらなる発展間違いなし。
彼らの一人が学生時代から山登りをしていたということで、ヤマレコはやってないけど参考にしているということなので私のIDを伝えておいた。
一緒に写真も撮り、顔出しOKということで掲載した。見てくれるかな??
午後1時過ぎに惣岳山を辞し、ダム湖へ下る。
頂上直下はコバイケイソウの超大群落になっており,その規模はたぶん奥多摩随一だろう。
花が咲けば壮観だろうが、コバイケイソウはとにかく臭い。
よく便所臭いと言われるが、私的には『鼻の頭を絞って出てきた白いものの臭い』を増幅した感じ。
去年7月にここを登った時はこの臭いと熱中症でフラフラになってしまった。
順調に高度を下げいったん平坦になるとサス沢山。
アンテナ施設の脇から奥多摩湖や石尾根、大菩薩方面が一望できる。
サス沢山を過ぎると激下りとなる。
トラロープや手掛かりになる木もあるがかなりの傾斜だけに下る際は十分気を付けたいところだ。
ダムを渡り、3時前にバス停に到着。
奥多摩駅方面のバスは増便されているようだが、さすがにこの時間の小菅行きは我が家の貸し切り。
15分ほどバスに揺られて、無事陣屋バス停に到着。
これにて今回の目的である線つなぎは無事完了、本栖湖から大ダワ、奥多摩湖までの線が繋がった。
帰宅後GPSを取り込み、データを見ると先週に引き続き合計距離20キロ超、登り累積標高1900メートルと我が家にしてはかなりハードな山歩きとなった。
線つなぎが目的とはいえ、三頭山からの富士山、予想しなかった東京湾の眺めなど素晴らしい眺望、そして惣岳山での若い人たちとの出会い、いろんな意味で内容十分の山行ができた。
下山後はM6で奥多摩周遊道路をブッ飛ばしたい衝動に駆られたけど、『余計なことしないでさっさと帰ろう』という嫁に諭され素直に家路に。
帰りは嫁がハンドルを握ったが、奥多摩湖からのカーブが続く下りをうまくシフトチェンジしながら運転してくれた。
このところ、帰りはいつも嫁が運転してくれるが、高速では以前からちょっとやんちゃな運転をしていたが、苦手だったコーナーの多い一般道での運転もずいぶん上達した。
やっぱりATだとこうはゆかない。
下りの坂道でずっとブレーキランプつけながら走るドライバーが多いのは閉口させられる。
帰りの奥多摩駅周辺では駅からもえぎの湯に向かうハイカーが列をなしていた。
たぶん今日は人気の山はどこも大混雑だったんだろうね。
でもこんな人出じゃ、もえぎの湯に入っても洗い場は順番待ちの行列だろうな。
これで寄居〜本栖湖の線つなぎは残すところ
日向沢ノ峰〜曲ヶ谷北峰
奥多摩駅〜大ダワ
の二ヶ所。
天気が良ければ来週一気に片を付けようと思う。
5月累計
山行回数 5回
登山日数 5日
合計距離 98.57km
累積標高(上り): 7174m
累積標高(下り): 7164m
線つなぎのロング山行お疲れ様で〜す。
私には、とても無理ですよ− (18km位が限界かと・・・思う。)
朝、早いですね〜。前日何時に寝てるのですか−。
サス沢山から奥多摩湖・・・好きな景色の一つです。
以前、サス沢山の南で、猿の群れに遭遇し、小猿が私に気付き慌てて逃げた後、ボス猿から鳴き声で威嚇されたことを思い出しました。
今は、車を手放し運転から遠ざかっていますが、私も古い人間なので、下りの坂道はシフトダウンして、成る可くブレーキ踏まずに走っていましたね〜。
hikeさん、コメントありがとうございます
私は腰痛持ちなのであまり長いコースは難しいんですが、気温が上がってきて腰の具合が少し改善してるので何とか歩けています。
まだ暗いうちから歩き始める方が私も嫁さんも気持ちが引き締まるので、つい早起きして登り始めるようになりました。
金曜日はいつも8時とか9時には寝るようにしています。
match1128さん
M6復帰&本栖湖から奥多摩湖までの線繋ぎ、おめでとうございます。
どこの へいっても、オジサン、オバサンばかりだったのが、若者男子の が増えてきたような気がします。
が増えたからかな
ブレーキ私も嫌いです
hamburg
渋描き隊長、コメントありがとうございます。
今の若者の気質からして、女の子目当てに山に登るような軽い気持ちの男の子はほとんどいないと思いますよ。皆、苦労して登り、頂上に立った達成感、充足感を求めています。
むしろ山ガールが増えて喜んでいるのはスケベ爺世代ですよ。
AT限定の免許しか持っていないドライバーの中では、シフトレバーのLやL2がなぜついているのか知らない人が多いです。
こりゃ長くて、↑↓ありますね。
試みに新EK度数を算出したら51.665。
⇒「●新EK50〜60未満 超きつい、止めた方が無難」
こりゃ、凄い
金時山に登って思いましたが、高尾山や丹沢以上にハイカーが若い。
もしくは家族連れが多い・・・と思いました。
手軽さ、立地、山だけではない観光地・・・何が理由なのか分りませんが・・・。
ハイカーは、昔より確実に、年齢層が若返っていますかね。
一方で、オッサンもオバサンもこれまた頑張っていると思いますけど
エンジンブレーキ・・・レンタカーの小型車や軽自動車の経験だけですが、マニュアルに比べてAT車は効きが悪いように思いますが、気のせいでしょうか?
隊長
隊長、こんばんは
ここ数年の登山ブームは明らかに若い世代に負うところが大きいですよね。
山ガールという言葉がそれを示していると思います。
おっさんおばさんも頑張っていますが、一方で某ハイキングクラブなど団体で登るおっさんおばさんのマナーの悪さが目につきますね。
エンジンブレーキですが、MTでは機械的処理でギア比を減少させるので、ダイレクトにエンジンブレーキが効きますが、ATはトルコンを介するので、シフトダウンしてもすべる感覚が残るせいだと思います。
顔の傷&腰の痛みは大丈夫ですか?
暗いうちの行動はより慎重にですよ
ATしか運転できない自分は山道運転するようになってから
エンジンブレーキの利用が上手くなった
これではアッシー君にはなれそうにないかな あはっ
線繋ぎ・・・もう少しですね
娘さんとの山歩き、お天気良くて何よりでした。
線つなぎ、さっさと片づけて、早く「登りたい山」に登りたいです。
エンジンブレーキがかかっている間は、エンジンに燃料は供給されないので、下り坂ではエンジンブレーキ多用する方が、省エネ運転になるんですよね。
線つなぎの山行、顔面打撲も含めお疲れ様でした。大事に至らず何よりでした。
今回も天候に恵まれたみたいで、羨ましいかぎりです。これもmatch1128さんの日頃の行いの良さが出てるんですね。
また、登山ブームに乗っかって山行を始めた私(おっさん)としても、マナーには気を付けたいところです。
これから宮城の山にも登場予定とのこと。こちらの山レコも楽しみにしています。
余談ですが、我が家では、嫁さんや息子達はMT車で免許取得しても、自宅の車が全てAT車なためか、今となってはMT車は運転することが出来ないみたいです。ギヤとクラッチの役割も解っていないみたいです(苦笑)。。。なので峠道では、我が家の車も後続車の皆様にはご迷惑をおかけしております。m(..)m
notgoalphさん、おはようございます。
この土日は関東一円お天気が良かったので、私だけじゃなく、すべての登山者の日ごろの行いがよかったんだと思います。笑
いまのところ5月31日に安達太良山に登り、郡山のルートインに泊まって6月1日は日山と鎌倉岳を予定しています。
また、いよいよ梅雨に入りますが週末の天気が良ければ6月中旬から下旬に蔵王に出かけようと思っています。
いまのAT車は普通の坂道ならDレンジでも自動的にシフトダウンしてエンジンブレーキかけるんですが、峠の下りなどは手動で1や2速に入れる必要があります。
エンジンブレーキ使えばブレーキパッドの過熱防ぎますし、燃費も良くなります。
いまの若い人たちには、燃費が良くなることをアピールすれば、すぐに理解できると思います。
ところで、今日は火曜日、notgoalphさんの山登りの日ですが、今日はどちらに行かれるんでしょうか??ヤマメモ楽しみにしています。
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