仙丈ヶ岳BC(大展望と極上フィルムクラストを満喫!)


- GPS
- 07:40
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,952m
- 下り
- 1,949m
コースタイム
【総行動時間:7時間30分】
※林道、夏道はスキー兼用靴+シートラーゲン
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・仙流荘から歌宿まで南アルプス林道バスを利用。 ・4月25日〜6月14日の期間は歌宿止まりなので北沢峠まで片道6km歩く必要があり、日帰りする場合は朝6:00の始発利用がほぼ必須条件となる。 ・帰りの最終バスは16時15分なので日帰りの場合は時間に気を配る必要あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【歌宿〜仙丈ヶ岳】 ・歌宿から北沢峠は舗装道路をひたすら歩くが、大平山荘から北沢峠までショートカット可能。 ・北沢峠から雪道となるが雪は緩んでいるのでアイゼン・ピッケルは使用しなかった。 【スキー滑走】 ・薮沢は上部からフィルムクラスト〜ザラメの快適な斜面が続く。 ・気持ちよく滑りすぎると大滝まで行ってしまうので注意が必要。(薮こぎしながらルーファイしました) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
土曜日は冬型になりそう・・・ということで、日本海側の山はあきらめ冬の行動パターン(=太平洋側遠征)を取ることにする。
太平洋側の山で滑ってみたかった山・・・もうこれは仙丈ヶ岳しかない。
問題は日帰りで行けるかどうか。
この時期の南アルプス林道バスは歌宿止まりなので往復12kmの林道を歩く必要がある。
6:00始発のバスに乗れば16時すぎの最終で帰って来れそうだが・・・最悪小屋泊まりも覚悟するしかないか。
仙流荘では20名ほどの登山者がバスを待っていた。
滑走目的だと思われるのは自分の他にスノーボーダーの2名のみ。
バスの中では伊那ケーブルテレビの取材があった。
それにしても相変わらず南アルプス林道バスはサービス精神旺盛で、運転手さんが道中の地層のことや花のことなどを事細かにガイドしてくれる。
改めてすばらしいバスだと思った。
歌宿に到着し、アスファルトの長い林道を歩き出す。
道のりは長いが、戸台から歩くことを思えば大したことはない。
北沢峠の手前でルートミスにより遊歩道に入ってしまい、15分ほどロス。
8時半に北沢峠に到着し、少しエネルギー補給をしてから仙丈ヶ岳へと向かう。
雪道ながら、さすがにこの時期になるとトレースもバッチリで迷うことはない。
森林限界を抜けると真っ白な雪と真っ青な青空の、いつもの冬の景色が広がっていた。
日差しは強いながらも3000m級の山々はまだまだ冬の世界で風もそれなりに強い。
後ろを振り返れば甲斐駒や北岳、富士山、八ヶ岳など、そうそうたるメンバーが連なっている。
そして小仙丈ヶ岳の手前で雷鳥を発見!
本来アルプスではそれほど珍しくないはずなのに、約11ヶ月も会っていなかったのでちょっとうれしかった。
それにしても、良い天気の割に人が少ない。
登山道で会ったのは5名ほど・・・ましてスキーヤーは他にいない。
山頂に到着すると、北アルプスこそ雲に隠れているものの、御嶽山や中央アルプスの雄姿を拝むことができた。
そして眼下に広がる薮沢の一枚バーン。
更にその下にはツリーランのためにあるようなダケカンバの森が広がっている。
「ほんとにこの斜面を独り占めしちゃっていいんですか!?しかもタダで!」
・・・誰にともなく聞きたくなるような、そんな素晴らしい斜面だ。
では、お言葉に甘えて・・・ドロップイン!
表面はうっすら凍っているものの、その下はザラメ雪。
そう、これはまさしく極上のフィルムクラストだ。。
去年の富士山で味わって以来かもしれない。
スキーで滑ると薄氷が割れてスラフとなり自分の後から落ちてくる。
いやぁ〜最高の贅沢。
調子に乗ってガンガン滑っていく。
フィルムクラストが終わると、今度は極上ザラメのツリーラン。
最後はショートターンで大滝まで沢を滑って終了。
ちょっと滑り過ぎてしまった・・・(笑)
登り返すのも大変なのでプチクライミング気分で崖を登り、夏道方面へ向かって薮こぎ&ルーファイ。
樹林帯はまだ雪が豊富なのでそれほどひどい薮こぎにはならなかった。
GPSを頼りに南アルプス林道へショートカットしながら向かう。
そして狙い通り林道に出ると、そのまま歌宿へ下山した。
歌宿に到着したのが14:30ということで、最終ひとつ前の15時15分のバスでも十分余裕があった。
やっぱりスキーは最高のパフォーマンスを見せてくれる。
バスの出発まで暖かな太陽の日差しを浴びながら木のベンチで昼寝・・・なんという贅沢。
うとうとしながらも「そのうち大仙丈沢カールも滑ろう・・・」そんなことを考えていた。
下り超特急のぶんだけ、行動範囲が広がるよね。
スキーで短時間で滑り降りることで、よりダイレクトに山全体のスケールを把握できるんやろね。
それにしても、この天候で、この雪で誰もいない仙丈。贅沢の極みですな(^^)♪
yamachan、こんばんは。
今のところ、今回の仙丈が今シーズンのMVPになるかもしれません。
天候はもちろん、人の少なさ、圧倒的な展望、そして最高のコンディションでのスキー滑走・・・どれひとつ取っても最高でした。
スキーは危険と言われます。
確かに雪崩リスクは高いですが、行動時間が短くなって体力も温存できることを考えると一概にリスクばかりではないと思っています。
それにしても、同じ山なのに登山で訪れるのとスキーで滑るのとで別の山のように感じてしまうのは不思議でとても得した気分です。
スキーシーズンもあと少しと思うと寂しい気持ちになりますが、完全燃焼したいと思います!
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