北海道最高峰旭岳 大雪山の多大な恩恵
- GPS
- 04:57
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 701m
- 下り
- 695m
コースタイム
天候 | 晴れのち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
日本百名山第5座、となる大雪山もとい旭岳に挑む!
旭岳では冬になると毎年のように遭難者や避難要請がでる実例のある危険な山である一方、旭岳が聳え立つ北海道東川町では、北海道で唯一上水道のない町として知られている。各家庭に組み上げポンプがあり、地下水をくみ上げて蛇口をひねりゃあ出てくる水は全て天然のミネラルウォーター!
貴重な資源である「水」を多大にもたらしてくれる旭岳、神が住んでいるともいわれる神々しい山、旭岳。
登っていて真っ先に他の山と違うのは人の多さ。
樽前山も札幌市内から近いことが手伝って平日でも駐車120台ほどができあがる人気の山だが、旭岳に至っては駐車300台にも上るその人気。
旭川市から近いとはいえ、札幌市内からは離れているにも関わらずこの人気は目を見張るものがある。さすがは北海道最高峰!
ロープウェイで1600m地点まで行けるのも人気の理由の一つで、姿見駅から姿見の池、夫婦池、複数の展望台は普通のスニーカーでも全く問題なく行けるほど遊歩道が整備されている。幼稚園生と思われる団体の子供たちの遠足や、外国人グループ、大学生と思わしき若者達や、3世代で来ていると思わしき家族連れも見られた。
活気と自然あふれる大雪山国立公園の一角を抜け、6合目へ向けて歩き出すとさすがに人の数は減った。それでも平日月曜日とは思えないほどの登山者数だった。
天候は曇りのち晴れ(正午から晴れ)との気象台の予報だったが、晴れてはいるものの山頂付近はガスり具合が半端なく、7合目付近に至っては稜線に雲がぶつかり同行者である父や前にいた登山者の姿すらぼんやりとするほどのガスが。
調べてみるとこの状況は特に珍しいことでは全くなく、日常茶飯事のように起きていて、過去の凄惨な登山事故にも必ず起きていることであった。
登山道自体は登りやすいのは間違いなく、そこそこ広く、岩場はあるものの、そこまで大岩があるわけではないのでサクサクと登れる。8合目付近にはちょうど登山道を外れた岩場に腰かけて風をよけつつ休むことができるので休憩場所にオススメ。
8合目から9合目にかけては岩が少なめの砂利道と変化し、滑るので注意。9合目を通過するとあの悪名高い(?)ニセ金庫岩が登場し、そこから20歩程度歩くと本物の金庫岩が登場する。ニセ金庫岩に罪は一切なく、偽物扱いも可哀想である。現代ではこの2つの岩の相違も登山道によるロープでの遭難防止もされているし、金庫岩は周りに岩が全くないのに対してニセ金庫岩は周りに岩がそこそこあるので見分けには正直苦労はない。ランドマークとして、知識として、この2つの岩の相違などを楽しみながら登れたら幸いである。9合目からは岩が一切ないと言っても過言でないほど砂地の登りとなり、20分もかからずに山頂へ登頂可能。
山頂では20人ほどが昼食を楽しんだり、休憩をとったり各々の時間を過ごしていた。残念ながら山頂からふもとの景色は見えず。
山頂はとても開けているので十分に休息をとって下山。
今回の登山で一番大変だったのは山頂から8合目までの下山。特に山頂から9合目までは滑る滑る。2度、しりもちをつきました。そのおかげで靴に砂利は入るわ、恐る恐るゆっくり下るから膝は痛いわでなかなかのキツい経験となった。
8合目に到達して再び休憩しているとようやく山頂付近に晴れ間が。8合目以降は足場となる岩も増えて下りやすくなった。7合目付近まで戻るとついに山頂付近が快晴に。姿見に旭岳が映るその姿をみたい一心でテキパキと下山し、そのお姿を目に焼き付けることができた。
そこからは地獄谷を見たり夫婦池を見たり、旭川市内を眺めたりと山行というより散歩感覚で姿見駅へ。
あふれる人の活気、雄大なすばらしい自然の美しさ、味方してくれた天候、全てにテンションが上がりっぱなしの楽しい登山となった。また旭岳にきて、他の山への縦走に是非挑んでみたいと思える山行になった。
ありがとうございます、旭岳!
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