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Yamareco

記録ID: 4533726
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

コマクサと秘湯が楽しみな秋田駒ヶ岳

2022年07月30日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 岩手県 秋田県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:00
距離
9.3km
登り
567m
下り
586m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:41
休憩
2:08
合計
6:49
距離 9.3km 登り 583m 下り 635m
6:30
6:35
29
7:04
5
7:09
7:12
18
7:30
7:52
14
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6
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8:36
21
8:57
8
9:05
9:28
10
9:38
9:39
12
9:51
53
10:44
4
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5
10:53
11:45
5
11:50
11:51
29
12:20
12:30
24
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
マイカー規制中ですが、17:30〜5:30の夜間は通行可能なので八合目駐車場へ。3:10到着時の車は約15台。5:00時点ではほぼ満車でした。
コース状況/
危険箇所等
危険箇所はありません。
その他周辺情報 下山後山麓の駒ヶ岳温泉に宿泊しました。秘湯・鶴の湯の姉妹旅館なので夕食後に鶴の湯までバスで送迎があり、秘湯を満喫しました。食事も美味しいお気に入りの宿です。
八合目に通じる道はマイカー規制が行われているが、17:30〜5:30はマイカーでも通行できる。
2022年07月30日 02:48撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 2:48
八合目に通じる道はマイカー規制が行われているが、17:30〜5:30はマイカーでも通行できる。
狭くて急なカーブが60ヶ所以上続く。
2022年07月30日 02:59撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 2:59
狭くて急なカーブが60ヶ所以上続く。
八合目避難小屋の2階はこんな感じ。
2022年07月30日 05:02撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 5:02
八合目避難小屋の2階はこんな感じ。
避難小屋の1階、休憩スペース。売店もある。
2022年07月30日 05:04撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 5:04
避難小屋の1階、休憩スペース。売店もある。
天気は上々、最高峰・男女岳が綺麗に見える。避難小屋の隣にトイレがある。
2022年07月30日 05:07撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 5:07
天気は上々、最高峰・男女岳が綺麗に見える。避難小屋の隣にトイレがある。
出発前に記念撮影。
2022年07月30日 06:00撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 6:00
出発前に記念撮影。
小屋の前には水場がある。
2022年07月30日 06:03撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 6:03
小屋の前には水場がある。
ムーミン谷にはムーミンでは無く熊がいるらしい。
2022年07月30日 06:05撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 6:05
ムーミン谷にはムーミンでは無く熊がいるらしい。
片倉岳展望台から男女岳。
2022年07月30日 06:30撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 6:30
片倉岳展望台から男女岳。
約50分で木道の敷かれた草原に出る。阿弥陀池は近い。
2022年07月30日 07:04撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 7:04
約50分で木道の敷かれた草原に出る。阿弥陀池は近い。
阿弥陀池と男女岳。
2022年07月30日 07:06撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 7:06
阿弥陀池と男女岳。
避難小屋の向こうに岩手山が見える。
2022年07月30日 07:08撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 7:08
避難小屋の向こうに岩手山が見える。
避難小屋から男女岳をピストンする。
2022年07月30日 07:12撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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避難小屋から男女岳をピストンする。
ハクサンシャクナゲ
2022年07月30日 07:21撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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ハクサンシャクナゲ
エゾツツジ
2022年07月30日 07:23撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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エゾツツジ
男岳と鳥海山。
2022年07月30日 07:28撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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男岳と鳥海山。
避難小屋から20分で男女岳(1637m)に登頂。
2022年07月30日 07:30撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 7:30
避難小屋から20分で男女岳(1637m)に登頂。
記念撮影
2022年07月30日 07:33撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 7:33
記念撮影
山頂から見下ろす阿弥陀池の全景。
2022年07月30日 07:34撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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山頂から見下ろす阿弥陀池の全景。
山頂は360°の大展望。
2022年07月30日 07:45撮影
7/30 7:45
山頂は360°の大展望。
横岳付近から小岳と女岳。
2022年07月30日 08:18撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 8:18
横岳付近から小岳と女岳。
横岳付近から男女岳と避難小屋。
2022年07月30日 08:21撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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横岳付近から男女岳と避難小屋。
小岳の裾はムーミン谷。
2022年07月30日 08:42撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 8:42
小岳の裾はムーミン谷。
高山植物の女王・コマクサ。
2022年07月30日 08:47撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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高山植物の女王・コマクサ。
見渡す限り無数のコマクサ。こんな大群落は他では観た事ない。
2022年07月30日 08:55撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 8:55
見渡す限り無数のコマクサ。こんな大群落は他では観た事ない。
ムーミン谷のチングルマ。花の時に見てみたい。
2022年07月30日 09:36撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 9:36
ムーミン谷のチングルマ。花の時に見てみたい。
エゾツツジ
2022年07月30日 09:37撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 9:37
エゾツツジ
ムーミン谷
2022年07月30日 09:37撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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ムーミン谷
ムーミン谷の駒池。
2022年07月30日 09:48撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 9:48
ムーミン谷の駒池。
ムーミン谷から稜線への急登を登るとニッコウキスゲの群落が現れる。
2022年07月30日 10:38撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 10:38
ムーミン谷から稜線への急登を登るとニッコウキスゲの群落が現れる。
阿弥陀池に映る男女岳。
2022年07月30日 10:50撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 10:50
阿弥陀池に映る男女岳。
日差しが強いので避難小屋の軒下の日陰でランチ休憩。
2022年07月30日 10:52撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 10:52
日差しが強いので避難小屋の軒下の日陰でランチ休憩。
カレーメシの完全メシ。これは旨い!
2022年07月30日 10:58撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 10:58
カレーメシの完全メシ。これは旨い!
大勢のハイカーで賑わう阿弥陀池。
2022年07月30日 11:03撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 11:03
大勢のハイカーで賑わう阿弥陀池。
八合目駐車場。マイカーは殆ど残っていない。
2022年07月30日 12:47撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 12:47
八合目駐車場。マイカーは殆ど残っていない。
マイカー規制中のシャトルバス。
2022年07月30日 13:10撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 13:10
マイカー規制中のシャトルバス。
大型バスがギリギリ通れる狭い道。すれ違いできないので、マイカーが下る時はバスの後を走らなければならない。
2022年07月30日 13:32撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 13:32
大型バスがギリギリ通れる狭い道。すれ違いできないので、マイカーが下る時はバスの後を走らなければならない。
今夜の宿・駒ヶ岳温泉。昨年10月に続いて2度目の宿泊。
2022年07月30日 14:05撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 14:05
今夜の宿・駒ヶ岳温泉。昨年10月に続いて2度目の宿泊。
20時に鶴の湯への無料送迎バスが出る。入浴料も無料。秘湯感溢れるレトロな風情の鶴の湯。
2022年07月30日 20:22撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 20:22
20時に鶴の湯への無料送迎バスが出る。入浴料も無料。秘湯感溢れるレトロな風情の鶴の湯。
休憩所
2022年07月30日 21:02撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7/30 21:02
休憩所
宿泊棟
2022年07月30日 21:14撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
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7/30 21:14
宿泊棟
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ
共同装備
ガスカートリッジ コンロ コッヘル

感想

7月30日(土) 晴れ
 今回は白馬に登る予定だったが、天気予報が芳しく無いので、秋田駒ヶ岳に行くことにした。
 秋田駒なら去年10月に泊まって良かった「駒ヶ岳温泉」に泊まりたかったが、流石に夏休みなので周辺の宿も含めて軒並み満室だった。なので、八合目避難小屋に泊まることにした。
 前日に調べたら駒ヶ岳温泉にキャンセルが出たようで、空室があったが、天気によっては7/31に登る可能性もあるので早朝発が出来るように八合目避難小屋泊とし、駒ヶ岳温泉の予約はしなかった。
 6〜10月の土日と6/19〜8/15の夏山シーズンは全日マイカー規制が行われているが、17:30〜5:30の夜間は通行可能なので、それを狙って早めに出発する。
 5:30から逆算し、所要時間8時間と渋滞や休憩を考慮して17時過ぎに出発した。ナビがアクアライン経由を選ばなかったので、京葉道路経由で東北道に乗ったが、松が丘付近と小菅付近でそこそこの渋滞があった。
 東北道に入ると順調で、聖と交代しながらひた走る。盛岡までお互いに1.5〜2時間寝ただろうか?盛岡IC近くのコンビニで朝食を買ったが、なんと市販していない筈のカレーメシの完全メシが売られていた。
 2:45にマイカー規制のゲートを通過した。門限には2.5時間以上の余裕がある。これなら出発前に少し仮眠出来そうだ。狭い急カーブが60ヶ所以上も連続する道を登り、3:10に八合目に到着した。
 50台収容の八合目駐車場に先着の車は意外に少なく15台程度。気温は16℃と涼しい。満天の星が輝いているので天気は期待できそうだ。この時間に出発する人が結構いる。聞くと山頂で日の出を観るためにこの時間に出発するとのこと。
 車の中で寝るか、避難小屋にするか手ぶらで様子を見に行くと、1階のベンチで1人寝ていたが、2階には誰もいない。ゴザを敷いたベッドが2つあり、毛布が10枚以上あったので、毛布を敷き毛布を掛けて毛布を枕にしてそのまま寝てしまった。

 5:00起床。Tシャツと短パンで様子見に来てそのまま毛布にくるまって寝てしまったので、少し寒かった。服もシュラフもマットも車にあったのに・・・・。
 駐車場は8割方埋まっていた。北の方は雲があるが、秋田駒ヶ岳のある南の方は青空で、なかなか良い天気だ。これなら明日もう一度登る事は無いので、駒ヶ岳温泉のサイトで未だ空室があるのを確認してWEB予約をした。ツインのベッドルームで14,000円の一番高い部屋だが、他に空室は無いので仕方が無い。
 車内でパンを食べ、身支度をして避難小屋前の水場で昼食用の水を2筏發鵑6:05に出発。気温は17℃、じっとしていると涼しいが、動いていると丁度良い。25分で片倉岳展望台に到着。見晴らしは良く男女岳はバッチリ見えるが、山麓は雲の下だ。田沢湖も見えない。
 登るにつれ雲がとれて田沢湖も見えて来た。100km彼方にある残雪豊富な鳥海山も良く見える。
 始発のシャトルバスが八合目に着いたのは6:26なので、6:05に出発した我々の周りにはマイカー組しかおらず、静かな山旅だ。登山道が木道になると平坦な草原になり、阿弥陀池は近い。7:10八合目から丁度1時間で阿弥陀池避難小屋に到着した。避難小屋の前から岩手山が間近に見える。
 そのまま休憩せずに男女岳を目指す。やや急な登りだが、標高差100m、20分の登りなので、それほどきつくはない。9:05秋田駒ヶ岳の最高峰・男女岳(1637m)に登頂。秋田駒ヶ岳は男女岳、男岳、女岳、小岳、横岳などいくつかの山の総称で、秋田駒ヶ岳というピークは無いのだ。
 先客は2人で、後から来た人に写真を撮って貰った。山頂からは360度の大展望で、岩手山、鳥海山、早池峰が雲海に浮かんで見える。凍らせたペットボトルのダカラと一緒に持って来た冷え冷えのビールで乾杯し、凍らせてきたフルーツ缶を食べる。夏山は冷たいモノがご馳走だ。
 避難小屋まで下り、横岳〜男岳に続く稜線まで登り返す。去年の夏間違って下ったルートには今回も足跡が多数付いている。やはり間違って下る人が多いのだ。ヤマレコの「みんなの足跡」を見ると大勢通過しているのが判る。下降点の標識を撤去するなり、立入禁止のロープや看板を置けば良いと思うのだが・・・・・。
 稜線に出るとムーミン谷と小岳が見下ろせる。小岳は噴火口である事が明瞭なピークで、それが草に覆われていて独特の景観になっている。どこか違う惑星のような光景だ。横岳の山頂には多数のトンボが飛び交っている。
 横岳からの下りは今回のハイライト・大焼砂のコマクサの大群落だ。夏の秋田駒は昨年8/6以来2度目だが、こんなに広範囲に密集しているコマクサは他では観た事が無い。八合目の避難小屋の管理人らしきおじさんは、今年のコマクサはイマイチと言っていたが、そうでも無いと思う。
 横岳から大焼砂を下ったところで、少し膝に違和感が出たので、ムーミン谷への下降点である男岳分岐でストックを出し、膝サポーターを装着した。サポーターは最初から付けた方が良いのだろうが、暑苦しいし窮屈でうっとうしいのでここまで着けなかった。
 ムーミン谷は綿毛になったチングルマの群落が凄い。白い花の時に見てみたいものだ。7月上旬が見頃のようなので、次回は7月上旬にしよう。でも梅雨の最中なので、雨を覚悟で来なければならない。その時は鶴の湯に泊まろう。
 ムーミン谷は何度来ても良いところだ。ここに幕営できたらどんなにか素晴らしいだろうか。それは不可能だが、ビバークなら可能かも?でも熊が棲んでいるらしいので、無理か。
 ムーミン谷から稜線に登る急登に差し掛かった頃、少し手前で熱中症らしい感じで座り込んでいる男性がいた。職場で消防や救急の仕事をしている聖が引き帰えして、凍らせたフルーツ缶で脇の下を冷やしたり、濡れタオルで身体を拭いたり水を飲ませて介抱した。
 その甲斐あってか、なんとか自力で帰れるようになったようだ。青森から来た私と同年配のご夫婦で、国見温泉から入山したとのことで、急登は登らずに引き返すそうだ。
 稜線に出ると大勢のハイカーで賑わっていた。阿弥陀池周辺や避難小屋の周りにも多くのハイカーが休憩している。ここでランチ休憩の予定だが、日向は暑いので避難小屋の軒下の日陰のベンチでランチにした。今回のランチは「完全メシ」。カレーメシの進化版で1個423円と高いが、味もそれに見合ってとても旨い。
 のんびりランチを食べてから下山開始。八合目に着くとマイカーは5〜6台に減っていた。大半は御来光登山だったのだろうか?サポーターの効果なのか、下山するまで膝が笑う事は無かった。次回の山は最初から装着してみよう。
 15:30のバスの後に付いて下山したが、フルサイズの大型バスが狭い山道を走るのが毎度驚異的だ。中間点ですれ違ったシャトルバスは3台だった。下山者が多い時間帯には増便するのだろう。
 14時に駒ヶ岳温泉に着いたが、チェックインは15時〜とのことで大広間で待機していると、14:30に部屋に入る事が出来た。部屋は玄関ホール真上の「ぶなの間」という部屋で、約10畳の洋室のツインルームでバス・トイレ付というこの宿で一番立派な部屋だった。宿のHPで部屋の紹介に出てくるのはこの部屋だ。しばらくベッドに横になって休憩してから16時頃に温泉に入った。内湯も露天も適温で気持ちが良い。
 18時からお楽しみの夕食。昨年10月の時と概ね同じだが、どれもとても美味しい。北アルプスの山小屋が13,000円のご時世なので、14,000円でこの部屋、この温泉、この食事は素晴らしい!
 20時に送迎バスで鶴の湯へ。駒ヶ岳温泉からは5人乗ったが、途中鶴の湯・別館から6人乗り計11人になった。レトロで雰囲気満点の鶴の湯はやはり良い。今夜は新月で露天風呂からは素晴らしい満天の星が見られた。女湯から若い女性がやって来て目のやり場に困った。
 鶴の湯を満喫して21:40に駒ヶ岳温泉に戻った。部屋にはベランダがあったので、星の撮影をしたが、イマイチだった。23時前に就寝した。

7月31日(日) 晴れ
 6時起床。朝食は7時からなので、近くにある滝を見に行った。宿の入口手前にある橋の手前を沢の上流に向かって1〜2分歩くと見事な滝が現れた。想像以上だ。
 滝の近くにキャンプ場があったので見に行ったが、もう閉鎖されているようで、廃墟のようだった。
 宿に戻って7時から朝食。ちょっとしたおかずがたくさんの種類あってとても美味しい。ご飯をお代わりしてしまった。
 今日は帰るだけだが、折角岩手まで来たので中尊寺に立ち寄ることにした。7:50に宿を出発して中尊寺に向かう。
 約2時間で中尊寺に到着。以前廣子と来た紅葉の盛りの時と比べると少ないものの、多くの観光客で賑わっている。気温は31℃でとても暑い。
 まっすぐ金色堂に向かったが、何度見ても素晴らしい。帰りがけに境内の甘味処でぜんざいと甘酒を味わった。甘さ控えめでなかなか美味しい。
 中尊寺を出てからは一路君津へ。宮城県栗原市の志波姫PA付近では気温が36℃だった。
 昼食はとらず、行動食を食べながらひたすら走った。晴天の日曜日なので渋滞を懸念したが、事故渋滞が2ヶ所あったものの比較的順調に走行して18:30に我が家に着いた。
 遠いのが玉に瑕だが、秋田駒ヶ岳は何度行っても素晴らしい。今回は天候に恵まれ、お目当てのコマクサも見られたうえに駒ヶ岳温泉に宿泊して鶴の湯にも入れてとても満足な山行だった。

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