硫黄岳・根石岳・天狗岳
- GPS
- 07:54
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,668m
- 下り
- 1,658m
コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:50
天候 | 晴れ後曇り、10時頃から雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
硫黄岳周辺と東天狗から中山峠にかけては落石注意。その他は特に危険箇所などは特にない。 |
写真
感想
駐車場には3:34に到着。夏休みなので混雑を予想したが思いの外空いていた。楽々駐めて準備の後3:41に行動開始。クルマの外気温計は18℃を示していたので、1500メートルを超える登山口としてはあまり涼しくはなかった。この時間真っ暗なのでヘッドライトが頼り。足下に注意しつつ先に進む。みどり池には4:36到着。まだ暗くて写真に適さないので、水分休憩のみで出発。結局この後1時間くらいヘッドライトを使ったらようやく周囲が明るくなり始めた。本沢温泉は5:32到着。ヘッドライトをザックにしまい、水分を取りつつ持参したパンを食べる。帽子を被り昼間の装備にした後出発。この先は少し傾斜がきつくなるが、距離は短い。夏沢峠6:21到着。岩のところに腰掛けて休憩。天気良く青空なのでサングラスをかける。ここから硫黄岳は300メートルほどの登り。ここに来るときは山頂が近付くと風が吹くことが多いのだが、今日は登ってもそよ風すらなかった。標高が上がると南八ヶ岳方面の山々や北八、浅間山などがよく見えた。硫黄岳の山頂標には7:02に到着。いつも人が多い所だが、今日は朝早いためかほぼ無人。いつもは爆裂火口を見に行くのだが、今日はこの先のコマクサが目当てなので、写真をいくつか撮ったら下りにかかる。この先の道はしばらく前に一度歩いているが、ほとんど記憶にない。ほぼ初めてと言ってもいい。硫黄岳山荘に近付くと、お待ちかねのコマクサエリアに突入した。ロープが張られていて守られていた。株の数が多いし、あちこちで咲いているのだが、如何せん見頃が少し前だったようだ。それでもあちこち止まって写真を撮りつつ進む。もう少し前に来ていれば更にきれいだったかもしれない。あまり行き過ぎると登り返しが大変になるので、駒草神社付近まで来たところで登り返すことに。盛りを過ぎてはいたが、たくさんのコマクサが見られて満足。登り返しの時も左右をきょろきょろ見ながら登る。
コマクサに気を取られていたら周囲にガスが湧き始めているのになかなか気付かなかった。東側の方から湧いているようで、展望がない。早朝は青空だったが晴れの日の夏山は8時くらいには雲が湧いてしまう。登り返して再度硫黄岳に到着。ハイカーは最初に来たときよりはだいぶ増えていた。これから歩く稜線を見るとやはりガスが湧いていて、展望が悪くなっていた。朝は見えていた天狗岳の双耳峰もこの時間は見えなかった。登りの登山者を交わしつつ下って8:22の夏沢峠へ再度到着。休憩中の人多数でカオスだった。落ち着かないので短時間の休憩で切り上げて先に進む。この先根石岳天狗岳と稜線を進むが、しばらくは樹林帯歩きになり展望がない。根石岳に近付くとガスが取れて先の天狗岳も見えるようになってきた。この時間はまだガスが着いたり離れたりしていたようだ。そして今日二度目のお待ちかねであるコマクサエリアに入る。根石岳付近のコマクサもやはり良い時期は少し前だったようだった。それでもここもあちこちで咲いていた。写真を撮りつつ進むのでペースが落ちるが、時期的に言って今シーズン最後のコマクサになると思うので、よく見ながら進む。根石岳山頂には9:02に到着。地味なピークのせいか、無人だった。先に見える東天狗は人の姿が見え、カオスが予想された。東天狗では座って休憩もできないだろうと思い、ここで座って水分と栄養分を取った。東天狗へ向け一回下ったあと登りにかかる。今日は既に6時間近く行動しているが、日射がなく比較的涼しく歩けたのであまり疲労感は感じなかった。東天狗岳は9:27に到着。予想どおりにカオスというか密だったので、写真2-3枚撮っただけで通過。中山峠を目指す。峠を目指して続々登って来るハイカーがいた。都度止まって待つしかない。ガスはこの時間になるとかなり濃くなってきて、東側のほうは真っ白と言ってもいい状態だった。思ったよりも早くガスが湧いている。
中山峠までの岩がちな登山道を慎重に歩いて10:03に到着。あとは下るだけだ。久々にニュウにも行きたかったが、この天気では乳白色の景色しか見えないだろうと思い止めた。そして下り始めてわずかな時間が経った頃、雨が落ち始めた。最初は沢の音か?とも思ったが、上からポツポツ落ちてきたので雨だと分かった。天気は10時までしかもたなかったようだ。すぐ止むだろうと思いレインは着ずに進むが、雨は強くなり土砂降りになってきた。雨雲が急発達したようだ。これはたまらんと思い木の下で濡れたシャツを脱いで着替え、さらにレインジャケットを着る。これでひと安心。降り始めから着ていた長袖シャツは、絞れるくらいにびしょ濡れになっていた。登山道は沢のようになっており、雨水が勢いよく流れていた。ちょっとした段差のところは滝のようになっており、どこをどう歩いたものか、と思わずにはいられなかった。今日は軽快さを優先してローカットのシューズで来ていたので、シューズの中はあっと言う間に浸水した。その上ゴアテックスが入っているため、一度入った水は全然抜けず、ちゃぷちゃぷ音を立てながら進むしかなかった。日帰りでも泊まりでも、登山中にこれだけの強い雨に打たれたのは実に久々である。ひょっとすると初めてかもしれない。下半身はずぶ濡れだったが、駐車場まであと1時間程度だし、下の着替えは持参していなかったので、濡れたまま歩くことにした。みどり池まで来ると雨脚は弱まったが雨は止まなかった。中山峠から先は写真は全く撮れない状態だった。カメラに防水はあるものの、過剰な期待はできない。こんな状態でも上山するハイカーはいて、小屋泊まりなのかもしれない。駐車場が近付くと雨はあがり、さっきまでの土砂降りが嘘のみたいに感じられるようになってきた。駐車場には11:31に到着。すっかり雨は上がっていた。途中でレインジャケットは着たものの全身びしょ濡れなので、まずは着替えてザックの中のものを全部出した。日帰りの時はザックカバーを持ち歩かないので、中身は盛大に濡れていたが、個装で防水はしていたので、ザックの中の浸水被害はなかった。今年の夏も天気不安定な時が多く、安心して夏山を楽しめる日は少ないように思う。
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