水場に行ってクマの貯蔵庫にバッタリ!! 女峰山周回(東照宮→霧降高原)
- GPS
- 15:12
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,444m
- 下り
- 1,703m
コースタイム
唐沢標識15:55→碑16:32→PH16:39(15分)。唐沢小屋→水場探し→鞍部→登り返しの途中→デカイカモシカ17:40〜17:46→唐沢小屋。
唐沢小屋6:20→山頂6:59(コーヒータイム10分)(北風強し。上下着込)→独標9:15→水場で雪から水作り1.0L(18分)→ヤハズ9:52(防寒着脱)→奥社跡10:12→赤薙山11:01(ランチ30分)→焼石11:50→小丸山12:12→霧降高原BS12:40。
※山頂から独標までCT1:10を体調不良のため2:10かかっている。水不足による症状と考えられる。
天候 | 24日。快晴(午後も雲が無い良い状態。) 25日。降雨の恐れはないけど、夜明けからモヤがかかったすっきりしない天気。 11時位まで時折強い北風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰路:霧降高原(バス)→東武日光(1,070円) 東武日光→北千住(2,698円)(特急) |
コース状況/ 危険箇所等 |
東照宮からの乗り込みが判りずらいと思います。日光東照宮の参道で写真にある東照宮の立塔から左に入り、二荒山神社の鳥居の手前を右手上がりに巻いていくと行者堂に辿りつきます。(20分程) 登山道は行者堂を回り込んだ所に登山ポストがあり、そこから路が続いております。 残雪ですが、気になるほどの量ではありません。(もちろん一里ケ曽根尾根の方がしっかりあります。)トレースはまちまちな部分があるので少々ながらルートファインデイングの目利きが必要です。この時期は夏路と残雪のミックスになります。ペース確保の為にアイゼン装着をお勧めします。 本峰から30分(本来なら20分程)下に、ちょっとしたガレ場がありますが、岩慣れしていれば問題にないと思います。 総じて踏み抜き(膝上)6回程。私は途中で踏みとどまれるので、さして踏み抜きには気は使いません。本峰正面の”唐沢のガレ”は白馬西尾根・五竜のG4程度と考えて差し支えないです。(距離も短いので) ケータイについては、市街からの見通し線が効く場所。小高い岩の上とかならどこでも入ります。唐沢非難小屋では室内でも良好に入りました。(ドコモ) |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図
笛 1
ライター 1
保険証 1
飲料 1.5L
ティッシュ 1
アイゼン 1 10本アイゼン
タオル 1 入浴用手拭を兼ねる
携帯電話 1
雨具 1
防寒着 1
スパッツ 1
手袋 1
ストック 1
ビニール袋
替え衣類 1
シュラフ 1 モンベルUL#0
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
時計・コンパス・高度計
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共同装備 |
テントマット 1
コンロ 1
ガスカートリッジ 1
コッヘル(鍋) 1
医薬品 1
ラジオ 1
カメラ 1
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感想
今回は色々紆余曲折(子供の運動会の勘違いに、残雪期の槍ヶ岳が中止)あってこの結果へと結んだ山行。
当初は計画は、東照宮→女峰山→小真名子山・大真名子山→男体山。というものだったが、出発30分前に忘れ物を補充しに雷門近くのコンビニまでダッシュ(背負ったまま。ハッキリ言ってオバカ)。
コレが効いたのか、行きの電車の中すっかり気分悪くなって、そのまま様子見。
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どうせダメなら「東照宮の見物してもして帰ろう」と思い、その辺をうろうろしていたら、持ち直してきた感じなので、小屋泊だし、荷も軽いし(この日、水含め14Kg)楽しんで来よう。とノコノコペースを気にしながらも進む。
途中、見事なツツジのトンネルを抜けながら、笹原辺りではフツーの感覚。黒岩でちょっと登り詰たら息も絶え絶え、ちょっとヤバし。小屋で小休止し、ちょっとしたガレを乗越して一応PH。
序盤から快晴と記述すれば聞こえは良いけど、カンカン気味の汗を搾り取られる暑さ。笹原は赤外線をしっかり反射するから暑いんだよねぇ。そんな中でヘロヘロになりながら何とか小屋へ。空身に呈すればどうにか登れたけど・・・。
その時で既に水は0.7L位。やばいと思って水場へ行き、鞍部まで下り登り返し。
ひーひー言いながら、ひょっと見上げると目の前にでっかいカモシカが木に隠れて横たわっている(その距離、手が届く位)
ぎょっとして、息が止まり。(アレってどんなに苦しい状況でも息が止まるんだよね。で緊張のあまり苦しくもない。)周りの気配を伺い、目配りしながらビビッた子猫のように、忍び足・差し脚・・・。沢を廻りこんで見渡すとカモシカの毛だらけ。おまけに風下に入ったのか、幾分キツイ腐乱臭。
コレ、クマにとってオレの獲物を横取りに・・・と思われたらひとたまりもなし。
おまけに足場は急斜面でモロ悪いし。見渡すと貯蔵庫の斜面上方向にピンクテープが、少しでも有利になるよう斜面上方へ回り込み稜線伝いの登山道に合流にて小屋へ戻りました。
元々具合が悪いせいか、この日はもうひと方の合計2名にも関わらず、ロクにお話も出来ずにそのまま速攻就寝。
起きたら5時前。もうコレ元々の計画は実行不能(計画では2時起床・3時に行動開始)と諦め、体調の加減をも推し量る為、一般PHして水場・残雪多いコースを選択(水を確保するため)
案の定、PH後の1時間位はフラフラ状態。おまけに北風に吹かれ、やばい状況に。ハイマツの陰に隠れ着込むだけ着込ん(フリース+ダウン+ウインドブレーカー)で、アミノ酸と砂糖・ミルク2倍のコーヒーを残った水を使ってゴクゴク。
幾分落ち着いた処で、少しずつ移動して、水場に着いたら水場が見つからず、地元のハイカーさんはこの時期はまだないよ。と言われ、残雪から水を作る事に。
バーナーに残した少しのお湯とマグで深く掘った雪を山盛りにして解凍。溶けたらジャンジャン雪入れて、上澄みのゴミを排除。
一端、魔法瓶へゆっくり動かし、そのまま雪の中へ埋めた空のペットボトルへそおっと移動。(これで底にたまったゴミを排除)
こうして1.5Lばかりの水を確保し500mlはその場で飲み干し。
水のおかげか、赤薙山付近から元のペースになってきて無事下山出来ましたよ。
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何事もないように・・・と。予め二荒山神社へお参りしたのが功を成したのか、クマには直接出会いませんでした。
しかし、あの長いコースにもかかわらず、地元のハイカーさんに今宵なく愛されている山なんだなぁ。とつくづく感じました。特段PHにお構いなく、「じゃあ今日はココまで」という目標を立てて、風景とハイクを楽しんでいる事は他の山にはちょっと考えづらい処があります。それだけ稜線上に見るべき豊かな情景があると言うことでしょう。
突き詰めたPHを目指す男体山とは対照的な山だと思います。
クマについて。
この時期。活性化したクマは獲物探しで必死でしょう。あれだけ大きなカモシカを狩るという事は十分成獣である事は容易に考えられます。
水場は我々ばかりではなく動物達にも必要な場所です。あの辺りに貯蔵庫あるという事は、あの付近はクマの縄張りと考えた方が良いと思います。
そう云う所へズゲズゲと立ち入るよそ者はまぎれもなく我々人間の方のですから・・・。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
コメント
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だと思います。
ホントかウソか(笑)
http://www.birdfan.net/pg/kind/ord17/fam1724/spe172415/
ええっ。ホント?ウソっていうんですか。初めて知りました。
確かにですねぇ。あの辺りに5・6羽固まって居たんです。
ホントありがとうございます。
野鳥はよく分からないので助かりました 。
grandemolaさん、おつかれさまでした!
同宿の者です
2日目曇りで風も出てたんで、ちょっと心配していましたが
無事に降りられて何よりです
私のほうは、ゆっくり風景を楽しみながら降りることが出来ました
お話の通りツツジが見事でした
今度は体調万全でゆっくり飲みましょうね!
それにしても、レコの写真といい、鉄道旅LOVEな感じは
なんとなくよく似てますね。。。
今後ともよろしくです!
今回は、すっかり御心配をおかけしました。すみません。あの後下山して・・・今現在、左耳に水が入ったような状態になっています。
なんか三半規管の系統の不調かなぁ???とも思っています。
良い季節でつつじは満開。コチラの霧降高原もドウタンツツジがあと半月もすると見頃かも?知れません。
こういう列車の山旅は帰路の 呑み一献が運転(特に中央高速系の大渋滞)を気にせず時間に正確なのでお気に入りです。
何処かのヤマでまたお会いする事もある事でしょう 。(実際数年越しに偶然再会した人が幾人かおります。)
こういう御縁は大事にしたいですねぇ 。ありがとうございました 。
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