【静かな百名山】荒島岳【熊との遭遇】 〜中出登山口からピストン〜
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- GPS
- 06:59
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,306m
- 下り
- 1,295m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:58
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
◆中出登山道駐車場(無料) ・30台くらい停められるスペースがあります。 ・水洗トイレと水場がありますが、飲むのは自己責任だそうです。 ・携帯(au)は問題なく使用できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・よく整備されており、危険箇所・不明瞭箇所はありません ・山頂手前にロープや鎖が設置された「もちが壁」という難所(?)がありますが、全く難しくありません |
その他周辺情報 | ≪日帰り入浴≫ ◆あっ宝んど 600円 ・「わかし湯」なので温泉ではないですが、最寄りで安いので汗を流すには十分です。 |
写真
感想
荒島岳(1523.37m)は日本百名山の一座ではありますが、標高的に物足りないことなどもあり、百名山の中では地味なイメージがあります。
また、福井市の高校に通っていた深田久弥氏による「地元びいき」とも言われ、選出に対する疑問の声が根強い山でもあります。
前評判がイマイチなので、計画段階ではあまり期待していませんでしたが、登山口に向かう途中でこの山を見上げると、均整が取れ、実に堂々とした山容をしていました。
荒島岳は、福井県(大野市)側からは独立峰のように見えることから、「大野富士」という呼び名もありますが、「富士」の名を冠するに相応しい、風格を備えた山だと
感じました。
少し高揚感を感じながら「中出登山口」に向かいましたが、駐車場はガラガラで、登山中も誰とも会いません…。
荒島岳登山のメインルートは「勝原登山口」ですが、中出は深田久弥氏が歩いたルートであり、それなりに人気のコースです。
この日は朝から曇りがちで、天気が今一つとはいえ、予想外に静かな山行になりました。
ところが、誰とも会わない登山道を淡々と歩いていると、小荒島岳の手前で、「ドタドタ」とこちらに近付いて来る足音が聞こえてきました。
「トレランの人かな?」と思っていたら、30mほど先に姿を現したのは、『真っ黒な熊』でした。
熊はそのままの勢いで、こちらに向かって登山道を駆け下りて来ます。
「逃げなければ…。」と思っても、身体がピクリとも動きません。
よく見れば小柄な熊で、体重は50kgくらいだと思いますが、それでもあの勢いで突進されたら、なすすべなく吹っ飛ばされそうです。
「これは人生詰んだか…?」と走馬灯が頭をよぎりかけましたが、20mほど先で熊は急に右側(こちらから見て左側)に方向転換し、そのまま繁みに消えていきました。
熊を目撃したことは何度かありますが、これほど身の危険を感じたのは初めてです。
熊の気配が完全に消えてからも、しばらく茫然としていましたが、気を取り直して先に進むことにしました。
熊は山を下って行ったので、山頂方面に向かう方がまだ安全という判断です。
その後、勝原ルートと合流してからは登山者も増え、問題なく登頂することができました。
山頂はガスガスで景色は何も見えませんでしたが、こうして山頂に立てているだけでも、感謝したいような気持でした。
「熊との遭遇」というアクシデントがあり、景色の方も残念でしたが、荒島岳という山自体は、とても風格があり、良さげな印象を持ちました。
この山は残雪期のハードルが高くないようなので、機会があれば、残雪期に登って、文字通り真っ白な白山を眺めてみたいと思います。
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