(須走五合目BS)→小富士→まぼろしの滝→富士箱根トレイル→(須走浅間神社BS)
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- GPS
- 09:20
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 735m
- 下り
- 1,895m
コースタイム
↓ 富士急バス
須走五合目BS 0828 0835
↓
小富士 0850 0909
↓
須走五合目 0923 0931
↓
まぼろしの滝(雪渓) 0948
↓
まぼろしの滝(2600mまで) 1217 1249
↓
須走五合目 1434 1444
↓
旧馬返し 1556
↓
道の駅すばしり 1710 1730
↓
須走浅間神社 1738
↓
須走浅間神社BS 1757
↓ 富士急バス
御殿場駅 1855
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
御殿場に3週間出張している合間の休日が取れた日曜日だ。富士山に登頂するほどの装備と時間は無いのだが、天気もよさそうだし、せっかく御殿場にいるのだから、どこかの山に登りたいところだ。数日前に、なにげなく寄った御殿場駅で、JR東海のさわやかウォーキング(5/31)のパンフを入手したのだが、雪融けのこの季節にしか現れない「まぼろしの滝」というのが須走五合目の近くにあるらしい。好都合なことに、この時期にも、須走五合目登山口までバスが運行されている。ということで、行き先は決定。
7:35御殿場駅発の富士急バスに乗る。登山客数名を乗せたバスは、晴天の下、緑がとても綺麗な富士あざみラインを登っていく。終点の須走五合目BSは標高約2000mだ。今日は暑くなるとの予報が当たったのか、朝9時前の、2000mの高さでも、ちょうど快適な気温だった。バス停横のお店のおばさんが、親切に、まぼろしの滝は午後からの方が気温が上がって水量が増えると教えてくれたので、「確かにそうだな」と思い、先に小富士へ向かうことにする。
須走登山道を少し行くと、小富士への道が右手に分かれる。緑の新緑を通して輝く日差しが心地よい。高低差も殆ど無い、森のハイキング道だ。
と思う間もなく、視界が開け、3mぐらいの砂利の山があるなぁ、と思ったらそれが小富士とケルンだった。下から見ればきっと小さな富士山に見えるんだろうな等と勝手に想像する。富士山を背中にして、ここからの眺めは良い。左手には、八ヶ岳、金峰山、国師や甲武信の奥秩父の山並みを遥かにのぞみ、その手前には河口湖と三つ峠等の御坂の山々、正面には杓子山や御正体山と山中湖、その右手、御殿場の町の彼方に霞んで微かにのぞむのは箱根山と金時山、そして右手には愛鷹山。
五合目に戻り、第3駐車場奥からまぼろしの滝を目指す。左手に御殿場方面の雄大な景色、右手に白い富士山頂を見ながら、整備された道を行く。青い空と白い富士山の対比がきれいだった。やがて白い雪渓が見えて来る。そこから上部、雪渓が融けた流れのことを「まぼろしの滝」と呼んでいるようで、特に特定の場所のことを言っているわけではない。今日は、時間が十分にあったので、青い空と白い富士山頂を見上げながら、雪渓に沿って登って行く。立派な三脚とカメラを持ったカメラマンが多い。今年は2月に記録的な大雪が降ったからか、まだまだ雪渓が多く残り、滝の奔流が迸っているという訳にはいかない。それでも、雪渓の切れ目で、所々、豊富な水流が流れている。
振り返ると、山中湖や箱根山、御殿場の町が霞んで見えている。整備された登山道を登っている訳ではなく、殆ど富士山頂に向かって直登しているので息が切れる。GPSの高度を見ながら、2600mまで登る。ここで休憩し、ランチとする。ここまで登ってくる人は無く、鳥もいないのか、森閑としている。空は青く、白い富士山頂は手が届きそうなぐらいすぐそこに見える。雪融け水はどこまでも透き通っていて、青い空の白い雲は初夏の気配を感じさせ、とても気持ち良かった。アイゼンとピッケルがあれば、このまま山頂まで登りたいぐらいだ。
とは言え、今日は富士箱根トレイルを浅間神社まで歩きたかったので、この辺りで登るのは断念し下山を開始する。写真やビデオを撮りながら下っていくので時間がかかる。観光用のトレイル上部まで戻り、ピンクテープに沿って山腹を縦断していく。往路と違い、木々の中の道になり、踏み跡もしっかりしていない怪しい道だったので、ピンクテープがなければ、往路を戻った方が眺めも良かったと思う。
五合目まで戻り、お店でアクエリアスを飲んで休憩ずる。あとは、浅間神社まで下るだけだ。ふたたび小富士への道をとり、途中から浅間神社への道をとる。なぜかロープで通れなくしてあったが、踏み跡はついていそうだったので、乗り越えてゆく。緑の中の気持ち良いハイキング道だ。ただ、整備は十分にされているという感じではない。ピンクリボンがたくさん木に結んであったが、2、3か所分かりにくいところがあった。
狩休までは、緑と木漏れ日が気持ち良い森を下る。狩休で一旦、あざみラインに出るが直ぐに旧登山道に入って、再び森を馬返まで下る。馬返からは、本来の富士箱根トレイルは、味気ないあざみラインになるようなのだが、あんな車道を歩きたいと思う人はいないらしく、ネットで車が通らないルートのGPSトラックを入手できたので、それを見ながら、何に使うのかわからない広い真っ直ぐな砂利道や、旧登山道と書いてある道や、若草道と書いてある道などを下ってゆく。GPSトラックデータが入手できなかったらとても歩けないコース取りだ。最後に、道の駅2卍から、いよいよどうしようもなくなり、諦めて、あざみラインを下る。それでも車道は歩きたくないので、車道横の松並木の中を歩いていく。道の駅「すばしり」に出て休憩する。ソフトクリームでも食べたかったのだが、あいにく時間が遅く、ソフトクリームの店は閉まっていた。それでも富士山のおいしい水をGETする。
道の駅から陸橋を渡ったところが、浅間神社だ。富士講の碑がたくさんある。入るとすぐに本堂の前に出る。割と新しい感じだ。振り返ると山門があり、そちらが本来の参拝道だ。長寿亀石を拝み、山門の不二山の模型(?)を見て潜ると、大きな火山岩の上になかなか雰囲気の良い狛犬がいる。もう少しゆっくりしたかったのだが、ちょうど1748の御殿場行のバスの時間だったので、観光は早々に切り上げる。
バスは遅れてやってきて、渋滞につかまり、かなりの時間を要して御殿場駅に着く。駅前でつけ麺の特盛を食べ、ホテルに帰る。さあ、明日からまた仕事だ。
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