ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4592548
全員に公開
ハイキング
近畿

高野山(町石道)

2022年08月15日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
20.4km
登り
1,241m
下り
494m

コースタイム

日帰り
山行
5:26
休憩
0:12
合計
5:38
8:34
20
8:54
8:54
83
10:17
10:17
22
10:39
10:39
5
10:44
10:49
13
11:02
11:02
35
11:37
11:37
36
12:13
12:20
98
13:58
13:58
14
14:12
ゴール地点
天候 晴れときどき曇り
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(登山開始)南海高野線 九度山駅から
(登山終了)南海バス (高野山)金堂前まで
コース状況/
危険箇所等
町石道は高野山への表参道であり、よく整備されている。長い行程であるが、エスケープルートを使って途中下山することもできる。
お盆の登山は、高野山に。表参道の町石道の完走に挑戦。南海高野線、九度山駅から。
2022年08月15日 08:34撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 8:34
お盆の登山は、高野山に。表参道の町石道の完走に挑戦。南海高野線、九度山駅から。
九度山町といえば、真田幸村。幸村と父昌幸が蟄居していた真田庵に、道中立ち寄る。マイナーな歴史人物がいっぱいいるよりは、幸村一人がいるだけで町おこしができる。
2022年08月15日 08:42撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 8:42
九度山町といえば、真田幸村。幸村と父昌幸が蟄居していた真田庵に、道中立ち寄る。マイナーな歴史人物がいっぱいいるよりは、幸村一人がいるだけで町おこしができる。
町石道の出発点、慈尊院。山門の奥に宝塔が見える、結構な境内。道中安全を祈願して、まずはお参り。
2022年08月15日 08:55撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 8:55
町石道の出発点、慈尊院。山門の奥に宝塔が見える、結構な境内。道中安全を祈願して、まずはお参り。
慈尊院の境内の奥に、丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)の境内への石段がある。この石段が、町石道180町(=ほぼほぼ20km)のはじまりである。
2022年08月15日 08:59撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 8:59
慈尊院の境内の奥に、丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)の境内への石段がある。この石段が、町石道180町(=ほぼほぼ20km)のはじまりである。
階段の脇に、ちゃんと「百八十町」の町石が保存されている。今日はこれの数が減っていくことを喜びとして、登り切った。
2022年08月15日 09:00撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 9:00
階段の脇に、ちゃんと「百八十町」の町石が保存されている。今日はこれの数が減っていくことを喜びとして、登り切った。
丹生官省符神社の社殿。個人的な感想ですが、夏とはいえ神社にサルスベリの花というのはいかがなものなのでしょうかね。
2022年08月15日 09:03撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 9:03
丹生官省符神社の社殿。個人的な感想ですが、夏とはいえ神社にサルスベリの花というのはいかがなものなのでしょうかね。
社殿の脇に、「百七十九町」の町石。一町はだいたい110メートル、ハードル競争の長さと私は覚えている。36町で1里すなわちほぼほぼ4km。江戸時代までは、距離の単位に36進法を採用していた。今日は、歩きながらその合理的理由も考えてみたりする。
2022年08月15日 09:04撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 9:04
社殿の脇に、「百七十九町」の町石。一町はだいたい110メートル、ハードル競争の長さと私は覚えている。36町で1里すなわちほぼほぼ4km。江戸時代までは、距離の単位に36進法を採用していた。今日は、歩きながらその合理的理由も考えてみたりする。
さすがは高野山、最後まで綺麗に参道は整備されていた。ライバルの比叡山にもひけをとらない。しかし、今日は朝から暑い・・・
2022年08月15日 09:14撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 9:14
さすがは高野山、最後まで綺麗に参道は整備されていた。ライバルの比叡山にもひけをとらない。しかし、今日は朝から暑い・・・
展望台から。橋本市街と紀ノ川、和泉山脈が見渡せる。しかしここまでの道中、気温が朝から高いうえに直射日光が頭にもろに照り付けて、この辺でくたばりそうになってしまった。夏にこの道を行くことは、NGだったのか?
2022年08月15日 09:25撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 9:25
展望台から。橋本市街と紀ノ川、和泉山脈が見渡せる。しかしここまでの道中、気温が朝から高いうえに直射日光が頭にもろに照り付けて、この辺でくたばりそうになってしまった。夏にこの道を行くことは、NGだったのか?
同じく町石道を登ろうとしておられた男女お二人がいて、意見を交わした。お二人は、矢立で終えて下山する予定だという。地図を見れば、なるほどこの町石道には、各地点に南海高野線の途中駅に降りるエスケープルートがあるようだ。私もこのときはあまりの暑さから、完走は無理っぽいからエスケープを考えていた。
2022年08月15日 09:45撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 9:45
同じく町石道を登ろうとしておられた男女お二人がいて、意見を交わした。お二人は、矢立で終えて下山する予定だという。地図を見れば、なるほどこの町石道には、各地点に南海高野線の途中駅に降りるエスケープルートがあるようだ。私もこのときはあまりの暑さから、完走は無理っぽいからエスケープを考えていた。
展望台のあたりまでは、夏には厳しすぎる酷道であった。だがやがて木立の道となり、ほぼ平坦で涼しさを感じる道に変わった。試練の後に慈悲があったか、なんてことを感じながら六本杉峠。これならばきっと完走できるだろう、と気を取り直して進む。
2022年08月15日 10:17撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 10:17
展望台のあたりまでは、夏には厳しすぎる酷道であった。だがやがて木立の道となり、ほぼ平坦で涼しさを感じる道に変わった。試練の後に慈悲があったか、なんてことを感じながら六本杉峠。これならばきっと完走できるだろう、と気を取り直して進む。
小都路峰への分岐。分岐のむこうに町石が置かれていて、ピークに登って降りる道も本道なのかもしれない。今日は体力温存のために、下の巻き道ルートを進む。
2022年08月15日 10:26撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 10:26
小都路峰への分岐。分岐のむこうに町石が置かれていて、ピークに登って降りる道も本道なのかもしれない。今日は体力温存のために、下の巻き道ルートを進む。
高野山への道は、とにかく長い。道はさほど厳しくはないのだが、簡単そうに見えながらいつまでもたどり着かない。きっとそのようにあえて設計されているのであろう。
2022年08月15日 10:36撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 10:36
高野山への道は、とにかく長い。道はさほど厳しくはないのだが、簡単そうに見えながらいつまでもたどり着かない。きっとそのようにあえて設計されているのであろう。
二つ鳥居。横に休憩用屋根付きベンチがある。長丁場であるので、水分補給の休憩。
2022年08月15日 10:44撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 10:44
二つ鳥居。横に休憩用屋根付きベンチがある。長丁場であるので、水分補給の休憩。
1/3を歩いた百二十町の町石を見つけようとして歩いたが、見逃したのか欠落なのか、気づいたら百十八町の町石。だがむしろ、知らないうちに目標を越えていたことを発見したときのほうが、嬉しいものだ。
2022年08月15日 10:50撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 10:50
1/3を歩いた百二十町の町石を見つけようとして歩いたが、見逃したのか欠落なのか、気づいたら百十八町の町石。だがむしろ、知らないうちに目標を越えていたことを発見したときのほうが、嬉しいものだ。
神田地蔵堂の前から見える、稲穂の風景。
2022年08月15日 11:04撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 11:04
神田地蔵堂の前から見える、稲穂の風景。
九十町石。折り返し地点に来た。しかし、ここから後はやっぱり辛かった・・・
2022年08月15日 11:30撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 11:30
九十町石。折り返し地点に来た。しかし、ここから後はやっぱり辛かった・・・
七十二町。72÷180=2/5で、あと5分の2の地点まで来た。36進法(というか12進法)の利点は、1/2と1/3と1/4がすべて下位の単位で整数で表わせるところにある。1/3終わった、2/3終わったのであと1/3だ、という感覚は、仕事の上では結構重要なはずである。
2022年08月15日 11:57撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 11:57
七十二町。72÷180=2/5で、あと5分の2の地点まで来た。36進法(というか12進法)の利点は、1/2と1/3と1/4がすべて下位の単位で整数で表わせるところにある。1/3終わった、2/3終わったのであと1/3だ、という感覚は、仕事の上では結構重要なはずである。
町石の横には文永年間の日付があり、確認できた寄進者の中には相模守の名があった(北條時宗か?)。鎌倉時代の寄進が、これら町石のオリジナルなのであろう。この町石などは、750年前のものにしてはほとんど摩滅していない。おそらく後世に建て直したものではないだろうか。
2022年08月15日 11:57撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 11:57
町石の横には文永年間の日付があり、確認できた寄進者の中には相模守の名があった(北條時宗か?)。鎌倉時代の寄進が、これら町石のオリジナルなのであろう。この町石などは、750年前のものにしてはほとんど摩滅していない。おそらく後世に建て直したものではないだろうか。
矢立茶屋から見える、六十町の町石。矢立の休憩所は、残り3分の1の地点に設定されているのだ。残り3分の1は、投げ出すには惜しい。
2022年08月15日 12:13撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 12:13
矢立茶屋から見える、六十町の町石。矢立の休憩所は、残り3分の1の地点に設定されているのだ。残り3分の1は、投げ出すには惜しい。
矢立茶屋。自販機があるので、ここで水分を補充して休憩。あと1/3に備える。
2022年08月15日 12:13撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 12:13
矢立茶屋。自販機があるので、ここで水分を補充して休憩。あと1/3に備える。
矢立からの残り1/3は、高野山に入る道。厳しかった。写真は袈裟掛岩。
2022年08月15日 12:32撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
1
8/15 12:32
矢立からの残り1/3は、高野山に入る道。厳しかった。写真は袈裟掛岩。
四十町石地点。時間は正午に差し掛かり、さすがにこの標高でも暑さがこたえた。
2022年08月15日 12:55撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 12:55
四十町石地点。時間は正午に差し掛かり、さすがにこの標高でも暑さがこたえた。
様々な人が手を入れた、様々な地蔵。ここのそばの屋根付きベンチで、登り続けた足の疲労を取るために休憩。
2022年08月15日 12:58撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
1
8/15 12:58
様々な人が手を入れた、様々な地蔵。ここのそばの屋根付きベンチで、登り続けた足の疲労を取るために休憩。
かなり樹齢のある、三本の杉。
2022年08月15日 13:13撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 13:13
かなり樹齢のある、三本の杉。
残り十町(1.1km)。だが、最後の登りがキツイ..!
2022年08月15日 13:49撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 13:49
残り十町(1.1km)。だが、最後の登りがキツイ..!
登った向こうに大門が見えて、ホッとして座り込んでしまった。しかし大門は、六町の地点である。
2022年08月15日 13:58撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 13:58
登った向こうに大門が見えて、ホッとして座り込んでしまった。しかし大門は、六町の地点である。
六町より先の町石は、高野山町の町内にある。これは三町。
2022年08月15日 14:08撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 14:08
六町より先の町石は、高野山町の町内にある。これは三町。
一町の町石。ここまで無事たどり着いた。
2022年08月15日 14:11撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 14:11
一町の町石。ここまで無事たどり着いた。
一町の町石の脇には、高野山の金堂がある。今日はここで終了。
2022年08月15日 14:13撮影 by  Canon PowerShot SX420 IS, Canon
8/15 14:13
一町の町石の脇には、高野山の金堂がある。今日はここで終了。
撮影機器:

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 飲料 地図(地形図) コンパス 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 携帯 時計 タオル ストック カメラ ヘッドライト

感想

お盆の今日は、高野山の町石道を歩き通す計画を立てた。最初の展望台までの道は直射日光を遮る木陰もなく、暑すぎて20kmの踏破は無理かな、と思った。そこから先は木陰の道となり、標高を稼いだ午前の道は涼しくて慈悲の道であった。矢立峠から先の道は正午に入り標高が高くても暑さが応え、最後の試練とばかりに上り坂が体に応えた。苦しい後で楽となり、楽となった道であるがどこまでも続いて果てしがなく、楽観視した後に登り道の試練があって、きっと意図的に設計されている道なのであろう、というのが登山した感想。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:494人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
トレイルラン 近畿 [日帰り]
高野山 町石道〜黒河道
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら