八方尾根
- GPS
- 32:00
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 259m
- 下り
- 259m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
8月最初の週末、長野県北安曇郡白馬村の八方尾根に一泊二日で移動運用を実施した。
7日朝08時00分、新宿発南小谷行き「あずさ5号」に乗る。
指定席完売で満席。数日前にネットで予約していたので窓際の席確保済み。
曇りや雨も予想される天気予報だったが、実際は日差しもあってまずまずの天候。
白馬までは4時間以上かかるが、バスや新幹線と比べ、やはり在来特急が一番旅情もあって心地よい。
途中、松本と安曇野沿線で地元CFMをモニター。
松本FMは松本駅構内でも受信状態があまりよくなく、可聴エリアが狭く感じた。
更に日曜日はJ-WAVE中継だったので帰りに改めて受信することに。
FM安曇野は松本と豊科の中間辺りから入感し、穂高駅を過ぎても受信可能。大体20分間特急車内で聴こえていた。
内容もローカル番組で頻繁にコールサインが出るのですぐに確認出来た。
白馬駅に着いたのは午前11時41分。
日差しも強く、猛烈な暑さ。
下車した乗客も多く、駅前は思ったより賑わっていた。
白馬駅から11時55分発の路線バスで「八方バスターミナル」へ。
更にここから「八方アルペンライン」のゴンドラ駅「八方駅」へ歩く。
意外にこの徒歩行程がキツイ。
暑いアスファルトの道を色褪せた看板が並ぶ、寂れた昭和旅館商店街に沿って登って行くのだが、ルートがよくわからず迷いそうになる。
15分程でやっと八方駅へ。
白馬駅から直通のバスをなぜここに設置しないのだろうか?
八方駅は「八方アルペンライン」の出発点。ゴンドラとリフトを2回乗り換えて標高1830mの八方尾根に一気に上がる。
往復で3500円程か。
最初のゴンドラリフト「アダム」。
6人乗りで行程8分。
高度もあり、やや老朽化していて揺れるし怖い。
万一、緊急停止して閉じ込められたらと思うと息が詰まりそうになる。
特攻隊の気持ちになって決死の任務で乗り込んでいると自らに暗示をかけ、8分間堪える。
標高1400mの兎平からはアルペンクワットリフトに乗り換え。
こちらは快適。
高度も足が付く位で恐怖感もない。
眼下には白馬村がスイスアルプスの観光写真のように広がる。
7分で標高1680mの黒菱平に。
ここから5分間かけてグラードクワットリフトで終点まであがる。
こちらも快適。足元には高山植物がたくさん咲いている。
12時49分。白馬駅から約1時間ほどで標高1830mの今夜宿泊する八方池山荘前に到着。
この場所は微妙に中部山岳自然公園エリアから外れており、POTAアクティベーションするには少し尾根沿いに上らねばならない。
地図で確認し、少し広くなった尾根沿いの道端から13時20分過ぎより移動運用開始。
15時半、道を降りて山荘にチェックイン。8月上旬の落雷でポンプが動かず、お風呂が使えないらしく、宿泊費500円割引。
荷物を部屋に置く。この日はもう一人の登山客と相部屋だから屋内で無線とかは出来ない。
18時よりバイキング形式の夕食。
地元の野沢漬けとかのメニュー。食欲はあったので美味しい。
夕食後、山荘回りを散策。
近くに第一ケルンがあって、ここから白馬山方面の北アルプスが望める。
夕方より積乱雲が発達して夕日に赤く染まる。
聴こえるのは鶯の囀りだけ。
下界の蒸し暑さからは解放され、時折ガスが掛かって神秘的風景に。
19時前後にVX−3で430FMでCQを出すと2局ほど松本市内からお呼び掛け頂く。因みに第一ケルン周辺はPOTA JA-0017エリア内だ。
21時前に山荘のベランダから星空を撮ってみる。
月が出ていたので半分明るくなってしまったが何とか撮れた。
肉眼だと夏の大三角形がよく分かったが、写真だと不明瞭だし天の川もよく解らない。
22時半頃、明日に備えて就寝。インナーシーツを持参して使ってみた。
8月8日二日目
4時半過ぎ、起床。
周りはガスって視界がない。
しかし、暫くするとガスは消え、雲海に朝日が昇って来る。
早速第一ケルンに赴いて、朝の風景を撮る。
5時10分過ぎ、白馬岳方面は朝焼けに染まってきた。
これがモルゲンロートだろうか。
美しい。
エモーショナルな風景の時間が続く。
山荘に戻って持参のパンで朝食。
6時過ぎに山荘を出発。
宿泊用の荷物は山荘のロッカーに預けたが、それでも10Kg以上ある荷物。
バックパッキングに慣れたハイカーなら大したことはないのだろうが、元々アウトドア門外漢の自分にとっては重すぎる。
これで標高差800m近い唐松岳の日帰り往復はとても無理。
途中の八方池辺りが身分相応のレベルだろう。
歩きやすい木道コースを選ぶ。
天気は引き続き晴天で、道端の高山植物が日に映える。
やはり、山歩きは早朝から午前中、天候の安定した時間帯がベスト。
途中、雪渓がある場所を通過。実物を見たのは初めてだ。この風景も絵になる。
高度を上げるにつれ、白馬三山の雄大な姿が迫ってくる。
まさに絶景。絵に描いたような北アルプス。
7時10分。標高2005mの息ケルン到着。
時折、どこかの山荘に荷物を上げるヘリが上空を通過していく。
7時22分。2035mの八方ケルン到着。
早朝なので登山客も稀で歩きやすいが、標高2000mを超えると酸素も減り、息がきつい。
そして7時35分、八方池到着。
湖面に映る白馬3山も撮れた。
池を一周し、7時52分、標高2080mの第3ケルン着。
昼食はお湯で戻す携帯食を初めて試す。
それなりの味。
この時間帯になると平日とは思えないほどの人出になって、家族連れ、ハイカー、ツアー団体登山客で賑わってきたので正午過ぎに撤収開始。
下山始めた時になって、トレッキングポールがないことに気づく。
八方池に戻って心当たりの場所を探すが見当たらず。
もう回収されてしまったのかと諦め、八方ケルンまで下りてきたら、そこで発見。
ポールなしで登った記憶すらないのは酸欠のせいか?
かなりの時間とエネルギーをロスしてしまった。
下山時は家族連れが多く、高尾山状態。登りと印象が全然違う。
その上暑い。途中のトイレも落雷で使用禁止。
14時10分頃に八方池山荘に戻る。
水分補給とヒートダウン。
預けた荷物を回収して「八方アルペンライン」で降下開始。
14時45分頃、八方駅着。
やはりゴンドラリフト「アダム」はストレス。全行程で一番しんどかったのはこのゴンドラと八方駅-八方バスターミナル徒歩往復。
帰りも猛暑の中、道を間違える。
なぜ白馬駅-八方駅間の直通バスがないのか?
いっそ「アダム」をパスして直接兎平にアクセスするほうが楽かも。その手段があるのかは解らないが。
八方バスターミナルから白馬駅間も歩けない距離ではないが、この暑さと荷物の重さでは耐えられない。30分位バスを待つ。
16時前に白馬駅到着。
16時37分発大糸線普通列車を乗り継いで松本へ。
FM松本のローカル番組を受信。
18時40分発「あずさ54号」に乗る。
結局地元駅に還ったのは21時10分を回っていた。
いいねした人