念願の八ヶ岳開山祭(赤岳)+テント泊 +硫黄岳〜横岳〜赤岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,599m
- 下り
- 2,588m
コースタイム
美濃戸10:15→11:15美濃戸山荘→14:30行者小屋
(テント背負っていたので、超スローペースです)
6/1(日)
行者小屋4:30→赤岳鉱泉→6:30赤岩の頭(2656m)→7:00硫黄岳(2742.1m)→8:00横岳(2829m)→8:35三叉峰(2825m)→9:25地蔵の頭→赤岳天望荘→10:00赤岳(2899.2m)→文三郎尾根→12:10行者小屋 <八ヶ岳開山祭>
行者小屋13:45→美濃戸山荘15:30→16:20美濃戸口
天候 | 快晴!! |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
美濃戸口16:30→17:07茅野駅 (往復割引乗車券:1550円) (バス時刻表)http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/minotoguchi20140426.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは美濃戸口にあります。 2014年6月1日時点で、南沢の2250m付近からの樹林帯から行者小屋まで、行者小屋から赤岩の頭まで、文三郎尾根(約2365mから下)から行者小屋まで、は雪が残っています。行者小屋へ下る時だけは、安全のため(+せっかく持ってきたので)アイゼンを装着しました。 行者小屋テント場:1,000円 八ヶ岳山荘でバニラアイスクリームを食べました。暑かったこともあり、美味しかった〜 |
写真
感想
山に登り始めるきっかけの一つが八ヶ岳です。
10年前に初めて赤岳に連れてきてもらい、頂上からの眺めに感動し、赤岳頂上小屋でバッチとタオルをもらって以来、毎年開山祭の日に八ヶ岳を訪れてきました。
それは、私にとって初詣に近いものであり、山の年度はこの日から始まります。八ヶ岳開山祭のバッチは、この先1年何事もなく山に登るための、御守り、なのです。
ただ、この10年、前夜祭や北横岳の開山祭にしか参加していませんでした。今年は第60回目ということも、私にとって節目の年ということもあり、赤岳開山祭に出てみることにしました。また、夏の山行に備えるという意味もあってテント泊にしました(この決断を後で悔やむことになるとは...)。
■美濃戸口→行者小屋
久しぶりのテントと寝不足(+歳)が体にこたえました…いつもは美濃戸口から頂上小屋まで駆け上がるのに、今回は体が言うことを聞かず、ダブルストックで一歩、また一歩と進みます。ただ、そのおかげで、いつもは目にとまらなかった風景を楽しみながら、登ることができました。
ホテイランもゆっくり観察することができました。いつだったか、真っ白(アルビノ?)のホテイランを見たという記憶があるのですが、写真も残っておらず、夢か幻なのかもしれません。
■行者小屋
やっと到着してチェックイン。テントは久しぶりなので、張る場所を考えるのにも、張るのにもオロオロ、アフアフ。家で予習すればよかったと後悔しきりです。テン場には手頃な石があるので、ペグは使いませんでした。
少し危なっかしいテントができあがりました。
時間はあるし、天気はいいので、行者小屋のテーブルで、ゆっくり昼晩兼用のご飯の支度を始めます。献立は豚バラ肉とキャベツの炒め物、アルファ米、スープです。これも危なっかしく作り、山に囲まれながら食べました。コーヒーを飲みながら、横岳から赤岳までの峰々を、地図と照らし合わせながら確認しました。「二十三夜峰」や「日ノ岳」といった名がついていると初めて知りました。
■テント
少しでも荷物を軽くしたかったし、気温も高そうだし、一泊なので、銀マットと寝袋は持ちませんでした。ところが、くたびれたエアマットとザックを敷き、ダウン上下、レインウエア上下を着ても、地面からくる、深々とした冷えで寝られませんでした。心の底から「アホやなあ」と思いました。
6月1日(日)快晴!!
■行者小屋〜赤岳頂上
寝不足で準備に時間がかかり、4時出発のはずが30分遅れとなった為、やや飛ばします。それでも、赤岩の頭からは、素晴らしい眺めを楽しみながら歩きました。横岳付近の岩場は速度を落としましたが、しまうのが面倒で、つい岩場もストックを持ったまま上り下りしてしまいました。
空が青いせいでしょうか、すれ違う人も、同じ方向を目指していく人も、みんな楽しそう。
ツクモグサ、咲いていました!
■赤岳頂上
10年前も晴れていましたが、この日ほどこれだけ空が青くて、穏やかで、眺望がすばらしくはなかったと思います。確かに秋も頂上から遠くまで見えるのですが、アルプスの山々にこれほど雪は残っていません。空と地を分ける白い線の眩しいこと!!同じ山に登っても、同じことが一度も無いのですね。
開山祭に出たかったので下山を開始しましたが、思ったより時間がかかりました。文三郎尾根はいつも上りで使うのですが、下りがこんなに疲れるとは。また、行者小屋まで後少しというところで、くさった雪が残っていました。下りということもあり、アイゼンを装着しました。
■開山祭
今年は残雪のため、開山祭は行者小屋の前で行われることになりました。もちろん、式は粛々と進みましたが、場所が広いためか、朱鷺色と空色の装束に身を包んだ禰宜さんのためか、天気がいいためか、解放感と幸福感に満ちていたような気がしました。個人的に、子供達と外国から来た登山者がそれぞれ榊をささげる時に、包み込むような笑顔が広がり、拍手が起こった瞬間が好きでした。
みんなが安全に山に登れますように。
■行者小屋〜美濃戸口
テントを撤収し下山開始です。焦っていたせいか、体が思ったより疲れていたせいか、道を間違えたり、足をねじったりしてしまいました。それでも、どうにか最終バスの10分前に美濃戸口に到着しました。
■おまけ
私が山に登り始めたきっかけの一つが八ヶ岳です。
あれから様々な山と人に会うことができました。
そして、八ヶ岳はいつ登っても、いろいろなことを私に教えてくれます。
今年はどのような山と人に会えるのでしょうか。楽しみです。
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