【会越】滝沢川左俣右沢遡行・大石田沢右俣下降
- GPS
- 15:51
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,397m
- 下り
- 1,228m
コースタイム
天候 | 両日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・大石田川方面、地形図の429標高点から先の林道は通行止となっているが、パイロン&バーをどかせば車で入れる。峠まで行けるかは不明。 ・滝沢川方面、男滝・女滝駐車場への道は草の茂りがひどいが、車で駐車場まで行ける。 ・滝沢川の幽までの歩道は荒れてはいるが歩くのに問題はない。 ・峠〜貉ヶ森山の歩道は、かなり藪っぽいが、マーキングが豊富なので何とか迷わずに歩ける。 |
その他周辺情報 | ・右俣左沢の記録 http://tomanokaze.sakura.ne.jp/top/?p=15734 左俣右沢より滝は多く面白そうだが、稜線に出てからの藪が長そう。 |
写真
装備
備考 | ・ラバーソール適 ・メインロープは不使用。使う場合も30mで十分と思われる。 |
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感想
【計画の経緯】
せっかく月曜休みを取っていたが、土曜夜が大雨で、増水が懸念されるため厳しい沢には行けそうにない。ということで、車も2台あることだし、難しくなさそうで会内外での評価の高い滝沢川へ行くことにした。
会外での高評価:https://fallove0413.com/2020/09/13/takizawa/
https://tomanokaze.sakura.ne.jp/top/?p=4044
会内での高評価:https://weekendclimber.hatenablog.jp/entry/2021/09/20/9%E6%9C%8819-20%E6%97%A5_%E5%8F%AA%E8%A6%8B%E5%B7%9D%E5%B7%A6%E5%B2%B8/%E6%BB%9D%E6%B2%A2%E5%B7%9D
【山行】
○入渓まで
1日目に二俣まで行くのは行程に余裕がありそうだし、水もできるだけ減っていて欲しいので、朝はゆっくりした。とはいえ、車の回送が想像以上に遠く、10時過ぎの出発は想定以上の遅さ。また、男滝・女滝の観光用駐車場までの道の草の茂り方が凄く、路面が見えずに走るのが不安だった。
○遡行1日目
登山道を歩いて、幽を観光してから幽の沢へ入渓。増水のせいかいきなり泳がされるが、難所はなく滝沢川へ。滝沢川も濁っていて水量が多いが、やはり難所はない。適当に遡行すると急に沢が開けて河川中流域のような渓相になってしまう。しかも長いし、虻も多い。やな感じ。
長いゴーロが終わってもしばらく凡流が続き、ようやくゴルジュになってくると、さっそく泳ぎとなる。小難しい1.5mCS滝を越えて暫くで2段7m滝出現。巻いている記録もある中、増水もあってなかなか厳しそうだが、tamoshimaが右岸からへつっていくと、厳しいムーヴで下段を突破。上段は普通に登れ、登攀成功。が、kumassiyとS田が下段をこなせない。散々待った挙句、灌木にお助け紐を巻いて振り子トラバース的にすることを思いつき、それでようやく突破した。時間ロス。その上の滝も見た目厳しそうだったが、中央の岩にガバがあり実は容易だった。
以降もゴルジュは続き、楽しいところ。見栄えのよい魚止滝を快適に登ると、いったん沢は開ける。わずかに残っていた雪渓が不安を掻き立てたが、結局この先雪渓はなかった。5mCS滝は旧流路と思われる左から容易に巻いて、その先の10m樋状滝が面倒そう。左右岸を比較して巻きやすそうな右岸のスラブ状枝沢を登り、灌木帯をトラバースして沢床へ戻る。この、寝た灌木の多いトラバースが面倒。
その後しばらくは快適に登れる滝が続き、再び楽しいところ。が、最後に2段15mの登れそうにない滝が出てきて、また大高巻。既往記録は持って行かなかったのでまた左右岸を比較して、マシそうな左岸を選択。とりつきが悪い泥壁でハンマーのピックまで使った登りになり、結構大変。でもって、灌木帯のトラバースはまた面倒。
この巻きが終わると少しで二俣。予定通り左俣に入り、幕営地を探すが、良いところがない。ほかの記録でも二俣近くで寝ていたようだが…? 結局、右沢にわずかに入ったところとしたが、3人目はやや傾斜した場所で寝ることになるし、蚊は多いしで、微妙であった。が、薪は豊富で焚火は問題なくできたのは良かった。
○遡行2日目
左俣右沢を遡行していくが、倒木は多いし、岩はぬめるし、ろくな滝はないしで、良いことがない。次第に水が涸れると、今度は藪。距離は短いが藪は濃く、標高は低いので暑い。しかも虫も結構多い。大変不快な気分になって、山頂到着。意外にも、一等三角点峰であった。一等三角点巡りをしている人は、こんな山にも来なければいけないのか。
【登山道】
悪くはない山頂からの景観を堪能した後、沢下降を楽にするため峠へ向かう。これが意外と長いし、道は不明瞭だしで案外大変。ますますテンションダウン。やっと峠につくと、車道としては通行止の割には綺麗な広場があった。道路開通記念碑もあるが、通行止となっているのがわびしい。
○大石田沢下降
林道を少し歩いてから藪に突入して沢下降開始。すぐに水が出てくるが、地形図の等高線が緩い通り、しばらくは凡流。暫くで小ゴルジュが出てくるが、これはクライムダウンこそ厳しいが小さく巻く。また凡流となった後、左俣との出合の上流で、再びの滝場。ここも多少難しいのもあるがクライムダウンできる滝ばかりで、面白い。左俣が出合い、さらに左から滝が連続する興味深い枝沢が入ると、またゴルジュ。ここは最後の6m滝がやや難しかったが、やはりクライムダウンと飛び込みで下れる滝ばかりで、楽しい。
滝が落ち着くと今度はナメとスラブが美しい渓相となり、なかなか。遡行の滝沢川とは異なり、あまり期待していなかっただけに嬉しい。もう滝はないかなと思ったところで、美しい9m幅広滝と、容易だが立派なゴルジュが出てきて、さらに充実。その後も美しい渓相は続いたが、もう満足したので左岸斜面を登って脱渓。この斜面登りが思ったより悪かったが、許容範囲。デポした車まで十数mほどの車道に飛び出した。
【総評】
遡行した滝沢川は、皆の高評価故期待度が高く、そのせいもあってか満足度が低かったが、下降した大石田沢が面白くて渓相も良く、全体としては充実した山行となったので良かった。滝沢川を登るならぜひ大石田沢の下降もセットにするとよいと思う。
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