薬師岳BC(ガスってたけど滑りは最高!)


- GPS
- 09:26
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,827m
- 下り
- 1,811m
コースタイム
【総行動時間:9時間20分】
天候 | 曇り(ガス)時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夜8:00〜朝6:00までは通行止めなので注意。 通行料は往復1,900円。 この時期の折立駐車場は車も少なくて静か。(10台程度) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆コース状況 ・折立〜三角点くらいまでは完全夏道 ・三角点〜しばらく夏道&雪道のミックスになるのでルートを確認しながら歩く。 ・五光岩ベンチからは夏道と雪道が平行して続くので夏道登行もシールハイクも可能。 ・薬師峠から薬師岳山頂までは雪が続くのでシールハイク可能。 ・薬師峠〜薬師岳山荘手前までは完全雪道なので登山の場合はルーファイに加えてアイゼンも必要。 ・薬師岳山荘〜山頂までは夏道と雪道が平行して続く。 ◆スキー滑走 ・山頂の少し下ったところから薬師峠まで一気に滑走できる。 ・雪質はこの時期にしては上々で、極上とはいかないまでも快適なザラメを楽しめる。 ・薬師峠から太郎平までは一旦木道を歩く必要あり。 ・太郎平〜五光岩ベンチ付近までトラバース気味にスキーで下山する。 ◆ドコモ電波状況 ・折立〜太郎平までは電波はほとんど入らない。 ・太郎平〜山頂までは通話可能。 |
写真
感想
例年より早い梅雨入りのニュースに肩を落としながらも、残りわずかとなったスキーシーズンを精一杯楽しむために思考をめぐらせる。
前週の真夏のような天気を乗り越えて雪を残せる山はそう多くないが、薬師岳なら期待に応えてくれそうだ。
ハイシーズンはアクセスが悪いため簡単に近づくことができない薬師岳も6月に入れば有峰林道が開通するためグッと距離が近くなる。
近くなるとはいえ、日帰りするにはコースタイムが長く、午後には雷雨が来そうだったので、朝の早い時間に出発する必要がありそうだ。
ただし有峰林道は夜8時から翌朝6時まで通行止めとなるため、早朝に出発する場合は夜8時までに林道ゲートを通り抜けることが必須条件となる。
前日の金曜日、定時に会社を退社しスーツのまま職場(金沢)から富山へ向かう。
午後7時過ぎに林道ゲートを無事通過し折立へ。
会社から1時間半で折立まで来れるなんて・・・石川に住んでいて良かった、そう思わせてくれる瞬間だ。
折立の駐車場に停まっていた車は4台ほど・・・林道開通後の休前日といっても梅雨入りしてしまえばこんなものか。
そのまま車中泊して翌朝に備える。
夜1時に目覚めると、雨が車のボディを叩きつけている。
えぇー?雨予報なんて出てなかったのに・・・
不安に駆られながらも二度寝・・・そして3時に再び起床・・・何とか雨は止んでいるようだ。
まだ暗い中支度をして歩き出すと、またしてもパラパラと雨が降ってきた。
時間的に引き返す余裕はなかったので、そのままカッパを着て歩き続ける。
1時間ほど歩くと辺りも段々明るくなり、同時に雨も止んできた。
それにしても静かだ・・・自分以外に登山者の気配はない。
こんな静かな薬師岳を味わう機会はそう多くないだろうし、せっかくなので思いっきり楽しむとしよう。
薬師峠からはいよいよ本格的な雪山となり、ここぞとばかりにスキーハイクを楽しむ。
樹林帯を抜けると冬山のような風が吹きつけ、気温もグッと下がり始める。
アルパイングローブを着けないと指の感覚がなくなってくるようなレベルだ。
夏山で低体温症になるとすれば、きっとこんな状況下で起こるのだろう。
結局山頂まで誰とも会わなかったが、薬師岳に登頂すると、先行の登山者が2名写真を撮っていた。
おそらく太郎平小屋あたりで前泊したのか、雨の中夜通し登ってこられたのか・・・
辺りはガスで包まれていて眺望は全くなかったが、今回は登頂できただけよしとしよう。
登山の場合であれば肩を落として下山するところだが、スキーの場合はここからが楽しい滑走タイム!
登りながらツバを付けておいた美味しそうな斜面を一気にトレースしていく。
ガスも少し晴れて、風も心なしか弱くなってきた気がする。
気温が低いせいか、この時期の雪としてはかなりコンディションが良い方だ。
雄大なオープンバーンを滑った後は薬師平の樹林帯をツリーラン。
6月のバックカントリーとは思えないような充実した滑走だった。
太郎平小屋に戻った頃には北ノ又岳や黒部五郎岳もはっきり見えるようになっていた。
ふと薬師岳を振り返るとなんとガスが晴れて青空も少し顔を覗かせている。
まあ、そんなもんです。
そこからのスキーブーツでの下山は苦行だったが、朝は暗くて見れなかった春の花々や新緑の木々を楽しむことができた。
今回は展望こそなかったものの、静寂に包まれた薬師岳を自由気ままに滑走することができて大満足の山行となった。
sanchan33さん、おはようございます。
北陸の方は、そんなに天気は酷くなかったようですね。
こららは、金曜から土曜を通して土砂降りで避難勧告が出るほどでした。
薬師岳、先に行かれてしまいましたね。来シーズンは林道開通前にYSHR先生たちのように行けないかなと思っていたところでした。
微妙な天気の中、お疲れ様でした。
shibayanさん、抜け駆けのつもりはありませんでしたが、条件を絞った結果薬師岳に白羽の矢が立ってしまいました。
おっしゃる通り北陸はそれほど天気も悪くならず、穴場的感じになってました。
5月に林道もありですが、今の季節でも雪は十分なので太郎平小屋とかに泊まって周りを滑り尽くすのもいいかもしれません。
来年は剣は決定として、黒部五郎も滑りたいなあ。
今週末の予定も天気予報とにらめっこですね(笑)
夏山ハイシーズンの薬師ならともかく、夜中・雨・人の気配なしの心細い単独行。これをまったり楽しむ余裕があるなんて!
俺なら焦って早足、自滅。怖いのを疲労のせいにして撤退。こんなとこかな(^_^;)
最近は里山オンリーなのでそろそろビッグマウンテンが恋しくなってきたな。
yamachan、こんばんは。
先週末は百万石祭り?お疲れ様でした。
代わりにビッグマウンテンを楽しんできましたよ!
出だしは雨でどうなることかと思いましたが、静かでレアな薬師岳が楽しめてよかったと思っています。
山をなめてるわけではありませんが、冬山ばかり歩いていると装備と気持ちの準備さえしっかりしておけば大丈夫!という安心感が生まれるんですよね。
ただ、それが過信にならないように気をつける必要があると肝に銘じています。
いよいよ梅雨が明けたら夏山シーズンですね。
ビッグマウンテンでテン泊しましょう!
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