知床縦走〜羅臼岳→硫黄山、最後に失態!
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- GPS
- 22:31
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 2,825m
- 下り
- 2,831m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 11:13
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 11:13
【2日目】 ‘鵐鎮咼謄鷯譴らカムイワッカ湯の滝まで10.4km、8時間50分 ▲ムイワッカ湯の滝から木下小屋まで17.6km、2時間10分(何れも休憩時間を含む。)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【羅臼平まで】 登山道がしっかりと整備されていて問題なし。弥三吉水はたっぷりと湧き出ていて、約4l給水。銀冷水は綺麗な水がチョロチョロと。大沢は大きな岩の急登を登る。 【羅臼岳まで】 山頂直下は岩登り。ポール必要なし。山頂も大きな岩がゴロゴロ、広くはなく混雑もあり、一度も腰を降ろさず、写真撮影して下山。前日、山頂の岩場で転倒してヘリ救助された方がいるようなので、足元には十分注意。 【二ツ池キャンプ指定地まで】 ピークは踏まないが、三ッ峰、サシルイ岳、オッカバケ岳の3つの大きな登りがあり、デカザックを背負っての縦走がきつい。しかし、素晴らしい眺望に癒やされながら何とか歩き切る。途中、三ッ峰キャンプ指定地では、きれいな水が緩やかに流れる。 【二ツ池キャンプ指定地】 池の水に流れは見当たらないが、きれいな水。必要な方はそれぞれ給水して煮沸または浄水。この日のテントは全部で8張。 【硫黄山まで】 南岳までは這松漕ぎ、這松跨ぎの連続、一部岩場もあり。南岳からは右手に北方四島を眺めながら素晴らしい、そして快適な稜線歩き。 知円別岳分岐からの両側が切り立った細い稜線はザレていて滑りやすい。その先を50mほど下ったところは未だチングルマ等が咲き乱れるお花畑。硫黄山直下は岩登り状態なのでザックはデポ、ポールは必要なし。 【硫黄山登山口まで】 長くて大きな岩がゴロゴロとした涸れ沢。強い日差しが岩から照り返して暑い、岩も触ると熱いくらい。午後0時、予定時間より遅れていたので、車の回収時間を短縮するため、c1100m付近でpadkunさんと別れて一人ハイスピードで下山。大きな崖(滝跡)が数か所あるが、左右どちらかに巻き道あり。スラブ岩の連続もあり、濡れていると滑りそう。横に張られたロープに垂れ下がったピンテを見印に左手の尾根に登り付き這松トンネル、這松跨ぎの連続。途中、オホーツクブルーの海が見えてひと息、その後、硫黄山新噴火口最上部に出ると、その後は海を眺めながらの下山で、這松トンネル等は終り。岩場の多いところでは進行方向が一部不明瞭、非常に滑りやすい粘土質のところもある。その後、樹林帯を通って硫黄山登山口へ。 なお、硫黄山登山口からカムイワッカ湯の滝までの600m区間は、事前に通行の電子申請(道路特例使用承認申請)が必要。法面の工事が行われているので、作業員の指示に従って通行(夕方になるとゲートが閉じられる。)。 https://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/shiretoko_riyou.html 【カムイワッカ湯の滝から岩尾別木下小屋まで】 前日にデポしていたMTBを漕いで、一人で木下小屋まで車を回収に。知床五湖分岐までは緩やかに上り下り、登山を終えた後ではきつくて、途中、両太腿が攣って10分ほど山中林道で停滞。 知床五湖分岐から岩尾別分岐までは下り基調の舗装路で、左手に知床連山を眺めながら快適なライドオンタイム。 岩尾別分岐からの木下小屋までは、緩めの登りが続く。疲れて後半はMTBを押して歩く。 MTBでの全走行距離は17.6km(カムイワッカ湯の滝からの林道10.3km、道道93号知床公園線4.0km、岩尾別温泉まで3.3km) 【熊の気配は?】 岩尾別から羅臼平までの間で古い熊の糞1箇所、掘り返し1箇所、羅臼岳から硫黄山までの稜線上では全く熊の気配なし、硫黄山からの下りの這松トンネルで真新しい、小型の熊のものと思われる糞4箇所。 MTB移動中は、気配は全くなし。 しかし、知床五湖との分岐からウトロへ向けての舗装された直線道路、ここに熊がよく出没しているらしい。私がMTBで通った約2時間後に熊3頭が徘徊していたという直接の目撃情報あり。 また、岩尾別温泉に向かう川沿いの道路では、毎年秋になると鮭を捕獲する熊が出没し、観光客も車を降りて見物するらしい。 |
その他周辺情報 | 木下小屋に前泊しました。一人2500円素泊まり、露天風呂あり。 |
写真
感想
春からpadkunさんと計画していた知床連山の縦走、一週間前から天気予報を見て毎日心配していましたが、晴れ過ぎの最高の2日間となりました。
私にとって道東の山は3年ぶり、斜里岳、雌阿寒岳以来で、かなり気持ちが高ぶり、重たいザックも何のその。
知床半島、そして北方領土を眺めながらの稜線歩きは一生忘れることができないでしょう。
シャトルバスの営業が終わったあとのため、私の案で下山口にMTBをデポして車を回収することにしましたが、林道の途中で両太腿が攣って10分ほど停滞してしまい、こんな時に親爺様が現れないかと冷々でした。
MTB案の提案を少し後悔しましたが、五湖分岐から知床連山を眺めながめて風を切りながらのライドオン、これも最高で忘れることができないでしょう。でも、もう二度とやりません。
知床連山の縦走に誘っていただいたpadkunさんに感謝です。
kawahiroくんと知床連山縦走を約束して、9年振りの羅臼岳に登りました。
前泊は木下小屋でお世話になりU5さんにもバッタリ、当日登ってた同宿のグループの方が山頂で滑落してヘリレスキューされたようでバタバタしてました。
天気も上々で順調に登り弥三吉水で湧水で3ℓ給水して、ハイドレーションにはあらかじめ1.5ℓは入ってました。
大沢を滝汗で登って、天国のような羅臼平に到着し相変わらずの勇ましい岩峰を見上げ、もう一汗かきながら山頂に到着、オホーツクからの風が吹いて超爽やか、そして絶景で雲海に浮かぶ国後・択捉、前回は雲が邪魔して確認出来なかった羅臼湖もクッキリでした。
山頂は狭く、日曜の快晴と言う事もありほぼ満員状態でした。
羅臼平でランチを済ませ、三ッ峰を登り更にサシルイの中腹まで登り三ッ峰の間から頭を出す羅臼岳のロケーションを堪能して、オッカバケに向かいハイマツ漕ぎと潜りの洗礼を受けて、宿泊予定の二ッ池に到着しテントを設営して夕食を摂りkawahiroくんと小宴会をして爆睡でした。
夜中にトイレタイムで目を覚まし外に出ると、三日月が出てましたが満点の星空を久々に眺めました。
二日目、南岳を経由してザレザレの稜線と岩場を巻いて硫黄山の取付きに到着、この日も快晴で雲ひとつ有りませんが、稜線上は少し風が有って気持ち良かったです。
取付き少し手前でザックをデポし、岩場の山頂にアタックし道東最後の北海道100名山をクリアしました。
360度の眺望で知床半島ど真ん中で、北方四島が一つずつ確認出来て半島の先も直ぐの様に見えました。
硫黄山山頂を堪能して、下山を始めましたがザレザレの細い稜線を下り、大きな石がゴロゴロする谷となった涸れ沢を下り降ります。
この涸れ沢が長いのなんの、谷地形で風も無く正午近くになると陽射しがガンガンと強く、周りの石に反射して岩盤浴状態でした。
途中の谷の後半でkawahiroくんはカムイワッカにデポしたMTBで木下小屋に駐車してある車を回収するため、一足先に下りる事になりました。
涸れ沢を終えて新噴火口を過ぎてから、身体が凄く暑くて徐々にボォ〜っとするようになり気が付くと、登山道を外れて気が付いて戻ろうと試みましたが脚に力が入らず手も力が入りません。ザックを降ろして座り込むと知らないうちに横になったようで1時間以上意識が無くなり仮眠状態になりました。
時間が経って陽が陰ったので、少し涼しくなり自分の状態が分って「こりゃまずい、熱中症だな」と思い、ハイドレーションを飲もうとしても一口で無くなりました。
スマホを見ると有り難いことに電波が通じたので、最悪のことも考えて自宅と警察に今の状態を連絡しました。
その後、間もなく自分の居た位置の5m位の登山道を歩いていた地質調査をしていたYさんと言う方が親切に声を掛けてくれ、麦茶を一本頂き生返り登山道までザックを引き上げてくれ、ようやくザックを背負うことが出来て自力で登山口までたどり着きました。
登山口の手前約1.4キロ地点でヘタばってたようで、熱中症の恐ろしさ身を持って経験してしまいました。
同行kawahiroくんをはじめ警察等にも迷惑をかけ、お騒がわせな結末となり情けない限りで大いに反省し今後は慎重に行動したいと思います。
コメント
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素晴らしい天気、羨ましい限りです。
Padkunさんか体調悪くされるほどハードな山行だったようですね。
お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。
久しぶりの男二人旅でした。
下山後のMTBでの移動も2時間かかり、辛かったです。
今後は年齢を考えた計画にしなければと反省しました。
こんな事になるとは思いもしませんでした。
山は侮れない、勉強になりました😅
Padkun様、びっくりしました!。1時間以上意識不明だなんて!!。その時、地質調査の方に丁度会えて、無事に戻られて本当に良かったです。自分も実はピストンで硫黄山に登った時、往路の涸れ沢で照り返しが強く巻き道もはっきりしなくて消耗したのか、その後気分が悪くなったのを思い出しました。思い返すと前熱中症状態だったと思います。あの涸れ沢は、晴天下は危険ですね〜。
身体が落ち着いたら、涼しくなって来た秋の山をまた楽しみましょう(´- `*)。
実は知床硫黄山は、自分の中では今迄の山の中で多分1-2番位に好きな、印象深い山なので、またいつか登りに行きたいです(^o^)/。
アクシデントはありましたが、晴天で、連山の脈々と続く美しさを眼に焼き付けることが出来て、素晴らしかったですね。
こんにちわ。
急いで下山して車を回収し、padkunさんからのLINEを見てびっくり。
当局と連絡を取りながら、カムイワッカ湯の滝に様子を見に行くと丁度下山されてたところでした。
怪我なく下山されて、あ〜良かった〜😭という感じでした。
涸れ沢では、正直なところ私も暑くてフラフラで、padkunさんのことも気になっていました。反省です。
涸れ沢を何とか過ぎたのですが、消耗が激しく登山口の手前の林間に入る辺りでダウンしました。
いゃ〜本当に剱より厳しかったです、天気は最高で大満足の眺望を楽しめましたが大反省です😅
本当、ご無事で何よりでした。
私も気をつけようと思いました。
お疲れ様でした!!
こんにちわ。
健脚でこれまで色々な山行を経験してこられたzeropo7さんなら大丈夫と思いますが、自然が相手だと何があるかわかりません。
油断ぜず気を引き締めて、お互いに気をつけたいものです。
最後の最後に実に情けない結果となり恥ずかしい限りです。
普通なら何処かで昼食も摂って、塩分等も適度に摂っていたと思いますが下山を急ぐ余り、簡単な行動食と水だけで汗もかき過ぎで脱水症状に陥って、知らないうちに意識朦朧になっていました。水の携帯量や塩分摂取など普段は十分に注意していたのに、二日目で硫黄山に寄って下山するだけと安易に考えていたと猛省しております。
最後まで油断しちゃいけない・・・分っているつもりでしたが大失敗、何とか自力下山出来た事にホッとしています。恥ずかしい話しですが参考にしていただければ幸いです。
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