晴れ🌞阿弥陀岳〜八ヶ岳は裏切らない〜(舟山十字路御小屋尾根ピストン)
- GPS
- 09:23
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,339m
- 下り
- 1,332m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り。やや雲は多め。午後は曇りがち |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・台数は10~15台くらい。6時半に8割くらい埋まる感じ。 ・トイレ等なし ・別荘地の終点から1キロくらいの道は幅員せまい。すれ違い場所はところどころあり。舗装はやや荒れ気味でやや深い轍がある ・カーナビの地図やグーグルマップの地図は別荘地終端で消えるがそのまま1キロほど舗装路をすすめば駐車場につく |
コース状況/ 危険箇所等 |
●御小屋山周辺は巻道や旧道?などの目印が多数混在していて進む道を迷うことがある。基本的にはほぼ並行している道なのでどれを通っても問題はなさそうだがあちこちにバラバラに目印があるので不安を感じる。地図を見て登山道を外れていなければよい。 ●2296m峰をすぎるとかなり浮石の多い急登。 山頂までずっとガレ場ザレ場続く。浮石かなり多い。ロープもところどころあるがかなり滑りやすいので注意。極めて崩れやすく落石注意。ここはかなり足場悪いので標準コースタイムよりやや余分をみるとよい。 ●西の肩付近、断崖つづく。西の肩岩場はハシゴがあるが不動清水側から登るとハシゴまでが足をかけるのに少し遠く、鎖からの距離があるので慎重に通過したい。そこは断崖で滑落するとかなり下まで落ちそうなので足を滑らせると無事では済まなさそう。 ・2296m峰〜西の肩までの区間には足をかけられる場所の少ない大きな岩もあり通過に注意必要。 ・御小屋山付近はなだらかで石もなく足場もとてもよ く、条件次第ではかなり早く歩ける。標準コースタイムより縮めることが比較的可能。 ○全体にかなりすいていて人が少ない。ほぼ人とすれ違うこともない静かな山行が可能。 ◎お花 全体に様々なお花が多いが特に西の肩付近ではトウヤクリンドウ見頃 ・このコースは主稜線から外れているので小屋等はない。 |
写真
感想
やっっっと晴れの登山を楽しむことができました!!やっぱ大好き八ヶ岳。八ヶ岳は裏切らない!
文句なしの☆5登山
ようやく今年も8月の夏山のいい思い出がちゃんとできました。
・・・・・
もう今月の晴れの登山は無理かな…と週間予報をみて悲嘆にくれていたわけですが、前日の朝になって八ヶ岳エリアのてんくらがA判定になっているのを発見!
様々な天気予報も野辺山、北杜、茅野あたり、当初週間予報が曇りか雨だったのが曇り時々晴れ、曇りのち晴れ、こんな感じに予報が好転しているのを確認!
慎重に様々な天気予報を確認してみたもののどうやら金曜日良くなりそう!
ということでとりあえず夜8時くらいから仮眠して夜中日付変わった頃にもう一度各種予報を確認して良さそうなら八ヶ岳を信じて行ってしまおう。登ってしまおう。となりました。
さて、夜中目を覚まして天気予報確認すると、むしろA判定の時間も長くなり、ふもとの天気予報も晴れマークが並びより良くなっていました。
もうこれは行くしかありません。
前日に足に沸騰した熱湯をかぶってヤケドを負ったのでちょっと一抹の不安はありましたが、どうやら一晩薬を塗って寝てみたら炎症もおさまり幸い薄皮1枚だけのダメージで済んだようなのでガーゼと包帯ぐるぐる巻きで行ってみようと思います。水ぶくれなども起きなかったので皮膚の状態も悪くない。病院の先生からも水ぶくれが起きなければ気にせず靴をはいて歩いても大丈夫と言われていたので念の為包帯で保護は入念にしますが多分大丈夫。
さあ、八ヶ岳に登るのは決定ですが、どのピークを目指すか。今回はすでに前々から温めていた八ヶ岳を一つづつ制覇する登山計画、今回はそれでも天候がまだ不安なのと、足のヤケドの状態が少し不安なこともあって、行程が比較的短く、勾配がそこまでキツくないこと、それから前回の燕岳で人混みに疲れてしまったこともあって空いていそうなところ、ということで阿弥陀岳に決定!!
阿弥陀岳は比較的空いていると思われるので夏休み終盤のこの時期でも混雑は大丈夫でしょう。
今回の目標は阿弥陀岳登頂と、山頂の阿弥陀さまを拝みにいくこと。景色にも期待です。今度こそ夏山を満喫したい。
甲府は夜も薄曇りといった感じでしたが、明け方車を走らせていると韮崎あたりは黒雲たちこめていて鳳凰三山方面は麓まで真っ黒。道路も霧がたちこめていてちょっと不安。
しかし、白州をこえて長野県に突入するとサーッと雲がとれて明るい朝日がみえてきました。これは青空に期待です。全国の天気予報の傾向通りに関東地方には雲かかりやすいが中部地方は広く晴れの予感。
さて、舟山の別荘地の入口にはキツツキの飾りのついた「登山口入り口」の大きな看板があったのでそこを曲がってそのまま別荘地を奥へとすすんでいくんですが、別荘地の終端までくると急に道が細くなります。舗装も荒れ始めて高い笹薮がおおって見通しも悪くなります。
カーナビの地図はそのあたりで切れていて、これ、
ほんとに大丈夫か?と一瞬なりましたが、道はここしかないので1キロほどそんな道をすすみます。対向車きたらいやだなぁ、という道幅。
すると駐車場、みえてきました。
駐車場は10~15台くらいとめられそう。朝6時で7~8割埋まっている感じ。あとから2台ほどきたので6時半でのこり1枠2枠くらい。軽なら隙間にいれられそうな場所もあり。
車内で身支度をしながらさらに天気予報を確認。駐車場は携帯の電波は悪いながら一応はいります。
てんくらもBが全て消えてオールA
さらに天気予報がいい方に変わっているのをみて今度こそはと期待大。
頭上の空は雲おおめながら青空が広がりわくわくしますね。木漏れ日が眩しいです。
駐車場のすぐわきが林道ゲート。このゲートを通過したら登山道がはじまります。
序盤御小屋山までは距離は長いものの勾配はとてもゆるく、道は平坦なので全く苦を感じずにすすんでいけます。
このへんは包帯ぐるぐるの左足を気にしながらの山行。若干足の甲の紐をゆるめにしたら問題なく歩けそうです。足首は幸い全くの無傷なので足首はその分締め気味。
ここはずっと八ヶ岳らしい苔と豊かな森がゆるやかに続く道はとても歩きやすい。
御小屋山までの区間、途中御小屋山ピーク手前くらいに大量の目印があって、逆に迷います。
どうやら巻道と直登の道や、旧道の目印が混在しているようなのですが、特に分岐があるわけでもないのに登山道とおぼしきところが三つ又になっていれば三方向すべてに目印がついていたりしてどれを通るのが正解なのか悩みます。
おそらく全部並行しているのでどれを辿っても問題なさそうですが、地図をみながら登山道と外れないか頻繁に確認しながら歩きます。地図確認をしながら歩いた感じどれも正しい道ということのようですが、山ではたまに林業用目印に惑わされて登山道外れてしまうこともあるのでこういうのは少し神経をつかいますね。
1時間半かからないくらいで御小屋山頂着。
深い樹林帯の中なので特に眺望はないピーク。というかあまりピーク感のないまったりとした形の山頂なので見晴らし等はそもそもないです。
ここは諏訪大社の御柱祭で柱を切り出すのに使うお山。
なので木は多く眺望はないながらありがたいお山です。
さて、木陰で小休憩を挟んで先へすすみます。
どうやら足は全く歩行に支障なさそうです。
空気は涼しく秋の気配。思えば夏の虫が減りました。
ここから2296m峰(不動清水)まではひたすらゆるやかな尾根歩きがつづきます。
足元は非常によく、飛び出している石すらないので快調です。ほどよく柔らかい地面がとても足に優しい。今月の山行のなかではもっとも楽かもしれない。
そしてほぼ人とすれ違わない避密の山行。静かに歩けるのはそれだけで落ち着きます。
お天気はますますよくなり、日差しが降り注ぎます。
御小屋山〜不動清水まではキノコの宝庫。
あらゆるキノコが目を楽しませてくれます。
キノコや山野草をみながら気持ちよく2296m峰着。数分おりると不動清水という水場があるようです。
ここまでは樹林帯。
ここで少し長めの休憩。
相変わらず誰もいません。混雑は疲れますからね。やっぱりこういう山がいいです。
水をのんでしっかり息を整えて、さあここから最後の急登区間にはいっていきます。
このあたりをすぎると一気に急登。そして森林限界をぬけるので木はなくなり一気に足場も石一色になりわるくなります。
この先山頂までガレ場ザレ場が連続的に続くここはかなり厄介。
足元のあらゆる石が浮いているのでかなり気を使います。
落石がめちゃくちゃ起きそうな道なので、混雑してたら嫌ですね。前後に人がいる状態ではあまり歩きたくない感じ。
もっとも、ここでも数名の方とすれ違った程度で避密の登山道なのでそのへんはすこし気が楽。とはいえいくらすいていても人為的要因の落石が少ないだけでこれだけ全部の石が浮いていると少し嫌ですね。
ここはかなり慎重に通過。標準コースタイムは1時間半程度ですが結局2時間ちかくかかりました。
しかしもうこのあたり、森林限界をぬけたところから青空青空!!
雲はかなり多いですがその雲は低くみな眼下に広がっていて頭上はかなり青空。
もう、こんなに青空の下での登山がしあわせなんて!!!
西の肩までのこのあたりは振り返るとつねに絶景!
麓はかなり曇っていそうですが、山のほうが高いゆえに見事な雲海!!どうやら今回の雲はかなり低いところにあり、風は強くないものの雲は西から東へ流れているようでした。
その雲海の向こうには蓼科山も姿をみせます。
左を見れば硫黄岳や天狗岳も荒々しい姿をみせて興奮しきり。
右をみると南アルプスの山々も雲海から顔を出しています。
のぼっている阿弥陀岳の西の肩は迫りくる大岩が迫力満点!
急登急登ですが、勾配以上に浮石の多さはかなり大変でした。それを差し引いてもこの絶景には価値がある。
というか絶景なのでキツさはあってもそれほど苦には感じません。
慎重にすすんでここの区間の通過にはかなり時間はかけましたが西の肩に無事到着。
ここがまた大絶景!!!!
雲海から頭を覗かせる南アルプスの山々、
さらに登りきったその先には富士山も姿を現しました。
八ヶ岳全体がみわたせるうえに振り返ると遠く街が雲の隙間から見えます。
目の前にひろがる阿弥陀岳の荒々しく切り立つ姿はすばらしい迫力。
すぐ先には西の肩の尖った大岩。眼下に広がる断崖絶壁。
いい塩梅に雲がかかってとても神秘的な雰囲気を纏っていてすばらしい。
頭上は青空。
もうここは興奮スポットです。
この先は大岩にハシゴがかかっているところ、ここには鎖もあるのですが、鎖からハシゴまでの距離が微妙にあって注意必要。
ハシゴに足をかけるには鎖が短く、鉄杭がありがたいようなありがたくないような場所にはえているのでハシゴに足をかけるまでが慎重さを求められます。ちなみに足を滑らせると断崖真っ逆さまできっと助かりません。
でもそういった険しい岩岩をいくつか超えるともう山頂です。
山頂たどりついたときの感動もこれまたすごい!
目の前に赤岳が荒々しくそびえたち、ものすごい迫力で眼前にひろがります。
そこから横に視線をやると横岳の切り立つ岩山
そのさきには硫黄岳、さらに奥には天狗岳の双耳峰がみえます。
赤岳の右手奥には富士山も神秘的な深い青色で遠くに浮かびます。
そのまま右側へ視点をうつすとここには南アルプスの山々。かなり雲が低くなり、甲斐駒仙丈あたりかな、がよく見えます。その手前には権現岳
振り返ると街が遠く雲の向こうにみえ、入笠山のスキー場も見えるくらいには雲も薄くなってきました。そのまま視線を一周させると蓼科山。
360度の大絶景!!!!!
これにはさすがに興奮を抑えきれません!!!!!
さてさて、山頂についたので阿弥陀さまにご挨拶。
無事に山頂までついたので感謝もこめて手を合わせます。
さらにこの山頂には様々な講の方が設置した様々な諸尊の石碑が立ち並びます。これらにも手を合わせます。
しかし本当に見事な大絶景!!
赤岳を正面に見る岩に座ってひさしぶりの大絶景お昼ご飯。結構な広さがある平らな山頂なので上で煮炊きするには十分なスペースがあります。
青空の下でのお昼ご飯は1ヶ月以上ぶり。ルンルン気分でシチュー作ってました。
本当にこの1ヶ月間天気に恵まれず真っ白なガスの中でお昼ばかりしてきましたが今回は本当に大絶景。
こんなに晴れた登山が気持ちいいなんて忘れかけていました!こんなに登山が楽しいなんて!
山頂は他の登山者さんは何組がいらっしゃったものの、とにかく空いている。
他の八ヶ岳と比べるとびっくりするほどすいています。
空いているといわれている根石岳の比ではないくらいすいています。主稜線から外れているのはある意味すごく魅力的なことかもしれないですね。
阿弥陀岳は単体で登る方が少なくて赤岳のオマケ扱いされていますが、阿弥陀岳は単体でもものすごく魅力的な山です。
まあ、空いているとありがたいのであまり人気が出ても困るのですが(笑)
こんな大絶景で赤岳を正面にご飯がたべられるなんて贅沢すぎます。
さて、お昼を食べ終わったので下山。
おりようかなーと思っていると少々雲が多くなって、大きな雲の塊が八ヶ岳にぶつかってきてしまったので赤岳がすっかりガスの向こうに消えました。
頭上もにわかに暗くなってきたのでもしも降られたらいやだから帰ります。
ここから2296m峰までは相変わらずの険しさ。
トップクラスの浮石の多さは下山でもかなり気を使います。
下りもここは標準コースタイム54分を1時間半ほどかけて通過。無理に焦るよりは安全意識。
このへんでは雲が多くなりすこし寒さ感じました。
2296m峰をすぎて樹林帯にはいるとまた日が差し始め、おだやかな山行。山頂付近からの観天望気で読んだ通り一時的な曇りで済みました。
ここから先は勾配もずっとゆるやかなのでキツさはまったくありません。ほぼ平坦なのでずんずん歩ける。
お花やキノコや鳥をみながらおだやかなくだり。
ぼちぼち歩いてもコースタイムは標準よりやや縮められ、無事、16時過ぎに下山です。
足は全く問題ありませんでした。
いやーーー本当に晴れた登山はたのしい!しあわせ!
大絶景と興奮するスリリングな岩場、適度にやってくる急登とすこしおりるとゆるやかな樹林帯でお花やキノコや苔や鳥が楽しい。
阿弥陀岳、本当にいい山だ。御小屋尾根コースは歩きやすく本当にいい山行でした。地図で思った通りの難易度でちょうどいい。歩きやすく歩き甲斐がある。
なにより静かな山行で自分のペースで歩けるのはいいですね。小屋などはないですが、その分人がすくなくて避密の山行ができるのは大きな魅力。
帰りは一応傷口なさそうでも2〜3日は湯船での入浴は念の為控えておいてほしいとお医者さんに言われたので温泉には寄らず直帰です。
八ヶ岳は本当に私だいすきです。
やっぱり八ヶ岳。八ヶ岳は裏切らない。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する