金峰山 南西尾根(八幡尾根)ルート
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- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,377m
- 下り
- 1,449m
コースタイム
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 12:20
→瑞牆山荘駐車場18:00
天候 | 晴れのち高曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
シャクナゲ満開の季節に金峰山を、とまだ知らぬ南西尾根ルートから。このルート4度目のヤトシさん、アルパインクラブのワヒロさんと。須玉の山間の道は新鮮な印象の山間集落だった。梅雨時の瑞々しさもあるのかな。一週間以上梅雨らしい梅雨だったが、久しぶりの晴れなので、空は澄み、輝いている。入山延期してよかった。
林道をくねくね登って木賊峠の東のコルで車止めがあり、そこから林道を歩く。西側の緩傾斜地はいかにも木の搬出がやり易そうで、植林地になっている。
チョキへの入り口は地形図を見ていないと分かりにくいが、ちいさな道標があった。フキでいっぱいの広いコルを超え急登すると、すぐチョキ。瑞牆山が見える。チョキ北東の1850岩峰からは逆光気味の金峰山や、瑞牆山が初めて丸見えに。サラサドウダンツツジに似た花もあり。
道は踏み跡程度だが、この山域の藪漕ぎは雪国に比べれば阻む薮も無く、快適に森の中を進む。始めはカラマツが多い。植林、伐採の歴史が長いのだろう。伐採地から富士山の見える一角あり。ずっと梅雨空だったので久しぶりに見る富士山。例年よりも雪が多いようだ。甲斐一円では、このあたりや韮崎方面からの富士山がしゅっと細身で、一番形が良いように思う。
八幡山が近づくとアズマシャクナゲの花が増えて来た。普段は藪漕ぎの敵で格闘相手だが、花盛りのきょうは優しく扱う。見慣れた照葉の上に、桃色のツツジのような花をこんもりと載せている。つぼみの紅色が濃い。
全体に、踏み跡はところどころ不明瞭だが、シャクナゲの密林を回避する、コメツガの樹林の中などに逃げ道がある。行き詰まれば周りを見渡して時に稜線部を外すのがコツか。稜線上には巨岩がしばしば現れ、登れば藪の中なのに先が見通せるが、巨岩が踏み跡をふさぐことになるのでそこで道を失いやすい。そういうところで焦らず観察すると、歩き易いところに踏み跡が見つかる。古くから、少しの人が歩き繋いで来た道のようだ。八幡山の手前のコルには木材搬出用のワイヤーや、トタン板などがたくさんあった。昭和中期のものだろうか、小屋掛けをしていたのだろう。水晶を堀ったのか、水晶岩塊がころころしているところがある。ほとんど埋められているが人が入ったと思われる大きさの穴もある。その先には小さな祠もあり、水晶がお供えしてあった。八幡山は巨岩のあるたかまりの一つで、忘れているうちに通り越していた。
巨岩累積の2333からは、行く手の金峰山へのルートが見渡せる。瑞牆山も、それに続く稜線も美しい。甲府盆地、そこから延々奥秩父に繋がる深い山の小さな高まりや谷には、見覚えがあり、歩いた憶えのあるところがもうたくさん増えている。展望の風景の中に過去の足跡を目で辿る。
やがて藪漕ぎは無くなり、樹林限界の岩地帯を五丈岩を目指してひた登る。空はにわかに高曇りになって、光を失ってしまった。風が冷たい。甲府では最高31度の予報だったが、ここは10度以下の気温だ。最高点で、信州側など眺める。他に登山者は5人ほど。今回も時間が無くて、五丈岩は登らず下る。思っているより長い富士見平への下り道。途中、甲武信から来た自称瘋癲の青年と話したりしながら下る。強気の時間読みより、やはり2時間遅れで瑞垣山荘に到着。グージさんサシイレの濃厚牛乳をゴクゴク飲む。握り飯5個、水1.8リットルを惜しげ無く飲み食いしたせいか、終日馬力が落ちなかった。18時、まだ明るい。日が長くてありがたい。牧歌的な村落景観の残る須玉への下り道、振返ると金峰山に日が当たっていた。
信州側にもシャクナゲの木が沢山ありましたが、山梨側もシャクナゲがいっぱいですね!
38枚目はミネズオウです
サラサドウダンについては13Bさんが詳しい様です
ミネズオウありがとうございます。
梅雨時なのに満開の藪漕ぎで最高でした。30代、50代、60代で行きましたが、30代が、高山植物の名前って、どうやって憶えるンすか?と言ってました。50、60は、若いうちは全然憶える気にもならなかったことを思い出していました。ガイド資格の試験で憶えなきゃいけないそうです。
でやってたやつですね。大変ですが石楠花がきれいで楽しそうですね。是非、いってみたいです。
4242さん
やってましたね。やぶこぎと地形図読みは必修科目ですよ。
yoneyama さん、今晩は。
このレコ、気づきませんでした。遅コメですみません。
八幡尾根、僕は秋に歩いたのでこんなにお花が綺麗な所とは気づきませんでした
この尾根、見晴らしが良いですよね。金峰山を遠くに見ながらずっと歩いて行くと、どんどん金峰山が近づいて来るので僕も好きです
富士見平からの登山道でも、もちろんシャクナゲの花はきれいなのですが、こちらの尾根のほうがやはり咲いている幅が広いかな。シャクナゲはゴージャスな花ですねえ。やはり庭木のシャクナゲとは全然違いますね。
シャクナゲは咲いている標高帯が広いから、結構長い時期、どこかの高さで咲いているのが見られますよ。今年の花の時期は雪解けも早くて作年より2週間ほど早いから、もう結構標高の高い所に登っていってしまっているかもしれません。
五丈岩見ながら直登して行くルートとしては、南の尾根から登る旧道ルートもお勧めです。人通りは少ないけど、まだまだ整備されています。
"五丈岩見ながら直登して行くルートとしては、南の尾根から登る旧道ルート"って、僕が八幡尾根から登った時に下山で使ったルートでしょうか?地図では破線の南に尾根ですが、下山に使ったので五丈岩を見ながら登れるかは分からなかったですね。後ろは振り返らないので。。。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-82067.html
これです。振り返ると格好いい五丈岩のはずでした!
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