中央アルプス 空木岳、檜尾岳
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 15:29
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 3,172m
- 下り
- 1,358m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:19
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 8:18
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東川岳〜熊沢岳間、ハイマツが道を覆っていたり赤ペンキが薄くて判りにくい箇所あり。 |
その他周辺情報 | 菅の台駐車場隣に「こまくさの湯」、1kmほど離れた駒ヶ根高原家族旅行村内に「こぶしの湯」(空いていてオススメ)あり。 |
写真
ナイスガイ、とてもいい人。
小屋内部は白木がキレイで飲み物や尾西のアルファ米シリーズも販売している。
ぜひ皆さん泊まりにいってください(本人からも是非にと笑)。
感想
なかなか足が向かない中央アルプス、過去に木曽駒ヶ岳と宝剣岳、三ノ沢岳に登ったのみである。
北アルプスも焼岳から日本海までつながったので、目先を変えて伊那谷に向かった。
駒ヶ根と言えば、「山の店」の井上進さんである。
井上さんについては、以下の拙文に訪問記があるので興味のある方はお読みください。
https://yama2syouyou.blog.fc2.com/blog-entry-16.html
井上さんは、70歳代にして甲斐駒Aフランケをリードするスーパークライマー、レジェンド、神である。
菅の台駐車場のすぐ先にあるお店に寄ってみたが、コロナ禍のため休業中との張り紙があり人気が無い。
久しぶりに絶品の五平餅(サービスエリアやお土産のものとは比べものにならない)をご馳走になりたかったが残念。
車中泊し、薄明の中、空木岳登山口に向かう。
遊歩道や林道を突っ切りながら高度を上げる。
池山尾根を通して実はここが一番キツかった。
2泊3日分の食料、寝具の荷が重く、後から来た方に次々と追い抜かれる。
菅の台駐車場から空木岳まで標高差2000mを一気に登るので、なかなかにシンドイ。
ヨナ沢の頭で休憩中、下山してきた駒峰ヒュッテの小屋番さんとしばし立ち話。
飲料水や訳ありビールを購入可とお聞きでき一安心、ヒュッテの記念バッジを持ち歩き行商しているそうだがそちらはご遠慮する。
森林限界を超えると眺望が開け駒石が見えてくる。
分岐からは駒石へ進み、テッペンに登ってみる。
四角いキューブのような形で、西面には魅力的なクラックが走っているがカムとロープが必要。
南面は手がかりの無い垂直のスラブ、北面は崖、唯一東面から登ることができる。
テッペンからはぐるりの大展望。
駒石で遊び、一投足で駒峰ヒュッテに到着。
明日は天気が悪そうなので山頂を往復する。
今宵は4人のソロ登山者と同宿。
千葉から来た方は私と同じような怪しいことをしているようだが、掲載禁止とのことなので詳しいことは書けない。
一番若い方は明日悪天の場合の宝剣岳越えが不安そう。
もう一人の男性は平山ユージ似でかなりの健脚ふう。
唯一の女性は千畳敷から来て、木曽殿山荘でビールを買い込んできたのに訳ありビールが200円(!)で買えたことを悔しがっている。奥穂〜西穂コースに興味津々。
管理人不在で電灯が点かないので早々に就寝。
翌朝、雨交じりのやや強風模様。
明るくなるまで様子をみるが一向に好転しそうに無い。
当初、南駒ヶ岳を往復して檜尾小屋に泊まる予定だったが悪天候のため南駒の往復は諦め千畳敷に向けて出発する。
木曽駒ヶ岳へ向かうはずの若者は諦め、私以外は全員池山尾根を下ることになった。
空木岳に上がると木曽谷側から風雨が吹きつけてくる。
空木岳を下っていると次から次へと木曽殿山荘の宿泊者が登ってくる。
昨晩は満室だったようだ。
木曽殿山荘でポカリスエットを仕入れ、東川岳を越え檜尾岳へ向かう。
熊沢岳へ向かう途中、大岩のゴーロ帯で道を見失い時間をロスする。
ハイマツが道を覆い隠し、赤ペンキも見えず判りにくい。
一度、ハイマツに隠れた石につまずきスネを思いっきり打ってしまった。
風雨の上先が見えず、偽ピークがいくつもあるので目の前のピークを信用しないようにする。
檜尾小屋に泊まることは無くなったが、小屋の建て替えのクラウドファンディングには協力させていただいたので、様子を見に立ち寄る。
小屋に入ると、どこかで見た顔が二人。
お客の方は「シェルパ斉藤さん?!」「はい、そうです」
小屋番は「イノウエさん?!」「はい、イノウエさんです」
なんと「山の店」井上進さんの息子の大治さん!
なり手のいなかった小屋番を引き受けたとのこと。
いやいやいや山の世界の狭いこと!
会話が弾み鼎談が楽しい。
シェルパ斉藤さんが空木岳へ出発後も大治さんと話し込んでしまった。
お父さんの進さんが、昨年屋根から転落し骨盤骨折の重傷を負ったものの元気に回復し、現在80歳になろうかというお歳にもかかわらずクライミング再開を言明しているとのこと。
いやはやスーパークライマーレジェンド神は違う!!
去りがたいが大治さんと別れ檜尾岳へ登り返し千畳敷へ向かう。
雨も止み青空が覗き出す。
島田娘の登りで下ってきた女性と立ち話。
檜尾小屋の小屋番を大治さんと交代するとのこと。
引き返して今晩泊まりましょうよと言われるが、明日も悪天候のようなので下りますとお断りする。
最後のピーク島田娘を越え極楽平から千畳敷に下り中央アルプスの辛くも楽しい山旅が終わった。
詳細は、https://yama2syouyou.blog.fc2.com/blog-entry-164.html
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する