笊ヶ岳 ランカン尾根周回

2022年08月27日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 18.9km
• 登り: 2,649m
• 下り: 2,648m

コースタイム

日帰り

• 山行: 14:10
• 休憩: 0:55
• 合計: 15:05

2:45 老平駐車場
3:10 硯の里 キャンプ場
11:20 11:25 小笊ヶ岳
11:45 12:05 笊ヶ岳
13:00 布引山
14:05 14:15 桧横手山
15:00 ４本桧の肩
15:40 山ノ神
16:10 16:30 広河原
17:05 タケ沢吊橋
17:25 林道終点
17:50 老平駐車場

1828m、7:00
2261m、10:44

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

老平駐車場、5台程度駐車可能
土曜日でしたが、この日は4台のみでした。

コース状況／危険箇所等

●老平駐車場ー硯の里キャンプ場
歩きやすい舗装路、一部ショートカットできるが、荒れており急坂のため舗装路を歩いた方が体力消耗を防げる。キャンプ場を抜けた先にランカン尾根の立て看板がありそこが入り口。
●硯の里キャンプ場ー1125m地点
作業道!のような道が複数あるが、とにかく尾根をたどっていく。スタートから1時間くらいの傾斜が緩んだあたりは背丈くらいの厳しい藪漕ぎ...ルートも分かりずらくランカン尾根全体ではこの区間が一番時間がかかった。薮はこの時期限定かもしれない。1125m周辺は綺麗な森が広がっていた。
●1125地点-大金山分岐
不明瞭な箇所が多く倒木や薮で踏み跡を見失いやすいが尾根通しで突き進む。
大金山分岐手前で熊に遭遇...周辺は熊の痕跡が多数あった。
●大金山分岐ー1828m地点
分岐直後は、比較的明瞭な踏み跡が続く。1828m手前は厳しい急登の連続。
ピークには「静大WV」と「静岡山の仲間山岳会」の板がある。1828m地点はテント適地。
●1828m地点ー1948m地点
小ギャップ通過のため高度を下げていく。倒木が多く跨いだり潜ったり体への負担が大きい。
1948m手前で有名な大岩を通過する。大岩まで降る際に大量の倒木とキツイ傾斜があるため注意が必要。
大岩は左に巻いてからすぐに岩上に抜ける巻道で突破した。
1948m地点は、三角点があるだけで展望はない。ピークにはテント適地がある。
●1948m地点ー2125m地点
1948m地点から軽く高度を下げた後に、地図になんの記載もないナゾピークまで我慢の急登が続く。
取り付き手前で、先ほどの大岩より少し小さい岩を巻いて通過する必要がある。ここは特に問題なし。2125m地点はテント適地。
●2125m地点ー2261m地点
2125m地点出発後に左側がひらける。ランカン尾根では一番眺めがいいかもしれない。2261mにも三角点あり。
●2261m地点ー小笊ヶ岳
等高線を見ると傾斜が緩まりそうに見えるが実際は引き続き急登が続く！
一部分かりづらい箇所があるが、この区間は全体的に特に問題なし。
痩せおね区間はサイドが深く切れ落ちているため注意が必要。
小笊ヶ岳に近づくにつれてピンクテープが増えてくる。
●小笊ヶ岳ー笊ヶ岳
小笊ヶ岳から下りじめ直後に誘い込まれそうになる踏み跡があるがピンクテープに従えば問題なし。
これまでに比べるとかなり歩きやすい。ピンクテープも一気に増える。
稜線に出たら右折したすぐ先が笊ヶ岳山頂。稜線にぶつかった地点がテント適地
山頂は森林限界になっており、南アルプスが一望できる。
●笊ヶ岳ー布引山
ピンクテープと案内板が多数あり明瞭な一般登山道、とても歩きやすくなる。
布引山山頂に広いテント適地あり。
●布引山ー桧横手山
下山開始直後に青薙山方面の分岐があるが、ここは真っ直ぐ直進する。
布引大崩れに出ると再び展望が開ける。
踏み跡やピンクテープがあるため、がれ場は慎重に通過すれば問題なし。
がれ場通過後に急坂の下りが始まる。2300m付近で南側の尾根の踏み跡の分岐があるが、ここは左手に尾根をそれて下る。トラロープと案内板が新しく設置されているため迷うことはなさそう。
引き続き猛烈な下りが続くがルートはしっかりしている。
桧横手山周辺は勾配が落ち着きテント適地が複数ある。ゆっくり休むのにもちょうど良い。
●桧横手山ー広河原
途中の山の神までは、引き続き同じような猛烈な下りが続く。
ワイヤ散乱地点やウィンチ散乱地点など目標地点が複数あるため多少気持ちは楽になる。山の神手前のガレの開けた場所では、展望が開ける。
山の神以降は九十九折の歩きやすい急坂が続くが転倒には注意したい！
広河原は、丸太を渡るのもありだが、少し下流に下りた地点で対岸にケルンがある場所が渡渉しやすい。今回は石つたいに濡れずに渡れた。
●広河原-老平
川沿いのルートを進む。ルートは明瞭。
壊れかけの橋が最初に出てくるが、意外としっかりしていて問題なく渡れる。
がれ場の横断は、最初にガレに2〜3m降りる箇所がもろいが、あとは踏み固められて問題無し。岩壁の下の通過箇所は上から水が降っていて足元が滑りやすい。川側がかなり深く切れ落ちているため濡れることは気にせず慎重に通過したい。
ハシゴのトラバースでは、ハシゴが不安定だが足場はしっかりしている。
その後、吊橋や橋は整備されているため老平までは快適なルートが続く。

その他周辺情報

ヴィラ雨畑
日帰り入浴：550円
タオル：250円(ロゴ入り！お土産にもなります)
温泉はかなりの高温で疲れがぶっ飛びます！スタッフの接客も素晴らしい。

写真

おはようございます！
老平駐車場スタート。私たちの他に2台止まってました。

硯の里キャンプ場を抜けランカン尾根突入

チェックポイント1

背丈以上の藪漕ぎ...ここが一番キツかった

チェックポイント2

藪漕ぎで汗だく...振り返った先に七面山！少しだけ気持ちが回復

藪漕ぎの後は、ものすごい急登をひたすら登る。
この後、熊に遭遇！！

厳しい藪漕ぎと突然の熊、、、ここまでのロスタイムは1時間。先が不安になるがとにかく進む。
木の間からは富士山！もう少しで日出ですよーー

ようやく1828m地点。ここまでが長かったー
「静大WV」

静岡山の仲間山岳会

小ギャップに向けて高度を下げる。
開けた先に広がる山々に元気を貰います！

有名な大岩！写真で見るよりも倍近く大きく感じる！
巻道の取付きまで下がる

倒木でジャングルジムみたいになってます！

左に巻いてすぐに岩の上に抜ける踏み跡あり！
巻道より取り付きに下る方が厄介かも。

地図に記載のないピークに向けてひたすら登る。
急登の連続！！

ピーク到着！我慢の上りが続いたけど展望一切なし
2125mに向けて先を急ぐ

2125m到着！

何にもないから大ギャップに向けて下ります。
森はめっちゃ綺麗！！

下りきった後にがれ場のふちに出ます。展望が開けて気持ちがいい。

雲が多めだけど、かなり登ってきたのが分かりますね！

座って休める場所も限られます。

2261m到着！あとは小笊に向かって登るだけ

すごいコブ！

ルートはこんな感じ、うっすら踏み跡とたまにピンクテープあり。

小笊ロックオン！

雲海が下に見えます！気持ちがいいです

じわじわ近づいています。ただ、これでもかってくらい急登が続きます。

やったー！小笊到着。初登頂です。

記念撮影。雲の中でも気持ちは最高に晴れています！！

雲が抜けてきた！目の前の笊ヶ岳が大きい！

ハイマツのいい匂い。ピンクテープが多くルートも明瞭です。

やりました！ランカン尾根踏破！
笊ヶ岳は2回目の登頂です。

疲れたーー雲に包まれて何も見えない。。。

静岡の標柱

山梨の標柱

標柱の上にマイヘルメット！

休憩してたら晴れてきました！
縦走路の先に南嶺の山々が見えます！

はるか下に見える赤石ダムと鳥森山

南アBIG3は足元だけでした。

ランカン尾根を地図で振り返る。長かったー

笊ヶ岳に別れを告げて下山します！

鞍部近くに綺麗な花畑がありました！

2500mの看板、もう少し下ります。

鞍部到着。ここから布引きに向かって最後の登り

鞍部を挟んで反対側の2500mの看板

布引山到着！日が出てきた、暑い！

十山の社有林らしいです。特種東海製紙じゃなくなってる!?
さぁ、一気に下ります。

布引大崩れ、よく晴れてます！

ここから雲の中に突っ込んでいきます。

一気に下ってきました。桧横手山はテントスペースが多数あり、ゆっくり休憩できます。

象の鼻みたいな木

ワイヤ散乱地点まできました。

なんか顔みたい...

さらに下ってウィンチ散乱地点です。
大きい機材が放置されています。

ガレの上部、山の神までもう少し。

山の神でお祈りして広河原に下ります。

広河原で写真撮り忘れました！
対岸のケルンを目印に岩を飛んで渡渉しました。
この橋は壊れていますが問題なく渡れます。

ガレ場！取付きに数m下りる時に足場が不安定ですが、他は問題ありません。

渡るときにフワフワします！

廃屋まできました。もう少しで林道です。

ようやく林道に出ました。
老平に向けてひたすら歩きます。
ここで少し雨が降ってきました。

老平到着！朝登山届を出してから約15時間。
スタートと反対方向から帰ってきました、本当に周回したのか！！
汗と虫と泥で気持ちが悪い...温泉に直行します。

ヴィラ雨畑から布引山がはるか上に見えます。
あんなとこまで行ってたのか。
とにかく無事に帰って来れてよかったです！安全運転で帰宅しました。

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 ガスカートリッジ 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ ポール ヘルメット

備考

藪漕ぎや倒木を突破する際に、枝に引っかかる。丈夫なウエアが望ましい。

感想

TO_NAKAZAWA

南アルプス、笊ヶ岳(2629m)
ランカン尾根日帰り周回⛰
・
超久しぶりの登山は白峰南嶺の笊ヶ岳へ！
今回はランカン尾根から！
スタートして間もなく、大金山分岐途中の藪漕ぎが酷く熊にも遭遇…ルーファイがかなり難しかった。
ルートは終始急登の連続でアップダウンが厳しく痩せ尾根部分はサイドが深く切れ落ちていて緊張する場面が多数あり。
写真でよく見る大岩は想像の倍以上のデカさでした！
小笊に出た時の達成感がハンパない🙌
下山は桧横手山経由で老平へ。
相方に調べてもらった地図が役立ちました！

コメント

tomhig

久しぶりの登山で笊ヶ岳、しかもランカン尾根(笑)
さぞホネだったことかと。
あの大岩は間近で見てはじめてデカさわかりますね。
普段私は熊鈴しませんが南嶺のアプローチやる時は鳴らしてます、私も小熊ですが一度遭遇しました。
ロングルートお疲れさまでした。

TO_NAKAZAWA

tomhigさん ランカン尾根がここまでキツいルートだと思いませんでした。初のバリエーションルートでしたが、本当の山歩きをしたって感じです！初めて熊と遭遇しましたが、やっぱり居るところには居ますね！