赤岳 県界尾根・真教寺尾根



- GPS
- 09:17
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,438m
コースタイム
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 9:17
天候 | 麓は晴れ 登りは標高2600mぐらいから下りは2700mぐらいまでは濃い霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
サンメドウズ清里(登山口まで15分)の駐車場が無料で使えます 禁止されていますが、それより上の路肩に停めている車も10台ほどありました |
コース状況/ 危険箇所等 |
行きも帰りもまあまあな岩場がありますが、鎖がちゃんとあり、一応簡易チェストハーネスもしたのであまり怖くはありませんでした 利用しませんでしたが、1906m標高点付近の展望ヒュッテまでのリフトが1100円で、そこでフランスパンにソフトクリームを入れたやつが売っていました 詳しくはサンメドウズ清里のホームページで確認してください http://www.sunmeadows.co.jp/ |
写真
感想
山梨県民として生まれ育って18年。今年予備校に行くためにとうとう山梨を出て、東京でできた友達に山梨県出身で登山が趣味だと言うと、必ずと言ってよいほど「じゃあ富士山登ったことある?」と言われ、その次に出てくる山の名は「北岳」か「八ヶ岳」が9割以上を占めます。
父の影響で5歳で登山を始めて13年、山梨百名山には46座(多分)登り、富士山には2度登っていますが、未だ僕は北岳と八ヶ岳には登っていません。そのことを伝えると、友達は大体反応に困るか「おれもだよ!」と言うかどちらかです。大学で同じことがないよう、帰省ついでにまずは1日で行ける赤岳に登ります。
今回のメンバーは、
見た目は大人、頭脳も大人の父
見た目は大人、頭脳は予備校生の僕
見た目は高校生、頭脳は幼児の弟
の3人です。
朝、自宅から見ても、高速から見ても、八ヶ岳と甲斐駒ヶ岳だけ雲がかかっていました。そのうえ、靴ひもを結ぼうと思ったら靴が普段履いている運動靴であることに気づき、さらに、駐車禁止であることを知らず、直接登山口に行ってしまいます。バイきんぐ小峠の「なんて日だ!」が頭をよぎりましたが、結局タイミングを逃して言えませんでした。
サンメドウズ清里の駐車場に車を停め、トイレで用を足し、便座が洋式でしかも暖かいことに感動し、登山口に向かいます。ここまで快適なトイレに出会える登山口はなかなかありません。
しかしその感動も、地形図にかいてあった道が笹薮の中に消えており、その中を突っ切っているうちに消え去りました。
気をとりなおして登山口に入り、沢沿いの粒の大きい砂利道を進むこと30分。急登に入る前に、帰りの真教寺尾根を眺めながら最初の休憩をします。
その後の急登は、急ですwしかしこの時はまだ、さらに急なところがあることは知りませんでした。
登りきった少し先、小天狗で休憩をとります。ここも部分的には眺めがよいですが、このさらに少し先のほうが抜群によく、茅ヶ岳と甲府盆地の先に見える富士山が美しいです。
しばらく尾根上を歩き、また急になったあたりで雪が出てきました。今回の山行で、この他にも何度か雪があるところがありましたが、全て運動靴でも問題ありませんでした。
ここから大天狗まで、何度か後ろを振り返ると景色がいいところがありましたが、登りきった大天狗は展望がありません。ここから少し先で休憩します。
そこから少し歩くと、遂に鎖場が出てきます。狭いものの足場がしっかりしているため鎖をちゃんと持っていれば大丈夫ですが、落ちたらほぼ確実に死が待ち受けているので怖いです。ハシゴも想像の倍ぐらいしなります。加えて強い風と途中から濃くなってきた霧が恐怖を煽ります。弟は父が用意したヘルメットを装着しました。僕のはないそうです。ひでえ。
岩場を乗り越えるごとにその先に現れる赤岳に、「まだ山頂じゃないのか」と思いながらも夢中で登ること45分で、遂に山頂です。ちなみにさっきのさらに急なところはここでもないです。風とガスがひどく、ひどいときで視程は10mもありませんでした。こんな天気でも20人ほどの人がいました。
南北の頂に立ち、写真をとったらすぐに風を避けられるところに座り、昼食をとります。カップラーメンとおにぎりでしたが、今日始めて食べた、ソフトふりかけ しっとりやわらかラー油鶏そぼろがとても美味しかったです。とても美味しかったです。
念のため山頂で、僕と父は簡易チェストハーネス、弟は普通のオムツハーネスを装着して出発。その後すぐに弟は使っていました。ヘルメットと合間っていい絵になります。
竜頭峰分岐のところで一旦キレット・権現岳方面に行ってしまいましたが、父の経験で戻って中岳・文三郎尾根のほうに一瞬下って正規の道に戻れました。日も長くなってきていたから、そっちから下りて母に迎えにきてもらうのも楽しそうだと思ったのは秘密です。
そこから10分で無事真教寺尾根分岐に着きました。55年前にここで吹雪のため遭難した人がいたようです。運動靴だし、気をつけねば…
ここから真教寺尾根を下ります。急で鎖がありますが、県界尾根の核心部よりも鎖に頼る必要があるところは少ない気がしました。一番急なのはここでもありません。あとをお楽しみに。
少しすると雲を抜け、下の景色や天狗岩が見えてきました。幸い前後に人がいなかったので、写真を撮り、追いつき、の繰り返しで進み、急な下りが終わって平らになったところで休憩します。
その後のなだらかな尾根歩きの途中でも雪が顔を見せます。雪を踏むのはここが最後になりました。
牛首山の山頂で一休みした後はサンメドウズ清里のほうへ下ります。ところどころ右手側が崩れているところがあり、山がきれい。
賽の河原に着いたあたりで赤岳の山頂が雲から出てきたのが見えてきましたが、心が折れそうなので気づかないふりをします。
展望ヒュッテはそこからすぐでした。フランスパンにソフトクリームを入れたやつが売っていましたが、食べ終わってから歩きたくないので下で食べることにします。
リフトで降りようかと思っていましたが1人1100円だったので歩いて下ります。
ここからの下りが個人的に一番急なところでした。地形図上ではそうでもありませんが、花が咲いていて歩ける幅が狭いからトラバースして距離を稼げず、平均斜度18°の中級コースが朝から9時間弱酷使してきた太ももに直にきます。景色も花もきれいでしたが、眺めていたら左足をひねりました。
やっとのことで下まで下ったもののソフトクリームは売っておらず、もう一度トイレに感動してから清泉寮でソフトクリームを買い、落としかけたところを父に助けられつつも食べ、帰りました。
前回の山行の後、少しですが走るようになり、それで筋肉がついたのか筋肉痛にはならず、残ったのは思い出とひねった左足の痛みと土日でやるはずだった授業の復習だけです。体重も減ったし、ランニングは続けてみようと思います。勉強もします。ええしますとも。
コメント
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こんにちはkanemaru11Dさん
赤岳山頂が10:30頃だったら多分私たちのグループも休憩していたと思います。
親子3人で清里側から登られたんですね!
私たちは定番の硫黄岳方面から横岳を越えて、↑赤岳↓文三郎尾根経由でした。
雲の中でしたが、楽しかった
やっぱり足を守るために登山靴を履いてくださいネ。
luneacielさんコメントありがとうございます!
登山靴を忘れてしまって、限界になったら引き返そうと思っていたんですが、登りきれてよかったです。
僕もそのコースは1度登ってみたいと思っています
今回のコースも楽しかったので、luneacielさんも登ってみてください!
その時は天気がいいといいですね
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