硫黄岳・横岳(ツクモグサ鑑賞、のち呆れた若者二人)
- GPS
- 11:03
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,310m
- 下り
- 1,299m
コースタイム
−8:20赤岩の頭8:35−8:54硫黄岳山頂9:30−9:50硫黄岳山荘10:03
−台座の頭10:37−10:58横岳奥ノ院11:10−12:40地蔵の頭12:57
−13:50行者小屋14:18−(南沢)−美濃戸山荘15:43−15:47赤岳山荘P
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
プロフの写真に使うほど大好きなツクモグサ。 毎年この時季に通っていましたが昨年はタイミングが合わずに行かれず。 2年振り、梅雨の晴れ間に行って来ました。 (タイトルのカッコ書きは感想欄で) ○美濃戸口〜美濃戸間の道は以前より凸凹が無くなったように感じました。 ○赤岳山荘駐車場は午前4時半頃で7割ぐらいで、6時頃にはほぼ満車だったようです。 ○コースはメジャーなルートですので迷い易いところは無いと思いますが、 悪天時は硫黄岳山頂での方向感には気をつける必要があります。 ○全コース雪はほとんどありません。強いて言えば地蔵尾根の下部に残っています。 滑らない様気をつければ大丈夫です。アイゼン等不要でしょう。 ○好天でしたがツクモグサは開いているのは少なく、もう少しの感じでした。 (個人的にはそれぐらいが好きです) ○ホテイランはまだ結構咲いていましたが、既に枯れ始めている株もありましたので ピークは過ぎていると思われます。 ○ホテイランが咲いている南沢下部は昼近くまで陽が当たらないので、 綺麗に観られる(写真が撮れる)のは午後の方がいいようです。 ○今までは南沢〜行者小屋〜地蔵の頭〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜北沢のルートを 辿っていましたが今回はその逆回りにしてみました。 結果としては今回の右周りより、上記の左周りの方が良いと思いました。 理由としては、 ・左周りだと、下りに気をつけるのは奥ノ院〜台座の頭のほんの少しですが、 右周りだと奥ノ院〜地蔵の頭、地蔵尾根とそれなりに緊張すべき区間が多い。 ・地蔵の頭〜奥ノ院のお花畑は下りよりも登りの方が花が近くに見える(見つけ易い) ってところでしょうか。 |
写真
感想
2年ぶりのツクモグサはまだ開いていないものも多かったけれど、個人的には開く寸前が好きで(プロフの写真が一番のお気に入り)ちょうどいい感じ。
寝不足で長時間歩くのはそれなりにしんどいけれど、天気にも恵まれてそれを忘れさせてくれる山行。
予想外にホテイランも綺麗に咲いていたし。
大満足。
行者小屋から南沢を下るときに新潟から来られたという女性(Aさんとする)とたまたま歩調が合い、つまらない下りも新潟の山の話とか楽しくおしゃべりしながら。
Aさんは冬の硫黄岳に続いて2度目の八ヶ岳とか。何度も通っている小生としてはちょっと八ヶ岳自慢なんかして。
聞けば車は美濃戸口に置いてきたと言うので、それじゃあそこまで小生の車でどうぞ、と。
と、まぁここまでは下手なナンパ話みたいなんだけど(いや、別にナンパするつもりだったわけじゃありませんが)そこから話は急展開。
小生の車が停めてある赤岳山荘駐車場の前に来た時、一人の青年が近づいてきた(B君とする)
B君:すいません、今何時ですか?
小生:3時47分だけど
B君:車で来られてますか?
小生:うん、そうだけど。
B君:美濃戸口のバスの最終が4時半なんです。乗せて行ってもらえませんか?膝が曲がらなくなっちゃって。
(小生思う:あらら、怪我しちゃったの。大変だぁ。)
小生:いいですよ。でも大変だねぇ。
B君:ありがとうございます。
小生はAさんとB君を車に乗せるため、助手席や後部に置いてあった荷物を片付け、靴を履き替える。
その間、AさんはB君からいろいろ聞いていたようで、
Aさん:彼、初めて登山して怪我しちゃったんですって。
(小生、映画「岳」の三歩の一言が頭に浮かんだ(記憶が正しければ):「山を嫌いにならないで」)
Aさん:初めての登山で赤岳ですって。
Aさん:清里方面から県界尾根で登ったんですって。
Aさん:友達ときて置いて行かれたんですって。
(小生思う:???)
見れば彼の履いているのはスニーカー。
小生:その靴で、初めての山で、県界尾根?
悪いけどそれは無謀ってやつだよ。膝が曲がらないぐらいで良かったと思わなきゃ。
下手すりゃ命落としてるよ。
それからAさんとB君を車に乗せ美濃戸口までの10数分間で判ったことは以下(一部想像含む)
・B君は九州出身でこの4月に新入社員として諏訪湖の近くに市にある会社に就職
・登山は初めて
・会社の同期の友人(友人と呼べるか疑問だがとりあえず友人としておく)と二人で来た
・清里側から県界尾根で日帰りを計画
(B君は美濃戸側からを考えていたようだが、どうも県界尾根は友人の発案らしい)
・友人は多少登山の経験があるらしい
・B君は難儀して県界尾根を登る際に膝を負傷(詳細不明)
・友人はB君を置いて帰って(下山)しまった
・B君は赤岳展望荘に一泊
・しかしお金がなく、展望荘に借りた
・初めての登山で高山病にもなり、展望荘で酸素缶などももらった(?)
・今日は8時半に出て、曲がらない膝を抱えながら地蔵尾根〜行者〜南沢で今(15時半頃)着いた
・日帰り予定だったので食料もなく、途中でガイドさん(?)にわけてもらった
・さらに地図は持っていなく、手にしていた軍手も山荘で買ったとか、そして冒頭の話から時計も持っていない
最初はちょっと足が辛い人を、ちょっとそこまで乗せて行ってあげるつもりだったのだが。
ほんの10数分間の会話で真偽を確かめる術もなく。
しかしおそらくほとんど事実だろう。
全く事前の準備ができていないB君。
(このネット氾濫の時代で情報は昔の100倍溢れているのに)
怪我したB君を置いて行ってしまった友人。
(このことが一番不可解。今でも本当にこんなことあるんだろうかと思ってしまう)
どちらがどうではなく、どちらもおかしい。
何から注意していいのか。
二の句が告げないとはこのことか。
Aさんも小生も、ただ、ただ、ただ、呆れるばかり。
今どきの若者の成せる業か。
登山ブームの落とし穴か。
B君の作り話ならいいんだけど。
とりあえず、
B君、死ななくて良かったね。
としておく。
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